【配信者必見】OBSのコメント表示方法|外部ツールの選択基準も
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ライブ配信で視聴者との交流を深めたいのに、コメント表示がうまくいかず困っているという方は多いのではないでしょうか。
本記事では、OBSでのコメント表示方法を徹底解説します。おしゃれなデザインや簡単に操作できる設定も紹介します。
視聴者のコメントを見逃さず、自然なやり取りを楽しめる配信環境を作りたい方に向けて、実用的な情報をわかりやすくお届けします。
OBSでコメントを表示する方法:Chat v2.0 Style Generatorを使う
以下では、Chat v2.0 Style Generatorの外部ツールを使用して、OBSでコメントを表示する手順を紹介します。
Chat v2.0 Style Generatorを活用することで、コメント欄の背景を透過させ、配信画面をよりスタイリッシュにカスタマイズすることが可能です。
なお、当サイトでは初心者向けに、OBSのインストール方法を詳しく紹介しているので、OBSのインストールがまだの方は、先に済ませておきましょう。
>>初心者向け!OBS Studioのゲーム配信のやり方・設定手順を画像付きでわかりやすく解説
Chat v2.0 Style Generatorを使う際は、YouTubeのチャットURLを取得する必要があります。まずはそこから解説します。
YouTubeコメントをキャプチャしてOBSに表示する手順
YouTubeコメントをキャプチャする手順は、以下のとおりです。
- YouTubeの配信ページを開き、右上の3点メニューをクリック
- 「チャットをポップアウト」から別ウィンドウで開く
- 別ウィンドウで表示したチャットのURLをコピーする
- OBSにURLを貼り付ける
以下でそれぞれ見ていきましょう。
STEP1:YouTubeの配信視聴ページを開き、チャットを別ウィンドウで開く
まずは、YouTubeの配信視聴ページ(リスナーが見るほう)を開き、右上の縦に並んだ3点アイコンをクリックして「チャットをポップアウト」を選択しましょう。
配信管理画面からも別ウィンドウで表示できますが、ポップアウト機能を使う方がコメントの表示が速く、リアルタイムな配信が求められる場合には有効です。
STEP2:別ウィンドウで表示したチャットのURLをコピーする
チャットウィンドウの上部に表示されたURLをコピーし、後ほどOBSに貼り付けるための準備を整えます。上記の操作が完了したら、ウィンドウを閉じても問題ありません。
STEP3:OBSにURLを貼り付ける
OBSを開き、画面左下のソースにある「+」ボタンをクリックして「ブラウザ」を選択しましょう。
表示される「ソースを作成/選択」画面で任意の名前を入力し「URL」欄に先ほどコピーしたURLを貼り付けます。この操作により、YouTubeチャットがOBS上に表示され、ライブ配信画面でリアルタイムに視聴者のコメントを確認できるようになります。表示サイズや位置も、OBS内で自由に調整が可能です。
CSSのコピペ手順
CSSのコピペは、以下の手順に沿って進めていきます。
- Chat v2.0 Style GeneratorのCSSをコピーする
- OBSのブラウザプロパティにCSSを貼り付ける
以下でそれぞれ見ていきましょう。
STEP1:Chat v2.0 Style GeneratorのCSSをコピーする
まずは、Chat v2.0 Style Generatorでフォントや背景、サイズなど必要なスタイル設定を行います。設定内容がプレビュー画面に反映されているのを確認したら、ページの下部にある「CSS」欄に移動しましょう。
CSS欄に表示されているCSSコードをクリックすると全選択されるので、右クリックやショートカットでコピーします。
STEP2:OBSのブラウザ設定にCSSコードを貼り付ける
次に、OBSのブラウザソースの設定を開き、下の方にある「カスタムCSS」欄までスクロールします。
「カスタムCSS」欄にある既存のテキストは削除し、コピーしておいたCSSコードをそのまま貼り付けましょう。貼り付けが完了したら「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
OBSでコメントを表示する方法:ウインドウキャプチャを使う
ウインドウキャプチャを使ってコメントを表示する方法は、以下のとおりです。
- YouTubeのライブ配信管理画面を開く
- 「ウィンドウキャプチャ」を選択する(Macでは非推奨という項目の中にあります)
- 配信画面に映したい部分だけをトリミング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1:YouTubeのライブ配信管理画面を開く
