OBSの設定を初期化する方法について徹底解説!バックアップの手順も紹介

OBS Studio(以下OBS)で設定を初期化する手順は非常にシンプルですが、忘れてはならないポイントもあるので注意が必要です。OBSを初期化する手順を知った上で、スムーズにOBSを使いこなせるようになりましょう。

本記事では、OBSの初期化が必要な場面や、初期化前にバックアップを取る方法、初期化の手順や、バックアップデータの戻し方、OBSのアンインストールの方法まで幅広く解説します。

OBSで初期化が必要な場面

OBSを初期化する必要があるのは、以下のような場面です。

  • OBSがうまく起動しないとき
  • OBSのシステムが頻繁にダウンするとき

何らかのトラブルでOBSが正常に作動しない場合は、初期化を試すのがおすすめです。一度OBSの設定などをゼロに戻してやりなおしたいときにも、OBSの初期化は役立ちます。

以下の章から、OBSを初期化する前に行うバックアップについてやOBSの初期化の手順を詳しく紹介します。

OBSを初期化する前には必ずバックアップをとっておく

OBSを初期化する前には、バックアップを必ず取っておきましょう。バックアップを取っておくことで、初期化した後であっても以前の設定に戻したい場合に、スムーズに対応ができるからです。

OBSの設定をバックアップするにあたって、以下3つのポイントを紹介します。

  • バックアップができるOBSの設定
  • OBSの設定をバックアップする2つの方法
  • 画像や動画のデータ保存も忘れずに!

バックアップができるOBSの設定

OBSの設定でバックアップができるのは、以下2つです。

  • プロファイル
  • シーンコレクション

それぞれの設定の詳しい内容について以下で解説します。

プロファイル

OBSのプロファイルとは、OBSのツールバーに搭載されている配信や録画の設定を保存する機能を指します。シーンや配信の目的によって、設定をスムーズに切り替えられるのが特徴です。Twitch用やYouTube用をはじめとして、配信の用途に合わせてビットレートやURLなどの設定、縦・横と画面を切り替えることができます。

配信用途に合わせて、クリックひとつで設定を保存できるため便利です。

シーンコレクション

OBSのシーンコレクションとは、OBSでのシーンやソース、音声ミキサーなどの初期設定を指します。OBSのメイン画面の下部にある表示内容を保存することが可能です。

シーンコレクションでは、配信目的に応じて設定を変更し、シーンやソースを呼び出します。シーンやソース、音声ミキサーなどを、配信目的に合わせて事前に設定して保存しておき、配信に合わせて選ぶだけと操作もシンプルです。

シーンコレクションのバックアップを取っておくことで、異なるPCでも既存のOBS設定を引き続き使用することができます。

OBSの設定をバックアップする2つの方法

OBSの設定をバックアップを取る際は、以下いずれかの手順で進めます。

  • プロファイルやシーンコレクションを個別にエクスポートする方法
  • フォルダをコピー&ペーストしてバックアップを取る方法

バックアップに慣れるまでは、個別にエクスポートするのがおすすめです。

以下の記事ではバックアップの手順についてより詳しく紹介しています。合わせて参考にしてください。
OBSのバックアップ手順を徹底解説!復元や便利なプラグインも紹介

プロファイルやシーンコレクションを個別にエクスポートする方法

設定を個別にエクスポートする手順は以下の通りです。

1.ツールバーの「プロファイル」あるいは、「シーンコレクション」をクリック

2.エクスポートするファイルにチェックが付いているか確認

3.「プロファイル」または「シーンコレクション」を選んだまま、ツールバーの「エクスポート」をクリック

4.出力されたファイルやフォルダを任意のフォルダに保存

フォルダをコピー&ペーストしてバックアップを取る方法

設定が保存されたフォルダをコピー&ペーストしてバックアップを取る際は、以下の手順で進めます。

1.OBS画面左上にある「ファイル」→「設定フォルダの表示」の順に進む

2.設定フォルダ内の「basic」と「global.ini」、「user.ini」※のコピーを取り、バックアップ用フォルダに保存する ※OBS31.0以降のみあるフォルダ

画像や動画のデータ保存も忘れずに!

OBSに保存された画像や動画などのデータは、設定のバックアップとは別に保存する必要があります。OBSを初期化する前に、画像や動画ファイルをデスクトップや任意のファイルへコピーして保存しておくと良いでしょう。

ファイルを上書きした際にデータが消えないように、ファイル名を変更してコピーを保存すると安心です。

OBSでの画像や動画などの保存については、以下の記事で詳しく紹介しています。合わせて参考にしてください。
OBSの設定を保存する2つの方法|バックアップ・復元まで徹底解説

OBSを初期化する手順

以下では、 OBSを初期化する手順を紹介します。いずれも手順はシンプルなので安心して進めてください。

  • OBS設定フォルダを表示する
  • OBS設定フォルダの中身を削除する
  • OBSを起動し、再設定する
  • 丸ごと綺麗にしたい場合はCドライブ内も要確認

