Vtuberの初期費用はいくら?ジャンル別費用や10万以下に抑えるコツも解説!

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VTuberを始めてみたいけれど、初期費用がどれくらいかかるのか不安に感じていませんか?
VTuber活動には、アバターやパソコン、マイク、カメラなど、さまざまな機材やソフトが必要になります。ただし、実際にかかる費用は、活動スタイルや目的によって大きく変わります。できるだけコストを抑えて始めることもできますし、こだわりたい部分にしっかり投資する方法もあります。
この記事では、Live2Dモデルを使ってVTuberデビューを考えている初心者の方に向けて、初期費用の相場や内訳、必要な機材、ソフトの情報をわかりやすく紹介します。また、予算を抑えるコツや配信ジャンル別の費用感、収益化までのステップについても解説していきます。
まずは趣味から始めて、将来的に本格的な活動にもつなげたい。そんな方に役立つ情報を、丁寧にまとめました。
VTuberの初期費用はいくら?結論を先に知りたいあなたへ

VTuberとして活動を始めるには、どれくらいの費用が必要なのか。これは多くの初心者が最初に抱える疑問です。結論から言うと、VTuberデビューにかかる初期費用はおおよそ10万円〜50万円以上と幅があります。
費用の差は、どんな機材を揃えるか、どんなアバターを使うか、どこまでこだわるかによって大きく変わってきます。以下では、目的や予算に応じた代表的な3つのプランを紹介します。
初期費用10万円のケース
「まずは趣味で気軽に始めたい」という人向けの最小構成です。既存のPCを使い、無料または安価な既製Live2Dモデルを活用すれば、初期費用を大きく抑えることができます。
構成例:
- PC(既存または中古のミドルスペック)
- USBマイク(5,000円前後)
- Webカメラ(3,000〜8,000円)
- Live2Dモデル(無料〜5,000円程度)
- ソフト(OBS・VTube Studioなど無料)
工夫次第では10万円以下でもスタート可能ですが、PCを持っていない場合は中古のノートPCで5〜8万円ほどの追加費用を見込む必要があります。
初期費用30万円のケース
ある程度クオリティにこだわり、安定した配信環境を整えたい人向けのプランです。個人クリエイターにLive2Dモデルを依頼し、新しい配信用PCや周辺機器を一通り揃えることを想定しています。
構成例:
- ゲーミングPC(15〜20万円)
- コンデンサーマイク(1〜2万円)
- フルHD対応Webカメラ(1万円前後)
- オリジナルLive2Dモデル(10〜15万円)
- トラッキング/配信ソフト(無料〜一部有料DLC)
この構成なら、配信の安定性や見た目の完成度が大きく向上し、リスナーにとっても見やすい配信が可能になります。
初期費用50万円のケース
将来的に3Dモデルでの活動や高品質な動画制作、歌ってみた、ライブ配信なども視野に入れている人向けの本格構成です。
構成例:
- ハイスペックPC(25万円以上)
- 高性能マイク+オーディオインターフェース(3〜5万円)
- 高解像度WebカメラやiPhone連携(〜2万円)
- オリジナル3Dモデル(20〜40万円前後)
- 有料ソフト(動画編集・音声編集など)
- 周辺環境整備(デュアルモニター、照明、防音材など)
このクラスになると、企業VTuber並みの配信環境も構築可能です。高額にはなりますが、そのぶん拡張性と表現力は大きく広がります。
まずは自分が「どんなスタイルで始めたいか」「どれくらいの予算をかけられるか」を考えて、無理のない範囲で構成を決めることが大切です。小さく始めて、必要に応じて少しずつアップグレードしていくという選択も、十分に現実的です。
アバターの費用はいくらかかる?無料から依頼まで解説!

