ゲーム配信・実況のマイク位置のおすすめは?スタイル別・種類別に解説!

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ゲーム配信の音声は、映像以上にリスナーの印象を左右することがあります。内容は面白いのに声が小さい、テンションが上がった瞬間だけ音割れしてしまう、あるいは全体的にこもって聞き取りづらい。そうした状態だと、せっかくの配信が十分に伝わらず、少しもったいないですよね。

ただ、マイクを買い替えれば解決するとは限りません。実は、マイクの位置と距離を見直すだけで、音は大きく変わります。

近づければ声ははっきりしやすい一方で、近すぎると息や破裂音が目立つこともあります。角度をほんの少し変えるだけで、聞きやすさがぐっと上がる場面も少なくありません。

そこでこの記事では、配信でよくある悩みである「声が小さい、こもる、ノイズが多い」といった問題を、マイクの置き方から順番に整理して解決へつなげます。ダイナミックマイクやコンデンサーマイク、ヘッドセットなど機材別の目安などもまとめてました。

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位置で音がどう変わる?距離を変えると起きる「小さい・こもる」ケースの対処法

マイクの音は、機材の良し悪しだけで決まりません。むしろ配信では、口とマイクの距離が音質を大きく左右します。声が小さい、こもることが気になる。こうした悩みは、設定より先に距離を見直すだけで改善することも多いです。

まずは距離のズレが原因になりやすい代表例から確認します。

声の小ささは距離の遠さをまず疑う

声が小さいと感じたとき、まず疑うべきは距離です。声が遠いままゲインだけ上げると、反響やファン音、打鍵音まで一緒に持ち上がります。結果として、周囲の音がうるさく聞き取りづらい状態になりがちです。

基本の順番は、距離を詰める→入力を整える→必要ならソフト側で調整。目安としては、ダイナミックマイクで5〜10cm、コンデンサーマイクで10〜20cmあたりから試すと調整しやすいでしょう。

まずこの範囲から始めて、音割れしない範囲で声がしっかり入る位置に寄せていくと安心です。配信中に姿勢が変わって音量が揺れる人は、ブームアームで距離を固定しておくと安定しやすくなります。

近すぎると低音が増えたりこもるケースも

マイクとの距離を詰めすぎたら、今度は声がこもることはありませんか?

そんなときに起きやすいのが低音域が強調されてしまう近接効果です。低音が増えることで声が太くなる反面、モワッとした印象になりやすくなります。

対処は難しくありません。まずは数センチだけ離して、2〜3cm刻みで変化を確認してみてください。それでも低音が重い場合は、配信ソフトのイコライザーで低い帯域を少し落とす、オーディオインターフェースのローカットを使う方法もあります。

さらに、息や破裂音が気になる場合は角度も見直しどころです。口の真正面ではなく、少し横にずらして斜めに狙うだけでスッキリすることがあります。

指向性も確認しよう!単一・全・双指向性の置いてはいけない位置

距離を整えたのに、まだノイズが気になる。そんなときはマイクの指向性の確認をしましょう。

指向性とは、マイクがどの方向の音を拾いやすいかという性質のこと。ここを間違えてしまうと、声を拾わせたいのにキーボードやファンの音なども拾ってしまっていたという状態になりかねません。

まずは自分のマイクが単一指向性なのか、全指向性なのか、双指向性なのかを把握しつつ、置いてはいけない位置を確認していきましょう。

単一指向性マイク:口は正面、ノイズ源は拾いにくい方向へ

単一指向性は、正面の音を拾いやすいタイプです。なので基本は、口をマイクの正面に置くところから。逆に、マイクの正面方向にノイズ源がある配置は避けたいところです。

ここで注意したいのは、単一指向性にも種類があること。いわゆるカーディオイド系でも、最も拾いにくい方向はマイクの種類で少し変わります。

大事なのは、ノイズ源を拾いにくい方向に回すことです。説明書や製品ページにある指向性の図を見て、弱い方向にPC本体やファン音を置くイメージです。

机が狭い場合は、マイクを口元の斜め前に置いて、キーボードを少し外すだけでも変化が出ます。PC本体の位置を机の横や下にずらすと、改善する場合もあります。大げさにやらず、まず配置替えから試してみてください。

