Roland『BRIDGE CAST ONE』は買い?コスパは?編集部の正直実機レビュー!

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配信者の皆さんこんにちは!オーディオミキサーは使っていますか?オーディオミキサーとは、ざっくり言うと複数の音をミックスして加工したり、同時に流したりすることのできる便利な機材です。今回はRolandさんから「BRIDGE CAST ONE」をお借りして、実際の使用感を確かめてみました!

くっ!また難しそうな機材が・・・!ふうかさんわたしはもうダメデス
おかきちゃんが機材アレルギーで開幕HP1になってる!!


機材フクザツ・・わたし、苦手・・・有休欲しい・・・
おかきちゃんが現実逃避しちゃったから、今回は助っ人の機材マスターに記事をお願いしたよ!それじゃあレビューいってみよー!

製品概要
BRIDGE CAST ONEは、Rolandがゲーム配信者やコンテンツクリエイター向けに開発したオーディオミキサーです。従来のミキサーに比べ、配信に特化した機能やユーザーに優しい設計が特徴。音声のバランス調整やエフェクトの追加が簡単に行えるだけでなく、複数の音源を一つにまとめられるため、ゲーム音やボイスチャットの音声、BGMなどをリアルタイムでミックスできます。


外観とデザイン

デザインの印象
一見してスタイリッシュで、Rolandらしい高級感あるデザインが魅力的です。コンパクトなボディでありながら、必要最小限のコントロールボタンやダイヤルが配置されており、直感的に操作しやすい設計なのが分かります。また、持ち運びしやすいサイズ感のため、外出先や小さなデスクスペースでも対応できるのはポイントが高いと思いました。
使いやすさ
必要最小限のボタンやダイヤルが配置され、基本設定に関してはアプリで調整するスタイルです。ボリューム操作に関しては、大きなダイヤルを置いて微細なコントロールが可能となっています。また、LEDで設定の色分けが可能なので、照明を落とした環境で配信する機会の多い配信者に対しても、視認性の点でしっかり配慮がされていると言えるでしょう。
主要機能
(※ 当記事では専用アプリの利用を前提としています)
デュアル・オーディオ・バス

複数の入力チャンネルを持ち、ゲーム音、マイク、BGM、ボイスチャットなどの音声を分けて管理できます。
マイクリハーサル

BRIDGE CASTアプリの指示に従ってマイクに音声を入力することで、自動でマイクのゲイン設定をすることができます。
コンソール・ゲーム対応

USB接続設定スイッチを「CONSOLE」に設定することで、PCだけでなくSwitch、PS5といったコンソールゲーム機で利用することができます。
ゲームエフェクト


代表的なゲームに対し音のエフェクトプリセットが用意されており、例えば、FPSでは風の音を抑え足音や銃声を聞こえやすくするといった音質調整が可能です。
ボイス・トランスフォーマー

ボイスエフェクトがプリセットで搭載されており、声質を変えたりリバーブをかけるなど、ワンタッチでリスナーに変化を届けられる機能がそろっています。
バーチャル・サラウンド

Rolandの独自の立体音響技術により、USB端子から入力された5.1ch/7.1chの音を、ヘッド ホンを使ってバーチャル・サラウンドで聴くことができます。
BGM CAST

BRIDGE CASTアプリを使用すると、Roland Cloudによるロイヤルティ・フリーのBGMや効果音が利用可能です。

えー!ボイスチェンジャーとかBGMも使えるなんて知らなかった!
ボイチェンはハードの方で制御することで遅延が少ないというメリットもあるんですよ


・・・・・(馬が喋ってる、仕事のしすぎかなぁ。今日は早上がりしよ)

風の音を抑えて足音や銃声を聞こえやすくするっていうのは、ゲーマーさんにとっては勝敗にも影響の出る重要なポイントだね
そうですね、音質の改善や音声の制御はリスナーへの配慮に留まらず、配信の体験を劇的に変えうると思います


