今すぐできる!OBS録画でカクカクするときの原因と対処法を徹底解説

「OBSで録画した映像がカクカクする」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、OBS録画で映像がカクカクになる原因と対処法、OBS以外の配信者用おすすめソフトについて紹介していきます。

この記事を読むことで、OBSで録画するときのカクつきが解消され、リスナーの満足度も上がるはずです。詳しく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

OBSで録画するとカクカクになる原因を5つ紹介

OBSで録画するとカクカクになる原因は、以下の5つが考えられます。

  • 設定ミス 
  • パソコンのスペックが低い
  • バージョンがPCに合っていない
  • 複数ソフトの同時使用
  • 高画質で録画している

OBSで録画すると画質が悪くなったり、動きが重くなったりする場合も上記に当てはまる場合が多いです。それぞれの原因について解説していくので、参考にしてみてください。

設定ミス 

OBSとパソコンの設定がデフォルトのままだと、録画した映像がカクつく可能性があります。なぜなら、デフォルトのまま使用していると、録画や配信するPCの性能がネットワーク環境に最適化されていないからです。

具体的には、以下の設定を見直す必要があります。

  • 出力解像度 (OBS)
  • フレームレート (OBS)
  • ビットレート (OBS)
  • エンコーダ (OBS)
  • リフレッシュレート (PC)

これらの具体的な対処法については、「OBS録画がカクカクするときの対処法4選(PCの設定)」と「OBS録画がカクカクするときの対処法6選(OBSの設定)」で解説しています。

パソコンのスペックが低い

動画配信はCPUに高い負荷がかかるため、パソコンのスペックが低いと動画がカクつく原因になることがあります。

CPUとは中央演算処理装置のことで、CPUの性能が高いほどデータ処理速度が速いです。CPUのスペックはインテルが「Core7以上」、ADMは「Ryzen7以上」だと動画配信で、きれいな映像が録画できます。

スペックの確認方法は、以下のとおりです。(Windowsの場合)

  • ホーム画面のスタートボタンを右クリックする
  • 「システム」をクリックする
  • バージョン情報の「プロセッサ」にIntel(R) Core(TM) 〜と書いてある
スペックの確認方法

Macの場合は以下のとおりです。

  • Appleマークをクリックする
  • 「このMacについて」をクリックする
  • 「プロセッサ」または「チップ」という項目にCPUが記載されている

一度、スペックについて確認しておきましょう。

バージョンがPCに合っていない

パソコンとOBSのバージョンが合っていないと、ソフトウェアがパソコンの性能をうまく活用できずに動画がカクカクすることがあります。

そのため、パソコンとOBSの両方を最新の状態に保つことが重要です。片方だけをアップデートすると、動画のカクつきが起こる場合があるため、両方アップデートするようにしましょう。

パソコンのバージョンは、以下の手順で確認できます。(Windowsの場合)

  • キーボードの「Windowsキー」と「R」キーを同時に押す
  • 「ファイル名を指定して実行」画面が表示されたら「名前」欄に「winver」と入力
  • 「Windows のバージョン情報」が表示される

Macの場合は、以下のとおりです。

  • 画面左上のAppleメニュー(リンゴ型のマーク)をクリック
  • 「このMacについて」を選択
  • 「macOS」または「OS X」の下にバージョンが表示

パソコンのバージョンについて確認しておきましょう。

複数ソフトの同時使用

複数ソフトを同時に使用している場合、パソコンへの負担が大きくなり、動画が重たくなることがあります。とくにOBSはパソコンへの負担がかなり大きいソフトのため、注意が必要です。

配信を録画するときには、他のアプリを終了させておくことで、動画のカクつきを抑えられる可能性があります。

高画質で録画している

高画質で録画すると、コンピュータに多くの負荷がかかるため、映像がカクカクすることがあります。そのようなときは、ビットレートの設定を調整することで、画質の解像度が変更できます。

高画質で録画するときれいな映像が撮れますが、コンピューターに高い負荷がかかることも理解しておきましょう。

OBS録画がカクカクするときの対処法4選(PCの設定)

