配信オーバーレイの作り方!初心者向けに自作できるおすすめ作成ツールも紹介!
Index
配信オーバーレイとは、ライブ配信画面に重ねて表示する画像や動画などの装飾のこと。視聴者への情報提供や配信画面の演出に役立ちます。
この記事では、初心者の方に向けて配信オーバーレイの作り方を分かりやすく解説。無料のおすすめ作成ツールもご紹介しますので、あなただけのオリジナルオーバーレイで、配信をもっと魅力的に演出してみましょう。
配信オーバーレイを作るために必要なものは?
配信オーバーレイを作るには、主に以下の2つが必要になります。
画像素材
配信オーバーレイのベースとなる画像素材が必要です。自作する場合は、画像編集ソフトを使って自由にデザインできます。デザインスキルに自信がない場合は、フリー素材サイトなどで利用可能な素材を探してくることも可能です。配信画面の雰囲気や好みに合わせて、適切な画像を選びましょう。
画像編集ツール
画像素材を編集するためのツールが必要です。無料のツールとしてはGIMP、Canvaなどがあり、基本的な編集機能は十分に備えています。より高度な編集や加工を行いたい場合は、有料の画像編集ソフト、例えばPhotoshopなどを利用するのも良いでしょう。いずれの場合も、透過PNGとして保存できる機能が必要です。
これらのツールと素材を組み合わせることで、配信画面を彩るオリジナルのオーバーレイを作成できます。
知っておきたい配信オーバーレイの種類と役割
配信オーバーレイは、配信画面を彩り、視聴者へ情報を効果的に伝えるための重要な要素です。大きく分けて静止画、アニメーション、情報表示、ゲーム特化型の4種類があり、それぞれ異なる役割を担っています。種類ごとの特徴を理解し、配信内容に最適なオーバーレイデザインを選びましょう。
種類 | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
静止画オーバーレイ | 画面の枠、ロゴ、バナー、ウェブカメラ枠など、変化しない画像。配信画面のベースとなる。 | 常に表示されるチャンネルロゴ、配信画面の装飾枠 |
アニメーションオーバーレイ | GIFアニメーションや通知アニメーションなど、動きのある画像。視聴者の注意を引きつけたり、アクションを強調する。 | 新しいフォロワー/サブスクライバーの通知、配信開始/終了時のアニメーション |
情報表示オーバーレイ | 最新のフォロワー/サブスクライバー、寄付アラート、チャット表示など、リアルタイムに更新される情報。視聴者とのインタラクションを高める。 | コメント表示、現在の視聴者数表示 |
ゲームに特化したオーバーレイ | HPバー、ステータス表示、使用中の武器/アイテム、ミニマップなど、ゲームプレイに関連する情報。視聴者の理解を深める。 | ゲーム実況中のキャラクターの状態表示、使用スキルのクールダウン表示 |
無料で使える!おすすめオーバーレイ作成ツール
配信オーバーレイを自作する際に便利な、無料のおすすめツールを3つご紹介します。それぞれ特徴があるので、自分に合ったツールを選んでみてください。
ツール名 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
Canva | ブラウザ版のデザインツール。豊富なテンプレートと直感的な操作で、デザイン初心者でも簡単にオーバーレイを作成できます。 | 豊富なテンプレートから好みのデザインを選んで、テキストや画像を差し替えるだけで完成!手軽に高品質なオーバーレイが作れます。 |
PhotoScape X | Windows/Mac対応の画像編集ソフト。豊富な編集機能に加え、透過PNG保存にも対応しているため、オーバーレイ作成に最適です。 | 透過処理も分かりやすく、画像編集の基礎も学べます。色々な機能を試しながら、自分だけのオーバーレイを作ってみましょう。 |
GIMP | 多機能な画像編集ソフト。Photoshopのような高度な編集も可能で、本格的なオーバーレイを作りたい方におすすめです。 | 高度な編集機能で、オリジナリティ溢れるオーバーレイを作成可能です。デザインスキルを活かして、こだわりのオーバーレイを作れます。 |