VTuber活動の“顔”ともいえるアバター(Live2Dモデル)は、初期費用の中でも大きな割合を占める要素です。自作できない場合は、どこかから入手する必要がありますが、その方法によって費用は大きく変わります。
ここでは、無料で使えるモデルからプロへの依頼まで、代表的な選択肢と相場を紹介します。どれを選ぶかによって、かかる費用も活動の自由度も大きく変わってきます。
無料や汎用モデルで手軽に始める方法
「できるだけお金をかけずに始めたい」という人におすすめなのが、無料配布モデルや、nizimaなどで販売されている汎用モデルの利用です。
- 無料モデル:Live2D公式や個人クリエイターが配布しているもの。商用利用に制限がある場合もあるので、配布元の利用規約は必ず確認を。
- 汎用販売モデル:数千円で購入できるLive2Dモデルで、複数人が同じモデルを使用可能。平均価格は約2,500〜5,000円ほど。
すでにLive2D形式でモデリングされているため、すぐに配信に使える点も大きなメリットです。「まずは試してみたい」という段階なら十分な選択肢になります。
個人クリエイターへ依頼するときの相場と手順
「自分だけのオリジナルアバターが欲しい」という場合は、個人のイラストレーターやモデラーに依頼する方法があります。費用はかかりますが、見た目や表情などの自由度が高く、世界にひとつだけのキャラクターを作ってもらえます。
- 相場:おおよそ10万円〜20万円前後(イラストとモデリング込み)
- 納期:1〜2ヶ月程度(人気クリエイターの場合は数ヶ月待ちも)
- 手順:
- SNSやnizimaでポートフォリオを探す
- 依頼内容(希望の雰囲気、髪型、衣装など)を相談
- 見積もりと納期を確認して契約
- 完成データ納品(Live2D用ファイル)
予算に余裕があり、活動の軸となるアバターにこだわりたい方には、最も柔軟でコストパフォーマンスの高い選択肢です。
制作会社にフルオーダーするメリットと費用
より高品質なアバターや、今後の展開(グッズ展開、3D化、事務所所属など)も視野に入れている場合は、VTuber向け制作会社に依頼するという選択肢もあります。
- 費用の目安:30〜40万円前後(イラスト、Live2Dモデリング含む/内容により増減)
- メリット:
- スケジュールや品質の管理がしっかりしている
- 商用利用や著作権まわりのサポートも手厚い
- 複数名チームで対応するため修正対応も安心
グッズ展開や法人活動、収益化前提の設計など「仕事として配信に取り組む」場合に、安心して任せられる方法です。パーツ数が多い場合やモーションの追加などで、費用が50万円を超えるケースもあります。
アバター費用の比較・早見表
モデルの入手方法 | 費用の目安 | 特徴 | 商用利用 |
---|---|---|---|
無料配布モデル | 0円 | 手軽に使えるが個性は出しにくい | 要確認(制限ありも) |
汎用販売モデル | 2,000〜5,000円 | 複数人が使用可能、配信には十分 | 多くは可(要規約確認) |
個人依頼 | 10〜20万円前後 | 世界にひとつのキャラ、相談しながら制作 | 原則可(契約次第) |
制作会社依頼 | 30〜40万円前後(内容により増減) | 品質保証・商用前提、修正対応も安心 | 可(法人契約前提が多い) |
どの方法を選ぶかは、予算とこだわり次第です。まずは既製モデルや無料モデルでスタートし、活動が軌道に乗ってきたらオリジナルのアバターに切り替える、という流れも多くのVTuberが実践しています。
配信機材にかかる費用と選び方!PC・マイク・カメラの基準は?

VTuber活動を始めるにあたり、欠かせないのが配信機材です。アバターを動かし、音声や映像を届けるためには、一定の性能を持ったパソコンやマイク、カメラが必要になります。
とはいえ「どこまでのスペックが必要なの?」「全部揃えると高そう…」と悩む人も多いでしょう。このセクションでは、Live2Dを使ったVTuber活動に必要な機材とその費用感、選ぶ際の基準をわかりやすく解説します。
PCは2D配信と3D配信で必要スペックが変わる
VTuber配信において最も重要なのがPCです。Live2Dモデルを使った2D配信と、3Dモデルやゲーム実況を含む配信とでは、必要なスペックが大きく異なります。
2Dモデル・雑談配信向けのPCの目安
- CPU:Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 以上(第10世代以降推奨)
- メモリ:8GB以上(できれば16GB推奨)
- グラフィック:内蔵GPUでも動作可能だが、GTX 1650以上のdGPUがあるとより安定
- 価格目安:新品10〜13万円、中古なら5〜8万円程度
