OBS配信で画質を上げる3つの方法!おすすめ画質設定や注意点も

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OBSで配信するときに「もっと画質をよくしたいけれど、どうすればいいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。画質を上げるためには、設定やPCのスペック、ネット環境などを考慮しなくてはいけません。

この記事では、OBS配信で画質を上げるための具体的な方法と設定、注意点を解説します。さらに、低スペックPCで画質を上げるコツなどもお伝えするので、すぐに画質を改善したい方の参考になるでしょう。

OBS配信で画質を上げる3つの方法

OBS配信で画質を上げる方法は、主に以下の3つです。

  • OBSの設定を見直す
  • PCスペックを上げる
  • インターネット回線の速度を上げる

単にOBSの設定を変えるだけでは、画質が改善しない場合があります。PCやインターネット回線の環境も大切で、これら3つの要素は同じくらい重要です。すべてをバランスよく整えましょう。

ここでは、画質を上げるための3つの方法について詳しく解説しますので、ぜひ試してみてください。

OBSの設定を見直す

画質を上げるための要素であるPCのスペックやネット環境が整っていても、OBSの設定が正しくなければ画質は低下してしまいます。

まずは、以下の4つの設定を確認してみてください。

  • 解像度
  • ビットレート
  • ソース設定(素材やテキストのサイズや変更方法など)
  • マイクのフィルター設定

設定を見直すときは、それぞれ適切な設定方法を確認しましょう。

例えば、画質を上げるための解像度は「1920×1080」が適しています。また、ビットレートを配信サイトの上限まで上げるのも効果的です。

OBS配信の画質を上げるためには、設定の最適化が基本です。まずは、設定が間違っていないか確認してください。

PCスペックを上げる

スペックが高いPCは、画質を上げる設定の選択肢が多く、品質も高いです。そのため、OBSでも高画質になる設定が簡単にできます。

とくに、グラフィックボード(グラボ)が搭載されているPCは、エンコード作業もスムーズに進むため、配信中の負荷が軽減されます。

PCの動作が遅い場合は、ゲーミングPCなどの高性能なPCを使うと、高画質な配信ができるようになります。

インターネット回線の速度を上げる

OBS配信の画質を上げる方法として、インターネット回線の速度も重要なポイントです。回線速度が遅いと、ビットレートを高く設定できないため、画質が下がってしまいます。

とくに、同時配信でオンラインゲームをする場合は、回線に余裕がないとラグが発生しやすくなります。

インターネット回線を選ぶときは、アップロード速度を重視すると、スムーズで高画質な配信ができるようになるでしょう。

OBSを設定するときの注意点

OBS配信で画質を上げるには、最適な設定やPC選びが重要です。しかし、注意すべきポイントがあります。

  • 配信プラットフォームごとの推奨設定がある
  • PCスペック次第で最適な設定が変わる
  • 検証する

これらの注意点をあらかじめ知っておくことで、スムーズな画質設定ができるようになるでしょう。また、いろいろ試しながら自分に合った設定を見つけることも大事なので、最適な設定を探すときの参考にしてください。

配信プラットフォームごとの推奨設定がある

YouTubeやTwitchなど、OBSで配信するプラットフォームは、それぞれ推奨される設定が異なります。

例えば、YouTubeの推奨ビットレートは3,000~6,000kbps、解像度は1080pが一般的です。Twitchでは3,500~5,000kbpsが推奨されており、基本の解像度はYouTubeと同じ1080pですが、720pで設定するケースも多いです。

このように、プラットフォームごとの推奨設定にあわせてOBSの設定を調整すれば、快適な画質で配信できます。OBSの設定を変更する前に、配信したいプラットフォームの推奨設定をチェックしてみましょう。

PCスペック次第で最適な設定が変わる

OBSで高画質配信をする場合でも、PCスペックがそれに対応できなければ、配信中にラグが起こりやすくなります。とくに、CPUやグラフィックボード(GPU)の性能は画質設定に大きく影響します。

高画質の設定にする場合は、高いビットレートや解像度を選ぶのがおすすめです。しかし、PCのスペックが低いとパフォーマンスも低下するため、ビットレートや解像度を抑えなければなりません。

PCの性能に合うようにOBS設定を調整すれば、ゲームや配信ソフトの負荷を分散させながらスムーズに配信できます。

検証する

OBSを用いて高画質な配信をするために、定期的に検証して、常にベストな設定をキープしましょう。OBSの最適な設定は、使っているPCやネット環境によって違うので、一度設定しただけでは配信に十分な画質が保てない場合があります。

