【OBS Studio】マイク設定を完璧に!初心者でも高音質にできる解説ガイド

OBS Studioを使って高音質配信や動画作成を始めたいけど、マイク設定が難しくて困っていませんか?

この記事では、OBS Studioのマイク設定を初心者の方にも分かりやすく解説します。マイクの接続確認から高度な音声調整まで、ステップバイステップで説明するので、この記事を読めば誰でも簡単に高音質配信を実現できます。配信初心者の方から、音質をさらに向上させたい経験者の方まで、ぜひ参考にしてください。

OBS Studioでマイク設定を始める前に

OBS Studioで快適な配信を行うには、事前にマイクが正しく接続され、パソコンに認識されているかを確認することが重要です。

まず、OBS Studioとマイクの接続を確認しましょう。マイクがパソコンに正しく接続されているか、ケーブルがしっかりと挿し込まれているかを確認します。USBマイクの場合は、USBポートに正しく接続されているかを確認します。物理的な接続に問題がないかを確認した後、パソコンがマイクを認識しているかを確認します。

Windowsの場合:

手順内容
1.Windowsの検索バーに「サウンドの設定」と入力し、開きます。
2.「入力」セクションで、選択されているマイクが正しいかを確認します。
3.テスト用の音声を再生し、入力レベルが反応するかを確認します。反応がない場合は、別のマイクを選択するか、トラブルシューティングを行います。

Macの場合:

手順内容
1.Appleメニューから「システム環境設定」を開き、「サウンド」を選択します。
2.「入力」タブを選択し、使用したいマイクが選択されているか、入力レベルが反応するかを確認します。

これらの手順でマイクが認識されていない場合は、マイクのドライバが正しくインストールされているか、マイクが故障していないかを確認する必要があります。マイクが正しく接続され、パソコンに認識されていることを確認したら、OBS Studioでマイクを設定する準備が整います。

OBS Studioの基本的なマイク設定

OBS Studioでマイク設定を行うためには、「設定」ウィンドウの「音声」タブから操作します。このタブでは、マイクデバイスの選択や音量調整など、配信に必要な基本的な設定を行うことができます。

音声入力キャプチャの設定方法

OBS Studioでは、マイクの音声を「音声入力キャプチャ」という機能で取り込みます。マイクを初めて接続した場合や、複数のマイクを使い分けたい場合には、この設定を行う必要があります。OBS Studioを起動し、ソースの「+」ボタンをクリックして「音声入力キャプチャ」を選択することで追加できます。新しく追加した音声入力キャプチャには任意の名前を付けることができます。

デフォルトデバイスの選択とマイクのテスト

「プロパティ」ウィンドウで、使用するマイクデバイスを選択します。もし複数のマイクが接続されている場合は、ドロップダウンメニューから使用するマイクを選びましょう。

選択後、「マイクテスト」ボタンをクリックすることで、選択したマイクから音声が正しく入力されているかを確認できます。テスト音声が聞こえれば設定は完了です。

音声ミキサーの使い方と音量調整

OBS Studioのメイン画面下部にある音声ミキサーでは、各音声ソースの音量調整やミュート操作が可能です。マイクの音量バランスを調整することで、視聴者に快適な音量で音声を届けることができます。スライダーを左右に動かすことで音量を調整し、スピーカーのアイコンをクリックするとミュートできます。

設定項目説明操作
デバイス選択使用するマイクの選択ドロップダウンメニューから選択
マイクテストマイクの入力テストボタンをクリック
音量調整音量の変更スライダーを左右に動かす
ミュート音声のミュートスピーカーアイコンをクリック

OBSでの配信をより良くするマイク設定

OBS Studioで配信を行う際、よりクリアで聞き取りやすい音声にするために、ノイズ抑制、ゲイン調整、音声遅延への対策といった設定を行うことができます。これらの設定を適切に行うことで、視聴者にとって快適な視聴体験を提供できるだけでなく、配信者自身もストレスなく配信に集中できます。

ノイズ抑制(ノイズゲート/ノイズサプレッション)でクリアな音に

ノイズ抑制は、周囲の環境音やマイクのノイズを除去し、クリアな音声にするための機能です。OBS Studioでは、「ノイズ抑制」フィルターを使用することで、簡単にノイズを除去できます。フィルターの種類としては、「RNNoise」と「Speex」があり、PCスペックに合わせて選択できます。高性能なPCであれば「RNNoise」、そうでない場合はCPU負荷の低い「Speex」がおすすめです。

それ以外にもOBSには音質をよくするためのフィルタ設定があるので、こちらの「OBSに使えるおすすめマイクフィルタ5選!」の記事をぜひ参考にしてみてください。

ゲイン調整で適切な音量に

ゲインとは、マイクの音量を増幅させる機能です。ゲイン調整を行うことで、マイクの音量が小さすぎる場合に適切な音量に調整できます。ただし、ゲインを上げすぎるとノイズも増幅されてしまうため、注意が必要です。音量を確認しながら調整し、最適な音量レベルを見つけましょう。

音声遅延の解消方法

音声遅延とは、マイクの音声と映像がずれてしまう現象です。音声遅延が発生すると、視聴者は違和感を感じてしまうため、解消することが重要です。OBS Studioでは、音声遅延を解消するための設定が用意されています。音声遅延が発生している場合は、設定を確認し、適切な値に調整しましょう。

設定項目説明
バッファサイズ音声バッファのサイズを調整します。値を小さくすると遅延は減少しますが、音質が低下する可能性があります。
同期オフセット音声と映像の同期を調整します。正の値にすると音声が遅れ、負の値にすると音声が進みます。