Canvaは豊富なテンプレートを活用し、デザインの知識がなくても高品質なオーバーレイを簡単に作成できます。PhotoScape Xは画像編集に慣れていない方でも比較的簡単に透過処理などの操作を習得できます。GIMPは高度な編集機能を備え、オリジナリティ溢れる本格的なオーバーレイを作成したい方におすすめです。これらのツールを参考に、配信に彩りを加えるオーバーレイを作成してみましょう。
より高度な編集や加工を行いたい場合は、有料の画像編集ソフト「Adobe Photoshop」や「Affinity Photo」などを検討してみましょう。これらのソフトは、高度なレイヤー機能やフィルター、調整ツールなどを備えており、より洗練された、プロフェッショナルなオーバーレイを作成することができます。
CanvaやPhotoScape X、GIMPといった無料ツールで作成したオーバーレイをさらに高度に加工したい場合にも、これらの有料ソフトが有効です。 自分のスキルと予算を考慮し、最適なツールを選択しましょう。
Canvaで作る!基本的な配信オーバーレイ作成ステップ
この章では、無料のデザインツールCanvaとPhotoScape Xを使って、配信オーバーレイを自作する手順を解説します。初心者の方でも簡単に、おしゃれな配信オーバーレイを作成できます。静止画オーバーレイの作成に焦点を当て、画面の枠、ロゴ、バナー、ウェブカメラ枠を作るステップを紹介します。Canvaは編集機能が豊富ですが、無料版では透過PNG保存ができません。そこで、無料画像編集ソフトPhotoScape Xと組み合わせて透過処理を行います。
アカウント作成と新規デザイン作成
まずはCanvaのアカウントを作成します。GoogleアカウントやFacebookアカウントでも登録可能です。アカウント作成後、新規デザインを作成します。「配信オーバーレイ」や「Twitch バナー」など、目的に合ったプリセットサイズから選択しましょう。もちろん、カスタムサイズ(例:1920×1080px)も指定可能です。
テンプレートの選択とカスタマイズ(または新規作成)
配信オーバーレイのテンプレートを利用することも、新規作成することも可能です。
- テンプレート利用:Canvaには豊富なテンプレートが用意されています。「配信オーバーレイ」「ゲーム配信」「ライブ配信」などで検索すると、様々なデザインのテンプレートが表示されます。画面枠やロゴ、バナーなど、使いたい要素が含まれたテンプレートを選びましょう。
- 新規作成:白紙の状態から作成する場合は、背景色を設定し、配信画面に合う枠や要素を配置していきます。
画像/テキスト/図形の追加と編集
画面の枠は、図形ツールを使って作成します。長方形や円形などを組み合わせて、オリジナリティのある枠をデザインしましょう。ロゴやバナーも、テキストツールや画像アップロード機能を使って追加・編集できます。ウェブカメラ枠も同様に、図形ツールで枠を作り、必要に応じて画像やテキストを追加します。
オーバーレイ要素 | 作成方法 |
---|---|
画面の枠 | 図形ツールで長方形や円形などを組み合わせる |
ロゴ | テキストツールで作成、または画像をアップロード |
バナー | テキストツールと図形ツールを組み合わせて作成、または画像をアップロード |
ウェブカメラ枠 | 図形ツールで枠を作成、画像やテキストを追加 |
背景色を指定してPNGで保存
Canvaで編集が完了したら、背景色を指定してPNG形式で保存します。例えば、配信画面で背景に溶け込ませたい場合は緑色を指定します。
PhotoScape Xで背景を透過
PhotoScape Xを起動し、「編集」の「切り抜き」タブを開きます。Canvaで保存したPNG画像を読み込みます。次に、「自動選択」ツールで背景の緑色部分を範囲選択します。選択範囲が確定したら、「削除」ボタンをクリックして背景を透過させます。
最後に、「保存」ボタンをクリックし、透過PNGとして保存します。これで、OBS Studioで配信画面に重ねて表示できるオーバーレイが完成です。
透過処理がうまくいかない場合は、手動で背景を消す必要があります。その際は、消しゴムツールなどを活用して、丁寧に作業を行いましょう。 保存する際にはファイル名に分かりやすい名前を付けておくと、後々の管理が容易になります。
