OBSはMacでも使える!ダウンロードの方法と配信時の設定を解説

Index
普段からMacを使っている場合、OBSがダウンロードできるか不安に思う方もいるでしょう。結論、OBSはMacでも問題なくダウンロードできます。
本記事ではOBSをMacにダウンロードする方法や、配信する上で必要な基本設定を解説しています。
また、OBSを使った配信で起こりがちな問題と解決方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
OBSをMacにダウンロードする方法
本章では、OBSをMacにダウンロードする方法を解説します。
ダウンロードは簡単にできますが、Macユーザーの場合はOSを選ぶ手順が発生しますので、自身の端末を確認しつつ注意して選びましょう。
OBS Studioのサイトへアクセスする
まずはMacでOBSを検索し、公式サイトにアクセスしてください。酷似したサイトや偽物のサイトからダウンロードしないよう、注意しましょう。
下記のリンクからOBSの公式サイトにアクセス可能なため、ダウンロード時に活用してください。
macOSを選択してダウンロードする
OBSの公式サイトにアクセスすると、以下の画面が出力されます。

Macユーザーの場合は真ん中の「macOS」を選択してください。
macOSを選択すると下記画像のとおり、macOS(intel)かmacOS(Apple Silicon)のいずれかを選ぶ画面が出力されます。
なお、自身が使うデバイスがどっちに該当するかは、簡単に確認できます。

使っているMacのOS確認方法は以下のとおりです。
- Macのデスクトップ左上にあるリンゴマークを押し「このMacについて」を開く
- 「チップ」もしくは「プロセッサ」の横にある表記を確認する
- Intel Core、Intel Xeonの場合:macOS(Intel)を選択
- Apple M1、M2、M3の場合: macOS(Apple Silicon)を選択
OSを選択すると自動でダウンロードが始まります。
OBSをMacにインストールして完了
ダウンロードが完了すると、デスクトップにOBSのアイコンが表示されます。OBSのアイコンをドラッグし、Macの「applicationフォルダ」でドロップすればインストール完了です。
なお、applicationフォルダが見当たらない方は、以下の手順で探してみることをおすすめします。
- デスクトップ画面上部に横方向に表示されているメニューバーに注目する(OS確認時にクリックしたリンゴマークが並ぶ場所です)
- メニューバーの中にある虫眼鏡のアイコンをクリックする
- 検索バーが出るため、「application」と入力するとフォルダが出てきます
万が一メニューバーがわからない場合は、Commandキーとスペースバーを押しても検索窓が表示されるため、試してみてください。
Macで行うべきOBSの基本設定
本章では、MacでOBSを用いた配信を行う際にすべき初期設定について解説します。以下の手順を確認し、配信前に設定を終わらせておきましょう。
配信設定
今回紹介する配信設定は、ビットレートやレート制御など、画質を上げるための設定が多く含まれています。高画質でゲーム配信などを行いたい方におすすめです。
まず初めにOBSを起動し、コントロールパネルの「設定」ボタンをクリックします。

配信ボタンをクリック後「出力」を選択し、画面上部の出力モードを「詳細」に設定してください。

各項目の推奨値は以下のとおりです。
設定タイトル | 推奨値 |
---|---|
音声トラック | 1 |
レート制御 | CBR |
ビットレート | 1500~5000 |
カスタムバッファサイズ | OFFのまま |
キーフレーム間隔 | 2 |
CPU使用のプリセット | veryfast |
プロファイル | なし |
チューン | なし |
x264オプション | なし |
項目の設定が完了した後は、必ず右下のOKボタンをクリックしましょう。
映像設定
OBSを起動し、コントロールパネルの「設定」ボタンをクリックします。

「映像」ボタンをクリックし、設定を進めていきます。

各項目の推奨値は以下のとおりです。
設定タイトル | 推奨値 |
---|---|
基本(キャンバス)解像度 | ・1280×720 ・1920×1080 上記のいずれか |
出力(スケーリング)解像度 | ・1280×720 ・1920×1080 上記のいずれか |
縮小フィルタ | バイキュービック |
FPS共通値 | 30もしくは60 |
基本(キャンバス)解像度の数値については、「1920×1080」の設定の場合は解像度が高く、映像も綺麗になります。
しかし、画面が頻繁に動くようなゲーム配信の場合はノイズが入りやすくなるため、「1280×720」まで解像度を落とすのがおすすめです。
OBSで高音質な配信をするための設定手順
本章では、OBSの配信を高音質で行うための設定方法を解説します。音質の低下は、聞き手にとってストレスになりやすいため、改善すべき項目です。
以下の設定手順を理解し、配信の質を向上させましょう。
音声フィルタを正しい順番で追加する
OBSにおける音声フィルタは、正しい順番でフィルタをかけることで、高音質の配信が可能になります。
まず、音声ミキサー内の「マイク」部分にある3つの点をクリックします。