全指向性マイク:環境の影響が大きい。距離と反響対策が必須

全指向性は、周囲の音を広く拾うタイプです。声も拾いますが、部屋の反響や生活音、PCファン音も入りやすい。ここで大事なのは、環境と距離の両方を整えることです。

置いてはいけないのは、口から遠い位置。遠いと声が弱くなり、音量を上げるほど周囲音も目立ちやすくなります。できるだけ近めに寄せて、声を勝たせるのが基本になります。

もうひとつは反響。壁際や机の上がスカスカの場所は響きが出やすいので要注意です。カーテンやラグなど布ものを増やすだけでも、響きが落ち着くことがあります。全指向性は、部屋づくりも非常に重要です。

双指向性マイク:前後を拾う。背面がうるさい配置は避ける

双指向性は、前と後ろの音を拾いやすいタイプです。対談や2人収録で便利ですが、配信で使うなら背面の扱いがポイントになります。背面側に窓やドア、PCファン音があると、その音が入り込みやすい。前だけ整えても、裏からノイズが回り込みます。

置いてはいけないのは、背面側がうるさい配置。背面は壁やカーテン側に向ける、生活音が出る方向を避ける。まずここを押さえてください。

双指向性は、左右方向の音を拾いにくい特性もあります。左右にノイズ源がある場合は、マイクの横がノイズ源を向くように置くと改善することがあります。

次は、マイク種類別に、もう一段具体的な置き方を整理します。ダイナミック、コンデンサー、ヘッドセット、ピンマイク。自分の機材に当てはめて迷わないようにしていきましょう。

マイク種類別!ダイナミック・コンデンサー・ヘッドセット・ピンマイクの最適な位置は?

指向性の考え方が分かったら、次は具体的な種類ごとに最適な位置を考えていきましょう。実はマイクの種類によって、得意な距離感や、気をつけたいポイントが少しずつ違います。ここでは代表的な4タイプを、配信で迷わない形にまとめます。

ダイナミックマイク:近距離で扱いやすい。まずは10cm以内を基準に

ダイナミックマイクは、条件が同じならコンデンサーより周囲の音や部屋の響きが目立ちにくい傾向があります。配信向きと言われることが多いのは、この扱いやすさが理由です。

置き方の基準は、口元から10cm以内。まずはここから始めて、声が十分に入る位置に寄せていきます。近くすると息や破裂音が出やすいので、真正面ではなく、口元を斜めに狙うのがおすすめです。ポップガードがあると、さらに安定します。

もし声がこもるなら、近すぎる可能性があります。2〜3cmだけ離してみる、それでも重いなら低い帯域を少し落とす。こういう順番で調整すると迷いにくいです。

コンデンサーマイク:感度が高い。まずは10〜15cmを起点に環境も意識する

コンデンサーマイクは感度が高く、繊細な音まで拾いやすいタイプです。声の質感が出やすい一方で、ファン音や部屋の反響も拾いやすい。だからこそ、位置の調整と環境づくりが大切になります。

目安は口元から10〜15cmあたりを起点に、機種や声量に合わせて10〜30cm程度で調整するイメージです。遠くしすぎると部屋の響きが混ざりやすいので、まずは近め寄りで整えるのがコツになります。

コンデンサーでノイズが気になる場合、設定を盛るより先に、ノイズ源の位置を変えるのが効果的です。PC本体を遠ざける、拾いにくい方向へ回す、机の上を整理して反射を減らす。小さな工夫で聞こえ方が変わります。

ヘッドセットマイク:口角の横に固定。息が当たらない角度がカギ

ヘッドセットマイクは、距離が一定になりやすいのが強みです。配信中に姿勢が動いても音量が揺れにくいので、運用はかなり楽になります。

位置の目安は、口の正面ではなく口角の横あたり。息が直接当たると、ボフッという風の音が出やすいので、少し外して斜めに向けるのがポイントです。目安としては口角から2〜3cmほどの位置に置き、声がしっかり入るところで固定してみてください。

ピンマイク:距離は安定しやすいが環境次第。付け位置と固定が重要

ピンマイクは、服に付けられるので距離が安定しやすく、見た目もスッキリします。ただし配信用途では、環境音が入りやすく感じる場合がある点に注意が必要です。口からの距離が離れやすく、服擦れの音も出ることがあります。

置く位置は、胸骨(胸の中央の硬い部分)あたりを目安にしつつ、服擦れが少ない場所を探すと安定しやすいです。服擦れを減らすために、ケーブルを軽く固定し、少しだけたるみを作って引っ張りを逃がすと安心です。音質重視なら、部屋が静かなほど有利になりやすいので、環境づくりとセットで考えるのが無難です。

