OBSでコメントビューアー活用!おすすめツール3選と導入方法
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配信中のコメント管理で困っている方は多いでしょう。視聴者のコメントを見逃してしまったり、複数のプラットフォームでの管理が大変だったりすることもありますよね。OBSとコメントビューアーを活用すれば、コメント管理の悩みを解決できます。
本記事では、おすすめのコメントビューアー3選とその導入方法を詳しく解説します。記事後半では、コメントを配信画面に表示する方法や便利な連携機能までお伝えしますので、これを読むだけでコメント管理が楽にできるようになるでしょう。
OBSでコメントビューアーを使うメリット
コメントビューアーを利用することで、配信者と視聴者とのコミュニケーションがより深まります。配信中に寄せられるコメントを効率的に管理できるだけでなく、特定の視聴者を識別する機能や、コメントを整理するための便利なオプションも多く搭載されています。
また、コメント読み上げ機能があるビューアーを活用すれば、配信中に画面を見る余裕がなくても、リアルタイムで視聴者からのメッセージを聞くことが可能です。
ここでは、コメントビューアーが配信に与える具体的なメリットを、さらに詳しく解説していきます。
コメント管理がスムーズになる
OBSとコメントビューアーを併用することで、配信中のコメント管理が効率的になります。YouTubeやTwitchなど、複数のプラットフォームで寄せられるコメントを1か所に集約できるため、画面を行き来する手間がなくなり、視聴者とのやり取りに集中できるようになるでしょう。
さらに、コメントに背景色を付けて目立たせたり、重要なコメントをピン留めして見失わないようにする機能も充実しています。視聴者とのやり取りが効率化するだけでなく、配信のクオリティが向上し、視聴者をより楽しませることができるでしょう。
固定ハンドルネーム(コテハン)の登録が可能
コメントビューアーの中には、視聴者ごとに固定ハンドルネーム(通称コテハン)を登録できる機能を備えたものがあります。この機能により、配信者は視聴者を名前で覚えやすくなり、特に常連視聴者への感謝や親しみを伝えやすくなるでしょう。
また、匿名ユーザーが多い場合でもコテハンを活用すれば、繰り返し訪れる視聴者を特定しやすくなります。視聴者との絆を深め、親近感を育むことで、配信のリピート率を上げる効果も期待できるでしょう。特に視聴者が増えてきた場合は、配信運営をスムーズに行うため、重要なツールとなります。
コメントの読み上げ機能を追加できる
ゲーム配信など、画面に集中するシーンが多い配信では、コメントの読み上げ機能が特に役立ちます。コメントビューアーを「棒読みちゃん」や「VOICEROID」などの音声ツールと連携させることで、視聴者からのコメントをリアルタイムで音声として聞くことが可能になります。
配信者は手を止めたり視線を画面に移したりすることなく、視聴者のメッセージを確認し、すぐに反応できる環境を整えられるでしょう。この機能は、配信者の負担を軽減するのはもちろん、視聴者との距離感を縮めるためにも役立ちます。
OBSで使えるおすすめコメントビューアー
OBSと組み合わせて利用できるコメントビューアーには、配信を便利にするさまざまな機能が搭載されています。それぞれの特徴や対応プラットフォーム、使い勝手を理解し、配信スタイルに合ったツールを選びましょう。
特におすすめのツールは、次の3つです。
- CastCraft
- わんコメ
- マルチコメントビューア(マルチコメビュ)
以下では、上記3つのコメントビューアーについて、特徴など詳細をお伝えします。
CastCraft
「CastCraft」は、YouTubeとTwitchに特におすすめなコメントビューアーで、初心者からベテラン配信者まで幅広く活用できる多機能ツールです。
OBSでコメントを表示させるのはもちろん、初見の視聴者とリピーターを識別できる機能や、スーパーチャットを効率的に管理できる機能などもあります。さらに、画面上にコメントを直接表示した上で、視聴者のコメントに応じた演出を追加することも可能です。