軽量なLive2Dモデルでの雑談・顔出し配信なら、ミドルスペックのノートPCや中古のゲーミングPCでも対応可能です。ただし、配信ソフトとモデル動作を同時に行う場合は、メモリ16GBと専用GPUの構成があると安心です。
3Dモデル・ゲーム配信向けのPCの目安
- CPU:Intel Core i7 / Ryzen 7 以上
- メモリ:16GB以上
- GPU:GeForce RTX 4060以上推奨(Unityやゲーム起動に必要)
- 価格目安:20〜30万円前後(BTO/自作PC)
3Dモデルを扱うソフトや、重たいゲームをOBSと同時に動かす場合には、高性能なGPUとメモリ容量が重要になります。
マイクは、まずはUSBタイプからがおすすめ
音質は視聴者の満足度を左右する重要な要素です。聞き取りやすく、クリアな声を届けるためには、マイクにもある程度の投資が必要になります。
タイプ | 特徴 | 価格帯 | おすすめ例 |
---|---|---|---|
USBマイク(初心者向け) | 手軽に接続でき、設定も簡単 | 約3,000〜10,000円 | FIFINE, Blue Snowball iCE |
コンデンサーマイク(中級者向け) | 音質がよく歌や朗読にも向く | 約10,000〜25,000円 | Blue Yeti, AT2020USB+ |
ダイナミックマイク(上級者向け) | 環境音を拾いにくくプロ仕様 | 約25,000円〜 | Shure SM7B(要オーディオIF) |
はじめのうちは、USBマイクで十分です。配信に慣れてきてから、オーディオインターフェースを導入し、より高音質な環境にステップアップするのもおすすめです。
Webカメラとスマホ代用の可否とおすすめ機種
Live2Dモデルを動かすには、表情や動きをトラッキングするカメラが必要です。基本はWebカメラですが、iPhoneを使って高精度なトラッキングをする方法もあります。
Webカメラの選び方
- 解像度:1080p(フルHD)以上推奨
- フレームレート:30fps〜60fps
- 推奨機種:Logicool C920/C922(約6,000〜10,000円)
iPhoneでの代用
- iPhone X以降の機種に搭載されている「TrueDepthカメラ」を活用し、VTube Studioやnizima LIVEと連携可能。
- PCよりも正確な表情検出が可能(特にまばたき・口の動き)
コストを抑えたいならWebカメラ、高精度を求めるならスマホ連携という選択肢があります。
VR機器やトラッカーを購入するタイミングは?
将来的に3Dモデルでの配信やダンス・ライブ活動も視野に入れている場合、VR機器やトラッカーの導入が必要になります。ただし、Live2Dモデルを使った配信では基本的に不要です。
- 代表的な機器:Meta Quest 2/3、HTC VIVE、VIVEトラッカーなど
- 価格目安:本体4〜8万円、トラッカー1台2万円前後(複数必要)
なお、3D配信ではVR機材だけでなく、モーションキャプチャーソフトや追加ライセンスなどの月額費用も発生する場合があります。導入タイミングを見極めつつ、ランニングコストも含めて計画しましょう。
配信機材は「最初から完璧に揃えよう」とせず、自分の活動スタイルに合わせて段階的にアップグレードしていくのが成功のコツです。必要最低限の環境でも、しっかり配信できるので、まずは始めてみることが何より大切です。
配信・トラッキングに必要なソフトの費用は?必須ツールと選び方

VTuber活動に必要なソフトウェアは、意外にも多くが無料で使えるのが特徴です。「モデルを動かす」「配信する」「動画を編集する」など目的ごとに必要なツールはありますが、最初はすべて無料から始めることが可能です。
このセクションでは、VTuber活動で使われる代表的なソフトと、その役割・費用・選び方を解説します。
トラッキングソフト
Live2Dモデルを動かすには、表情や顔の動きをトラッキングするためのソフトが必要です。以下のようなツールが主流です。
VTube Studio(無料/一部有料DLC)
- PCやスマホのカメラと連携して、Live2Dモデルをリアルタイムで動かせるソフト。
- 基本無料で利用でき、画面右下にロゴが表示されます(有料DLCでロゴ非表示に可能)。
- Steam経由で導入可能。初心者にも操作がわかりやすく、軽量で動作も安定。
nizima LIVE(無料/有料プランあり)
- Live2D公式が提供するトラッキングソフト。高精度かつ商用利用前提の設計。
- 無料プランあり。商用利用や拡張機能(iPhone連携、コラボ機能など)を使いたい場合は月額550円の有料プランが必要。
- 「プロ志向」または将来的に収益化を視野に入れる場合におすすめ。
Animaze(旧FaceRig)
- 2D/3Dモデル両対応のトラッキングソフト。Steamで入手可能。
