あなたのデスクに合うのはどれ? Elgato Wave Mic Arm Pro/LP/Desk Standを比較

配信用のマイクは時間をかけて選んだのに、その置き方は後回しになっていませんか?

マイク本体はスペックを比べて自分に合う一本を選んだのに、置くためのアームやスタンドは「とりあえず安いもので」と済ませてしまいがちです。あとから、高さがうまく決まらない、少し触るとグラつく、机の上が窮屈になる、と気になって後悔することも少なくありません。

そこで今回は、Elgatoの「Wave」シリーズのマイクアームとデスクスタンドを比較してみました!
低い位置からマイクを支えるマイクアームの「Wave Mic Arm Pro」と「Wave Mic Arm LP」、そして机に置いて使うデスクスタンドの「Wave Desk Stand」の3種類です。同じマイクを3種すべてに取り付けて試し、自分の机に合うものを選べるよう整理しました。

機材に詳しいウマヅラ
機材に詳しいウマヅラ
今回は3種類とも実際に組み立てて、同じマイクを付け替えながら試しました!マイク設置の際の参考にしてみてください。

この記事の要点

  • アーム型のPro・LPはクランプ式で、公式仕様ではクランプが開く幅は最大60mmです。
  • クランプは天板の厚みだけでなく、差し込む部分に60mmほどの奥行きも必要でした。
  • 高さ調整はProがガススプリングによる自動保持、LPはネジ固定で、動かす頻度で選べます。
  • Desk Standは置くだけで設置でき、机にクランプを付けられない環境でも使えます。

検証に使ったマイク|Elgato Wave DX

3種類すべてに取り付けたのは、アームやスタンドと同じElgatoのマイク「Wave DX」です。

XLR接続のダイナミックマイクで、正面の声だけを拾う単一指向性。ダイナミックマイクなのにコンデンサーマイクのように細かい音まで拾えるところを売りにしているモデルで、価格は16,480円(2026年9月時点・税込)です。
重さは440gと軽めなので、今回の3種類はどれも余裕を持って支えられました。
ネジはマイク側が5/8インチですが、今回は3種ともそのまま取り付けられ、変換のアダプターを買い足す必要はありませんでした。

今回は黒と白の2色を用意し、オーディオインターフェースにはElgato Wave XLR Proを組み合わせました。マイクとインターフェースは固定したまま、取り付ける側だけを3種類入れ替えて比べています。

「Wave XLR Pro」については過去にレビューした記事があるので、気になった方は合わせてチェックしてみてください。
>> 配信の音作りを「1台で完結」。Elgato Wave XLR Proの実力とは

テスト条件|共通の検証環境

マイク:Elgato Wave DX(黒・白/XLR接続のダイナミックマイク)
オーディオインターフェース:Elgato Wave XLR Pro
検証デスク:天板の厚み 実測約50mm
検証時期:2026年7月

3種類の違いを比較

まずは3つの特徴を表にまとめました。

製品タイプ机への固定高さ・角度の調整向いている人
Wave Mic Arm Pro低い位置から支えるアームクランプ(開口〜60mm)ガススプリングで自動保持よく動かす・滑らかな操作感が欲しい
Wave Mic Arm LP低い位置から支えるアームクランプ(開口〜60mm)手動ネジで固定位置を決めたらほぼ動かさない
Wave Desk Stand据え置きスタンド置くだけ手動ネジで固定机に穴やクランプを付けたくない

こうして並べてみると、Pro・LPはタイプも机への固定方法も同じで、違うのは高さの決め方だけです。一方のDesk Standは、固定方法そのものが違います。つまり最初の分かれ道は、机にクランプを付けられるかどうかです。

📘 用語メモ|クランプ

机の天板を挟み込んで固定する留め具のこと。ネジで締め付けて取り付けます。アーム型の2機種(Pro・LP)はこのクランプ式です。

Pro・LPがデスクに付けられるかを確認する

Wave Mic Arm ProとWave Mic Arm LPにWave DXを取り付け、低い位置からマイクを支えている状態
右:Wave Mic Arm Pro 左:Wave Mic Arm LP
どちらも低い位置からマイクを支えるアーム

アーム型のPro・LPは、机の天板をクランプで挟んで固定します。クランプが開く幅は、公式仕様ではどちらも最大60mmまで。今回の検証デスク(厚み約50mm)では、どちらも問題なくしっかり固定できました。

見落としがちなのは、厚みではなく「奥行き」のほうです。天板の縁からある程度の奥行きがないと、クランプの口をうまく差し込めません。
必要な奥行きは、約60mm程度です。壁にぴったり付けた机や、縁の裏に補強の桟がある机は、取り付けられるか先に確認してください。ガラス天板は挟み込みの強度に不安が残るので、無理は禁物です。

