OBSにデスクトップ音声が入らない!原因と解決策を徹底解説

ゲーム実況や配信で、デスクトップの音声をOBSで拾えない!そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、OBSでデスクトップ音声が入らない原因と、具体的な解決策を徹底解説します。OBSの設定からパソコン側の設定、さらにはオーディオドライバーの不具合まで、様々な角度から問題点を探り、解決に導きます。
デスクトップ音声以外の症状の場合は、こちらの記事もチェックしましょう。
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OBSでデスクトップ音声が入らないのはなぜ?原因とチェックポイント
OBS側の設定ミス
OBS上でデスクトップ音声が認識されない場合、OBS側の設定ミスが考えられます。OBSでデスクトップ音声を取り込むために必要な設定を確認し、正しく設定されているか確認しましょう。
音声ミキサーの確認

OBSの画面下部にある音声ミキサーを見てみましょう。「デスクトップ音声」や類似する項目の音量レベルメーターが反応しているか確認します。反応していない場合は、ミュートになっていないか、音量レベルが適切に設定されているかを確認します。
音声設定

OBS Studioの設定画面で「音声」タブを開き、「グローバル音声デバイス」の項目で「デスクトップ音声」や「マイク/補助音声」を適切なデバイスに設定できます。ここでPCのスピーカーやヘッドホンを選択することで、デスクトップ音声やマイク音声が正しく出力されます。
フィルター設定
OBSでは、音声ソースに対してノイズ抑制や音量調整などのフィルターをかけることができます。フィルター設定によっては、デスクトップ音声が意図せず変更されたり、ミュートされたりしている可能性があります。フィルター設定を確認し、必要のないフィルターを無効化するか、設定内容を見直します。
パソコン側の設定ミス
パソコン側の設定ミスが原因でOBSにデスクトップ音声が入らないケースも考えられます。主な原因としては、Windowsのサウンド設定における誤った設定や、アプリケーションごとの音量設定が挙げられます。
デフォルトデバイスの設定
Windowsでは、複数の音声出力デバイスを利用する場合、どれを優先的に使用するかが設定されています。OBSでデスクトップ音声を録音するためには、適切なデバイスがデフォルトに設定されている必要があります。
例えば、ヘッドセットとスピーカーを両方接続している場合、OBSで使用するデバイスを明示的に選択していない場合は、Windowsのサウンド設定でどちらをデフォルトに設定しているかを確認する必要があります。
アプリケーションごとの音量設定
Windowsでは、アプリケーションごとに音量を個別に設定することができます。OBSでデスクトップ音声が入らない場合は、録音したいアプリケーションの音量がミュートになっていないか、または極端に小さくなっていないかを確認する必要があります。
特に、複数のアプリケーションで音声を出力している場合、OBSで録音したいアプリケーションの音量が他のアプリケーションよりも小さくなっている可能性があります。
上記のような設定になっていないか、Windowsのサウンド設定画面で確認してみましょう。
オーディオドライバーの不具合
オーディオドライバーは、パソコンがサウンドカードなどのオーディオデバイスと正しく通信するために必要なソフトウェアです。もし、このドライバーが古くなっていたり、破損していたりすると、OBSでデスクトップ音声が認識されず、配信に乗らないことがあります。
ドライバーに問題があるかどうかを確認するには、次の手順に従います。
- デバイスマネージャーを開く
Windowsの検索バーに「デバイスマネージャー」と入力し、表示された「デバイスマネージャー」をクリックします。 - 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開する
デバイスマネージャーが開いたら、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の左にある矢印をクリックして、展開します。 - オーディオデバイスを確認する
展開された項目の中に、スピーカーやマイクなどのオーディオデバイスが表示されます。もし、デバイス名の横に黄色の三角形に!(エクスクラメーションマーク)が表示されている場合は、ドライバーに問題が発生している可能性があります。

