ゲーム配信・実況のトークのコツは?トーク力を鍛えるためのポイントも解説!

ゲーム配信を始めてみたい、もしくは始めたばかり。 そんな方が、早い段階でつまずきやすいのがトークではないでしょうか。いざ配信を始めると、思ったより言葉が出てこない。少しの沈黙が気になって、気づけば焦ってしまう。似たような経験をした方も、きっと少なくないはずです。

でも、ゲーム配信でトークがうまくいかないのは才能だけで決まるものではありません。多くの場合、いくつかの原因が重なっています。何を意識すればいいのか、どんな準備をしておけば安心なのか。それを知らないまま本番に立つと、言葉に詰まりやすくなるのは自然なことです。

実際、配信が上手な人も、最初からスラスラ喋れていたわけではありません。声の出し方、状況の伝え方、沈黙との向き合い方。少しずつ身につけながら、自分なりのスタイルを作ってきました。トークは、後からでも十分に伸ばしやすいスキルです。

この記事では、ゲーム配信初心者の方に向けて、トークが続かない原因から、すぐに使えるコツ、配信前後でできる工夫までを順番に解説していきます。

ゲーム配信・実況でトークが続かないのはなぜ?

配信中に言葉が止まってしまうと、自分には向いていないのかもしれない。そんなふうに感じてしまいますよね。ただ、トークが続かない理由は、性格やセンスだけで片づけられるものではありません。配信を始めたばかりの人が、よく似たポイントで悩みやすいのも事実です。

まずは、その原因をひとつずつ整理してみましょう。理由が見えてくると、対処もしやすくなります。

緊張や不安で言葉が出なくなる

配信は、思っている以上に緊張しやすい場面です。誰かが見ているかもしれない、変なことを言ったらどうしよう。そんな気持ちが浮かぶと、普段なら自然に出てくる言葉も止まりやすくなります。

これは、トークが苦手だから起きることとは限りません。慣れていない環境で緊張していると、頭の中がうまく整理できなくなることがあります。まずは、緊張している自分を否定しすぎないこと。それだけでも、気持ちは少し落ち着いてきます。

無言や間が怖くて焦ってしまう

少し黙ってしまっただけで、配信が失敗したように感じてしまう方も多いです。何か話さなければ、と意識するほど、言葉がまとまらなくなってしまいます。

配信では、無言や間が気になってしまう悩みはよくあります。問題になりやすいのは、無言そのものよりも、沈黙を怖がりすぎてしまうことです。そこに意識が向きすぎると、余計に焦りが強くなってしまいます。

ゲームに集中すると喋れなくなる

ゲーム配信では、プレイとトークを同時に行います。操作や判断、画面の情報を追いながら話すため、頭がいっぱいになりやすい状況です。

特に、操作や判断が忙しいゲームほど、トークに意識を回しづらくなります。これは能力の問題というより、一時的に考えることが増えている状態に近いものです。多くの初心者が、同じような場面で悩みを感じています。

トークが続かない理由は、このようにいくつかの要因が重なっていることがほとんどです。

ゲーム配信・実況のトークでまず押さえておきたい4つの基本

トークが苦手だと感じている方ほど、特別な話術が必要だと思ってしまうことがあります。

ただ、最初に意識してほしいのは、難しいテクニックではありません。ほんの少し視点を変えるだけでも、配信の印象は変わりやすくなります。

ここでは、初心者の方がまず押さえておきたい、基本中の基本を紹介します。

大きな声・明るいトーンで話す

内容より先に、まず伝わるかどうか。ここがとても大切です。声が小さかったり、元気がないトーンだったりすると、それだけで聞き取りづらく感じられてしまいます。

普段より少しだけ声を意識してみる。そのくらいからで問題ありません。テンションも、無理に上げる必要はありませんが、淡々としすぎないようにすると、配信全体が明るくなります。聞きやすさは、それだけでも配信の印象を左右します。