- 無料プランあり、有料版は年額2,800円前後。
- PCスペックが高めで、動作はやや重めの傾向があります。
まずは無料の「VTube Studio」から始めて、活動スタイルに合ったものを選んでいくのが現実的です。
配信ソフト
ライブ配信を行うには、映像を編集・送信するための「配信ソフト」が必要です。現在、多くのVTuberが利用しているのが OBS Studio(Open Broadcaster Software)です。
- 無料で使えるオープンソースソフト
- YouTube、Twitchなど主要プラットフォームに対応
- モデル映像、ゲーム画面、コメント欄、BGMなどを自由にレイアウト可能
- 録画もできるため、アーカイブ用動画にも活用できる
操作にはやや慣れが必要ですが、チュートリアルや解説動画も豊富なため、初心者でも問題なく使えます。設定例やテンプレートを探してカスタマイズするのがおすすめです。
設定や操作方法に関しては「OBS Studioの使い方超入門ガイド」の記事で詳しく紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
動画編集やサムネ作成ツール
ライブ配信に慣れてきたら、「切り抜き動画」や「サムネイル」を作成する機会も増えてきます。こちらも無料〜低価格で優秀なツールが揃っています。
無料・低価格の代表例
用途 | ツール名 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|
動画編集 | DaVinci Resolve | 無料〜(有料版あり) | 無料でもプロ並みの編集機能が使える定番ソフト |
サムネ作成 | Canva | 無料〜 | テンプレート豊富で初心者でもおしゃれな画像が作れる |
サムネ作成 | Photopea | 無料 | Photoshop風の操作性。ブラウザで使える画像編集ツール |
無理に有料ソフトを使う必要はありません。まずは無料ツールを使いこなし、必要性を感じたときにステップアップすれば十分です。
ソフトウェアやツールに関しては「無料からでもしっかり活動できる環境」が整っています。予算をなるべく機材に回したい人にとっても、大きな助けになるはずです。
サムネイルの作り方は「初心者VTuber向け!差がつくサムネイルの作り方」の記事で解説しているので、チェックしてみてください。
ジャンル別に紹介!初期費用と必要な機材をシミュレーション!

VTuberとひと口にいっても、その配信スタイルはさまざまです。雑談中心なのか、ゲーム実況なのか、歌やダンスなどのパフォーマンスがあるのかによって、必要となる機材やソフト、そして初期費用も大きく異なります。
このセクションでは、代表的な配信ジャンル別に「どんな機材が必要か」「どこにお金をかけるべきか」をシミュレーション形式で紹介します。自分のやりたい配信に合わせて、費用の目安をイメージしてみてください。
雑談・歌配信に必要な機材と費用は?
最もスタートしやすいのが、顔の表情を動かしながら雑談したり、カラオケ音源で歌を披露する配信スタイルです。ゲームのキャプチャや複雑な演出は必要ないため、Live2Dモデルと基本的な機材があれば始められます。
必要な主な構成:
- Live2Dモデル(無料〜10万円)
- PC(10〜15万円前後)
- マイク(USBで5,000円〜)
- WebカメラまたはiPhone連携(5,000〜1万円)
初期費用の目安:10〜20万円程度
マイクの品質が配信の心地よさを左右するため、音質にはできるだけこだわるのがおすすめです。特に「歌ってみた」を中心に活動したい場合は、録音環境や編集ソフト(AudacityやStudio Oneなど)の使い方も覚えておくと、クオリティが大きく向上します。
ゲーム実況・配信に必要な機材と費用は?
家庭用ゲーム機(Nintendo Switch、PS5など)での実況をしたい場合には、PCに映像を取り込むための「キャプチャーボード」が必要になります。ソフトと機材の組み合わせも複雑になるため、PCスペックもやや高めが求められます。
必要な主な構成:
- Live2Dモデル(無料〜10万円)
- ゲーミングPC(15〜25万円)
- マイク(1万円前後)
- Webカメラまたはスマホ
- キャプチャーボード(10,000〜25,000円)
初期費用の目安:20〜35万円程度
特にSwitchやPS5配信をしたい人は、AVerMediaやElgatoのキャプチャーボードが人気です。遅延の少ないパススルー対応機器を選ぶと快適です。また、ゲーム実況は画面構成が複雑になりがちなため、OBS Studioの使い方にある程度慣れておくと配信の見た目も整いやすくなります。
ダンスやライブ配信に必要な機材と費用は?
