OBSの録画ファイルの保存先は?確認・変更・設定方法も徹底解説!

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OBS Studio(以下OBS)とは、パソコンでライブ配信をする際に利用する無料のソフトで、主にゲーム配信やVTuverの配信で使われています。
OBSの主な機能はライブ配信ですが、デスクトップやゲーム画面での録画も可能です。録画の画質や音質についても、出力設定で細かく調整でき、高画質な動画を録画して保存もできます。録画機能を使いこなせれば、ショート動画作成や自身の配信の見直しにも役立つでしょう。
本記事では、OBSで録画した動画の保存先の確認・設定・変更方法、高画質録画のコツや、録画の手順、録画の保存に関するトラブルへの対処法について徹底解説します。
OBSで録画する前に把握しておきたい基礎知識
OBSで録画した動画の保存先についての基礎知識を2つ紹介します。
- OBS録画の保存先はデフォルト(初期設定)で設定済
- OBS録画の保存先ディスクはHDDよりもSSDがおすすめ
OBS録画の保存先はデフォルトで設定済
OBSで録画した動画の保存場所は、デフォルトで決まっています。ユーザー側で設定を変更しなければ、Windows OSの場合、一般的な保存先である「ビデオ」「C:\Users\(PCのユーザー名)\Videos」というパスに保存されます。
保存先を設定せずにOBSで録画をした場合は、まず上記のフォルダに動画が保存されていないか確認しましょう。
OBS録画の保存先ディスクはHDDよりもSSDがおすすめ
OBS録画の保存先としては、HDDよりも書き込み速度の速い、SATA SSDやM.2 SSDなどのほうが適しています。なぜなら、HDDはSSDと比較すると書き込み速度が遅く、ストリーミングソフトの設定が高解像度になると録画中にエラーが生じる可能性が高いからです。
ちなみに、HDDを録画が完了したデータの保存先として利用するのは問題ありません。
万が一、やむをえずOBS録画をHDDで録画する場合は、以下のように対応しましょう。
- 録画の解像度やビットレートを低く設定
- できるだけ読み込み速度が速い7,200rpmの高速HDDを使用
なお、Cドライブを保存先として使用する場合は、ドライブ内に空き容量が十分あるか確認した上で保存します。OBSの保存先に適しているM.2 SDDでも空き容量が残り20%を切ってしまうと、書き込みが著しく遅くなるからです。
必要のないデータやキャッシュを削除して容量をキープし、録画に不要な保存データを外付けのHDDに移行しておくと、録画がスムーズです。
OBS録画の保存先を確認する方法
OBS動画の保存先はメニューバーのファイルで確認します。OBS録画ファイルの保存先の確認は、2クリックで完了できます。以下の方法で保存先の確認をしましょう。
- OBSの上部にあるメニューバーで「ファイル」をクリック
- 「録画を表示」をクリックして動画ファイルの保存先を確認
OBS録画の保存先を設定する方法
OBS動画の録画先は録画ファイルのパスから設定します。
動画の保存先を確認するのと同様に、OBS録画の保存先ファイルの指定も順にクリックするだけで設定可能です。以下の順にクリックして保存先を設定します。
- OBSのメイン画面下部の「設定」
- 出力
- 出力モードを「詳細」に変更、「録画」をクリック
- 「録画ファイルパス」の「参照」をクリックし、保存先ファイルを選択後、OKをクリック

OBS録画の保存先を変更する方法
OBS録画の保存先変更も「設定」ボタンから始めます。以下の順に、クリックし保存先を変更しましょう。
- OBSのメイン画面下部の「設定」
- 出力
- 録画
- 「録画ファイルパス」の「参照」をクリックし、既存の保存先ファイルまたは、新たなフォルダを作成し、選択

OBS録画の質を左右するおすすめの設定
OBSで高画質な動画を録画するためには、事前の設定が重要です。
録画の詳細設定はOBS右下の「設定」から「出力タブ」を開き、「詳細」に切り替えることで可能です。

以下、項目別におすすめの録画設定を紹介します。
上記の項目の中でも、特に重要なのが映像エンコーダです。
項目 | 設定内容 |
---|---|
音声トラック | 使用する音声トラック |
映像エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 または x264 |
音声エンコーダ | FFmpeg AAC |
録画フォーマット | MPEG-4(.mp4) |
出力のリスケール | 任意 |
自動ファイル分割 | 任意 |
録画ファイルのパス | 任意の保存したいフォルダ |
カスタムマルチプレクサ設定 | 無記入 |
高画質な動画をスムーズに行うためには、映像コンテンツやグラフィックの再生に適したGPU(グラフィックボード)に基づく、NVIDIA NVENC H.264がおすすめです。ただし、映像エンコーダは使用するPC環境によって表示項目が異なります。NVIDIA NVENC H.264はGPUがGTX/RTXシリーズに対応している場合のみ選択可能なため、対応していない場合はx264を選択すると良いでしょう。
なお、エンコーダ設定のレート制御は、映像エンコーダによって選択可能な項目が異なるので注意が必要です。
また、OBSを録画目的のみで使用する場合は、ライブ配信と録画を同時に行う「配信エンコーダを使用」は使用しないようにしましょう。
OBSで高画質な録画をするための工夫については、以下の記事で詳しく紹介しています。
OBSで録画を高画質にするコツ!ポイントと設定方法を詳細解説
OBSで動画を録画する手順
OBSでの動画の録画は、以下4つの手順を守れば簡単に進められます。
- 録画用画面としてシーンを作成する
- ソースを追加し、録画したい動画をOBSに映す
- 録画用動画の音声設定をする
- 「録画開始」を押して録画スタート
ひとつずつ詳しく解説します。
録画用画面としてシーンを作成する
OBSで録画を始める際は、まず録画用の画面としてシーンを追加します。
TOP画面シーン枠の中の左下にある「+」をクリックして、録画ファイル名を決めて「OK」をクリックすると、シーンを作成できます。