状況と感情をセットで言葉にする

何を話せばいいか分からない時は、画面で起きていることと、自分の気持ちを一緒に口に出してみてください。敵が出てきた、アイテムを見つけた、失敗した。そこに、驚いた、焦った、悔しいといった感情を添えるだけでも、実況らしい流れが生まれます。

うまい説明をしようと考える必要はありません。見えているものと感じたことを、そのまま言葉にする。それだけで、トークの土台が整っていきます。

無理に面白いことを言おうとしない

配信を盛り上げたい気持ちが強いほど、何か面白いことを言わなければ、と考えてしまいがちです。ただ、その意識が強くなりすぎると、言葉が出にくくなることもあります。

大切なのは、完璧を目指しすぎないことです。少し噛んだり、言い直したりする場面があっても、配信が崩れるわけではありません。自然なリアクションや素直な感想のほうが、見ている側には伝わりやすいものです。

内輪になりすぎない意識を持つ

配信に慣れてくると、特定の視聴者との会話が増えていきます。それ自体は悪いことではありませんが、内輪の話題が続きすぎると、初めて来た人が入りづらくなってしまいます。

今この配信を初めて見た人にも伝わるかどうか。ときどき、そんな視点を持ってみてください。少し状況を補足するだけでも、配信に入りやすい雰囲気が生まれやすくなります。

次の章では、こうした考え方を踏まえたうえで、無言になりにくくするための配信前準備についてお話ししていきます。

本番中に無言にならないために!配信前の準備ポイント

配信中の無言は、本番だけで何とかしようとすると難しく感じやすいものです。ただ、配信前の準備をしておくことで、無言や焦りを減らしやすくなります。話す内容を完璧に決める必要はありませんが、最低限の土台を作っておくと、気持ちに余裕が生まれます。

ここでは、初心者の方でも取り入れやすい準備のポイントを紹介します。

話題をいくつか用意しておく

無言が怖くなる理由のひとつに、次に何を話せばいいか分からなくなることがあります。そこでおすすめなのが、話題をいくつか用意しておくことです。数は多くなくて構いません。

例えば、今日プレイするゲームの見どころ、最近そのゲームで感じたこと、配信前に起きたちょっとした出来事。これらを頭の中やメモに残しておくだけでも、困った時の助けになります。話題があると思えるだけで、気持ちはずいぶん楽になります。

簡単な台本や流れを作っておく

完全なアドリブが不安な場合は、配信の流れだけを軽く決めておくのもひとつの方法です。最初に挨拶をして、今日は何をするのかを話す。ゲーム中は実況と雑談を交え、終わりに一言まとめる。その程度で十分です。

細かいセリフまで書く必要はありません。流れが見えているだけで、次に進みやすくなります。道しるべを置いておく感覚に近いかもしれません。

声が聞き取りやすい環境を整える

トーク内容以前に、声がきちんと届いているかどうかも大切なポイントです。声が小さかったり、こもっていたりすると、反応が得られにくく感じられる場面もあります。

配信前に一度、自分の声を録音して聞いてみるのがおすすめです。聞き取りづらさを感じた場合は、マイクとの距離を調整したり、周囲の音を減らしたりしてみてください。聞こえている、という安心感があると、話すことにも集中しやすくなります。

ゲーム配信の部屋の作り方については「ゲーム配信の部屋はどう作る?必要な機材・防音・レイアウトのコツ解説!」で解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

配信前の準備は、安心して話すための下地を作るものです。

次の章では、いよいよ配信中に使えるトークの回し方について見ていきます。

配信中に意識しておきたい!トークの回し方とコツ

配信が始まると、準備していたことを思い出せなくなる瞬間もあります。そんな時に助けになるのが、トークの回し方の型です。難しいことを考えなくても、一定の流れを意識しておくだけで、言葉はつながりやすくなります。