OBS Studioでオーバーレイを設定する方法
OBS Studioでオーバーレイを設定する方法は、以下の3つのステップで行います。
ソースの追加とオーバーレイ画像の選択
まず、OBS Studioを起動し、ソースに追加したいオーバーレイ画像を用意します。画面左下の「ソース」という項目にある「+」ボタンをクリックし、「画像」を選択します。
表示されるウィンドウで任意のソース名を入力し、「OK」をクリックします。次に、「画像ファイル」にある「参照」ボタンをクリックして、用意しておいたオーバーレイ画像を選択し、「OK」をクリックします。これでOBS Studioにオーバーレイ画像が追加されます。
表示位置とサイズの調整
オーバーレイ画像が追加されたら、プレビュー画面で位置とサイズを調整します。オーバーレイ画像をクリックで選択すると、画像の周囲に赤い枠が表示されます。この枠の角や辺をドラッグすることで、サイズの変更が可能です。また、画像自体をドラッグすることで、画面内の好きな場所に移動できます。配信画面全体とのバランスを見ながら、適切なサイズと位置に調整しましょう。
画面との合成と確認
配信画面とオーバーレイが正しく合成されているかを確認します。配信画面が映っている状態で、オーバーレイが適切な位置に表示されているか、サイズが適切かなどをチェックします。もし位置やサイズがずれている場合は、再度調整を行いましょう。問題がなければ、設定は完了です。
効果的なオーバーレイを作るためのポイント
効果的なオーバーレイは、配信の魅力を高め、視聴者を引き込む上で重要な役割を果たします。ここでは、より良いオーバーレイを作成するためのポイントを解説します。
視聴者の視認性を最優先に
視聴者の視認性を最優先に考えることは非常に重要です。配信のメインコンテンツを邪魔しないように、オーバーレイのサイズや配置を調整しましょう。可読性の高いフォントを選び、背景とのコントラストにも気を配ることで、情報が伝わりやすくなります。
配信ジャンルに合わせたデザイン
配信ジャンルに合わせたデザインも大切です。ゲーム実況の場合、ゲーム画面を遮らないシンプルなデザインが適しています。一方、雑談配信などでは、より個性的なデザインを取り入れることで、配信者の個性を表現できます。
色使いとフォント選び
色使いとフォント選びは、配信全体の雰囲気を左右する要素です。配信内容やターゲット層に合わせた色使いを心がけ、統一感のあるデザインに仕上げましょう。フォントも同様に、可読性とデザイン性を考慮して選択することが重要です。
アニメーションは控えめに
アニメーションの使用は、配信に動きを加える効果的な手法ですが、使いすぎると視聴者の集中力を削いでしまう可能性があります。控えめな使用を心がけ、必要な部分にのみ効果的に用いることがポイントです。
著作権に注意
著作権に配慮することも忘れてはいけません。フリー素材サイトなどを利用する際は、利用規約をよく確認し、適切な範囲で使用しましょう。無断で著作物を利用すると、トラブルに発展する可能性があります。
ポイント | 詳細 |
---|---|
視聴者の視認性 | メインコンテンツを邪魔しないサイズ・配置、可読性の高いフォント、背景とのコントラスト |
配信ジャンルに合わせたデザイン | ゲーム実況:シンプル / 雑談配信:個性 |
色使いとフォント | 配信内容・ターゲット層に合わせた配色、可読性とデザイン性を考慮したフォント選び |
アニメーション | 控えめな使用、必要な部分にのみ効果的に用いる |
著作権 | フリー素材の利用規約確認、適切な範囲での使用 |
まとめ
この記事では、配信オーバーレイの作り方を中心に、必要なツールや効果的なデザインのポイントなどを解説しました。配信オーバーレイは、配信画面の見栄えを良くし、視聴者にとって見やすい環境を作るだけでなく、配信者自身の個性を表現する大切な要素です。
初心者の方でも、無料ツールを活用すれば簡単に魅力的なオーバーレイを作成できます。ぜひこの記事を参考に、配信の質を高めて、視聴者にとってより快適な配信を目指しましょう。