AI音声技術の未来を示すSupertone、コンテンツ東京で注目の展示

韓国のAI音声技術をリードする企業Supertoneは、7月3日から5日にかけて東京ビッグサイトで開催された日本最大規模のコンテンツ総合展示会「第15回 コンテンツ東京」にブース出展しました。HYBEの子会社として、AI技術の限界を超えてクリエイターの想像力を支援することを目指す同社は、最新プロダクトのデモンストレーションを行い、多くの関心を集めました。

リアルタイム音声変換サービス「Supertone Shift」

Supertoneの展示ブースでは、特にリアルタイム音声変換サービス「Supertone Shift」(以下、Shift)が注目を集めました。Shiftは、選択したキャラクターの声にリアルタイムで音声を変換することができ、遅延はわずか47ミリ秒。ユーザーが望む声の混合比率や高さ、抑揚の詳細な設定も可能で、何人ものゲストクリエイターがデモを披露しました。

来場者からは、「既にオープンベータ版を使っているが、遅延がほぼゼロでクオリティの高いボイスチェンジャーとしてとても気に入っている」という高評価の声や、「動画の配信をする際に地声を公開したくないので、こうしたツールが使いたかった」など、実際の使用に向けての期待が寄せられました。

最高のコンテンツ制作ツール「Supertone Play」

Supertone Play」も同様に輝きを放ちました。Playは打ち込んだテキストを選択したキャラクターの声で読み上げるTTS(Text-to-Speech)技術です。音声の高さや抑揚などを細かく調整できる機能を持ち、ナレーションやゲーム、広告など多様なコンテンツ制作に適用可能な自然な音声を複数言語で生成します。

来場者からは、「社内教育用のマニュアル動画を作成する際に、ナレーターや録音機材・場所の確保が難しかったので、Playのようなツールがあると便利だと思った」という実務的な評価や、「同じテキストでもキャラクターや設定次第で雰囲気が異なる読み上げ音声になるのが面白い」といった声が上がりました。

Supertoneの展望と日本市場への注力

Supertoneの担当者は、「初めての日本の展示会出展で大きな手応えを感じるとともに、日本を重要な市場と位置づけている」と述べ、日本のクリエイターや企業への技術提供を積極的に進める意志を表明しました。

Supertoneは、2020年に設立され、あらゆるクリエイティブな用途に対応するAIオーディオ技術を独自に開発しています。HYBEの子会社として、Disney+やNetflixとの協業を通じてその実力を世界に示してきました。特に最近では、音声分離プラグイン「Supertone Clear」やリアルタイム音声変換サービス「Supertone Shift」が注目されています。

感想と展望

今回の展示は、AI音声技術がコンテンツ制作においてどれだけの可能性を秘めているかを感じさせるものでした。特に、リアルタイムでのボイスチェンジや自然で多様なテキスト読み上げのデモンストレーションは、クリエイターや企業にとって新たなツールとしての大きな可能性を見せつけました。これからもSupertoneが日本市場でさらに飛躍し、革新的な技術でクリエイティブ業界をリードしていくことを期待しています。

出典元:PR TIMES (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000411.000045862.html)

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ストマガ編集部

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