OBS配信で魅せる!シーン切替時のトランジション設定完全ガイド

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OBS Studioにおいて、シーン切替を演出するトランジション。配信時にシーンの切替をおしゃれに魅せたいと、トランジション設定を考えている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、OBS配信においてシーン切替を魅せるトランジションの種類や設定方法について解説します。
OBSのトランジションとは?設定すると何ができる?
OBSのトランジションは、シーン切替時に視覚的な効果を加える機能です。トランジションを活用することで、シーン間の移行が滑らかになり、配信全体がより洗練された印象になります。
たとえば、フェードやスライドなどの効果を用いると、画面切替時の変化が自然になり、視聴者が映像に集中しやすくなります。トランジションを適切に活用すれば、配信のクオリティが向上し、視聴者の満足度を高められるでしょう。
OBSで設定できる基本的なトランジションの種類
シーン切替時に多彩なトランジションを活用できます。以下に、設定できる主要なトランジションの種類と特徴をまとめました。
種類 | 特徴 |
---|---|
カット | ・シンプルに即時シーン切替 ・デフォルト設定 |
フェード | ・現在のシーンが徐々に消え、新しいシーンが滑らかに現れる ・フェード時間を調整可能で、柔らかな印象を与える |
スワイプ | ・新しいシーンが指定方向から現れ、現在のシーンを押し出し ・動きの方向や速度を調整可能 |
スライド | ・指定方向に画面をスライド ・方向や速度を設定でき、動きのある演出が可能 |
スティンガー | ・シーン切替に動画ファイルを使用 ・オリジナルのアニメーションや効果音を組み込むことで、個性的な演出が可能 |
カラーにフェード | ・特定の色を基準にシーン切替 ・色の選択やワイプの方向を設定でき、独特のビジュアル効果を演出 |
輝度ワイプ | ・画像の明るさを基準にシーン切替 ・多数の特殊パターンから選択可能 |
トランジションで配信の質を向上させ、視聴者にとって魅力的な映像体験を提供しましょう。
OBS初心者でもできる!シーン切替時のトランジション設定手順
シーン切替時のトランジション設定は、OBS初心者でも簡単にできます。ここでは、OBSにおけるトランジション設定手順を解説します。
一括設定の手順
トランジションは、すべてのシーン切替へ一括設定が可能です。ただし、初期はカット・フェードしか選択できません。
そこで、トランジションの新規追加手順を以下で解説します。
1.OBSを立ち上げ、シーントランジション内の「+」をクリックする

2.使用したいトランジションを選択する

3.わかりやすい名前を設定して「OK」をクリックする

4.トランジションの動きを設定し、「OK」をクリックする

動きの設定は、トランジション選択後に「⋮」のプロパティから変更可能です。
5.「期間」を好みの値に設定する

「期間」とは、トランジション開始から終了までにかかる時間です。シーンにあわせて適切な時間を設定しましょう。
個別設定する手順
トランジションは切り替えるシーンにあわせて個別設定も可能です。個別設定を活用すれば、一括設定以上にシーンを鮮やかに演出できます。
個別設定する場合には、前述の一括設定手順がベースとして必要です。そのうえで、以下の手順により、シーンごとの個別設定をおこないます。
1.OBSを立ち上げ、シーンを右クリックする