次は、すぐ真似できる配置テンプレを3つ紹介します。画面を隠しにくい置き方、息を避ける置き方、机の振動を避ける置き方。自分のデスク環境に合う型を見つけていきましょう。

すぐ真似できる配置3選|画面を隠さない・息を避ける・机の振動を減らす

ここからは、形で真似できる配置テンプレを3つ紹介します。どれも、配信でつまずきやすいポイントを先回りしてある程度対処できるような型です。まずは自分のデスクで一番やりやすいものから試してみてください。

①画面を隠さない|マイクは口元の斜め下、視界の外に置く

画面の前にマイクが来ると、ゲームが見えにくい。配信者あるあるです。おすすめは、マイクを口元の斜め下に置いて、視界の外に逃がす配置。声は近くで拾いつつ、モニターの邪魔になりにくくなります。

ポイントは、マイクを真正面に置かないこと。口元に対して少し横にずらし、斜めに狙うと息も当たりにくいです。カプセル面が口を向くように調整すると、こもりにくくなります。ブームアームがあるなら、横から伸ばして口元の下に着地させるとスッキリします。机置きの場合も、スタンドをモニターの真下ではなく、少し端に寄せると視界が開けます。

②息を避ける|真正面を外してオフ軸にする(ポップノイズ対策)

破裂音や息のボフッという音は、近づけるほど出やすい場合があります。ここで効くのが、真正面を外すオフ軸配置です。マイクは口の正面ではなく、少し横に置いて斜めに向ける。これだけで、息の直撃が減って安定しやすくなります。

角度の目安は、口元から少し外した位置で斜めに狙うイメージ。ポップガードがあるなら併用するとさらに安心です。逆に、息が気になるからといって距離を離しすぎると、今度は環境音が増えやすいので注意。距離は保ちつつ、角度で逃がすのがコツです。

③机の振動を減らす|机に置かない or 震えを切る

音が乗る、ドンッという低い衝撃音やゴロつきが入る。こういうときは、机の振動がマイクに伝わっている可能性があります。キーボードの打鍵やマウス操作が天板に乗り、その振動を拾ってしまうんですね。

一番確実なのは、机に置かずにブームアームで浮かせる方法。難しければ、ショックマウントを使う、マイクスタンドの下に振動を吸収する素材(厚めのマットなど)を敷く、キーボードの位置を少し離す、といった工夫でも改善することがあります。

テンプレはあくまで型なので、最後は自分の声と環境に合わせて微調整してください。次の章では、配信ソフト側で最低限やっておきたい設定(ゲイン・コンプレッサー・リミッター)を、失敗しにくい順番で紹介します。

配信ソフトで最低限やる設定|ゲイン・コンプレッサー・リミッターの順番

マイク位置が整ったら、次は配信ソフト側で仕上げです。ここで大事なのは、最初からフィルターを盛らないこと。順番を守るだけで、失敗がかなり減ります。

まずゲイン:音量はここで作る

最初に触るのはゲインです。理由は簡単で、後段の設定は「適正な入力」が前提になるから。ゲインが低すぎると、後で持ち上げたときにノイズまで増えやすくなります。

原則としては、まずオーディオインターフェースやマイク側、OSの入力レベルなど、OBSに入る前の段階で整えるのがおすすめです。そのうえで、OBSのGainは足りない分を補う役、と考えると失敗しにくくなります。

調整のコツは、普段の声でちょうど良く、たまに出る大きめの声でも赤くならないところに合わせること。配信前に一度だけ、少し大きめの声も出して確認しておくと安心です。ここで無理にギリギリを狙わず、余裕を残しておくほうが安定します。

次にコンプレッサー:小声と大声の差をならして聞き取りやすくする

ゲインが決まったら、コンプレッサーで音量差を整えます。静かに話すタイプの配信ほど、ここが効きます。大きい声のピークを抑えたうえで、必要なら出力(メイクアップ)で全体を少し持ち上げられるので、小声も結果として聞き取りやすくなるからです。

ただし、かけすぎは禁物。強すぎると声が潰れて息苦しく聞こえたり、環境音が持ち上がったりします。まずは弱めに入れて、違和感が出ない範囲で整える。これが安全です。

最後にリミッター:突発ピークの保険

リミッターは、最後の保険です。突然の叫びや笑いでピークが跳ねたとき、一定以上を超えないように止めてくれます。大事なのは、チェーンの最後に置くこと。順番が逆だと効果が落ちたり、音が不自然になりやすいです。