3Dアバターでのパフォーマンス(ダンス、ステージライブ、体を使った企画など)を行いたい場合は、3Dモデルの制作費に加え、VR機材やトラッカーの導入が必要になります。さらにモーションキャプチャーソフトやトラッキング精度を高めるための環境整備も重要です。
必要な主な構成:
- 3Dモデル(20〜40万円)
- ハイスペックPC(25万円前後)
- マイク・オーディオインターフェース(2〜5万円)
- VRヘッドセット(Meta Quest 3など/7〜8万円)
- トラッカー(VIVE Trackerなど/2〜3台で5〜6万円)
- モーションキャプチャー対応ソフト(無料〜有料)
初期費用の目安:50〜70万円以上
このクラスになると、もはや“趣味の延長”というよりは「個人プロVTuber」レベルの設備投資です。環境構築や配線も複雑になるため、最初からここを目指す必要はありませんが、「活動を続けてファンがついたら挑戦したい」ステップとして知っておくと将来の目標になります。
配信ジャンルによって、初期費用や導入機材は大きく変わります。今すぐ必要な機材と、将来的にステップアップしたい設備とを切り分けて考えることで、ムダなく無理のないVTuberデビューが実現できます。
初期費用を10万円以下に抑えたい!7つのコツ

「できるならお金をかけずにVTuber活動を始めたい」
そんな方に向けて、ここからは初期費用を10万円以内に抑えるための現実的なコツを紹介します。
工夫次第で、機材もモデルも低コストに収めることが可能です。最初からすべて揃えようとせず、必要なものだけを選び、段階的にアップグレードしていくのがポイントです。
既存PCと周辺機器の流用をチェックする
最も大きな出費となるPCですが、すでに持っているPCがある場合は、それを活用できないかチェックしてみましょう。
- メモリが8GB以上あるか
- 第8世代以降のIntel Core i5/Ryzen 5以上か
- USBポート・カメラ入力端子はあるか
内蔵GPUやミドルスペックでも、雑談やLive2D配信は可能な場合があります。また、家にあるWebカメラやヘッドセットマイクを一時的に使うのも手です。
無料や格安アバターを活用する
Live2Dモデルは必ずしも高額なオリジナルを用意する必要はありません。無料配布モデルや、nizimaで販売されている2,000〜5,000円の汎用モデルでも、十分活動は可能です。
- Live2D公式や有志の無料モデル
- 商用利用OKな汎用販売モデル
- 一部アプリ(REALITYなど)ではアバターが無料で提供される
まずは無料や低価格で試してみて、活動が軌道に乗ったらオリジナルモデルを導入する、という流れが多くのVTuberのスタートパターンです。
中古市場をうまく活用する
中古BTOショップ、フリマアプリでは、コスパの良い配信用機材が出回っています。特に以下の機材は中古でも十分実用的です。
- ゲーミングPC(5〜8万円)
- USBマイク(3,000〜5,000円)
- Logicool製Webカメラ(2,000〜4,000円)
ただし購入時には、動作確認済みか、保証付きかなどもきちんとチェックしましょう。型落ちでもLive2D配信には十分なケースも多くあります。
スマホをWebカメラ代わりにする
iPhone X以降の端末を持っている場合、「TrueDepthカメラ」を使って高精度な表情トラッキングが可能です。
- VTube StudioとiPhoneをWi-FiまたはUSB接続
- 顔の動き、まばたき、口の開閉が非常に滑らか
- 専用Webカメラを買わずに済む
Androidユーザーの場合も、「iVCam」や「DroidCam」などのアプリでPCと連携し、スマホをWebカメラとして代用できます。
OBS・VTube Studioなど無料ソフトを活用する
配信・トラッキング・編集といったソフトは、無料で使えるものが多数あります。以下のような組み合わせで、費用を抑えつつ高機能な環境が整います。
- OBS Studio(配信用)
- VTube Studio(Live2Dモデル操作用)
- DaVinci Resolve(動画編集)
- Canva(サムネイル作成)
すべて無料で使えるため、ソフト面での出費はほぼゼロにできます。
初期は“配信しない”選択もアリ
「とにかく早く始めたい」「まずは練習したい」という場合は、OBSで録画するだけでも十分です。
- トラッキングとマイクだけで「録画」からスタート
- 編集してショート動画や切り抜きをX(旧Twitter)やTikTokに投稿