読み上げ機能では「棒読みちゃん」などのツールと連携できるだけでなく、カスタマイズオプションも豊富で、自分好みの設定が行えます。また、簡易的なチャットボット機能も備えており、視聴者との交流を深めやすくなるでしょう。
操作性がシンプルで使いやすいため、特に収益化を視野に入れた配信者におすすめのツールです。
わんコメ
「わんコメ」は、ニコ生、ツイキャス、Twitchをはじめとする幅広い配信プラットフォームに対応した多機能コメントビューアーです。このツールでは、複数のプラットフォームから寄せられるコメントを一元管理することができ、同時配信を行う配信者にとって非常に便利です。
OBSを使ってコメントを配信画面上に表示させる際には、テンプレートを活用することで、デザイン性の高い表示を簡単に作成できます。
さらに、読み上げ機能を標準搭載しており、「棒読みちゃん」などの外部ツールを導入する必要がないため、初心者でもスムーズに使い始めることができます。直感的な操作が可能で、初心者からプロフェッショナルな配信者まで幅広い層におすすめできるツールです。
マルチコメントビューア(マルチコメビュ)
「マルチコメントビューア(通称マルチコメビュ)」は、YouTube、Twitch、ニコ生、ツイキャスなど、主要な配信プラットフォーム全般に対応する万能型のコメントビューアーです。
このツールの最大の魅力は、複数プラットフォームのコメントを簡単に一括管理できる点です。同時配信を行う場合には特に有用で、視聴者からのメッセージを見逃すことが少なくなるでしょう。
また、「棒読みちゃん」などの読み上げツールと連携することで、視聴者のコメントをリアルタイムで音声化し、配信に集中しながら視聴者とコミュニケーションをとることができます。
直感的なインターフェースと実用性の高さから、多くの配信者に支持されているツールでもあります。視聴者の満足度を高めつつ、配信者自身の負担を軽減するためにもぜひ活用してみてください。
「CastCraft」のコメビュ設定方法(YouTube)
「CastCraft」は、YouTube配信者に特化したコメントビューアーで、直感的な操作と豊富な機能が特徴です。
以下では、インストールから基本設定、応用的な機能まで、YouTubeでの使用方法を例として段階的に解説します。
手順1:「CastCraft」をインストール
まずは、「CastCraft」の公式サイトからソフトウェアをダウンロードします。PCのOS(WindowsまたはMac)を選び、インストールしてください。
インストールが完了したら、デスクトップアイコンまたはメニューから起動しましょう。
手順2:YouTubeアカウントと連携する
「CastCraft」を起動後、「ログイン」ボタンをクリックし、YouTube Liveを行うアカウントでログインします。
次に、「YouTube」タブを選択してYouTube Studioが正しく表示されていることを確認してください。もし、異なるアカウントが表示されている場合は、Studio右上のアイコンから正しいアカウントに切り替えましょう。
手順3:配信を開始する
「YouTube」タブから「配信を開始」を選択し、OBSなどの配信ソフトウェアを起動して配信を開始します。
この連携により、YouTubeのコメントがリアルタイムで「CastCraft」に反映されるようになります。
手順4:Live Dashboardタブで配信に接続する
「YouTube」タブで配信を開始すると、「Live Dashboard」タブに自動的に接続され、コメントの取得が始まります。
接続されない場合は、「Live Dashboard」内の「配信に接続」ボタンをクリックしてください。この設定で、配信中のコメント管理がよりスムーズになります。
【応用編】OBSにコメントを表示させる
OBSでコメントを配信画面に表示するには、「CastCraft」で「チャットボックス」を作成してください。