注意点もひとつ。リミッターは、入力段階で歪んだ音を基本的に元に戻すものではありません。だから、最初にゲインで余裕を作るのが大前提。最後にリミッターで守る、この流れが一番事故が少ないです。

OBSでのマイク設定に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
>> 【OBS Studio】マイク設定を完璧に!初心者でも高音質にできる解説ガイド

また、OBS上でマイクの音割れを防止してくれるコンプレッサー機能について、こちらの記事でまとめています。合わせて参考にしてみてください。
>> OBSコンプレッサーの設定方法を解説!配信時のマイク音割れ対策に

次は、よくある失敗例と、直し方をまとめます。声が小さい、こもる、ノイズが消えない。そんなときに、どこから見直すべきかがすぐ分かるようにします。

配信スタイル別のおすすめ位置や設定は?|静かめトーク・雑談多め・叫ぶゲーム配信

最後は、ゲームの配信スタイルごとに「これを押さえればOK」という落とし所をまとめます。

完璧を目指すより、安定して聞き取りやすい状態を作る。まずはそこからで大丈夫です。

静かめトークのゲーム配信:近め配置+軽い圧縮で、言葉を聞き取りやすく

静かに話す配信は、声が埋もれやすいのが一番の課題です。解決策はシンプルで、マイクを近めにして声の比率を上げること。ダイナミックなら口元10cm以内、コンデンサーなら10〜15cmあたりを起点に、息が当たりにくい角度で固定します。

ソフト側は、ゲインを上げすぎないのがコツ。入力側で整えたうえで、コンプレッサーは弱めに入れて小声を持ち上げやすくします。最後にリミッターを薄く置いて、笑った瞬間のピークだけ守る。これで「小さいのに聞き取りづらい」がかなり減ります。

雑談多めのゲーム配信:距離を固定して、音量の揺れを減らす

雑談が多い配信は、声量よりも「動き」で音がブレやすいのが課題です。飲み物を取る、椅子にもたれる、笑って前に出る。こういう揺れがそのまま音量差になります。

最優先は距離の固定。ブームアームで口元の位置を決めて、マイクはオフ軸気味に置きます。机置きなら、スタンドを毎回同じ位置に置けるように目印を作るのもアリです。

設定は、コンプレッサーを静かめトークよりほんの少しだけ効かせると安定しやすい。リミッターは最後に置いて、笑い声の突発ピークをなだめます。

叫ぶ系のゲーム配信:入力に余裕を残して、ピーク事故をゼロにする

叫ぶゲームは、音割れ事故が最大のリスクです。ここで大事なのは、普段の声ではなく「最大の声」で基準を作ること。配信前に一度だけ、最大の声を出してメーター確認。赤ゾーンに貼り付いたりクリップしたりしない範囲に、入力側を調整します。

距離は、普段より少し余裕を持たせるか、角度で逃がすのが実用的です。いきなり離しすぎると部屋鳴りが増えるので、まずは入力の余裕が優先。

ソフト側は、コンプレッサーは控えめで、最後にリミッターを置いて突発ピークを止める。ここさえ守ると、叫んでも安心な配信になります。

まとめ

ゲーム配信の音や声は、機材だけを良くすれば改善されるわけではありません。口との距離と角度、そしてその位置を動かしにくくすること。この3つを工夫するだけでも、声が小さい・こもる・ノイズが目立つといった悩みは改善しやすくなります。

まずは距離です。静かめトークならマイクを近めに、叫ぶことがあるなら最大の声でも音が割れないように入力を調整します。次に角度。真正面を外して斜めに向けるだけで、息や破裂音が減ることがあります。

指向性も大事です。単一・全・双指向性で拾いやすい方向が違うので、PCファン音やキーボード音が入りにくい置き方に変えると聞き取りやすくなります。

最後はソフト設定。ゲイン→コンプレッサー→リミッターの順で、入力を整えてから仕上げる。リミッターは最後に置き、入力段階で音を割らないのが基本です。

迷ったら、この3つを意識してみましょう。

1つ目、口元との距離を決める。

2つ目、息が当たりにくい角度にする。

3つ目、その位置を固定する。

この3つを押さえると、配信音はかなり安定します。あとは少しずつ、自分の声と配信スタイルに合わせて微調整していきましょう。

この記事を書いた人

ストマガ編集部

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