ここからは、OBS録画でカクカクするときの対処法について紹介していきます。

ゲーム配信の録画映像がカクつく場合には、以下の4つのPC設定を変更してみてください。

  • 他のアプリを終了させる
  • リフレッシュレートを60Hzに変更する
  • アップデートを行う
  • ネット環境を変える

それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。

他のアプリを終了させる

他のアプリを終了させることで、パソコンへの負荷が減り、映像の動きを軽くすることができます。画面上に表示されていなくても、アプリが裏で動いていることもあるので、確認しておきましょう。

タスクバー上で右クリックし、「タスクマネージャー」をクリックすると、動いているアプリが確認できます。不要なアプリがあれば、画面右下の「タスクを終了」で停止可能です。

OBS録画の前に、不要なタスクはあらかじめ終了させておきましょう。

リフレッシュレートを60Hzに変更する

リフレッシュレートとは、画面が1秒間に何回更新されるかを表す数値です。

リフレッシュレートが高いと、画面の動きがより滑らかに見えますが、その分パソコンに負荷がかかり、OBSで録画すると映像がカクつくことがあります。

ゲーミングモニターは、144Hz以上に対応していることがあるため、設定を見直してみましょう。

変更方法は、以下のとおりです。

  • 画面上で右クリック
  • 「ディスプレイ設定」をクリック
  • 「ディスプレイの詳細設定」をクリック
  • リフレッシュレートの選択から変更

リフレッシュレートが60Hz以上の場合は、60Hzに変更するとOBSの録画映像のカクつきが改善する可能性があります。

アップデートを行う

OSを最新状態にアップデートすることで、映像のカクつきを改善できることがあります。OSが最新状態になっていないと、ソフトウェアの新しい機能に対応しきれず、動作が不安定になります。

アップデートする方法は、以下の手順です。

Windowsの場合

  • [スタート] ボタンをクリック
  • [設定] をクリック
  • [Windows Update] をクリック
  • [更新プログラムの確認] をクリック
  • 更新プログラムがあれば、[更新プログラムのインストール] をクリック

Macの場合

  • Appleメニューから「システム詳細設定」を選択
  • 「ソフトウェアアップデート」を選択して、アップデートの確認
  • 対応する最新のアップデートがあれば「今すぐアップデート」を選択

それぞれ確認してみてください。

ネット環境を変える

ネット環境が悪いと、配信に必要なデータの送信が滞り、処理が追いつかなくなります。そのため、OBS自体の動きも安定しません。

また、モバイルWi-Fiや無線ルーターを使っている場合、複数のデバイスをつなげることで通信速度が遅くなることがあります。

必要ない機器をWi-Fiから切断すると、速度が改善しやすくなります。

無線LANは通信が不安定になりやすいので、安定したネット環境にしたい場合は有線LANを使うとよいでしょう。

OBS録画がカクカクするときの対処法6選(OBSの設定)

ここでは、OBS録画がカクカクするときの対処法を6つ紹介します。

  • 出力解像度・フレームレート数を下げる
  • ビットレートを下げる
  • エンコーダを変更する
  • 不要なソースやシーンを削除する
  • モニターの設定を変える
  • ゲームキャプチャを使用する

それぞれの設定方法について、詳しく解説していきます。

出力解像度・フレームレート数を下げる

出力解像度とフレームレートを下げることで、パソコンの負担を減らすことができ、映像のカクつきがなくなることがあります。

出力解像度とは、録画や配信したい映像の「画面の大きさ」や「きめ細かさ」を指します。フレームレートは1秒間に何枚の画像(フレーム)を表示するかを表す数値です。

出力解像度とフレームレートの値が高いほど、鮮明な映像になります。

OBSを録画するときの数値を、出力解像度は「1280×720」、フレームレートは「60FPS」まで下げてみましょう。元の設定にもよりますが、通常、そうすることで極端に映像が荒くなることはありません。

それぞれの変更手順は、以下のとおりです。

出力解像度

  • OBS Studioを開き、画面右下の設定ボタンをクリック
  • 「出力」をクリック
  • 「出力をリスケールする」のチェックを外す(無効にする)
  • 「映像」をクリック
  • 「出力解像度」を1280✕720に変更
  • 画面右下の「適用(もしくはOK)」をクリック

フレームレート

  • OBS Studioを開き、「映像」をクリック
  • 「FPS 共通値」のプルタブから 60FSPに変更

※フレームレートは30FSPまでしか対応していないこともあります。

ビットレートを下げる

ビットレートを下げることで、映像の圧縮処理への負担が減ります。そのため、パソコンが余裕をもって映像を処理できるようになります。

ビットレートとは、1秒間にどれだけのデータを使うかを示す数値です。ビットレートの値が高いほど映像は鮮明ですが、その分データ量が増え、PCの処理負担も大きくなります。

