OBSでコメントを透過表示させる方法!おすすめツールや注意点も解説

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「ライブ配信中にコメントを画面に表示させたい」という配信者は多いでしょう。しかし、コメントが増えると配信画面が見づらくなってしまいます。そんな時に役立つのが、コメントの透過表示機能です。この機能を使うことで、視聴者とコミュニケーションを取りながら、配信画面をすっきりと見せられます。

本記事では、OBSでコメントを透過表示させるメリットや具体的な設定方法を解説します。記事内では、おすすめの外部ツールも紹介していますので、コメント表示方法で悩んでいる方は、ぜひ利用を検討してみてください。

OBSライブ配信でコメントやチャットを透過表示させるメリット

OBSでコメントを透過表示させれば、視聴者との交流をより深められるほか、配信画面をすっきり見やすく保てるようになります。透過表示機能は、視聴者の満足度を上げるだけでなく、配信者にとっての利便性も高められるでしょう。

以下で具体的なメリットを解説します。

視聴者との交流を深められる

コメントをリアルタイムで画面に表示すると、視聴者は自分の意見や感想が配信者や他の視聴者に見られていることを実感させられます。視聴者に配信への参加意識を持たせれば、コメント投稿の促進にも繋がります。

さらに、コメントを元にした配信者との対話が生まれれば、配信全体が盛り上がるでしょう。視聴者に「自分もコメントしてみよう」と思わせるのに効果的な機能なので、コメント数が伸び悩んでいる方は、ぜひ導入してみてください。

配信画面がすっきり見やすくなる

透過表示を利用すれば、配信画面全体がコメントで覆われることがなくなり、ゲームや映像が格段に見やすくなります。コメント表示とオーバーレイや映像とのバランスを保てるので、配信画面の見た目もすっきりまとまります。

また、視聴者が別途コメント欄を開く必要がなくなるため、フルスクリーンで配信を楽しむことも可能になります。これにより、幅広い視聴者のニーズに応えられるでしょう。

OBSでコメントを透過表示させる方法

OBSでコメントを透過表示させることで、多くのメリットが得られることは理解できたと思います。

コメントの透過表示を実践したい方は、以下で解説する表示方法を見てみましょう。透過表示させる方法には、2通りあります。

  • 外部ツールを使用する
  • CSSを活用して自分でデザインをカスタマイズする

それぞれに特徴があるため、以下を参考にしながら自身に合った方法を見つけてください。

OBSと連携して利用できるAlive Studioでは、コメントの透過表示を含めて配信画面を簡単にデザインすることができます。気になる方はこちらもチェックしてみてください。

Alive Studio | 豊富な素材で配信画面をお手軽・簡単デザイン

【推奨】外部ツールを使用する

初心者の場合は、手軽に透過コメントを表示できる外部ツールがおすすめです。外部ツールを使用すれば、手軽にコメントを透過させることが可能です。多くの外部ツールがOBSや各配信プラットフォームに対応しており、慣れれば設定もそこまで難しくありません。

解説記事や解説動画も多く存在するため、本記事の内容も参考にしつつ、設定してみましょう。ツール選びでは、配信プラットフォームとの互換性やカスタマイズの容易さを重視してみてください。

カスタムCSSコードを作成 or 入手して設定する

透過コメントを表示するもう1つの方法は、CSSを使用したデザインのカスタマイズです。CSSとは、一種のプログラミングコードのようなものです。この方法は専門的な知識と技術が求められるため、初心者には難易度が高いやり方となっています。

一方、CSSコードを作成せず、既存のスタイルジェネレーターから入手して設定する方法もあります。しかし、配信者自身でコードを編集するスキルが求められるため、あまりおすすめできません。