Wave Mic Armのクランプ部。机の天板を上下から挟み、ネジで締めて固定する
クランプ部の拡大。天板を上下から挟み、ネジで締めて固定する
機材に詳しいウマヅラ
機材に詳しいウマヅラ
クランプを差し込もうとして「奥行きが足りない」と気づくのは、だいたい箱を開けたあとなんですよね。天板の縁をメジャーで測っておくと安心です。

テスト条件|クランプの固定確認

天板の厚み:実測約50mm
クランプの開口:公式仕様は最大60mm
確認内容:Pro・LPそれぞれクランプを最大まで開いて天板に固定
結果:Pro・LPどちらも問題なく保持

※60mmに近い厚みの天板とガラス天板は今回試していません。

Pro・LPの使い心地の違い:高さ調整とケーブル

アーム型の2機種(Pro・LP)には共通の特徴があります。それは、どちらもマイクを頭上から吊るす従来型ではなく、肩より低い位置を通して口元へ伸ばす設計(メーカーはロープロファイルと呼んでいます)であることです。
アームが顔や画面の前を横切らないので、自分の視界が遮られません。
実写で配信するなら顔まわりがスッキリ映りますし、Webカメラでフェイストラッキングをしている人は、アームが顔にかぶらないぶん認識の邪魔になりにくいのもうれしいところです。

組み立て自体はどれも簡単で、LP・Proとも5分ほどで完了しました。工具もほぼ不要で、細かい調整に付属の六角レンチを使う程度。説明書はありますが、見なくても感覚で取り付けられました。

マイクアームとデスクスタンドを設置し終えたデスクの全景
設置完了の全景。組み立てはどちらも5分ほどで、工具はほぼ不要

取り付けが済んだあとに差が出るのは、毎日の動かしやすさです。マイクアームは配信のたびに位置を調整したい部分なので、ここは地味に効いてきます。

高さの決め方が、Pro・LPで対照的でした。
Proはガススプリングを内蔵していて、動かした位置で手を離すとそのまま止まります。ネジを緩めて締め直す必要がないので、感覚的に動かせます。
LPは都度ネジで固定するタイプ。ひと手間かかりますが、ネジに引っかかりがあって確実に締められる安心感があります。
頻繁に動かすならPro、位置を決めた後にほぼ動かさないならLPで十分です。

Proはもうひとつ、動かすときの重さも変えられます。マイクが軽くて勝手に上がってしまう、逆にじわじわ下がってくる、というときは付属の六角レンチで硬さを調整します。

Wave Mic Arm Proの硬さ調整部と付属の六角レンチ
Proの硬さ調整部。付属の六角レンチでガススプリングの硬さを変えられる

📘 用語メモ|ガススプリング

ガスの圧力で伸び縮みを支える仕組み。PCモニターのアームにもよく使われていて、軽い力で動かしても、手を離した位置でピタッと止まってくれます。

機材に詳しいウマヅラ
機材に詳しいウマヅラ
Proは高さを持っていくとその場でピタッと止まってくれるので、収録中でも気軽に動かせました。LPはネジにしっかり引っかかりがあって、締めた場所から動かない安心感がありましたよ。

角度を変えたときの音も確認しました。
Pro・LPともに、安いアームにありがちな「ギチギチ」という軋み音はなく、配信の途中でマイクの位置を直してもアームの動作音が配信にのる心配はなさそうです。余計な音をマイクに拾わせたくない場面ではありがたいところです。

ケーブルの隠し方も工夫されています。
Pro・LPはどちらもマイクのケーブルをアームの内部に通して隠せる構造で、フタが磁石式なので開け閉めがラクでした。LPはアームの下側にもケーブルを通す穴があり、上からでも下からでも通せます。机の配線の向きに合わせて通し方を選べるのが便利でした。

Wave Mic Arm LPのケーブルチャンネル内部
LP:ケーブルチャンネル内部
Wave Mic Arm LPのアーム下側にあるケーブルを通す穴
LP:アームの下側にある穴。上からでも下からでもケーブルを通せる
Wave Mic Arm Proのケーブルチャンネル内部
Pro:ケーブルチャンネル内部

💡 マイクのケーブルは2m以上がおすすめ

Pro・LPはケーブルを内部に通すと、収納だけで約1m分が使われます。マイク側のケーブルを2m以上の長さにしておくと、口元まで伸ばしても余裕を持って配線できます。

テスト条件|高さ調整と静音性

姿勢:着座した通常の配信姿勢から、マイクを口元まで寄せる
確認内容:3種それぞれ高さと角度を動かし、保持のしかたと軋み音を確認
結果:3種いずれも口元まで無理なく到達。Pro・LPは軋み音が気にならない水準

