APAC地域の非ゲームモバイルアプリ、収益急成長 – 2024年上半期レポート

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APAC地域非ゲームモバイルアプリの収益が65億ドル突破
2024年上半期、APAC地域のパブリッシャーが提供する非ゲームモバイルアプリの総収益が前年同期比で20%成長し、65億ドルを突破しました。この成功は、エンターテインメントを中心としたアプリの人気と収益増加に大きく依存しています。
『TikTok』の収益は世界首位を維持
特に注目すべきは、『TikTok』が世界のモバイルアプリ収益のトップを維持している点です。2024年上半期の収益は前期比で8%増加し、26億ドルに達しました。この成功はエンターテインメントアプリ全体の収益ランキングにも大きな影響を与えています。
ショートドラマアプリの躍進
ショートドラマアプリは2024年上半期において爆発的な成長を遂げました。『DramaBox』の収益は前期比で4倍に増加し、世界累計収益も7億ドルを超えました。また、欧米で人気のショートドラマ作品『I Wish it Were You』のリリースによって、『DramaBox』の1日あたりの収益が急増し、2024年4月12日には過去最高の120万ドルに達しました。
日本市場の活躍
日本市場においても数々の成功がみられます。漫画アプリ『ピッコマ』の累計収益は29億ドルを超え、2024年7月現在、30億ドルの大台に乗ると予想されています。また、『LINEマンガ』も27億ドル近い総収益を記録し、引き続き日本市場で強い影響力を維持しています。
モバイルECアプリの成長
モバイルECアプリも大幅な成長を見せています。『Temu』のダウンロード数は再び9%増加し、上半期には5,500万を超えるダウンロード数を記録しました。特に東南アジアやアフリカ市場での成長が著しく、両地域でのダウンロード数がそれぞれ722%、827%増加しました。
Sensor Towerの見解
Sensor Towerは、2024年上半期のレポートでAPAC地域の非ゲームモバイルアプリ市場の成長を強調しています。動画、ショートドラマ、音楽、ソーシャルネットワーキングなどのエンターテインメント分野が全体の収益拡大に寄与していると述べています。
Sensor Towerの詳細情報や最新のレポートは、こちらからご確認いただけます。また、ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japan X(旧:Twitter)でも発信しています。
感想と展望
APAC地域の非ゲームモバイルアプリ市場は、エンターテインメント分野を中心に今後も大きな成長が期待されます。特にショートドラマアプリや動画共有プラットフォームの人気はさらに高まり、関連アプリの収益も急増するでしょう。また、日本市場や新興市場におけるアプリの存在感も一段と強化されていくことが予想されます。
出典元:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000100064.html)