CSSについて知識や経験がある方を除けば、基本的には外部ツールを使用するのがおすすめです。

OBSでコメントを透過させるための外部ツール

OBSでコメントを透過表示させる際は、外部ツールの利用が便利で手軽です。外部ツールは、見やすいデザインや多機能な設定が可能で、初心者でも簡単に扱えます。

そもそもコメント表示の仕方が分からない方は、本記事の前に、以下の記事をチェックしてみてください。

【配信者必見】OBSのコメント表示方法|外部ツールの選択基準も

おすすめ1:Chat V2.0 Style Generator

Chat V2.0 Style Generatorは、ブラウザ上で動作する便利な外部ツールで、インストール不要で手軽に使用できます。主にYouTubeでの配信に特化しており、フォントやサイズ、背景色、ロールごとの文字設定、フェードイン・アウトのエフェクトまで、豊富なデザインオプションを備えているのが特徴です。

YouTubeメンバーシップやスーパーチャットの表示にも対応しており、プラットフォーム独自の機能を活用できるのもうれしいですよね。プレビュー画面を見ながらリアルタイムで設定を調整できる機能も備わっており、初心者にも使いやすい設計が魅力です。

また、CSSを自動生成してくれるため、プログラミング知識がなくてもデザインをカスタマイズできます。ただし、YouTube専用のため、他の配信プラットフォームを利用する場合は、別のツールを使用しなければなりません。

おすすめ2:CastCraft

CastCraftは、配信者向けに開発された多機能ツールで、コメント管理、画面装飾、収益化機能を備えています。さらに、OBSに透過されたコメントを表示させるほか、投げ銭やチャットの読み上げ機能、視聴者とのインタラクションをサポートする機能も搭載されています。

CastCraftは、YouTubeやTwitchといった複数のプラットフォームに対応しているのも特徴で、配信者のさまざまなニーズに応えられるでしょう。操作は直感的で、初心者でも扱いやすいデザインです。

また、独自のオーバーレイ作成機能を活用すれば、配信画面をより華やかにカスタマイズできます。高度な設定やデザインに興味がある方にもおすすめのツールです。

Chat V2.0 Style Generatorを使ったOBSコメント透過方法

YouTubeでコメントを透過表示するなら、Chat V2.0 Style Generatorの利用がおすすめです。カスタマイズが簡単で、直感的な操作で理想のデザインを作成できるので、初心者でも手軽に設定できるでしょう。

以下では、具体的な設定手順を解説します。

手順1:Chat V2.0 Style Generatorを設定

まずOBSでYouTube配信を開始します。(公開、予約、限定公開いずれでも可)

次に、YouTube Studioを開き、該当するライブ配信のチャットをポップアウトします。ポップアウトURLをコピーし、Chat V2.0 Style Generatorを開いて設定手順に沿って進めてください。

手順2:作成されたCSSをコピー

設定完了後、ツールの画面下部に表示されるCSSコードをコピーします。コードは、全て選択するだけで簡単に取得できます。

このCSSが、コメント欄のデザインに直接反映される仕組みです。

手順3:OBSのカスタムCSSにペーストして適用

OBSのブラウザソース設定にある「カスタムCSS」欄に、先ほどコピーしたコードを貼り付けて「OK」を押します。

プレビュー画面でコメント欄のデザインが透過されていれば成功です。

手順通り行ってもコメントが透過されない場合

透過が適用されない場合は、URLやCSSコードが正しいか確認しましょう。ポップアウトURLが正確でない場合は、再取得する必要があります。

また、以下の方法も有効な対処法なので確認してみてください。

  • OBSのキャッシュを更新する
  • 設定を見直す
  • PCやOBSを再起動する

これらの方法を試してみると、改善されることが多いです。

CastCraftを使ったOBSコメント透過方法

CastCraftは、さまざまなプラットフォームに対応している外部ツールです。YouTube以外でコメントを透過表示させたい方は、ぜひチェックしてください。

以下では、インストールから設定、OBSへの反映まで、具体的な手順を分かりやすく解説します。

手順1:CastCraftデスクトップ版をインストール

CastCraftの公式サイトにアクセスし、デスクトップアプリをダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。

画面の指示に従い、インストールを完了させましょう。

手順2:ソフトを起動してログイン

インストール後、CastCraftを起動し、「CastCraftにログイン」ボタンをクリックしてログインしてください。

ログインする際は、配信に使用するYouTube Liveアカウントを選びましょう。ログイン後、正しいアカウントが選択されているかをYouTube Studioで確認します。