ソースを追加し、録画したい動画をOBSに映す
シーンの追加ができたら、次は録画に必要なソースを追加します。
デフォルトで複数のソースがすでに設定されているので、不要なソースをクリックして「-(もしくはゴミ箱マーク)」で削除し、必要なソースを「+」でピックアップしてソースを設定しましょう。

ちなみに、キャプチャ画面にテキストや画像などを追加したい場合も、「+」から追加可能です。ソースの内容をより詳しく設定する場合は、歯車マークで対応します。
以下の4つが代表的なソースですので、必要に応じてソースを選択しましょう。
ソース名 | 特徴 |
---|---|
画面キャプチャ | ・画面全体をOBSに表示デスクトップ画面に映る内容をそのまま反映する |
ゲームキャプチャ | ・PCゲームの画面をOBSに表示ゲーム実況録画に使用 |
ウィンドウキャプチャ | ・ブラウザの画面をOBS上に表示選択したウィンドウのみを表示 |
映像キャプチャデバイス | ・ゲーム機のゲーム画面をOBS上で表示 ・Switch/PS4/PS5等の映像をOBSに取り込むには、別途デバイスが必要 |
ソースを追加したら、録画したい動画をOBSに映します。
録画用動画の音声設定をする
シーンとソースを追加したら、OBS録画の音声設定をしましょう。
動画に音声を入れる方法は、デスクトップ音声、マイク音声、特定の音声のどれを選択するかによって、それぞれ設定が異なります。以下の内容を参考に、音声設定をしましょう。
音声の種類 | 音声の入れ方 |
---|---|
デスクトップ音声 | ・「ファイル」→「設定」→「音声」の順にクリック ・デスクトップ音声を「既定」にし、「OK」をクリック ・設定後はデスクトップ上で音楽を流し、音声ミキサーが作動しているか確認する |
マイク音声 | ・「ファイル」→「設定」→「音声」の順にクリック ・マイク音声で使用するマイクを選択し、「OK」をクリック ・マイクが作動しているかマイクに声を入れ、音声ミキサーが動いているか確認 |
特定の音声 ※OBSバージョン28.0以降 | ・「ファイル」→「設定」→「音声」と進み、デスクトップ音声を「無効」に設定 ・ソースの「+」にて、「アプリケーション音声キャプチャ」をクリック ・設定画面で、配信したい音声を選択する音声ミキサーが作動しているか確認する ・配信に乗せたくない音も、音声ミキサーが作動していないことを確認 |
「録画開始」を押して録画スタート
「録画開始」を押すと、録画がスタートし右下に赤い「REC」のサインが点灯し録画時間のカウントが始まります。

録画を終了したいときは「録画終了」を押すだけなので、開始も終了も簡単です。
画面録画する方法や初心者向けの簡単設定は、以下の記事でも詳細を解説しています。
OBS Studioで画面録画する方法は?初心者向け簡単設定&手順ガイド
OBS録画の保存でトラブルが生じた場合の対処法
OBS録画の保存に関するトラブルも対処法を知っていれば安心です。以下2つのトラブルが生じた際の対処方法を紹介します。
- 録画ファイルが保存されない場合
- 録画ファイルを誤削除してしまった場合
録画ファイルが保存されない場合
録画ファイルが保存されないときは、まずOBSの再起動を試してみましょう。システムを再起動することで一時的な不具合が解消され、ファイルが保存されるようになります。
また、OBSのバーションが古い場合は、新しいバージョンへアップグレードすることも大切です。OBSのアップグレード情報については、OBS画面の上部にある「ヘルプ」から、「更新を確認」で確認できます。
更新が必要であれば、アップデートを進めましょう。
録画ファイルを誤削除してしまった場合
録画ファイルを誤って削除した場合は、まず以下の方法でファイルが復元できないか確認してみましょう。
- ゴミ箱内をチェック
- ファイルの履歴からファイルを復元
- Time Machimeを利用する(Mac)
- システム自体を過去に戻し、ファイルを復元(Windows)
上記の方法を試しても動画ファイルを復元できない場合は、『iMyFone D-Back for PC』を利用してファイルの復元を試すのがおすすめです。『iMyFone D-Back for PC』は信頼性が高く、「.flv」や「.mp4」などのビデオ形式をはじめとしたさまざまなファイル形式の復元に対応しています。WindowsでもMacでもスムーズに動作するため、利用しやすいのが特徴です。
その他のOBSに関するトラブル対処法については、以下の記事で紹介しております。
OBSで音が出ない?症状別のトラブル解決法を分かりやすく解説!
OBSでマイクの音声が入らない?考えられる原因と対処法を解説!
今すぐできる!OBS録画でカクカクするときの原因と対処法を徹底解説
OBSの録画ファイルの保存先を設定したら、次は?
今回は、OBSの録画ファイルの保存先の確認・変更・設定方法について詳しく解説しました。OBSではデフォルトの保存先が決まっていますが、録画を始める前に希望の保存先を設定しておくと、スムーズにファイルを管理できます。
また、録画のクオリティは設定次第で大きく変わるため、保存先の確認とあわせて最適な録画設定を見直すことが重要です。配信や動画編集を快適に行うために、事前にしっかり準備しておきましょう。
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