そのため、設定を少しずつ変えながら、配信のプレビュー機能などで画質の変化をチェックしてみましょう。リスナーの意見も参考にして、どの設定が最適かをみつけるのもおすすめです。

満足のいく画質を提供するために、いろいろ試しながらベストな設定を探しましょう。

OBS配信で画質を上げるおすすめ設定

OBSで高画質な配信をするためには、詳細な設定が欠かせません。ビットレート・解像度・エンコーダなど、さまざまな項目が画質に影響を与えるので、それぞれの設定の意味をよく理解しておきましょう。

ここからは適切に調整するための、おすすめOBS配信の設定と基本的な設定方法をお伝えします。

【重要】ビットレート

ビットレートは配信画質に直結する重要な要素なので、必ずチェックしましょう。

まず、ネット回線のアップロード速度を測定します。次に配信サイトごとに設定されている、ビットレートの上限(最大値)を確認してみましょう。低い数値のほうが最適な数値です。

推奨されるビットレートは動画の取り込みコーデックや動画の解像度、フレームレートに左右されるので使う予定のプラットフォームの公式サイトで確認することをおすすめします。

【重要】基本解像度

基本(キャンバス)解像度は、使用しているPCモニターの解像度が自動的に表示されています。通常、この設定を変更する必要はありません。

実際に配信するときの解像度は、次の「出力解像度」で調整します。

【重要】出力解像度

出力(スケーリング)解像度は、配信で使う解像度を決める項目です。

「1920×1080」を選ぶのが一般的です。しかし、Twitchなどのプラットフォームでビットレートが足りない場合は、「1664×936」に下げると安定した配信ができるようになるでしょう。

映像エンコーダ

映像エンコーダには、主に以下の2つがあります。

  • ソフトウェアエンコーダ x264(CPUを使用)
  • ハードウェアエンコーダ(グラフィックボードを使用)

グラフィックボード搭載のPCなら、CPU負荷を減らすためにハードウェアエンコーダを選ぶとよいでしょう。

レート制御

レート制御は「CBR(固定ビットレート)」を選択しましょう。

これは、ほとんどの配信サイトで推奨されている設定で、安定した配信品質をキープできます。

キーフレーム間隔

キーフレーム間隔は「2秒/2s」に設定しましょう。

リスナーに快適な配信を提供できる設定値として、配信プラットフォームの多くがこの設定を推奨しています。

プリセット

プリセットは「P5: Slow(高品質)」がおすすめです。

最高品質に近づくほど負荷も増えますが、この設定なら画質と負荷がバランスよく保てます。

チューニング

チューニング設定は、ほとんどの場合「高品質」の設定になっていますので、そのままで問題ありません。

特別な理由や条件がない限り、この設定で最適な画質を作れるでしょう。

マルチパスモード

マルチパスモードは、「2パス(1/4解像度)」のデフォルト設定にしておきましょう。

マルチパスモードは、動画データをエンコード(圧縮・変換)するときに重要となる設定項目です。

細かい違いはありますが、一般的な配信ではデフォルト設定で問題ありません。

プロファイル

この設定は、画質を優先するかどうかを示しています。

PCのパフォーマンスに余裕がある場合のプロファイルは、「high」がおすすめです。一方で負荷を軽減したい場合は、「main」を選びましょう。

Look-ahead

Look-aheadは、キーフレーム間隔を最適化する設定です。

基本的にはオンにしておきますが、GPU負荷が高い場合はオフにしても構いません。

心理視覚チューニング

心理視覚チューニングは、ビジュアル的な品質を上げるための機能です。

より自然な映像表現ができるようになるので、オンにしておくのがおすすめです。デフォルトでオンになっていることも多いです。

GPU

GPUの設定は、「0」のままで問題ありません。

特別な理由がない限り、この値を変更する必要がないので、デフォルトのままにしておきましょう。

最大Bフレーム

最大Bフレームは、「2」に設定してください。

この設定は、画質とパフォーマンスのバランスが取れるという理由から、多くの配信プラットフォームで推奨されています。

縮小フィルタ

縮小フィルタは、解像度を縮小するときの画質を左右します。

「ランチョス」を選ぶと、鮮明で高品質な映像をキープできるのでおすすめです。

ただし、「基本(キャンバス)解像度」と「出力(スケーリング)解像度」が同じ値の場合は、この設定が無効になるため選べません。

FPS(共通値)