ビットレートの数値は、「1080p(FHD:1920×1080)」か「720p(HD:1280×720)」が一般的です。それ以上の数値の場合は、変更してみましょう。

変更方法は、以下のとおりです。

  • OBS Studiosを開き、設定から「出力」をクリック
  • 出力モードを「詳細」にする
  • 録画タブを選んでビットレートを変更

ぜひ試してみてください。

ビットレートの目安などは、以下の記事でも解説しています。

【OBSのビットレート目安】配信&録画時の設定をわかりやすく解説

エンコーダを変更する

映像エンコーダをソフトウェアエンコーダからハードウェアエンコーダに変更すると、CPUの負担が軽減し、録画のカクつきがなくなることがあります。

エンコーダとは、データを他の形式に圧縮・変換する装置や仕組みです。

ソフトウェアエンコーダは、高画質の映像になる一方で、CPU負荷が高くなります。ハードウェアエンコーダは、安定した動作が期待できますが、画質がやや落ちる場合があります。

エンコーダの変更手順は、以下のとおりです。

  • OBS Studio を起動
  • 右下の「設定」をクリック
  • 「出力」を選択
  • エンコーダを変更

ぜひ試してみてください。

不要なソースやシーンを削除する

OBS上に不要なソースやシーンがあるとPCの負担になるため、消しておくことをおすすめします。

ソースとは、配信上に表示できる映像や音声など、個々の素材のことで、シーンはソースをまとめたものです。

シーンを削除する手順は、以下のとおりです。

  • 削除したいシーンをクリック
  • 「ー」をクリック
  • 「シーン〇を削除してもよろしいですか?」と出てくるので「はい」を押す

長期間使っていないソースやシーンは、削除しておきましょう。

また、OBSの軽量化プラグインが古い場合、正常に動作しないことがあります。そのため、プラグインの公式サイトやダウンロードページを定期的に確認し、最新版を使用しましょう。

モニターの設定を変える

デュアルディスプレイの場合、一旦シングルディスプレイにしてみましょう。

なぜなら、デュアルディスプレイ以上の環境で録画していると、ディスプレイの性能の差によってカクつきや動作が重くなることがあるからです。

とくにリフレッシュレートが高い場合、ディスプレイによっては処理が追いつかず、映像がスムーズに表示されないことがあります。

ディスプレイのリフレッシュレートを揃えることで性能の差がなくなり、動画のカクつきがなくなる可能性があります。それぞれ試してみてください。

ゲームキャプチャを使用する

ゲームキャプチャを使用するとPCのリソースを効率よく使うため、動画のカクつきがなくなることがあります。

ゲームキャプチャとは、配信・録画ソフトで特定のゲーム画面だけを取り込むための機能です。

OBS Studioを起動し、メインメニューの「ソース」の下にある「+」ボタンを押した後、「ゲームキャプチャ」を選択すると変更できます。

ゲームキャプチャに変更するだけでもOBSが軽くなることがあるので、ぜひ試してみましょう。

何をしてもOBS録画がカクカクするときの対処法3選

ここまで紹介してきた方法を試しても、OBS録画がカクカクしてしまうことがあります。

そんな時は、以下の3つを試してみましょう。

  • OBSを管理者権限で実行する
  • パソコンを再起動する
  • PCを買い替える

それぞれ詳しく解説していきます。

OBSを管理者権限で実行する

管理者権限を実行してからOBSを開くと、CPUの負担を下げられるため、動画のカクつきがなくなることがあります。

「管理者権限を実行」とは、プログラムを特別な権限で実行するための機能です。OBSアプリのアイコン上で右クリックを押して、「管理者として実行」を選択すると実行できます。