2.「トランジションを上書き」にカーソルをあわせ、トランジションと期間を設定する

「トランジションの上書き」で設定できる選択肢は、シーントランジションに追加済みのものに限ります。使いたいトランジションがない場合には、前述の一括設定を参考に、追加設定してください。
StreamFXを使ってOBSに追加トランジション設定する方法
StreamFXとは、OBSへさまざまなシーンやフィルタ・トランジションを追加する有料プラグインです。StreamFXをインストールすれば、シェーダーが追加利用できます。
StreamFXのインストール方法は、以下のとおりです。
1.クリエイター支援プラットフォーム「Patreon」にアクセスする
2.開発者であるXaymar氏のメンバーシップに参加し、月額支援する
3.専用のDiscordサーバに参加する
4.インストーラーをダウンロードし、案内に従ってインストールする
なお、StreamFXの無料版であるFreeFXが提供されているものの、現在は更新されていないため、最新のOBSでは機能しない点にご注意ください。
OBSのトランジション設定でプロ並みに魅せるスティンガーの特徴と素材・設定方法
OBSで使用できるトランジションの1つであるスティンガー。動画設定可能なスティンガーを活用すれば、シーン切替をプロ並みに演出可能です。ここでは、スティンガーの詳細について解説します。
スティンガーの特徴
スティンガーは、OBSでシーン切替時に独自の動画やアニメーションを挿入するトランジションです。これにより、シーン間の移行がよりダイナミックでプロフェッショナルな印象になります。スティンガーであれば、配信者はブランドロゴや特定のデザインを組み込んだ独自のトランジションを使えるため、視聴者に強い印象を与えられるでしょう。
無料で利用できる素材も多数提供されているため、効果的に活用すれば、視聴者にとって魅力的な配信を実現できます。
スティンガーで使える動画素材
スティンガーで使用する動画素材は、YouTubeやBoothなどのプラットフォームで無料入手できます。
YouTubeでは、配信者向けに無料素材を提供しているチャンネルがあり、ダウンロードリンクとともに設定方法を解説しています。「トランジション」や「素材」「無料・フリー」などの単語を組み合わせて検索すれば、簡単に見つかるでしょう。
また、Boothはクリエイターが自身の作品を販売・配布するサイトで、スティンガー用の無料動画素材も多数公開されています。「トランジション」と検索すれば、高品質な素材が見つかります。
なお、自身で作成したオリジナル動画もスティンガーで利用可能です。ただし、トランジションでは背景のクロマキーが使えないため、透明にしたい背景部分を透過させておくことが必須です。
スティンガーの設定方法
スティンガーは、以下の手順で簡単に設定できます。
1.OBSを立ち上げ、シーントランジション内の「+」をクリックする

2.「スティンガー」をクリックする

3.わかりやすい名前をつけ、「OK」をクリックする

4.スティンガーに用いる動画を「参照」から設定する

5.トランジションポイントを設定する

トランジションポイントとは、動画再生中に画面が変化するタイミングです。滑らかなシーン切替を演出したい場合は、動画が画面全体を覆い尽くすタイミングに設定しましょう。なお、トランジションポイントの設定は時間・フレームから選択できるため、扱いやすいほうを選びましょう。
6.音声を設定する

「音声モニタリング」では、設定した動画に含まれる音声を、配信者にも聞こえるように設定できます。また、「オーディオフェードスタイル」では、配信しているシーンに関する音声のトランジション方法を設定可能です。
以上の手順で設定した結果は、「トランジションのプレビュー」から確認できます。
OBSでソースを表示・非表示する際のトランジション設定手順
OBSでは、ソースを表示・非表示する際のトランジションも設定可能です。これにより、たとえばゲーム画面にWebカメラの映像を重ねて表示させるときなど、フェードインなどで自然に表示できます。ここでは、OBSのソースを表示・非表示する際の設定手順を解説します。
ソースを表示する際の設定手順
ソースを表示する際の表示トランジションは、以下の手順で設定可能です。
1.OBSを立ち上げ、設定するソースを右クリックする

2.「表示トランジション」にカーソルをあて、使いたいトランジションを選択する

トランジションによっては詳細設定画面が開きます。
3.トランジションの表示期間を設定する

ソースを非表示にする際の設定手順
続いて、ソースを非表示にする際の非表示トランジションは、以下の手順で設定可能です。
1.OBSを立ち上げ、設定するソースを右クリックする

2.「非表示トランジション」にカーソルをあて、使いたいトランジションを選択する

3.トランジションの表示期間を設定する

OBS配信中のトランジションを活用したシーン切替方法
OBSの配信中に、トランジションが反映されたシーン切替をおこなう4つの方法について解説します。
OBSのシーン欄から切替
配信中にシーン欄のシーンをクリックすれば、切替可能です。OBSのシーン切替において基本的な方法ですが、配信中に操作画面に戻る手間が発生してしまいます。
ホットキーを設定して切替
OBSでは、ホットキーを設定すれば、キーボード操作のみでシーンを迅速に切替可能です。ホットキーの使用により、配信中のマウス操作が減るため、スムーズな進行が期待できます。
ホットキーの設定手順は、以下のとおりです。
1.OBSを立ち上げ、「設定」をクリックする