基本的な初期化の流れは、上記3つ目までです。4つ目については、問題が解消しないときのみ試してください。

OBS設定フォルダを表示する

はじめに、画面左上「ファイル」→「設定フォルダを表示」と進み、「設定フォルダ」を表示します。

「設定フォルダ」が表示されたら、OBSを終了させましょう。OBSが起動中していると、ファイルを削除できないためです。

OBS設定フォルダの中身を削除する

OBSを終了させ、「設定フォルダ」内の中身を全部削除すれば初期化は完了です。

ちなみに、削除するフォルダの中でも重要なのは、「basic」で、シーンコレクションとプロファイルが含まれています。

OBSを起動し、再設定する

設定フォルダの中身を削除したら、OBSを再度起動します。「自動構成ウィザード」のポップアップが表示されるので、「キャンセル」をクリックします。

OBSが初期状態に戻ったので、再度はじめからOBSの設定を行います。

以上が、OBSの基本的な再起動の手順です。中には上記の方法でも初期化が完了しない場合もあります。問題が解決しない場合は、以下の方法も試してみましょう。

丸ごと綺麗にしたい場合はCドライブ内も要確認

「設定フォルダ」内を削除しても問題が解決しない場合、Cドライブ内のプラグインに関するフォルダも削除します。OBSでプラグインを活用していると、「設定フォルダ」の中身を消しただけではプラグインの大元が残っており、再起動時にプラグインが勝手に起動し、初期化がうまくいかないからです。

以下の方法を試すと、プラグインの大元も含めて削除することが可能です。

1.設定ファイル内の「Cドライブ」→「Program Files」→「obs-studio」と進む
2.「bin data obs-plugins」をクリック
3.「64bit」をクリックし、フォルダ内のデータを全て削除 
※OBSを起動できなくなるが、問題なし
4.3.まで完了したら再度OBSをダウンロードする

OBSを初期化前の設定に戻したい場合の対応

万が一、 OBSを初期化前の設定に戻したい場合は、以下のどちらかで初期化前の設定に戻すことが可能です。

  • OBSのインポート機能を使用する
  • 「設定フォルダ」内のファイルを直接上書きする

OBSのインポート機能を使用するには、以下の方法で進めます。

1.OBS画面上部ツールバーの、「シーンコレクション」あるいは「プロファイル」→「インポート」の順にクリックします。

2.インポートしたフォルダやファイルをクリックすると、初期化前の設定を取り込むことが可能です。

「設定フォルダ」内のファイルを直接上書きする際には、バックアップを取るときと同じく、「設定フォルダ」を開けたら、OBSを終了させます。「設定フォルダ」に再度、「basic」と「global.ini」、「user.ini」の3つをペーストし、置き換えるだけで初期化前の設定に戻ります。

問題が解決しない場合はOBSのアンインストールも検討

OBSを初期化しても問題が解決しない場合は、OBSをアンインストールし、再インストールすることも検討してください。アンインストールすると、OBSの設定をクリアにすることが可能です。以下、OS別に対処法を解説します。

  • Windowsでのアンインストール・再インストールの手順
  • Macでのアンインストール・再インストールの手順

Windowsでのアンインストール、再インストールの手順

まずは、以下の方法でOBSをPCからアンインストールしましょう。

1.PCの「スタートメニュー」→「設定」と進む
2.設定ウィンドウ内の「アプリ」をクリック
3.「アプリと機能」をクリックし、OBS Studioをアンインストール

OBSをアンインストールしたら、以下の方法でOBSを再インストールします。

1.OBS Studioの公式サイトにアクセスし、「Windows」用インストーラーをダウンロード
2.インストーラーをダブルクリックして実行する
※「ユーザーアカウント制御」では「はい」をクリック
3.「Welcome to OBS Studio」のウィンドウで「Next >」をクリック
4.「License Information」で「Next >」をクリックし、利用規約に同意
5.「Choose Install Location」でインストール先を確認
※変更する場合は「Browse」にて新規インストール先をクリック
6.パスを設定したら、「Install」をクリックしてインストールを開始する
7.インストール完了後「Finish」をクリック、OBS Studioが自動的に起動

Macでのアンインストール、再インストールの手順

Macユーザーの方は、以下の方法でOBSをアンインストールしましょう。

1.Macのデスクトップで「Finder」をクリック
2.「アプリケーション」の中から、「OBS.app」をクリック
3.「OBS.app」をデスクトップ上にある「ゴミ箱」に入れる
4.「ゴミ箱」を空にすると、OBSを削除することができる

OBSをアンインストールしたら、再度OBSをインストールしましょう。

1.Macの左上りんごマークをクリックし、「このMacについて」で表示されるチップ情報を確認
2.OBS Studioの公式サイトにアクセスし、「Mac」用インストーラーをダウンロード
※「このMacについて」のチップ情報がIntel Core~、Intel Xeonの場合は、macOS(intel)を、Apple M1、M2、M3の場合は、macOS(Apple Sillocon)をクリック
3.ダウンロードが完了したら、インストーラを起動
4.ドライブから「OBS.app」をドラッグ、Dockの「アプリケーション」に移動
5.「アプリケーション」内の「OBS.app」をダブルクリックしてOBSを起動させる

初期化しても問題が解決しない場合は、OBSのアンインストール・再インストールが有効です。

MacでOBSを使用する際のポイントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。合わせて参考にしてください。
OBSはMacでも使える!ダウンロードの方法と配信時の設定を解説

まとめ

OBSを初期化する際は、まず設定をバックアップし、画像や動画などのデータをデスクトップなどに保存した後で初期化を進めます。万が一、初期化する前の設定を再度使用する必要が出た場合も、バックアップを取っておくと安心です。「設定フォルダ」の中身を削除しても状況が変わらない場合は、Cドライブ内のプラグインに関するフォルダも削除するのがおすすめです。

上記2つの方法を試しても問題が解決しない場合は、OBSのアンインストール・再インストールも検討してください。

OBSの機能をマスターして、スムーズに動画配信を楽しみましょう。

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この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

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