パソコンを再起動する

パソコンを再起動することで、パソコンのリソースが軽くなり、OBS録画のカクつきが直る場合があります。

とくに、長時間パソコンを使い続けているときやパソコンの動作が全体的に遅く感じるときには、再起動をしてみましょう。

すぐに取り組めることなので、ぜひ試してみてください。

PCを買い替える

ここまで全ての対処法を試してもOBS録画がカクカクしてしまう場合には、パソコン自体を変える必要があります。

配信者向けにおすすめのスペックは、以下のとおりです。

  • 【CPU】  Core i7以上相当
  • 【GPU】  RTX4070以上相当
  • 【メモリ】 16GB以上

何年も使用しているパソコンだと、ハードウェアの劣化により全体の動作にも影響が出てしまいます。よりよい映像を録画するためにも、スペックの高いパソコンを購入しましょう。

OBSで録画するとカクカクになるなら他のソフトも試してみよう!配信者用おすすめソフト3選

OBS以外にも配信用のおすすめソフトがあるので、3つ紹介していきます。

  • Streamlabs Desktop
  • N Air
  • XSplit Broadcaster

それぞれの概要や特徴など詳しく解説していきます。

Streamlabs Desktop

Streamlabs Desktop
対応OS・Windows10
・Mac OS 12以降
対応サイト・Instagram
・Twitch
・YouTube
・Facebookなど
価格無料
特徴OBSの改良版

Streamlabs Desktopは、OBS Studioをもとに作られた配信ソフトです。そのため、OBS Studioの機能をほとんどすべて使うことができます。

OBSより優れている点は、「通知機能」を最初から搭載していることです。

リスナーがチャンネル登録をすると、通知がくるシステムになっています。リスナーへの対応を重視している方には、おすすめのソフトといえるでしょう。

N Air

N Air
対応OSWindows10以降
対応サイト・ニコニコ生放送
・YouTube Live
・Twitch 
価格無料
特徴ニコニコ生放送に特化

N Airはニコニコ生放送に特化したソフトです。Windowsにしか対応しておらず、Macでは利用できません。ニコニコ生放送で使用する場合、基本的には設定をいじることなく配信ができることが特徴です。

画質の調整などを自動で行うため、ニコニコ生放送を利用する方にはうってつけのソフトといえます。

YouTube Liveや Twitchでも利用可能なので、ぜひご利用ください。

XSplit Broadcaster

XSplit Brodcaster
対応OSWindows10以降
対応サイト・YouTube Live
・Twitch
・ニコニコ生放送
・Mirrativ
・OPENREC.tv など
価格ソフト購入:199ドル(約30,500円)
サブスクライブ:3カ月24.95ドル(約3,800円)
特徴同時配信に対応

XSplit Broadcasterは、有料のソフトです。同時配信に対応しているなど、多種多様な機能を搭載しているため、質の高い配信を求める方におすすめです。

無料版もありますが、モノラル音声でしか配信できず、高画質で配信する場合にロゴが出てしまいます。あらかじめ確認しておきましょう。

配信をそのまま録画することも可能で、配信後の編集作業も簡単に行えます。録画のカクつきが気になる方は、XSplit Broadcasterの使用を検討してみるとよいでしょう。

OBS録画でカクカクするときのよくある質問

OBS録画でカクカクするときのよくある質問は、以下の2つです。

  • OBSの録画ファイルを確認する方法はあるか
  • OBSで録画する際はMKVとMP4のどちらがおすすめか

それぞれの質問に詳しくお答えしていきます。疑問の残っている方は、ぜひ最後までチェックしてください。

OBSの録画ファイルを確認する方法は?

OBS録画の録画ファイルを確認する方法は、以下のとおりです。

  • OBSのメイン画面の下部にある「設定」をクリック
  • 次に「出力」タブをクリック
  • 「出力タブ」の中にある「録画」を選択
  • 「録画ファイルのパス」にファイルが保存されていることを確認

上記の手順に沿って確認してみてください。

OBSで録画する際はMKVとMP4のどちらがおすすめですか?

OBSで録画する際は、「MKV形式」がおすすめです。

MKV形式は、高品質かつ比較的小さいファイルサイズとなっています。デフォルトではMKV形式で保存されるため、とくに変更する必要はないでしょう。

ただし、MKV形式は対応していないプラットフォームなども多いので、録画後の用途に合わせてMP4形式も検討してください。

OBSには録画後にMKVをMP4に簡単に変更する機能があるため、必要に応じてMP4への変更も可能です。

OBS録画のカクつきを解消したら、次は?

今回は、OBS録画で映像がカクカクする原因とその対処法を詳しく解説しました。PCの設定やOBSの最適化を行えば、スムーズな録画が可能になります。

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この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

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