ここでは、配信中に意識しやすいシンプルな考え方を紹介します。

ゲーム実況は今・感じたこと・次の行動でつなぐ

何を話せばいいか迷った時は、順番を決めておくのがおすすめです。

今画面で起きていること、そこから感じたこと、次にしようとしている行動。この流れを意識するだけでも、言葉が出やすくなります。

敵が現れた、少し驚いた、どう立ち回ろうか考えている。そんな形で十分です。上手にまとめようとするより、頭の中で考えていることを、そのまま言葉にしてみてください。

ゲームと関係ない雑談は短く切り替える

雑談は配信の空気をやわらかくしてくれますが、脱線しすぎると、今何をしている配信なのかが伝わりにくくなることがあります。少し話したら、またゲームに戻る。その切り替えを意識してみてください。

例えば、今の話はここまでにして続きに戻ります、とひとこと添えるだけでも、配信の流れが分かりやすくなります。雑談と実況を行き来できるようになると、トークの幅も少しずつ広がっていきます。

沈黙が来ても慌てない

ゲームのプレイに集中してしまい少し黙ってしまった。そんな場面があっても、必要以上に慌てる必要はありません。無言に気づいた時点で、立て直す意識を持てると安心です。

今何を考えているのか、次に何をしようとしているのかを口に出す。それだけでも、配信は動き出しやすくなります。沈黙を完全になくそうとするより、戻り方を知っておくことが大切です。

トークの回し方は、慣れと一緒に少しずつ身についていくものです。

次の章では、視聴者との会話をよりスムーズにするためのトークのポイントを紹介していきます。

視聴者と会話しやすくなるトークのポイント

配信に慣れてくると、次に気になりやすいのが視聴者との距離感です。コメントが来た時にどう返せばいいのか、そもそも会話として成り立つのか。最初は戸惑うことも多いと思います。

ただ、視聴者とのやり取りは、難しい話術に頼らなくても進めやすくなります。ちょっとした意識の違いで、会話のハードルはぐっと下がります。

コメントには短くリアクションする

コメントが来ると、丁寧に返さなければ、と考えてしまいがちです。ただ、長い返答を用意しようとすると、かえって言葉に詰まってしまうこともあります。

まずは、短いリアクションからで十分です。なるほど、分かります、ありがとう。そんな一言でも、見ている側にはきちんと伝わります。必要に応じて、そこから少しだけ話を広げていけば問題ありません。

質問や呼びかけで会話を広げる

会話を続けたい時は、視聴者に軽く問いかけてみるのもおすすめです。どう思いますか、同じ経験ありますか。そんな一言があるだけで、コメントを書くきっかけになります。

答えを求めすぎる必要はありません。反応があればうれしい、くらいの気持ちで投げかけてみてください。自然な呼びかけは、配信の空気をやわらかくしてくれます。

コメントが少ない時も気にしすぎない

配信をしていると、コメントが少ない時間帯もあります。そのたびに、何か悪いことをしたのでは、と不安になる必要はありません。見ることに集中している人や、ただ流し見している人もいます。

コメントがない時間は、独り言の延長だと思って話を続けてみてください。落ち着いて話している配信は、コメントしてもよさそうだと感じてもらいやすくなります。

視聴者との会話は、少しずつ積み重なっていくものです。

ゲーム配信・実況のトーク力を鍛えるための練習方法

トークは、最初からうまくできるかどうかよりも、少しずつ積み重ねていくことが大切な部分です。いきなり配信で完璧に話そうとする必要はありません。練習を重ねていくことで、言葉は出やすくなりやすくなります。

ここでは、初心者の方でも無理なく続けやすい練習方法を紹介します。

配信せずに実況練習をする

いきなり本番で練習しようとすると、どうしても緊張が先に立ってしまいます。そんな時は、配信をせずに一人で実況してみるのがおすすめです。

ゲームを起動して、誰かに見せるつもりで声に出して話してみてください。失敗しても気にしすぎる必要はありません。止まっても言い直しても問題ありません。まずは、喋りながらプレイする感覚に慣れていくことが大切です。