FPSは「共通値」を選択して設定するようにしましょう。ゲーム配信なら「60fps」、雑談配信なら「30fps」に設定するのがおすすめです。

高フレームレートは滑らかな映像が特徴ですが、負荷も高くなるため、用途にあわせて選びましょう。

OBSの録画で画質を上げるおすすめ設定

OBSの録画で画質を上げたい場合は、以下の3つの設定を適切に調整してみましょう。

  • 録画フォーマット
  • 映像エンコーダ
  • レート制御

これらを最適な設定にすれば、高画質で録画できるようになるでしょう。ここでは、それぞれの設定項目について詳しく解説していきます。

録画フォーマット

録画フォーマットは、ファイル形式の録画に影響する設定項目です。おすすめの設定は、「MP4」と「MKV」です。

「MP4」は多くの編集ソフトに対応しているので便利です。しかし、録画中に何らかのトラブルがあるとファイルが壊れることがあります。

一方で「MKV」は壊れにくく安定性がありますが、対応しているソフトが少し少なめです。

それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分の使い方に合った設定を選びましょう。

映像エンコーダ

映像エンコーダでは、ビデオの圧縮方法を選べます。設定の選び方は、PCのスペックによって違うので注意しましょう。

例えば、「ソフトウェアエンコーダ(x264)」は高品質な録画ができますが、CPUへの負荷が高くなります。

逆に「ハードウェアエンコーダ(NVENCなど)」は、CPU負荷を軽減しつつ録画できるので、GPU搭載のPCにおすすめです。

このように、各設定の特徴とPCのスペックを照らしあわせながら選んでいきましょう。

レート制御

レート制御は、ビットレートの管理方法を決める設定項目です。レート制御の設定には、以下の3つがあります。

  • CBR
  • VBR
  • CRF

録画の画質を上げるなら、「CRF」がおすすめの設定です。「CRF」は、画質をキープしつつファイルサイズを抑えられるため、高品質な録画ができます。

OBS配信で画質が悪い原因とは?

OBS配信で画質が悪くなるときには、以下のいずれかに原因がある場合が多いです。

  • OBSの設定
  • PCのスペック
  • インターネット回線

上記のうち、どれか1つでも悪い環境にあると高画質での配信は難しくなります。

ここでは、OBS配信で画質が悪い原因として考えられる3つの要素について詳しく解説します。

OBSの設定が悪い

OBSには、画質に影響するビットレートや解像度などの設定項目が多く、適切に設定しないと画質が悪くなります。

とくに、ビットレートと解像度は画質をきれいに保つために重要な設定です。ビットレートが小さかったり解像度が低すぎたりする場合は、映像が粗くなってしまいます。

PCのスペックやネット環境にあわせて最適な設定にすれば、よりきれいな画質で配信がしやすくなるでしょう。

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PCスペックが低い

CPUやメモリ、GPU(グラフィックボード)などのPCスペックも、OBS配信の画質に大きく影響してきます。どんなに設定をいじったとしても、PCスペック次第で画質が悪くなってしまう可能性があります。

PCスペックが低いと、具体的には、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 配信中にフレームドロップが発生する
  • 映像がカクつく

また、メモリ容量が少ないと動作が重くなり、ラグの原因になります。

PCの性能にあわせて配信設定を調整すれば、負荷をかけすぎずに安定して配信できる可能性が高まります。

とはいえ、今後も頻繁に配信する予定があるなら、PCスペックは見直しておきたいところです。配信に最適なPCスペックを調べて、必要に応じてPCの買い替えなどを検討しましょう。

インターネット回線の速度が低い

インターネット回線が遅いとビットレートを低く設定する必要があり、画質が低下してしまいます。そのため、OBS配信の画質を上げるには、インターネットのアップロード速度も重要になってきます。

また、ゲーム配信などで回線を同時に使用する場合は、速い回線が必要です。速度が不安定なマンションの共有回線などの場合は、回線の変更を検討した方がよいでしょう。

現在のインターネット回線速度を調べたいときは、ネット上で「スピードテスト」と検索すると、無料の調査ツールがみつかります。

インターネット回線速度が遅い原因を突き止めるツールですので、ぜひ活用してみてください。

低スペックPCでもOBSで画質を上げるには?