オーバーレイ設定からチャットボックスを作成し、そのURLをコピーしてOBSの「ブラウザ」に貼り付けるだけでコメント欄が表示されます。さらに、テーマや文字サイズをカスタマイズすれば、視認性を向上させるのにも役立つでしょう。
配信上にコメントを表示させれば、視聴者も他の視聴者のコメントを見ながら楽しむことができます。コテハンや色付けなどを活用すれば、よりにぎやかな配信を作ることができるでしょう。
【応用編】「CastCraft」と棒読みちゃんの連携
「CastCraft」にはコメント読み上げ機能がないため、棒読みちゃんとの連携が必要になります。
連携手順としては、まず棒読みちゃんを公式サイトからダウンロードし、設定画面で「Socket連携」のポート番号を取得します。
次に、「CastCraft」の設定メニューで「棒読みちゃんにコメントを読んでもらう」にチェックを入れ、ポート番号を入力すれば連携完了です。
この連携機能により、視覚だけでなく音声でもコメントを確認できるようになり、配信におけるコメントの実用性が高まるでしょう。
「わんこめ」のコメビュ設定方法(ツイキャス)
「わんコメ」は、ニコ生やツイキャスを含む複数プラットフォームに対応したコメントビューアーで、初心者でも簡単に導入できます。
以下では、インストールから応用機能まで、ツイキャスでの使用方法を例として詳しく解説します。
手順1:「わんこめ」をインストール
「わんコメ」の公式サイトからソフトウェアをダウンロードします。利用規約を確認したらインストールを進め、完了後にわんコメを起動してください。
このステップで、まずはソフトが使用可能な状態になります。
手順2:配信プラットフォームと接続して動作確認
「わんコメ」を起動したら、左上の「追加」ボタンをクリックして配信枠を追加します。続いて、ツイキャスなどの配信URLをコピーして入力し、「接続」をオンにします。
バーが赤くなれば接続成功です。このような簡単な手順でコメントの表示と管理ができるようになります。
【応用編】OBSにコメントを表示させる
「わんコメ」を使えば、デザイン性の高いコメント欄をOBSに表示できます。まず、「書き出し」バーをオンにしてテンプレートを選択。テンプレートをOBSの画面にドラッグ&ドロップすると、コメント欄が配信画面に表示されます。
表示されない場合は、テンプレートのポップアウト機能を使用してブラウザで確認できます。また、テンプレートのデザインをカスタマイズすることで、配信画面に統一感を持たせられるので、ぜひこだわってみてください。
【応用編】読み上げ機能を設定
「わんコメ」の読み上げ機能は、「棒読みちゃん」を使わずに利用可能です。画面内の「読み上げ」バーをオンにするだけで、コメントが自動で読み上げられます。
さらに、設定メニューから音量や読み上げ速度の調整が簡単にでき、不快な特定ワードを読み上げないように設定する機能も搭載されています。ゲーム配信などでコメントを直接見ることなく効率的にコメント管理をしたい方は、ぜひ活用してみてください。
「マルチコメントビューア」のコメビュ設定方法(ニコ生/Twitch)
「マルチコメントビューア(マルチコメビュ)」は、複数の配信プラットフォームに対応した便利なツールです。ニコ生やTwitchなど複数サイトでの配信を行う際、一括でコメント管理ができるのが特徴です。
以下では、インストールから応用的な設定までを詳しく解説します。
手順1:「マルチコメントビューア」をインストール
まずは、「マルチコメントビューア」の公式サイトからソフトをダウンロードしましょう。安定版を選択してダウンロードし、フォルダを解凍します。解凍後、フォルダ内のexeファイルをダブルクリックして起動すればインストール完了です。
手順2:配信プラットフォームと接続して動作確認
「マルチコメントビューア」を起動したら、「接続を追加」ボタンをクリックします。次に、ニコ生やTwitchの配信URLを入力して「接続」を選択してください。
複数のプラットフォームで同時配信する場合は、さらに接続先を追加して同様にURLを入力するだけで設定できます。
