esportsの種類を完全網羅!ゲームタイトルや必須スキルを解説
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「esports(eスポーツ)ってどんな種類があるの?」「自分に合ったゲームジャンルを見つけたい!」などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。
esportsは今や世界中で注目される競技分野となり、FPSからMOBA、格闘ゲームまで実に幅広いジャンルが存在します。
この記事では、esportsの種類をジャンル別・プラットフォーム別・競技形式別に分けて徹底解説します。各ゲームジャンルの特徴や代表的なタイトル、必要なスキルまで詳しくご紹介するので、初心者の方でも自分に最適な分野を見つけられるはずです。
esportsの種類【ジャンル別】
esportsの種目は大きく分けて10のジャンルに分類されます。それぞれ異なる魅力と特徴を持つため、対象ゲームも多岐にわたります。以下の一覧で各ジャンルの詳細を確認していきましょう。
FPS
FPS(ファースト・パーソン・シューター)は、プレイヤー自身がキャラクターの目線で世界を見るシューティングゲームです。画面にキャラクターの手や武器だけが映るため、自分が本当にその場所にいるように感じられる臨場感が大きな魅力になっています。
代表的なFPSタイトルには次の作品があります。
- VALORANT(ヴァロラント):5対5で戦うチーム戦のシューティング
- Apex Legends:広いマップで最後の1組を目指すバトルロイヤル形式
- Call of Duty:戦争をテーマにした定番シリーズ
FPSでは、エイム(照準を合わせる動作)の正確さや、敵を見つけた瞬間に動きを判断する速さが求められます。
TPS
TPS(サード・パーソン・シューター)は、キャラクターを第三者視点で操作するシューティングゲームです。画面に自分のキャラクター全体が映るため、FPSとは異なる戦略性が生まれます。
TPS視点の利点は以下のとおりです。
- キャラクターの位置や動きを把握しやすい
- 周囲の状況を広く見渡せる
- カバー(遮蔽物)を使った戦術が取りやすい
FPSよりも立ち回りの幅が広がるため、戦い方を考えながらゲームを進めたいプレイヤーに人気があります。TPSでは自分のキャラクターと周りの様子を同時に見られるので、敵がどこに隠れているか気づきやすくなり、攻めるタイミングや安全に動ける位置も判断しやすくなります。
RTS
RTS(リアルタイムストラテジー)は、複数のユニット(部隊)を同時に指揮して敵との戦闘を行う戦略ゲームです。資源管理や部隊編成、戦術の立案など多角的な思考が必要になります。
RTSの醍醐味は以下の点にあります。
- リアルタイムでの戦略判断
- 複数ユニットの同時操作
- 資源の効率的な管理
- 相手の動きを予測した戦術展開
代表的なタイトルには「クラッシュロワイヤル」や「Warcraft III」があり、リアルタイムに状況が変化する緊張感と高度な戦略性が魅力です。戦略を練るのが好きな方にはたまらないジャンルといえるでしょう。
esportsの基本的な概要や歴史を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
>>esportsとは?仕組み・歴史・人気種目をわかりやすく解説
MOBA
MOBA(マルチオンラインバトルアリーナ)は、通常5人対5人のチーム戦で行われる戦略バトルゲームです。各プレイヤーが異なるキャラクターと役割を担当し、チーム一丸となって敵の拠点破壊を目指します。
MOBAで勝利するためには以下が欠かせません。
- チームメンバーとの連携
- 自分の役割の理解と実行
- マップ全体の状況把握
- 適切なタイミングでの集団戦
「Dota 2」の世界大会「The International」では賞金総額が30億円を超えることもあり、esports界でも屈指の規模を誇ります。チームワークの重要性を実感できる奥深いジャンルです。
格闘
格闘ゲームは1対1で向かい合って戦うゲームで、キャラクターをどれだけ正確に動かせるか、そして相手の考えを読み取れるかが勝敗につながるジャンルです。
パンチやキックだけでなく、コンボの精度や、相手が次にどんな行動をしてくるのかを予想する読み合いが大きな魅力になっています。
格闘ゲームには、次のような面白さがあります。
- 華麗な必殺技とコンボの爽快感