まずは、YouTubeの配信管理画面を開きましょう。
ライブ配信の準備段階で「今すぐ配信」または「スケジュール設定」が選択可能です。「スケジュール設定」を選ぶと実際の配信を開始せずにテストできます。
STEP2:「ウィンドウキャプチャ」を選択する
OBSを起動し、ソース欄の「+」ボタンをクリックして「ウィンドウキャプチャ(Macでは非推奨の中にあります)」を選びます。
好きな名前を入力し、プロパティの「ウィンドウ」欄でYouTubeの配信管理画面が選択されていることを確認します。「OK」をクリックすれば、配信画面上にYouTubeのコメント欄が表示されるようになります。
STEP3:配信画面に映したい部分だけをトリミング
配信管理画面全体がキャプチャされている状態なので、コメント欄のみを表示するようにトリミング(クロップ)します。
OBSの画面でウィンドウキャプチャを選択し、Altキー(Macではoptionキー)を押しながらキャプチャ枠の端をドラッグすると、範囲を縮小することが可能です。コメント欄だけが表示され、不要な部分が配信画面に映らないようになります。
ウィンドウキャプチャでコメントを表示する方法は簡単ですが、いくつかの制約があります。まず、背景透過ができないため、コメント欄の背景を自由にカスタマイズできません。また、YouTubeの配信管理画面のサイズ変更がキャプチャに影響するため、配信中に画面サイズを変えるとOBSの表示もずれてしまいます。
デザインやレイアウトの柔軟性が求められる場合には、他の方法(例えばブラウザソースを使った方法など)の導入も検討するといいでしょう。
OBSでコメントを表示する方法:コメントビューアを使う
コメントビューア(コメビュ)を使うことで、コメントの管理がしやすくなり、音声読み上げ機能なども活用できるため、視聴者とのリアルタイムな交流がさらに充実します。
コメントビューア(コメビュ)とは?
コメントビューア(コメビュ)は、配信中のコメントを専用のアプリで管理・閲覧するためのツールです。特に「マルチコメントビューア」が多くの配信者に利用されています。
コメビュのメリットは、音声読み上げソフト「棒読みちゃん」と連携してコメントを音声で読み上げられる点です。ただし、デザイン面ではカスタマイズ性が限られるため、シンプルなコメント表示が目的であれば別の方法をおすすめしますが、読み上げ機能が必要ならコメビュの利用が最適です。
CastCraftでコメントを表示する方法
CastCraftでコメントを表示する方法は、以下のとおりです。
- CastCraftのPC用アプリをインストールし、YouTubeチャンネルでログインする
- 「オーバーレイ」セクションでコメント表示用のチャットボックスを選び、デザインやフォントを調整する
- オーバーレイURLをコピペする
- Live Dashboardで配信を接続する
それぞれ見ていきましょう。
STEP1:CastCraftのPC用アプリをインストールし、YouTubeチャンネルでログインする
まず、CastCraftの公式サイトからデスクトップアプリをインストールしましょう。アプリを起動し、YouTubeチャンネルでログインすることで、配信アカウントとCastCraftを連携します。
STEP2:「オーバーレイ」セクションでコメント表示用のチャットボックスを選び、デザインやフォントを調整する
アプリ内の「オーバーレイ」セクションから「チャットボックス」を選び、フォントや背景テーマなどを自由に設定することが可能です。配信のテーマや雰囲気に合わせてデザインを調整し、視覚的に一貫性のある配信画面が作れます。
STEP3:オーバーレイURLをコピペする
カスタマイズを終えたら、発行されるオーバーレイURLをコピーし、OBSの「ブラウザ」ソースに貼り付けましょう。これにより、CastCraftでデザインしたチャットボックスがすぐにOBS画面へ表示されます。
STEP4:Live Dashboardで配信を接続する
最後に、CastCraftの「Live Dashboard」でYouTube配信に接続します。CastCraftを使ったコメント表示の設定が完了しました。
CastCraftで使えるコメント表示以外の機能
CastCraftでは、コメント表示以外にも以下のような機能が使えます。
- チャットボットが設定可能
- 全視聴者を覚えることが可能
- 「CastCraft Screen」が利用可能
それぞれ見ていきましょう。
チャットボットが設定可能
チャットボットを使うと、視聴者からのコメントに対し自動で応答メッセージを送信したり、特定のキーワードに反応するカスタムメッセージを設定したりできます。
例えば、配信のルールを説明したり、視聴者の質問に自動で答えるメッセージを設定したりすることで、視聴者とのスムーズなコミュニケーションが可能です。