2.「ホットキー」をクリックする

3.各シーンの「シーン切り替え」欄に、割り当てたいキーを入力する

設定するキーは、あまり使用しないファンクションキーなどにしておくとよいでしょう。
自動シーンスイッチャーを使って切替
自動シーンスイッチャーは、特定のウィンドウがアクティブになった際に、指定したシーンへ自動的に切り替える機能です。自動シーンスイッチャーにより、手動操作の手間を省き、配信のスムーズな進行ができるでしょう。
自動シーンスイッチャーの設定手順は、以下のとおりです。
1.OBSを立ち上げ、上部のメニューから「ツール>自動シーンスイッチャー」をクリックする

2.自動シーンスイッチャー起動の対象となるウィンドウを選択する

3.切替先のシーンを選択する

4.「+」をクリックする

5.「開始」をクリックする

以上により、自動シーンスイッチャーがアクティブになります。
周辺機器を使って切替
OBS配信中のシーン切替をより直感的におこなうために、周辺機器を活用する方法もあります。たとえば、Stream Deckを使用した場合、任意のボタンにシーンを設定すれば、ワンタッチでシーンを切り替えられ、配信の操作性が向上します。
周辺機器を有効活用すれば、配信中の操作負担を軽減して、スムーズな進行ができるでしょう。
OBSのトランジション設定でよくあるミスと解決策
OBSのトランジション設定でよくある4つのミスと解決策を解説します。トランジションを適切に活用するうえで、参考にしてください。
トランジションが適用されない
OBSでトランジションが適用されない主な原因は、デフォルト設定の「カット」になっていることです。カットの場合、シーン切替時に即座に画面が変わってしまうため、シーントランジション欄よりフェードなどの希望するトランジションを選択しましょう。
また、特定のシーンに個別のトランジションを設定する際、上書きが適切におこなわれていないと、意図した効果が適用されません。各シーンの設定を確認し、必要に応じて再設定しましょう。
トランジションが長すぎる・短すぎる
トランジションの長さが適切でないと、シーン切替時に違和感を与える可能性があります。トランジションの長さは「期間」で設定され、デフォルト設定は300ミリ秒(0.3秒)です。
「期間」はシーントランジション欄や個別設定のトランジションから調整できるため、視聴者にとって自然なシーン切替となるよう、適切な長さに設定しましょう。
トランジションが派手すぎる
トランジションが派手すぎると、視聴者はうるさく感じてしまう可能性があります。特に、頻繁なシーン切替時に過度なエフェクトを使用すると、視聴者の満足度を低下させてしまう恐れがあるため要注意です。
視聴者層やコンテンツの性質にあわせて、派手すぎない適切なトランジション選択が重要です。
トランジションが重くて配信がカクつく
複雑なトランジションを使用すると、PCへの負荷が増大し、配信映像がカクつく原因となります。 特に、スティンガーなどの高度なトランジションは、CPUやGPUに大きな負担をかける可能性があります。
この問題を防ぐには、PCのスペックに応じたトランジション選択が重要です。PCスペックに応じ、フェードやスワイプなどリソース消費が少ないシンプルなトランジションを使用すれば、配信の安定性が維持され、視聴者へ快適な配信を提供できます。
OBSのトランジション設定をマスターしたら、次は?
今回は、OBSのトランジション設定について詳しく解説しました。適切な設定を行うことで、シーン切替の演出が洗練され、よりプロフェッショナルな配信が実現できます。
OBSで利用できるトランジションを以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
種類 | 特徴 |
---|---|
カット | ・シンプルに即時シーン切替 ・デフォルト設定 |
フェード | ・現在のシーンが徐々に消え、新しいシーンが滑らかに現れる ・フェード時間を調整可能で、柔らかな印象を与える |
スワイプ | ・新しいシーンが指定方向から現れ、現在のシーンを押し出し ・動きの方向や速度を調整可能 |
スライド | ・指定方向に画面をスライド ・方向や速度を設定でき、動きのある演出が可能 |
スティンガー | ・シーン切替に動画ファイルを使用 ・オリジナルのアニメーションや効果音を組み込むことで、個性的な演出が可能 |
カラーにフェード | ・特定の色を基準にシーン切替 ・色の選択やワイプの方向を設定でき、独特のビジュアル効果を演出 |
輝度ワイプ | ・画像の明るさを基準にシーン切替 ・多数の特殊パターンから選択可能 |
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