- 1対1の緊張感ある対戦
- フレーム単位での精密な攻防
- 個人の実力がダイレクトに反映される
長く親しまれている「鉄拳」シリーズは、誕生から30年以上続く人気作品で、世界中のプレイヤーが集まる「TEKKEN World Tour」のような大会も開催されています。
スポーツ
スポーツゲームは、現実のスポーツ競技をデジタル空間に再現したジャンルです。サッカーや野球などの球技はもちろん、バスケットボールやレーシングのようなスピード系の競技まで多くの種目がゲームとして楽しめます。
実際に体を動かすわけではありませんが、チームの動きを指示したり選手を操作したりして、本物の試合さながらの臨場感を味わえる点が魅力です。
代表的なスポーツゲームには、次のタイトルがあります。
- eFootball™:選手を操作して試合を動かすサッカーゲームの定番
- パワフルプロ野球:親しみやすいグラフィックで日本の野球を楽しめる作品
- NBA 2K:プロ選手の動きをリアルに再現したバスケットボールゲーム
スポーツゲームは現実のルールを基に設計されているため、サッカーや野球を知っている方ほど直感的にプレイできます。
パズル
パズルゲームは、画面に並んだピースやブロックを動かして問題を解くジャンルで、論理的に考える力と素早く判断する力の両方が求められます。
短い時間の中で「どの形をどこに置けばよいか」を判断し、連鎖やコンボを作り出す工夫が必要になるため、頭を使いながらテンポよく遊べる点が魅力です。
パズルゲームには、次のような競技性があります。
- 限られた時間の中で最適な配置を見つける判断力
- 大きな連鎖やコンボを組み立てる技術
- 相手の盤面を見て妨害を狙う読み合い
- 焦らずに操作するための冷静さとメンタルコントロール
「Puyo Puyo Champions」はeスポーツ向けに作られたパズルゲームとして知られており、シンプルなルールながら高度な連鎖を決めるプロ選手の技術は圧巻です。
レーシング
レーシングゲームは、車やバイクといった乗り物を操作し、決められたコースをどれだけ速く走り切れるかを競うジャンルです。
コースの形や路面の違いによって走り方が変わるため、リアルな運転を再現したシミュレーター系の作品から、スピード感を重視して気軽に遊べるアーケード系の作品まで幅広く楽しめます。
レーシングゲームでは、次のようなスキルが重要になります。
- 正確に走るためのライン取りやコーナリングの技術
- 車両セットアップの知識
- 他車を避けたり追い抜いたりするための反応速度と判断力
- レース中に必要となる追い抜き方や隙を狙う駆け引き
専用のハンドル型コントローラーやペダル、レーシングシートを使って本物の運転席に近づける楽しみもあり、機材へのこだわりがそのままプレイ体験の深さにつながる点も人気の理由です。
音楽
音楽ゲームは、流れてくる音符やマークに合わせて決められたタイミングでボタンを押し、スコアを競うジャンルです。
画面上の動きと音楽のテンポを同時に意識する必要があるため、リズム感と反応速度の両方が上達につながります。曲を聴きながら体が自然と動く感覚も楽しめる点が特徴です。
音楽ゲームには、次のような競技性があります。
- 曲のリズムと画面の音符を合わせた正確な入力
- 高難易度の譜面を攻略する技術力
- 長い楽曲でも集中を切らさない持久力
- 音楽と映像演出が合わさることで生まれる観戦の面白さ
正確にボタンを押し続けるプレイヤーの指の動きや、譜面に合った滑らかな操作は、見ている方を引き込むほど美しく、プレイそのものが一つのパフォーマンスとして成立するほどです。
DCG
DCG(デジタルカードゲーム)は、スマートフォンやパソコンなどのデジタル環境でカードを使って対戦するジャンルです。
自分だけのデッキを作り、そのデッキを使って相手と戦う仕組みになっており、どんなカードを採用するかで戦い方が大きく変わります。
DCGでは、次のような要素が勝敗に関わります。
- 対戦環境に合わせてデッキを組む構築力
- 相手が次にどのカードを使うか予想する読み合い
- 手札の中から最も効果的なカードを選ぶ判断力
- 運よく強いカードを引けるかどうかも含めたバランス感覚
カードの効果を組み合わせて勝ち筋を作る戦略性と、引き運によるドラマの両方があるため、何度プレイしても飽きない奥深さがあります。
大会シーンも盛り上がっており、DCGをより深く楽しみたい方は大会情報もチェックしてみてください。
>>東京eスポーツフェスタ2026で新たな興奮を体験しよう!
