箱根ガラスの森美術館、開館30周年特別企画展を2026年7月18日開幕 ダ・ヴィンチ“幻の花器”再現+VTuber儒烏風亭らでん音声ガイド全10本

箱根ガラスの森美術館は、開館30周年を記念した特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス~箱根ガラスの森美術館コレクション~」を、2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで開催します。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた“幻の花器”の現代再現や、ホロライブプロダクション所属の美術史系VTuber・儒烏風亭らでん氏による無料音声ガイドが見どころです。

この記事の要点

  • 会期:2026年7月18日(土)〜2027年1月11日(祝・月)※会期中無休
  • 会場:箱根ガラスの森美術館(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48)
  • 入館料:大人1,800円/大高生1,300円/小中生600円(いずれも税込)
  • 音声ガイド:儒烏風亭らでん氏ナレーション 全10本・合計約15分、会場でスマホから無料
  • みどころ:ダ・ヴィンチ“幻の花器”を含む歴史的作品5点を現代に再現・展示

ダ・ヴィンチが描いた“幻の花器”を現代の名匠が再現

レオナルド・ダ・ヴィンチが1475年頃に描いた《カーネーションの聖母》には、当時の技術では実現困難とされる無色透明の花器が描かれています。長らくダ・ヴィンチの“空想上のガラス器”と考えられてきたこの花器が、本展で現代によみがえります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ《カーネーションの聖母》(複製)
レオナルド・ダ・ヴィンチ《カーネーションの聖母》1475年頃(複製)ミュンヘン アルテピナコテーク

再現にあたっては、ガラス工芸史家ローザ・バロヴィエール・メンタスティ女史が監修し、ヴェネチア・ムラーノ島の名匠(マエストロ)ダヴィデ・フイン氏が特別協力しました。“幻の花器”を含む歴史的作品5点が現代に再現・展示されます。

ダヴィデ・フイン《レオナルドの花器》2026年(再現作品)
ダヴィデ・フイン《レオナルドの花器》2026年(再現作品)箱根ガラスの森美術館

美術史系VTuber「儒烏風亭らでん」氏が無料音声ガイドを担当

もう一つの目玉が、学芸員資格を持つホロライブプロダクション所属のVTuber・儒烏風亭らでん氏による音声ガイドです。ナレーションは全10本・合計約15分で構成され、会期中は会場で来場者自身のスマートフォンから無料で聴くことができます。

美術史に造詣の深いVTuberが解説を務めることで、ヴェネチアン・グラスの歴史を初めて知る方にも親しみやすい鑑賞体験が用意されています。

全5章で“描かれたヴェネチアン・グラス”の歴史をたどる

本展は、西洋絵画に「描かれたヴェネチアン・グラス」を手がかりに工芸史をたどる構成です。同館が所蔵する名品約100点と複製絵画22点を、全5章で新たな視点から紹介します。

第1章「画家たちが恋したヴェネチアン・グラス」に始まり、黄金時代(15〜16世紀)、静物画の中のガラス(17〜18世紀)、祝宴のガラス、そして衰退と復興(19〜20世紀)まで、絵画とガラス器の両面からヴェネチアン・グラスのドラマをたどります。

今後の展開:30周年特設サイトと約半年間のロングラン会期

本展は2026年8月に開館30周年を迎える同館の節目を飾る特別展として、2027年1月11日までの約半年間にわたって開催されます。主催は箱根ガラスの森美術館とダイコク電機グループの株式会社箱根ガラスの森リゾートで、毎日新聞社が共催します。

30周年特設ページや展覧会特設サイトでは、今後も最新情報が順次公開される予定です。

感想と展望

VTuberが美術館の音声ガイドを担うという起用は、これまでアニメ・ゲーム領域で語られがちだったVTuber文化が、美術や教育といった“知”の領域へと活躍の場を広げていることを象徴しています。学芸員資格を持つ儒烏風亭らでん氏の専門性は、来場者の鑑賞体験を深めるだけでなく、若い世代を美術館へ呼び込む導線にもなりそうです。地方文化施設とVTuberが協働する好例として、今後の同種の取り組みにも注目したいところです。

出典元:PR TIMES

この記事を書いた人

ストマガ編集部

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