クリック後、「フィルタ」を選択してください。

フィルタを選択すると以下の画面が出てくるため、プラスボタンを押し、音声フィルタの追加を行いましょう。

上から、ノイズ抑制、ゲイン、ノイズゲート、コンプレッサーの順番で設定できていれば問題ありません。
完成した画面は以下のとおりです。

各項目の詳しい設定については、以下の章で解説します。
コンプレッサーの設定を確認する
OBSの設定における「コンプレッサー」は、大きな音を調整してくれる機能です。コンプレッサーの設定ができていない場合、一定の音量を超えると音割れを起こしてしまいます。
コンプレッサーはある一定の音量より大きな音を制限する機能があるため、音割れの防止が可能です。OBSを扱うことが初めての場合、以下の画像に示す2つの設定のみで問題ありません。

各項目の役割は以下のとおりです。
項目名 | 役割 |
---|---|
比率 | ・一定の音量を超えたとき、自動で音を下げてくれる ・音割れが起こる場合は、比率の数値を大きくすることで解消可能 |
しきい値 | ・コンプレッサーを作動させる数値 ・しきい値で設定した音量に達した場合に、コンプレッサーが作動する |
表に示した2つの項目のみでも音割れの対策は十分可能なため、事前に数値を設定してクリアな音声を届けられるようにしましょう。
ノイズ抑制を調整する
ノイズ抑制とは、マイクを接続した際に起こるノイズ(ザーザーした音)を消してくれる役割を持ちます。
設定画面は以下のとおりです。

なお、ノイズ抑制の設定を行う際は画像のとおり、方式を「Speex(CPU使用率低め、低品質)」に設定すると、数値を変更できるようになります。
抑制レベルの推奨値は以下のとおりです。
- 小さいノイズが入る:0~-5dB
- 大きいノイズが入る:-10~-20dB
また、抑制レベルが大きすぎると音声の質が悪くなったり、小さな音が消えてしまったりするため、注意してください。
ゲインを調整する
ゲインとは、音の大きさを調整してくれるフィルターです。設定画面は以下のとおりです。

ゲインの数値が小さいほどマイクの音も小さく、反対に数値を大きくするほどマイクの音は大きくなります。
マイク音が小さく感じる場合などはゲインの数値を調整し、聞きやすい音量まで上げましょう。ただし、音量の上げすぎはノイズを引き起こす原因となるため、注意が必要です。
ノイズゲートを調整する
ノイズゲートには、下記画像のとおり「閉鎖しきい値」と「開放しきい値」があります。

- 閉鎖しきい値:設定した数値を下回る音を削除する
- 開放しきい値:設定した数値より大きい音を認識する
閉鎖しきい値では、ドアの開閉音やタイピング音などを含む生活音全般を削除する際に便利です。
一方、開放しきい値では設定した数値を上回る音を拾ってくれるため、ささやき声などを認識させたい場合におすすめです。
ただし、開放しきい値で設定した音量よりも大きい生活音は全て拾ってしまうため、周囲で発生する音量を確認しつつ、ノイズを拾わない数値を探りましょう。
本記事で紹介した設定をしても音質が低下する場合は、こちらの記事もチェックしましょう。
OBSで音声を設定する方法!高音質で配信できるおすすめ設定を紹介
OBSを使った配信で起こりがちな問題と解決策
OBSで配信を行うと、配信がカクカクしてしまう現象や、マイクが入らなくなる場合があります。
以下では代表的なトラブルと対処法を解説していますので、本章を参考に万が一に備えておきましょう。
配信がカクカクしてしまう
OBSの動作が重いと感じたり、カクつく現象が見られる場合は、以下の対処法が有効です。
- 出力解像度を下げる
- 不要なソフトを閉じる
- スペックの高いパソコンを用意する
出力解像度を下げるとパソコンへの負荷が減り、カクカクする動作が解消する場合があります。設定方法は以下のとおりです。