さらに高音質に!音声配信のための設定テクニック

配信をワンランクアップさせるには、音声のクオリティアップが重要です。OBS Studioには、音質を向上させるためのテクニックが備わっています。ここでは、コンプレッサー、イコライザー、VSTプラグインの使い方を解説し、高音質な配信を実現するための設定テクニックを紹介します。

コンプレッサーの使い方と効果

コンプレッサーは、音声のダイナミックレンジを圧縮するエフェクトです。大きな音を抑え、小さな音を大きくすることで、聞き取りやすい自然な音声に調整できます。

設定項目としては、「比率」で圧縮の強さを、「しきい値」で圧縮が始まる音量レベルを設定します。「アタックタイム」と「リリースタイム」は、それぞれ圧縮が始まる速さと終わる速さを調整するパラメータです。

項目説明
比率圧縮の強さを設定します。比率が高いほど、圧縮効果が強くなります。
しきい値圧縮が始まる音量レベルを設定します。しきい値を超えた音量が圧縮されます。
アタックタイム圧縮が始まる速さを設定します。値が小さいほど、速く圧縮が開始されます。
リリースタイム圧縮が終わる速さを設定します。値が小さいほど、速く圧縮が解除されます。

イコライザーで音質を調整

イコライザーは、特定の周波数帯域の音量を調整するエフェクトです。低音域、中音域、高音域のバランスを整えたり、ノイズを除去したりすることで、クリアな音質を実現できます。

VSTプラグインを活用する

OBS Studioでは、VSTプラグインを活用することで、配信の音質を格段に向上させることができます。VSTプラグインとは、音声処理を行うためのソフトウェアのことです。

OBS StudioにVSTプラグインを追加することで、ノイズ除去、音圧調整、エフェクト追加など、様々な音声処理が可能になります。無料のものから有料のものまで様々な種類があり、配信の目的に合わせて適切なプラグインを選択することが重要です。

VSTプラグインを導入する際には、OSのバージョン(Windows版の場合は32bit版か64bit版)に合ったものを選ぶ必要があります。インストールが完了したら、OBS Studioの「フィルタ」設定からVSTプラグインを追加し、詳細設定を行うことができます。

配信プラットフォーム別!OBSのマイク設定

配信プラットフォームによって推奨される設定は若干異なります。ここでは、TwitchとYouTubeにおけるOBSのマイク設定の違いと、それぞれに最適な設定について解説します。

プラットフォーム特徴推奨設定
Twitch低遅延重視・ビットレート:6000kbps
・コーデック:AAC
・サンプルレート:44.1kHz
YouTube画質・音質重視・ビットレート:音声は160kbps以上推奨
・コーデック:AAC
・サンプルレート:48kHz

Twitchでは、低遅延で視聴者とインタラクティブなコミュニケーションを取ることが重要です。そのため、音声ビットレートは比較的高く設定し、コーデックにはAACが推奨されています。サンプルレートは44.1kHzで十分です。

一方、YouTubeではアーカイブ視聴がメインとなるため、画質と音質が重視されます。音声ビットレートは高めに設定し、コーデックはAAC、サンプルレートは48kHzが推奨されます。音質を重視する場合は、より高いビットレートでの設定を検討しましょう。

OBS Studioでは、設定画面の音声タブでこれらの設定を変更できます。自分の配信スタイルやプラットフォームの特性に合わせて、最適な設定を選びましょう。特に、ビットレートは回線速度との兼ね合いも考慮する必要があります。テスト配信を行いながら調整していくのが良いでしょう。

よくあるマイク設定のトラブルと対処方法

OBS Studioでマイクを設定する際に、様々なトラブルが発生することがあります。ここでは、よくあるトラブルシューティングとその対処法をまとめました。

マイクの音が入らない場合の対処法

マイクの音が入らない場合、まずOBS StudioとOS側の設定を確認します。OBS Studioの「音声ミキサー」で、マイクが選択され、ミュートになっていないかを確認します。さらに、OSのサウンド設定で、マイクが正しく認識されているか、入力音量が適切に設定されているかを確認しましょう。オーディオインターフェースを使用している場合は、そちらの接続と設定も確認してください。

上記を試しても改善されない場合は、こちらの記事もチェックしましょう。
OBSでマイクの音声が入らない?考えられる原因と対処法を解説!

音声が途切れる、遅延する際の対処法

音声が途切れたり遅延する場合は、PCの処理負荷が原因と考えられます。負荷を軽減するために、不要なアプリケーションを閉じたり、OBS Studioの設定を見直しましょう。「出力」タブでエンコーダーの設定を変更することで改善する場合があります。また、マイクとPCの接続状況を確認し、必要であればケーブルを交換しましょう。

ハウリングが発生した場合の対処法

ハウリングとは、マイクがスピーカーの音を拾ってしまい、不快な音が発生する現象です。ハウリングを防ぐには、マイクとスピーカーの位置を調整し、マイクの音量が大きすぎないように設定しましょう。ヘッドセットを使用する、マイクの指向性を利用する、プッシュトゥトーク機能を使うなどの対策も有効です。

トラブル対処法
マイクの音が入らないOBS StudioとOS側の設定、オーディオインターフェースの接続と設定を確認
音声が途切れる、遅延するPCの処理負荷を軽減、OBS Studioの出力設定を見直し、マイクとPCの接続を確認
ハウリングが発生するマイクとスピーカーの位置を調整、マイクの音量を適切に設定、ヘッドセットの使用、マイクの指向性を利用、プッシュトゥトーク機能の活用

マイク設定が整ったら、次は?

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この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

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