・・・・・(ふうかちゃん、それは馬だよ。明るく振る舞ってても疲れてるんだね)
接続性と互換性
豊富な入力/出力端子
XLRマイク入力、ヘッドセット入力、AUX出力、ラインアウトなど、配信に必要な機材を繋ぐための接続ポートがそろっています。パソコンとはUSB-C経由で接続。USBの入出力に関しては4入力、3出力が可能です。
マルチOS対応
Windows、MacOSともに対応しており、専用ドライバーのインストールもスムーズでした。さらに、ゲーム機(PS5、Switch)にも対応しているため、ゲーム音のダイレクトな取り込みも可能となっているのは嬉しいポイント。
音質とパフォーマンス
Rolandらしいクオリティで、クリアな音声で配信・録音できます。ファンタム電源と最大75dBのハイゲインに対応し、放送グレードのマイクでも利用可能です。またディレイ機能も搭載し、ゲーム配信における映像と音声のズレも、即座に補正可能となっています。

ファンタム電源って聞き慣れない単語だけど、どういうものなのかな?
ざっくり言うと、配信によく使われるコンデンサーマイクを使うのに必要と考えればOKですよ


75dBのハイゲインに対応?っていうのもよく分からないんだけど・・・
簡単に言うと「小さな入力音でも音がかなり大きくできて、外部で増幅させるような機器がいらない」ということですね!


・・・・・(この馬・・・できる!)
操作性
BRIDGE CAST ONEは操作が直感的で、クリエイターにとって使いやすい設計と言えます。例えば、個別のダイヤルで各チャンネルの音量を簡単に調整でき、瞬時に最適なバランスを見つけられるといった具合です。また、専用のアプリを使えば音質やエフェクトの細かい調整がPC上で行えるので、クリエイターのこだわりにもしっかり応えてくれます。
使い勝手と応用シーン
主にライブ配信やゲーム配信、ポッドキャストでの使用に向いていると感じました。ワンオペ配信において、直感的な操作のしやすさは必然であり、視認性も高く、レスポンスのいい操作が可能です。
使用シーンの具体例
ライブ配信において、BGMやマイクのボリュームに関して、音が大きい・小さいなどの要望があった場合は、ツータッチで微調整が可能で、迷いなく操作することができます。
また、雑談配信、コラボ配信、ゲーム配信など、音周りの設定をプロファイルすることが可能なので、都度の設定が不要。配信パターンの多いユーザーのストレスを軽減してくれます。
価格とコストパフォーマンス
定価は¥25,000(税抜)で価格変動も大きくはありません。他のライブ配信向けオーディオミキサーと比較するとミドルエンドの価格帯に位置していますが、品質や機能の充実度から見て妥当だと感じました。多機能で音質も優れており、複数デバイス対応や直感的な操作性も兼ね備えているため、総合的にコスパが良いと言えます。
メリットとデメリット
メリット
- 音質が良く、配信や録音に最適
- 直感的な操作性で初心者にも使いやすい
- カスタムボタンやエフェクトで表現の幅が広がる
デメリット
- 多機能であるがゆえに、機能の理解と初期設定に少し時間が必要
- 比較的高価で、予算に限りがあるユーザーには少し手が届きにくい
まとめ
総合評価

予算が許すなら「買い」ですね!
「BRIDGE CAST ONE」は、ライブ配信やポッドキャスト、特にゲーム配信といった、オーディオにこだわりたいコンテンツクリエイターに向けて設計されたオーディオインターフェース。サンプリング周波数はOSによって上限はあるものの、クリアな音質、豊富な機能とエフェクト、複数デバイスに対応した高い互換性があり、非常に完成度の高い製品でした。
総合的にみて、ライブ配信の音質をワンランク上に引き上げたい人にとって、非常に価値のある選択肢と言えるでしょう。
今後の展望

個人的な欲張りポイントですが・・・
個人的な要望として、中央のダイヤルのプッシュボタン機能に関しては、プッシュ音が大きくマイクが拾ってしまうことがあるので改善の余地があると思いました。
操作対象のチャンネル切り替えは、Mute/Assignボタンでの入力ソース選択(ダブルクリックなど)が可能になるとノイズの解消ができそうなので、アップデートを期待したいところです。
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今回検証した機器が気になった方は以下もチェックしてみてくださいね!
https://www.roland.com/jp/products/bridge_cast_one/
機材協力:Roland株式会社