- OBSホーム画面のコントロールから「設定」を選択する
- 「映像」を選択する
- 「出力(スケーリング)解像度」を選択
- 低い数値を選択して完了
出力解像度の数値は、落としすぎると画面が粗くなってしまうため、他のデバイスなどで配信画面を確認しつつ調整をおこないましょう。
さらに、配信時に他のソフトを開いている場合も配信がカクカクする原因になるため、不要なソフトは閉じましょう。
場合によってはパソコンのスペックが追いついていない場合も考えられるため、カクカクする現象が治らない場合は高スペックのパソコンに切り替えることも1つの手段です。
本記事で紹介した方法を試しても改善されない場合は、こちらの記事もチェックしましょう。
今すぐできる!OBS録画でカクカクするときの原因と対処法を徹底解説
マイクが入らない
マイクが入らない場合に考えられる原因は以下のとおりです。
- OBSの設定
- 物理的な問題
まずはOBS上で、マイクを認識しない設定になっていないかを確認しましょう。代表的な誤設定は、「プッシュツートーク(プッシュトゥトーク)」がONになっていることです。
プッシュツートークはキーを押している間のみ音声を認識する設定のため、何も押さずに話してしまうと音声は一切認識されません。
設定の確認方法は以下のとおりです。

- OBSホーム画面のコントロールから「設定」を選択する
- 「音声」を選択する
- スクロールし「ホットキー」を表示させる
- 「マイク」の「プッシュツートーク」のチェックマークを確認する
- チェックマークが入っている場合、チェックを外して設定完了
OBSの設定やデバイスの音声設定を見直しても音を認識しない場合は、マイクの故障が考えられるため、新しいものに変えてみましょう。
以下の記事ではマイクが入らない原因について深堀りしていますので、参考にしてください。
OBSでマイクの音声が入らない?考えられる原因と対処法を解説!
映像が映らない
まずは、ゲーム画面やブラウザ画面を映し出す際に使うウインドウキャプチャが映らないときの解決策です。
ウィンドウキャプチャが映らない場合は、Macのセキュリティ設定を見直しましょう。手順は以下のとおりです。
- デスクトップ画面左上のリンゴマークをクリック
- 「システム設定」を選択
- サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「画面収録」を選択し、OBSにチェックマークをつけて完了
次に、カメラで撮影した映像やゲーム機の映像をMacで配信する際に便利なキャプチャーボードが機能しないときの解決策を解説します。確認すべき項目は以下のとおりです。
- 映像が他のアプリケーションに取られていないか
- 「IN」「OUT」を逆に繋いでいないか確認する
配信ソフトが他にもインストールされていると、OBSが映像を認識しない場合があるため、OBS以外のソフトは閉じましょう。
また、機材をつなぐHDMIの端子が間違っている可能性があります。キャプチャーボードにはIN・OUTの2種類の差し込み口があります。ゲーム機側はIN、Mac側はOUTにつなげてください。
キャプチャーボードを使ってゲーム配信する方法は、以下の記事でも解説しています。
【OBS】キャプチャーボードを使ってゲーム配信する方法を徹底解説
OBSバージョンアップによる不具合が起こる
OBSをアップデートしたことで、正常に動作しなくなる場合があります。
上記の問題はOBSをダウングレードすることで解決できるため、手順を解説します。初めに、OBSのダウングレード画面をスクロールし、「以前のリリース」を選択します。

クリックすると、今までリリースされてきたOBSのバージョン一覧が表示されるため、現在よりも古いバージョンを見つけて「Assets」をクリックします。

該当するOSのリンクからダウンロードを行うと、ダウングレードできます。なお、既存のOBSはアンインストールの必要はありません。
OBSの設定ができたら、次は?
今回は、MacでOBSをダウンロードし、配信設定を行う方法について解説しました。配信の安定性を高めるには、映像・音声の設定やノイズ抑制などを最適化することが重要です。
OBSの設定が整ったら、次は配信の演出にもこだわってみませんか?
「Alive Studio」なら、配信のクオリティをさらにグレードアップできます!
- VTuber向け素材制作チーム「うさねこメモリー」提供の背景・小物素材が1,000種類以上使い放題!
- お題ルーレット・カウンター機能搭載!
- 全機能使えて、月額980円(税込)!
- 音楽素材サイト「魔王魂」提供のBGMが100曲以上使い放題!
視聴者ともっと盛り上がりたい方は、「Alive Studio」でで理想の配信画面を作りましょう!
\ まずは無料お試し7日間、あなたの配信をワンランクアップ! /