ドライバーに問題がある場合は、以下のいずれかの方法で解決を試みることができます。
- ドライバーの更新: デバイスマネージャーから、問題のあるオーディオデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- ドライバーの再インストール: デバイスマネージャーから、問題のあるオーディオデバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。その後、パソコンを再起動すると、ドライバーが自動的に再インストールされます。
これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、オーディオデバイスの製造元のウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードして、インストールしてみてください。
配信ソフト・ゲーム音との競合
OBSで配信ソフトやゲームの音声と競合が発生し、デスクトップ音声が入らない場合があります。これは、複数のアプリケーションが同時に音声出力を試みることで、OBSがデスクトップ音声を正しく認識できなくなることが原因です。
例えば、配信ソフト側で特定のオーディオデバイスや音声チャンネルが優先的に設定されていると、OBSの設定が競合し、デスクトップ音声がOBSに取り込まれないことがあります。
また、ゲームによっては、ゲーム内の音声設定で出力先が限定されている場合があり、OBSでデスクトップ音声として認識できないことがあります。
このような場合は、以下の表のように、配信ソフトとゲームの音声設定を確認し、OBSと競合しないように設定を変更する必要があります。
設定項目 | 確認内容 |
---|---|
音声出力デバイス | OBSと同じデバイスが選択されているか確認する。 |
音声出力チャンネル | OBSと同じチャンネルが選択されているか確認する。 |
音声優先度設定 | OBSが優先されるように設定されているか確認する。 |
デフォルトデバイス設定 | OBSで使用するデバイスがデフォルトに設定されているか確認する。 |
これらの設定を確認・変更することで、OBSがデスクトップ音声を正しく認識できるようになり、配信中にデスクトップ音声を正常に流せる可能性があります。
キャプチャーボードなどの外部機器が原因
ゲーム配信などでキャプチャーボードなどの外部機器を使用している場合、これらの機器が原因でOBSにデスクトップ音声が入らないことがあります。
キャプチャーボードは、ゲーム機やカメラなどの映像と音声をパソコンに取り込むための機器です。OBSでデスクトップ音声を含めて配信するには、キャプチャーボードとパソコンの設定を適切に行う必要があります。
例えば、キャプチャーボードのオーディオ出力設定が適切でない場合、OBSはキャプチャーボードからの音声しか認識できず、結果としてデスクトップ音声が入らないという現象が起こります。
また、キャプチャーボードがパソコンに正しく認識されていない場合も、同様の問題が発生する可能性があります。
キャプチャーボードに問題があると考えられる場合は、以下の項目を確認してみましょう。
- キャプチャーボードがパソコンに正しく接続されているか。
- 必要なドライバーやソフトウェアがインストールされているか。
- キャプチャーボードの設定が適切か。
上記を確認しても解決しない場合は、キャプチャーボードのメーカーに問い合わせるか、説明書を参照してください。
OBSでデスクトップ音声が入らないときの解決策
OBSを再起動する
OBSでデスクトップ音声が入らない場合の最も基本的な解決策として、OBSの再起動が挙げられます。 OBSを再起動することで、ソフトウェアの一時的な不具合が解消され、デスクトップ音声が正常に認識されるようになる可能性があります。
OBSを再起動し、デスクトップ音声が正常に入力されるか確認してみましょう。 もし、再起動を行っても改善が見られない場合は、他の原因が考えられます。
パソコンを再起動する
パソコンを再起動することで、OBSなどのソフトウェアの一時的な不具合が解消され、デスクトップ音声が正常に認識される場合があります。
再起動後、OBSを起動し、デスクトップ音声が正常に入力されるか確認しましょう。
OBSのバージョンを確認する
OBSのバージョンが古いと、デスクトップ音声が入らないなど、様々な不具合が起こる可能性があります。最新バージョンでは不具合の修正や機能の改善が行われているため、古いバージョンを使っている場合はアップデートをすることで解決する可能性があります。
OBSのバージョンを確認する方法は以下の通りです。
- OBS Studioを開きます。
- 画面左上の「ヘルプ」をクリックします。
- 「OBS Studioについて」を選択します。
- 表示されたウィンドウにバージョン情報が表示されます。


最新バージョンかどうかを確認し、もし古いバージョンを使用している場合は、最新バージョンへのアップデートを検討しましょう。
OBSを最新バージョンへのアップデート
OBSの旧バージョンを使用している場合、最新バージョンへのアップデートを行いましょう。OBSは定期的にアップデートされており、最新バージョンではバグ修正や機能改善が行われています。
OBSでデスクトップ音声が正常に認識されない不具合も、最新バージョンにアップデートすることで改善される可能性があります。旧バージョンで発生していた不具合が解消され、デスクトップ音声が正常に出力されるようになるかもしれません。
最新バージョンへのアップデートは、OBS公式サイトからダウンロードできます。アップデートを行う前に、現在使用しているOBSの設定を保存しておくことをおすすめします。
最新バージョンにアップデートすることで、OBSの安定性やパフォーマンスが向上するだけでなく、新しい機能や改善された機能を利用できるようになるメリットもあります。
オーディオドライバーの再インストール
オーディオドライバーは、パソコンが音声デバイスと正しく通信するために必要なソフトウェアです。ドライバーが古くなったり、破損したりすると、デスクトップ音声が入らないなどの問題が発生する可能性があります。
ドライバーの再インストールは、以下の手順で行います。
デバイスマネージャーを開く
- Windowsの検索バーに「デバイスマネージャー」と入力し、検索結果から選択します。
「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- リストから「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を探し、その横にある矢印をクリックして展開します。
オーディオデバイスをアンインストールする
- リストから、問題のあるオーディオデバイス(通常はスピーカーやヘッドセットとして表示されます)を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。