【応用編】複数プラットフォームのコメントを同時閲覧
「マルチコメントビューア」では、複数プラットフォームのコメントを一括して表示できる機能が大きな特徴です。複数プラットフォームの設定方法は、「接続を追加」ボタンから追加したいサイトを選び、配信URLを入力するだけで完了します。
各コメントにサイトごとの識別子が付与されるため、どのプラットフォームのコメントか一目で分かります。さらに、サイトごとにコメントの文字色や背景色のカスタマイズも可能なため、より分かりやすく管理したい方におすすめです。同時配信を行う方は、ぜひ利用を検討してください。
【応用編】「マルチコメントビューア」と棒読みちゃんの連携
「マルチコメントビューア」にはデフォルトで読み上げ機能がありません。ただし、棒読みちゃんと連携すれば、コメントを音声で読み上げられます。棒読みちゃんとの連携方法は、マルチコメビュのプラグインメニューから「棒読みちゃん連携」を選択し、設定画面を開きます。
次に、「棒読みちゃんにコメントを読んでもらう」をチェックし、棒読みちゃんのexeファイルのパスを入力してください。この時、自動起動・終了の設定を行えば、操作の手間が軽減されます。
コメントビューアーを最大限活用するコツ
コメントビューアーを効果的に活用できれば、視聴者とのコミュニケーションがより円滑になり、配信の魅力がいっそう高まるでしょう。コメントしやすい環境を整えたり、画面のデザインを工夫したりと、視聴者目線を意識した設定が重要です。
ここでは、具体的な活用方法を解説しますので、参考にしながら盛り上がる配信を作り上げましょう。
視聴者がコメントしやすい環境を作る
視聴者がコメントしやすい環境を作るのに効果的な方法として、以下が挙げられます。
- コメントビューアーを活用してコメントを画面に表示する
- 固定ハンドルネーム(コテハン)を登録して常連視聴者などを特別に待遇する
- 質問を投げかける
- 視聴者のIDを呼びかける
このようなコツを意識して配信できれば、リスナーとの距離が縮まり、コメントの投稿を促せるでしょう。こうした工夫をすることで、視聴者に特別感を与えられ、より親しみやすい配信環境を作り出せます。
オーバーレイなど配信画面のデザインを工夫する
配信画面にオーバーレイを設定すれば、見やすく魅力的な印象の配信画面を作れます。例えば、トーク配信ならシンプルで落ち着いたデザイン、ゲーム配信なら明るくポップなデザインを採用するなど、テーマに沿ってカスタマイズしてみましょう。
配信画面を個性的に演出できれば、他の配信者との差別化が図れ、視聴者の関心を引きやすくなります。レイアウトの作り方やオーバーレイの設定方法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【初心者向け】OBSのオーバーレイ設定と素材入手&作り方ガイド
OBS Studioの配信画面の作り方|初心者向けに手順を分かりやすく解説
コメント読み上げ機能を使う
コメント読み上げ機能を活用すれば、視聴者のコメントを見逃すリスクを減らせます。特に、「棒読みちゃん」やその他のAIボイスなどを利用すれば、コメント内容をリアルタイムで音声化できるので、視覚的に確認する時間が取れない場合に便利です。
また、音量や声のトーンをカスタマイズすることで、配信の雰囲気が損なわれないように設定できます。読み上げ機能を取り入れてコメントを逃さないようにすれば、視聴者が「コメントが拾われている」と感じ、満足度や人気にも繋がるようになるでしょう。
まとめ
コメントビューアーは、配信初心者にも使いやすい便利なツールです。視聴者がコメントしやすい環境を作り、画面デザインを工夫することで、より魅力的な配信ができるようになります。
おすすめのツールはいくつかあるので、自分が配信するプラットフォームや、使いたい機能などに応じて、使い分けるようにすると良いでしょう。
読み上げ機能も上手く活用すればコメントの見逃しを防げるため、配信者と視聴者の距離を縮められます。本記事を参考にコメントビューアーを活用して、配信をもっと盛り上げていきましょう。