esportsの種類【プラットフォーム別】
次に、プレイするデバイス(プラットフォーム)別に種類を見ていきます。PCや家庭用ゲーム機、スマホ・タブレット、Nintendo Switchなど、デバイスによって得意なゲームジャンルが異なるからです。自分の環境や遊び方に合わせて選ぶ参考にしてください。
PC・コンソール向けゲーム
PCやPlayStation、Xboxなどのコンソール機は、esportsでよく採用されるプラットフォームです。動きの速いゲームでも画面がカクつきにくく、細かい操作を正確に反映できます。
PC・コンソール向けには、次のような人気esportsタイトルがあります。
- VALORANT(ヴァロラント):5人チームで戦うシューティングゲーム
- Apex Legends:大勢のチームが最後の1組になるまで戦うバトルロイヤルゲーム
- League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド):5人で協力しながら相手の陣地を壊すゲーム
- Dota 2:多くのキャラクターやスキルを使い分けるチーム対戦
- 鉄拳シリーズ:1対1で戦う格闘ゲーム
PCやコンソールでは、マウス・キーボード、アーケードスティック、専用コントローラーなど、好みに合わせた機材を選べます。
スマホ・タブレット向けゲーム
スマホやタブレットは、電源を入れてすぐに遊べる手軽さが特徴で、esportsに採用されるタイトルも年々増えています。
スマホ・タブレットで遊べるesportsタイトルには、次のようなゲームがあります。
- ポケモンユナイト(MOBA):味方と協力しながらポイントを奪い合うチーム戦
- シャドウバース(DCG):カードを組み合わせて戦う対戦型カードゲーム
- PUBG MOBILE(バトルロイヤル):広いマップで最後の1人を目指すサバイバル系
- 荒野行動(バトルロイヤル):スマホ向けに特化した戦闘ゲーム
端末を持っていれば誰でも始められるため、初めてeスポーツに触れたい方や、学校や仕事のすきま時間に遊びたい方にも人気があります。
Nintendo Switchや家庭用機向けゲーム
Nintendo Switchをはじめとする家庭用ゲーム機では、幅広い年齢のプレイヤーがesportsに参加しやすいタイトルが多くそろっています。
家庭用ゲーム機で人気のesportsタイトルには、次の作品があります。
- スプラトゥーン3:インクで地面を塗り、チームで競い合うアクションゲーム
- マリオカート8 デラックス:キャラクターを操作して順位を争うレースゲーム
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL:多くのキャラクターが登場する対戦アクション
- ぷよぷよeスポーツ:連鎖を作って相手に攻撃するパズルゲーム
家庭用ゲーム機は、どのプレイヤーも同じコントローラーや操作方法で対戦するため、機材の差が出にくい特徴があります。
自分のプレイを配信したい方は、以下の記事で配信設定もあわせて押さえておくと、よりesportsを楽しめます。
>>【高画質】OBSのFPS設定手順は?おすすめの配信設定も紹介
esportsの種類【競技形式別】
esportsは競技の形式によっても分類されます。チーム戦か個人戦か、世界規模か地域限定か、メジャーかマイナーかによって、求められるスキルや参加方法が変わってきます。
チーム戦と個人戦
チーム戦では、5人前後のメンバーがそれぞれ役割を持ち、声をかけ合いながら試合を進めます。前線で戦うプレイヤー、味方を守るプレイヤー、情報を集めるプレイヤーなどの役割が分かれており、全員の動きがかみ合うことで強いチームが生まれます。