パソコンを再起動する
- パソコンを再起動すると、Windowsが自動的にオーディオドライバーの再インストールを試みます。
ドライバーが自動的にインストールされない場合は、デバイスメーカーのWebサイトから最新のドライバーをダウンロードして、手動でインストールする必要がある場合があります。
上記の手順を試しても問題が解決しない場合は、さらに詳細なトラブルシューティングが必要になる可能性があります。
配信ソフト・ゲームの音声設定を見直す
配信ソフトやゲームの音声設定が、OBSのデスクトップ音声と競合している可能性があります。OBSで配信ソフトやゲームの音声を拾う設定になっている場合、デスクトップ音声と二重に認識され、音が途切れたり、入らなかったりする原因となります。
配信ソフトやゲーム側で、以下の設定を見直してみましょう。
設定項目 | 内容 |
---|---|
音声出力デバイス | OBSと同じ音声出力デバイスを選択しているか確認してください。 |
音声入力デバイス | OBSで使用しているマイク以外のマイクが選択されている場合は、OBSで使用しているマイクに変更してください。 |
音声出力レベル | 音量が大きすぎる場合は、適切なレベルに調整してください。 |
これらの設定を見直すことで、OBSがデスクトップ音声を正しく認識し、配信に音が乗るようになる可能性があります。
キャプチャーボードの接続や設定がきちんとされているか確認する
キャプチャーボードを経由してゲーム音や映像を配信している場合、キャプチャーボードの設定や接続状態がOBSのデスクトップ音声に影響を与えることがあります。 OBSにデスクトップ音声が入らない問題が発生した際には、以下の項目を確認してみましょう。
確認項目 | 内容 |
---|---|
ケーブルの接続確認 | キャプチャーボードとPC、ゲーム機器が正しく接続されているか確認します。 |
電源供給の確認 | キャプチャーボードが外部電源を必要とする場合は、正しく電源が供給されているか確認します。 |
解像度・フレームレート設定 | キャプチャーボードとOBSの設定が一致していることを確認します。設定が異なる場合は、OBS側でキャプチャーボードに合わせて設定を変更します。 |
ドライバーのインストールと更新 | キャプチャーボードのドライバーが正しくインストールされているか、バージョンは最新かを確認します。メーカーのWebサイトから最新版をダウンロードしてインストールします。 |
ファームウェアの更新 | キャプチャーボードのファームウェアが最新バージョンであることを確認します。メーカーのWebサイトから最新版をダウンロードして更新します。 |
HDCPの無効化 | キャプチャーボードがHDCPに対応している場合、HDCPを無効化します。HDCPは著作権保護技術であり、有効になっていると映像・音声のキャプチャができない場合があります。 |
キャプチャーボードの再起動 | キャプチャーボードを一度再起動します。 |
別のPCやキャプチャーソフトで動作確認 | 可能であれば、別のPCやキャプチャーソフトでキャプチャーボードが正常に動作するか確認します。別の環境では問題なく動作する場合は、現在のPCやOBSの設定に問題がある可能性があります。 |
これらの確認と調整を行うことで、キャプチャーボードが原因で発生しているOBSのデスクトップ音声トラブルを解決できる可能性があります。
仮想オーディオデバイスの導入
複雑な設定ではありますが、OBSでデスクトップ音声を取り込むための最終手段として仮想オーディオデバイスの導入があります。
仮想オーディオデバイスとは、パソコン上に擬似的に作り出す音声入出力デバイスのことです。
メリット | デメリット |
---|---|
デスクトップ音声とマイク音声を分離できる | 設定が複雑で、初心者にはハードルが高い |
音質の劣化や遅延を抑えられる | パソコンの処理能力が低い場合はパフォーマンスが低下する |
OBS以外の配信ソフトや録音ソフトでも使える |
仮想オーディオデバイスは、無料のものから有料のものまで様々な種類があります。
仮想オーディオデバイスの導入は、設定が複雑で手間がかかりますが、OBSでデスクトップ音声を取り込むための有効な手段の一つです。
まとめ:最適な設定で快適な配信環境を!
配信活動において、クリアで聞き取りやすい音声は、視聴者の満足度を大きく左右する要素の一つです。OBS Studioを用いた配信でデスクトップ音声が入らない場合、様々な原因が考えられますが、OBS Studioやパソコン側の設定を見直すことで解決できるケースが多いでしょう。
OBS Studioでデスクトップ音声が入らない場合、以下の項目を参考に設定を見直してみましょう。
- OBS側の設定ミスはないか
- 音声ミキサーの確認
- 音声出力の設定
- フィルター設定
- パソコン側の設定ミスはないか
- デフォルトデバイスの設定
- アプリケーションごとの音量設定
- オーディオドライバーの不具合はないか
- 配信ソフト・ゲーム音との競合はないか
- キャプチャーボードなどの外部機器に原因はないか
これらの設定を適切に行うことで、視聴者に快適な視聴体験を提供することができます。視聴者にとって聞きやすい音声は、配信者への好印象、ひいてはチャンネルの成長に繋がります。視聴者ファーストの視点を持って、配信環境を整えていきましょう。