配信を振り返って改善点を見つける

配信や録画を終えたあと、少し時間を置いて聞き返してみるのも効果的です。話せなかった場面や、無言になったタイミングに気づけることがあります。

すべてを一度に直そうとする必要はありません。今日はここが良かった、次はここを意識してみよう。そのくらいの振り返りで十分です。小さな改善を積み重ねていくことで、トークは安定しやすくなります。

経験を重ねて慣れていく

練習を続けていくうえで大切なのは、回数を重ねることです。配信や練習を繰り返す中で、緊張しやすい場面や、言葉に詰まりやすいポイントが少しずつ見えてきます。

最初はぎこちなく感じることもあるでしょう。初心者の段階では、そうした感覚を持つ人も少なくありません。少しずつ慣れていく過程そのものが、トーク力を伸ばしていく土台になります。

トークの練習は、頑張りすぎなくても続けられる形が理想です。

よくある質問

配信を続けていると、似たような悩みにぶつかる場面が出てきます。

ここでは、特に多くの人が気にしやすいポイントを取り上げ、考え方のヒントをまとめました。困った時に、立ち戻れる場所として読んでみてください。

何を話せばいい?ネタがない

ネタがないと感じる時は、何か特別な話題を用意しなければ、と考えてしまっていることがあります。ですが、配信ではその場で起きていること自体が、十分な話題になります。

今のゲームで気になった点、少し詰まった場面、うまくいかなかった理由。そこに正直な感想を添えるだけでも、話は成り立ちます。事前に考えた話題と、その場で生まれる気づきを組み合わせていく。そう意識するだけで、ネタ切れへの不安は和らいできます。

無言になったらどうする?

無言になった瞬間に、失敗したと感じる必要はありません。気づいた時点で、今の状況を言葉に戻せば、流れはつながりやすくなります。

少し考えていました、次はこうしてみます。そんな一言でも十分です。沈黙をなくすことを目指すより、どう戻るかを知っておくこと。その意識があるだけで、配信中の気持ちはずっと楽になります。

コメントが来ない時はどう回す?

コメントが少ない時間が続くことは、配信では珍しくありません。その間は、一人で話す時間だと割り切ってしまうのがおすすめです。

今やっていることを整理したり、次の展開を考えたりする様子を、そのまま口に出してみてください。コメントしやすい雰囲気が伝わる配信ほど、後から来た視聴者も参加しやすくなります。コメントがない時間も、配信の一部として受け止めていきましょう。

よくある悩みは、配信を始めた人が多かれ少なかれ経験するものです。

次はいよいよ、記事全体を振り返るまとめに入っていきます。

まとめ

ゲーム配信のトークに不安を感じるのは、とても自然なことです。話が続かない、無言が気になる、コメントが来ない。こうした悩みは、配信を始めた人が特に気にしやすいポイントと言えます。

ただ、トークは才能やセンスだけで決まるものではありません。何を話せばいいのかを知り、準備の仕方や回し方を意識しながら、少しずつ経験を重ねていく。その積み重ねが、配信中の言葉を支えてくれます。

最初は、今起きていることをそのまま言葉にするだけで十分です。うまく話そうとするより、考えていることや感じたことを落ち着いて伝えてみてください。沈黙があっても、戻り方を知っていれば、配信はつながりやすくなります。

配信を続けていくと、少しずつ見えてくるものが増えていきます。焦らず、自分のペースで配信を重ねていきましょう。その積み重ねが、やがて自分らしいトークスタイルを形にしてくれるはずです。

この記事を書いた人

ストマガ編集部

「ストリーマーマガジン」は、VTuberや配信クリエイターに興味がある方、ご自身でも活動されている方、そしてこれから配信をはじめてみたい方を応援するWebメディアです。 配信初心者さんからベテランさんまで、幅広く楽しめる情報をお届けします。

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