- ライブ配信は少し後からでもOK
これにより、無理にPCスペックや通信環境を整える前に“できることから始める”ことができます。
徐々にアップグレードする意識を持つ
最初から完璧を目指す必要はありません。必要になったら買い足す、活動の幅が広がってきたらアップグレードする、という段階的なステップが結果的に効率的です。
- まずはPC+マイク+無料モデルで活動開始
- 反応を見ながらLive2Dモデルをアップデート
- 活動が軌道に乗ったら3D化やVR機材を検討
無理なく、自分のペースで続けられる環境を整えることが、VTuber活動の最大のコツです。
初期費用を回収しよう!月一万円を稼ぐまでのステップ

「せっかく機材やモデルにお金をかけたなら、少しでも回収したい」
そう思うのは自然なことです。とはいえ、いきなり大きく稼ぐのは簡単ではありません。ここでは、“月1万円の壁”を突破するまでの道のりを、初心者向けにステップ形式で紹介します。
ステップ1:配信・投稿習慣を身につける(0〜3ヶ月)
最初の目的は「人に見られることに慣れる」こと。
この時期は収益よりも、週1〜2回の配信 or 動画投稿を続ける習慣化を目指します。
- X(旧Twitter)やYouTube Shortsで日常投稿・切り抜きをこまめに発信
- リアクションやコメントへの返信も積極的に
- 1回ごとのクオリティよりも「続けること」が最優先
初期の配信のコツなどは下記の記事を参考にしてみてください。
ステップ2:ジャンルを絞り“推されやすさ”をつくる(3〜6ヶ月)
ある程度配信や投稿に慣れたら、「あなたが誰に向けて、何をするVTuberなのか」をはっきりさせましょう。
- 雑談なら「深夜の悩み相談系」「作業通話系」など特化
- ゲーム実況なら「ホラゲ特化」「懐ゲー中心」など狭く深く
- 見た目・キャラ設定もペルソナに寄せて調整してみる
ステップ3:マネタイズ導線を設置する(6ヶ月〜)
配信や投稿を継続し、ファンがつきはじめたら収益化を意識しましょう。ここで目指すのは「月1万円の壁の突破」です。
【代表的なマネタイズ方法】
方法 | 特徴 |
---|---|
Super Chat・投げ銭 | YouTubeライブでコメント課金。※YouTubeパートナープログラム(登録者1,000人+年間視聴時間4,000時間)参加が条件 |
メンバーシップ | 月額課金で特典を用意。登録者1,000人で解禁 |
FANBOX・Booth | コンテンツやグッズを販売。登録者数に関係なく開始可。配信の概要欄やXプロフィール欄にリンクを掲載すると導線を作りやすい |
アフィリエイト | Amazonや楽天のリンク紹介で報酬獲得可能 |
ココナラ・Skeb | 「ボイス録音」や「お礼イラスト」などで単発収益化 |
中でもFANBOXやBoothはフォロワー数が少なくても導入しやすいでしょう。
ステップ4:小さな実績を積み上げる(半年〜1年)
マネタイズの入り口をつくったら、次は“実績”を明確に言語化していきます。
- 「フォロワー◯人突破」「視聴回数△回達成」などをXで発信
- ファンや配信仲間とのコラボを積極的に行う
- できれば簡単なポートフォリオ(プロフィール)を整える
月1万円は大きな金額ではありませんが、活動を「趣味」から「半副業」へと進める目安ラインになります。再投資に使えば、モデルや機材のアップグレードも現実的になってきます。
重要なのは、焦らず、少しずつファンを増やし、信頼を積み上げていくこと。
「あなたがやめなかったこと」そのものが、最大の資産になります。
まとめ
VTuberを始めるうえで気になるのが「初期費用」ですが、やり方次第で大きく変わります。
モデル制作や配信機材にこだわれば数十万円の投資が必要になる一方で、既存のスマホや無料ツールを活用すれば、10万円以下でのスタートも十分可能でしょう。
大切なのは、完璧な準備を整えることよりもまず始めてみること。
無料モデルや中古機材を活用して活動を始め、ファンが増えた段階で徐々にアップグレードしていく。そうした段階的な始め方が、今のVTuberシーンではごく一般的になっています。
そして配信や投稿の習慣をつくり、小さなファン層と信頼を築くことが、活動を長く楽しむための第一歩になります。
気軽な趣味として始めた活動が、思わぬ広がりやチャンスを生むこともあります。
まずは、今の自分にできる範囲で小さな一歩を踏み出してみましょう。
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