手順3:チャットボックスオーバーレイを新規作成

CastCraftの左側メニューから「オーバーレイ」を選択し、「オーバーレイを作成する」ボタンをクリックします。

続いて「チャットボックス」を選択し、「作成」を押して新規オーバーレイを作成しましょう。

手順4:オーバーレイURLをコピーしてOBSの「ブラウザ」ソースにペースト

作成したオーバーレイの設定画面で「URLをコピー」をクリックし、URLをコピーしてください。

OBSのソースから「+」を選んで「ブラウザ」を追加し、URL欄にコピーしたURLを貼り付けて適用します。

手順5:オーバーレイのデザインやアニメーションを設定して保存・適用

CastCraft内でチャットボックスのデザインやフォント、アニメーションを好みに合わせてカスタマイズします。設定後は、右上の「保存する」ボタンを押して反映させましょう。

手順6:配信を開始して接続

CastCraftのYouTubeタブで配信を開始し、OBSなどの配信ソフトでも配信を開始します。

これで透過されたコメントが表示され、視聴者とのコミュニケーションをより良くできるでしょう。

OBS配信でYouTubeやTwitchなどのコメントを透過させる際の注意点

コメントを透過設定する際は、使用する外部ツールや配信内容に応じた注意点をチェックしてください。

ここでは、透過設定する際の注意点について詳しく解説します。安心して配信できるように、本番に向けて確認しておきましょう。

外部ツールごとに対応プラットフォームが異なる

外部ツールを使用する際は、配信プラットフォームに対応しているかどうかをあらかじめ確認してください。

例えば、Chat V2.0 Style GeneratorはYouTube配信専用ですが、CastCraftはYouTubeやTwitchなどのプラットフォームに対応しています。外部ツールの仕様をインストール前に確認し、設定時のストレスをなくしましょう。

配信内容に合ったデザインを心掛ける

コメント表示のデザインは、配信の雰囲気や内容に合うようにカスタマイズしましょう。たとえば、ゲーム配信ならポップなデザイン、雑談配信ならシンプルで見やすいデザインが適しています。

また、視聴者に配信内容を伝えやすくするため、文字のサイズや背景の透過度を調整し、配信全体のレイアウトに統一感を持たせる設定も重要です。配信画面の見栄えが良ければ、視聴者の配信に参加しやすくなります。

デザインやレイアウトの工夫について詳細を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【OBS Studio】配信画面レイアウトの基本とカスタマイズのコツを解説!

【番外編】配信画面をより彩るためには

コメント透過表示だけでなく、配信画面全体の装飾や演出を全て工夫して設定することで、視聴者の満足度をさらに高められるでしょう。

以下では、オーバーレイやトランジションの設定方法について解説します。

コメント以外のオーバーレイも設定

コメント表示に加えて、にぎやかさを演出できるようなオーバーレイを設定することで、配信画面の印象を大きく変えられます。オーバーレイとは、配信画面の装飾枠のようなものです。

無料配布されているオーバーレイやエフェクト素材を活用すれば、より手軽に配信を差別化できるでしょう。オーバーレイの設定では、視聴者が見やすいデザインを意識してカスタマイズするのがポイントです。

オーバーレイの具体的な設定方法やポイントは、以下の記事を参考にしてください。

【初心者向け】OBSのオーバーレイ設定と素材入手&作り方ガイド

また、VTuberの配信画面の作り方は、次の記事で解説しています。

VTuberの配信画面の作り方|デザインの基本と魅力的に設定するコツ

トランジションを設定

画面切り替え時にフェードやスライドなどのトランジションを設定すれば、配信をよりスムーズに進められます。

視聴者は、急な画面の切り替えで混乱することなく映像に集中できるため、配信の質も向上するでしょう。トランジションは、OBSのシーン設定から簡単に導入できるので、ぜひ試してみてください。

トランジションの設定方法について詳細を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

OBS配信で魅せる!シーン切替時のトランジション設定完全ガイド

OBSでコメントを透過表示したら、次は?

今回は、OBSでコメントを透過表示する方法を解説しました。コメントを画面に自然に溶け込ませることで、視聴者との交流を深めつつ、配信画面をスッキリ見やすくできます。

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この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

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