※口元までの距離はcm単位の実測はしていません。

Desk Stand:手軽に設置できるが、首振りは弱い

Desk Standはクランプを使わず机に置くだけ。
金属製で重量バランスがよく、置いた状態の安定感は良好でした。机に傷を付けたくない人、そもそもクランプが付けられない机の人は、これが第一候補になります。

据え置きの手軽さは大きな魅力ですが、選ぶ前に知っておきたい点があります。

縦方向(上下)の固定はしっかりしていて、水平に支えたマイクをきちんと保持します。ただ、ヘッドの回転方向(首振り)の固定が甘く、ネジをキツく締めても、ふとした拍子にマイクが回ってしまうことがありました。角度をピタッと決めて動かしたくない人は、この点を知っておくと安心です。

Wave Desk Standのヘッド回転部
Desk Standのヘッド回転部。ネジを締めても首振り方向は緩みやすい

ケーブルは、アーム型のような内部収納ではなく、付属のシリコンバンドで外側にまとめる方式です。まとめられるのは約50cm分なので、1m以上をきれいに束ねたい人には少し物足りないかもしれません。

Wave Desk Standにマイクを取り付け、ケーブルをシリコンバンドで束ねた状態
ケーブルは付属のシリコンバンドで外側にまとめる

💡 重いマイクを付けるなら耐荷重も確認しておく

公式の最大耐荷重は、Wave Mic Arm Proが3kg、Wave Mic Arm LPが2kg、Wave Desk Standが1kgです。今回のWave DXは3種とも問題なく支えられましたが、Desk Standはこの数字がいちばん小さいので、大きめのマイクにショックマウントを足して使う場合は、手持ちの機材の重さを先に確認しておくと安心です。

機材に詳しいウマヅラ
機材に詳しいウマヅラ
Desk Standは金属の質感がしっかりしていて、置いただけとは思えない安定感がありました。角度を決めたあとは、ネジを少し強めに締めておくのがコツです。

テスト条件|Desk Standの保持力

確認内容:Wave DXを水平に支持した状態で、縦方向の保持とヘッド回転方向の保持を確認
結果:縦方向は保持良好。ヘッド回転方向はネジを強く締めても動くことがあった
ケーブル:付属のシリコンバンドで束ねられたのは約50cm分

まとめ:机との相性で選べば失敗しない

3種とも同じWaveシリーズで、作りや質感に大きな差はありません。取り付けのネジはどれも1/4インチで、3/8インチと5/8インチのアダプターが付属するので、Wave DX以外のマイクでも、重さが合えば同じように使えます。Waveシリーズでそろえれば見た目もまとまりますが、選ぶ基準になるのは、性能というより「あなたの机にどう取り付けられて、どのくらい動かすか」のほうです。

こんな人におすすめ

Wave Mic Arm Pro

  • 配信中にマイクをよく動かす人
  • 高さを何度も決め直すので、滑らかな操作感が欲しい人

Wave Mic Arm LP

  • 一度位置を決めたら、ほぼ動かさない人
  • 締めた場所から動かない確実さが欲しい人

Wave Desk Stand

  • 机に穴を開けたり、クランプを付けたりできない人
  • 天板が薄すぎる・厚すぎる、クランプを差し込む奥行きがない人
  • マイクの置き場所を手軽に変えたい人

価格は公式ストアで、Wave Mic Arm Proが29,980円、Wave Mic Arm LPが15,680円、Wave Desk Standが10,480円(いずれも2026年9月時点・税込)。
動かす頻度が高いほどProのガススプリングが効いてきますし、位置を決めて使うならLPやDesk Standで十分に足ります。

先に確認しておきたいのは2つだけ

天板の奥行きがクランプの取り付けに届くか、そしてDesk Standの首振りの緩みを許容できるか。ここさえ先に潰しておけば、あとは机との相性で選んでも後悔しないはずです。

機材に詳しいウマヅラ
機材に詳しいウマヅラ
この組み合わせは、社内のポッドキャスト収録でもそのまま使い続けています。机に合うものを選べば、あとは声を録ることだけに集中できますよ。

クレジット

今回検証した機材が気になった方は、以下の公式サイトをご覧ください。

>>Wave Mic Arm Pro 公式サイト
>>Wave Mic Arm LP 公式サイト
>>Wave Desk Stand 公式サイト
>>Wave DX 公式サイト

機材協力:Corsair Gaming, Inc.(Elgato)
レビュー:ウマヅラ

この記事を書いた人

ストマガ編集部

「ストリーマーマガジン」は、VTuberや配信クリエイターに興味がある方、ご自身でも活動されている方、そしてこれから配信をはじめてみたい方を応援するWebメディアです。 配信初心者さんからベテランさんまで、幅広く楽しめる情報をお届けします。

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