ライブ配信の新たな技術革新

http://合同会社DMM.com|xn--dmm-xy9dj9tya9677d.com（本社：東京都港区、会長 兼 CEO：亀山敬司、以下DMM）が運営するDMM TVは、大手国内配信事業者として初めて、Starlink回線とAWS Elemental Linkエンコードデバイスを用いて海外から商用ライブ配信を実現しました。今回の試みでは、2024年7月4日から7月18日にかけて開催された世界最大級のポーカー大会「WSOP 2024」のメインイベント全試合をライブ配信し、計15日間、135時間超にわたる配信を海外スタジオから安定的に行いました。

国内向けライブ配信の課題を克服

国内向けに提供するインターネット動画配信サービスにおける海外ライブ配信の最大の課題は、長距離の映像伝送に伴うパケットロスです。この課題を克服するため、DMM TVでは、AWS Elemental Link HDを用いるとともに、SpaceX社のStarlinkをサブ回線として活用しました。Starlinkは衛星インターネットアクセスサービスとして高い注目を集めており、AWS Elemental Link HDのパケットロス耐性およびネットワーク帯域変動に対する適応性能がこれを支えました。

配信技術の詳細

今回の「WSOP 2024」の配信においては、既存の国内オンプレ環境にある配信サーバーを最大限に活用。AWS Elemental Link HD（詳しくはこちら）を使用し、現場でのエンコード作業を効率化しました。また、AWSのリージョン間通信を利用することで、ある程度経路が保証されたインターネット網を経由し、各種パッケージング処理を通じて日本国内の視聴ユーザーに高品質な映像を提供しました。

StarlinkとAWS Elemental Link HDの組み合わせ

Starlink回線とAWS Elemental Link HDを組み合わせたことにより、海外拠点からの安定した商用ライブ配信が実現しました。StarlinkとAWS Elemental Link HDの組み合わせは、大手国内配信事業者として初の事例であり、これにより従来はコストや技術的な制約で困難だった海外配信が可能となりました。

今後の展望

DMM TVは、今回の成功をもとに、今後も多様なロケーションや環境に応じた最適な配信基盤システムの運用に努め、ライブ配信コンテンツの充実と高品質な視聴体験の提供を目指します。また、「WSOP 2024」のアーカイブ配信も行っており、興味のあるユーザーはDMM TV公式サイトから視聴することができます。

感想と展望

今回の試みは、技術用語やハードルの高い課題を一つ一つ克服してきた結果です。DMM TVの技術的チャレンジは、ライブ配信業界に新たな標準を打ち立てたと言えるでしょう。今後もその技術力を活かし、ユーザーへより良いエンターテインメント体験を提供してくれることを期待しています。

出典元：PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004604.000002581.html)