低スペックなPCでもOBSで高画質な配信をするためには、以下のようにPCの負荷を抑える工夫が必要です。

  • セーフモードで起動
  • 管理者権限で起動
  • メモリ使用量を確認して不要なアプリを落とす
  • ビットレートを落とす

これらの設定の見直しやメモリを管理することで、、低スペックPCでも画質を上げた配信ができるようになります。

ここでは、画質を上げるのに有効な4つの方法を詳しくお伝えします。

セーフモードで起動

セーフモードを使うと、CPU使用率を大幅に抑えながらOBSを起動できます。セーフモードでの起動は、PCへの負担が軽減されるため、低スペックPCでも画質をキープしやすいです。

ただし、外部プラグインなどの特定の機能が制限されるため、OBSをカスタマイズしたい方には不向きかもしれません。

管理者権限で起動

管理者権限でOBSを起動すると、他のプログラムと競合せず、スムーズにOBS上の動作を処理できます。これは、CPUやメモリへの優先アクセスが与えられるためです。

やり方は簡単で、OBSを起動するときにソフトを右クリックして「管理者権限で実行」を選ぶだけです。

Windowsでのみ使用可能な方法ですが、低スペックのPCでOBSを使う際はぜひ試してみてください。

メモリ使用量を確認して不要なアプリを落とす

タスクマネージャーでメモリ使用量を確認し、不要なアプリを終了させると、OBSに必要なメモリが確保できます。メモリが少ないと、OBS配信で画質が悪くなったりラグが生じる原因になります。配信前にメモリ使用量をチェックしましょう。

動画編集やイラストソフトは、とくにメモリを消費するため、OBS配信時には閉じておくことをおすすめします。

ビットレートを落とす

ビットレートを下げることで、PCの処理が軽くなるので、低スペックPCでもスムーズにOBSが動作する可能性があります。

例えば、YouTubeライブでは解像度やFPSに応じた推奨ビットレートが定められています。しかし、映像がカクつく場合は、ビットレートを少し下げると安定します。

状況に応じて最適なビットレートを設定すれば、快適に配信できるでしょう。

OBSの画質についてよくある質問

ここでは、OBSの画質についてよくある質問にお答えします。ここまでOBS配信で画質を上げる方法について解説してきましたが、不明点がある方はぜひご覧ください。

PCスペックとインターネット回線は画質にどれくらい影響する?

PCのスペックやインターネット回線速度が低いと、ビットレートや解像度などをOBSで設定しても十分に反映されません。

高品質な配信には、CPUやGPUのPC性能と、アップロードのための安定した回線速度が重要です。

OBSで音質も上げるには?

OBSの「音声ビットレート」を調整することで、音質を上げられます。

音声ビットレートを高めに設定すると、よりクリアな音声にできます。しかし、PCスペックや回線速度が低いと、音質が悪化する可能性があります。そのため、環境に応じて調整するようにしましょう。

YouTubeやTwitchの配信で画質が悪い・ぼやけるのはOBSが原因?

YouTubeやTwitchで配信の画質が悪い・ぼやけるなどの症状は、OBS設定だけが原因とは限りません。PCスペックや回線速度、各プラットフォームの推奨設定の問題も考えられます。

画質が悪い場合は、OBS設定・インターネット環境・配信サイトの仕様などを見直してみましょう。

OBSとあわせてキャプチャーボードを使えば画質は上がる?

キャプチャーボードを使用すれば、PCへの負荷を軽減でき、画質を上げられます。

とくに、OBSでゲーム配信を行うときにキャプチャーボードを使うと、滑らかな映像配信が期待できます。

OBSでリプレイバッファの画質が悪いのはなぜ?

リプレイバッファ(一時録画)の画質が悪いときは、録画設定が影響している可能性があります。

OBSの録画設定で解像度やビットレートを最適な設定にすれば、リプレイバッファの画質を改善できるでしょう。

まとめ

この記事では、OBS配信で画質を上げるための方法と詳しい設定について解説しました。

OBSの設定はもちろん、PCスペックやインターネット回線も画質に影響しますので、全ての要素をバランスよく整えましょう。OBS設定では、とくにビットレート・基本解像度・出力解像度を環境にあわせて設定することで、より高画質に配信できます。

低スペックPCでも工夫次第で画質を上げられるので、この記事を参考にしながら少しでも快適な配信環境を整えてください。

この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

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