チャットボットにより、視聴者とのやり取りが充実し、配信がさらに盛り上がるでしょう。
全視聴者を覚えることが可能
CastCraftには、配信中に訪れた視聴者の情報を記録する機能が備わっています。視聴者1人ひとりに対して親しみやすい対応ができ、視聴者は自分が認識されていると感じやすくなるのです。
例えば、以前参加した視聴者に「また来てくれてありがとう!」のようなメッセージを自動送信することで、視聴者に特別感を持ってもらえ、定着率も高まるでしょう。
視聴者との関係を深め、配信コミュニティを活気づけるために有効な機能です。
「CastCraft Screen」が利用可能
CastCraftでは「CastCraft Screen」機能を利用して、配信中に重要なお知らせやカウントダウンタイマー、スコアボードなどの情報を画面に追加できます。視聴者にわかりやすくリアルタイムの情報を伝えられ、配信に臨場感や視覚的なアクセントを加えることが可能です。
特にイベントやゲーム配信で活用することで、進行状況や次のアクションを視聴者と共有しやすくなり、配信がより一層盛り上がるでしょう。
OBSでコメントを表示する方法:CastCraft Screenを使う
CastCraft Screenを使うことで、コメント欄を配信画面に映し出し、かわいいデザインを作成できます。CastCraft Screenを使ってコメントを表示する方法は、以下のとおりです。
- CastCraft Screenを開く
- チャットボックスの設定
- OBSでCastCraft Screenを表示
- Live Dashboardで配信と接続する
それぞれ見ていきましょう。
STEP1:CastCraft Screenを開く
まず、CastCraftを立ち上げ「Screen」タブを開きましょう。初めて利用する場合は、ダウンロードおよびインストールが必要です。インストールが完了したら「再読み込み」ボタンをクリックすることで、CastCraft Screenが起動します。
STEP2:チャットボックスの設定
CastCraft Screen上部の「クラフトモード」を選び、右側の「ウィジェット設定」を開きましょう。「ウィジェット一覧」右側の「+」をクリック後「チャットボックス」を選んで新規作成します。
表示する位置やサイズ、デザインを自由に調整でき、コメントのプレビューも表示されます。
STEP3:OBSでCastCraft Screenを表示
OBSを開いて「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を選択しましょう。プロパティ画面の「デバイス選択」欄で「CastCraftScreen」を選ぶと、OBSに設定したチャットボックスが表示されます。
STEP4:Live Dashboardで配信と接続する
最後に、「Live Dashboard」タブで配信に接続し、コメントを取得しましょう。視聴者からのコメントがリアルタイムでOBSの画面に表示され、配信をさらに楽しく演出できます。
なお、当サイトでは、VTuberの配信画面デザインの基本や、視聴者を惹きつける魅力的な画面作りのコツを詳しく解説しています。コメント欄を配信画面に映し出し、かわいいデザインにしたい方は、ぜひ参考にしてくだささい。
>>VTuberの配信画面の作り方|デザインの基本と魅力的に設定するコツ
OBSでコメントを表示するメリットは?
以下では、OBSでコメントを表示するメリットを3つ紹介します。
- 視聴者との一体感を高める
- 見逃したコメントを視聴者が確認できる
- 配信者がコメントを見逃しにくくなる
それぞれ見ていきましょう。
視聴者との一体感を高める
画面にコメントを表示することで、視聴者は自分のコメントが配信者や他の視聴者に見られていると実感しやすくなります。公開された場でのやり取りにより、視聴者同士の会話が生まれ、配信者との距離も近く感じられるのです。
コメントがリアルタイムで表示されることで、視聴者は配信の一部になった感覚を味わい、参加している実感が強まるでしょう。
見逃したコメントを視聴者が確認できる
画面上にコメントを表示することで、視聴者は配信中に見逃したコメントを確認しやすくなります。特にライブ配信ではコメントが流れやすく、リアルタイムのやり取りが多い場合、すべてのコメントを追うのが難しいことがあります。
画面に表示されることで過去のコメントも視覚的に残り、視聴者同士の会話や反応を振り返りやすくなるのです。
配信者がコメントを見逃しにくくなる
通常、コメントは配信者用の画面で流れてしまい、すべてを把握するのが難しいことがありますが、画面上に表示することで重要なコメントや質問が視覚的に残りやすくなります。
リアルタイムで視聴者の反応に対応しやすくなり、視聴者とのコミュニケーションがさらにスムーズになるでしょう。
OBSでコメントを表示するデメリットは?
OBSでコメントを表示するデメリットとして、主に以下の2つが挙げられます。
- 画面が見づらくなる可能性がある
- 不適切なコメントが表示されることがある
それぞれ見ていきましょう。
画面が見づらくなる可能性がある
OBSでコメントを画面に表示すると、特にゲーム配信などでは画面の一部がコメント欄で隠れてしまい、視聴者にとって重要な場面が見えにくくなる可能性があります。
配信の内容に応じて、コメント欄の位置やサイズを調整するか、コメント表示を一時的にオフにするなどの工夫が必要です。
不適切なコメントが表示されることがある
ライブ配信でリアルタイムにコメントを表示すると、不適切な内容やスパムがそのまま画面に映し出されるリスクがあります。
視聴者が投稿するコメントを事前にチェックできないため、突然の荒らしや不快な発言が表示されてしまう可能性があり、配信の雰囲気を損ねる要因にもなるでしょう。フィルタリング機能を利用したり、信頼できるモデレーターを配置したりするなどの対策が必要です。
OBSにコメントを表示するときに使える外部ツールの選択基準
以下では、OBSにコメントを表示するときに使える外部ツールの選択基準を3つ紹介します。
- 設定のしやすさ
- コメント表示以外の機能が充実しているか
- 配信スタイルに合わせたデザインの調整ができるか
それぞれ解説します。
設定のしやすさ
OBSでコメント表示を行う場合、設定のしやすさは重要な選択基準の1つです。特に配信頻度が高い方は、手間をかけずにシンプルな操作で設定が完了するツールが適しています。
使い勝手が良く、初期設定やレイアウト変更が手軽に行えるツールを選ぶことで、配信準備の時間を短縮できるでしょう。
コメント表示以外の機能が充実しているか
コメント表示以外に、エフェクトや背景透過、コメントのフェードイン・フェードアウトのようなオプションがあるかどうかも重要です。
細かい演出機能があると、コメントが画面に自然に溶け込み、視覚的なクオリティが上がります。また、視聴者に見やすい画面作りや配信の雰囲気づくりにも役立つでしょう。
配信スタイルに合わせたデザインの調整ができるか
コメント表示に外部ツールを選ぶ際は、フォントや色、背景透過などを自分の配信スタイルに合わせてカスタマイズできるかも大切です。
例えば、配信のテーマカラーに合わせたコメント表示にすることで、視聴者にとっても見やすく魅力的な画面になるでしょう。配信の個性やこだわりを表現するためにも、デザインを細部まで調整できるツールを選ぶのがおすすめです。
YouTubeのコメントがOBSで表示されないときの対処法は?
YouTubeのコメントがOBSに表示されない場合、以下の対処法を試してみましょう。
- 配信設定の確認
- URLの貼り直し
- OBSの再起動
配信が「非公開」や「メンバーシップ限定」の設定になっているとコメントが表示されないので確認してみましょう。
URLの入力ミスや切れが原因の可能性もありため、コメント表示用のURLを再度コピーし、OBSの「ブラウザ」ソースに貼り直してみてください。
上記を試しても改善されない場合は、OBSを再起動し、接続不良や一時的な不具合をリセットしてみましょう。再起動しても直らない場合は、サポートセンターに問い合わせることをおすすめします。
OBSのコメント表示に関するよくある質問
最後に、OBSのコメント表示に関するよくある質問に回答します。
- OBSでTwitchのコメントを表示する方法は?
- OBSでツイキャスのコメントを表示するには?
- OBSでおしゃれなコメント表示にするにはどうしたらいい?
それぞれ回答していきます。
OBSでTwitchのコメントを表示する方法は?
「ブラウザ」ソースにTwitchチャットのポップアウトURLを追加する方法が基本です。
さらに、CastCraftやわんコメなどのツールを使うと、コメント表示のデザインのカスタマイズが簡単になり、配信画面を見やすく演出できます。
OBSでツイキャスのコメントを表示するには?
ツイキャス対応のコメントビューア(例:わんコメ)を使用する方法があります。ツイキャスのチャットをリアルタイムで画面に表示でき、視聴者とのやり取りがスムーズになるでしょう。
OBSでおしゃれなコメント表示にするにはどうしたらいい?
OBSのブラウザソースにカスタムCSSを追加し、コメントのフォント・色・背景などをカスタマイズするのがおすすめです。配信のテーマに合わせたデザインに調整でき、より魅力的な配信画面が作れます。
まとめ
本記事ではOBSでのコメント表示方法について解説してきました。コメント表示には、視聴者との一体感を高め、配信をより楽しく魅力的にする効果があります。
しかし、不適切なコメントが表示されるリスクや、画面が見づらくなるといった注意点もあります。本記事を参考に、ご自身の配信に合ったコメント表示方法を取り入れてみてください。