一方、個人戦は1対1で向かい合って戦う形式です。格闘ゲームやRTS、デジタルカードゲームなどで採用されています。
チーム戦と個人戦の特徴は次のとおりです。
- チーム戦:味方との連携、役割分担、タイミングを合わせる力が必要
- 個人戦:操作技術、状況判断、落ち着いて戦うメンタルが勝敗を左右する
どちらの形式でも大会では緊張が生まれやすく、思った通りに動けなくなる場面があります。
世界大会と地域大会
esportsには、世界中のトップ選手が集まる国際大会から、地域のコミュニティで行われる小さな大会まで、さまざまな規模のイベントがあります。世界大会は出場条件が厳しく、各国の予選を勝ち抜いたチームだけが参加できるため、試合のレベルも非常に高くなります。
一方、地域大会は地元の会場やオンライン上で開催されることが多く、初めて大会に参加する方でも挑戦しやすいのが特徴です。市町村や企業が主催するeスポーツフェスでは、同じ地域のプレイヤー同士が交流したり、気軽に試合を経験したりできます。
esportsに興味がある方は、まず小さな地域大会に参加して雰囲気をつかむと、自分に合った競技形式を見つけやすくなります。
メジャー種目とマイナー種目
esportsには、世界的に大会が多く開かれている「メジャー種目」と、競技人口は少ないものの熱心なファンが支えている「マイナー種目」があります。
メジャー種目として多くの大会が開催されているのは、次のようなジャンルです。
- FPS
- MOBA
- 格闘ゲーム
- スポーツゲーム
一方、マイナー種目は大会数こそ多くはありませんが、特定のジャンルが好きなプレイヤーが集まることで、独特の盛り上がりがあります。次のようなジャンルが挙げられます。
- パズルゲーム
- 音楽ゲーム
- RPGをベースにした対戦ゲーム
esportsはどのジャンルにも魅力があり、選んだ種目によって楽しみ方が大きく変わります。自分が夢中になれるゲームを見つけることが、長く続けるうえで最も大切です。
esportsの種類別に求められるスキル
esportsはジャンルごとにゲームの特徴が変わるため、求められるスキルも異なります。たとえば、素早く狙いを合わせる操作が必要なゲームもあれば、仲間との話し合いが大切なゲームもあります。自分が得意とする動きや考え方を知ることで、どのジャンルに向いているかがわかりやすくなるでしょう。
以下の表では、代表的なesportsのジャンルごとに必要なスキルと、効率よく練習するための方法をまとめています。
| ジャンル | 必須スキル | 練習方法 |
|---|---|---|
| FPS/TPS | ・エイムの正確さ ・反応の速さ ・状況判断 | ・エイム練習ソフトを使う ・感度調整を繰り返す ・味方との連携練習 |
| RTS/MOBA | ・広い視点でのマップ管理 ・細かい操作 ・戦術の理解 | ・リプレイ分析 ・プロの動きを研究 ・マップの特徴を覚える |
| 格闘ゲーム | ・コンボ精度 ・フレーム(技の出る速さ) ・読み合い | ・コンボを練習 ・フレームデータを暗記 ・対戦経験を積む |
| スポーツ・レーシング | ・操作技術 ・試合やコースの理解 ・走りの安定性 | ・実戦練習 ・セットアップ研究 ・ライン取り練習 |
| パズル・音楽ゲーム | ・素早い判断 ・パターン認識 ・リズム感 | ・毎日短時間の継続練習 ・高難易度挑戦 ・集中力を高める訓練 |
| DCG | ・デッキ構築力 ・環境理解(流行の把握) ・確率の計算 | ・環境研究 ・データ分析 ・心理戦の練習 |
どのジャンルでも共通して大切なのは、毎日少しでもゲームに触れ続ける習慣です。
まとめ
この記事では、esportsのジャンル別・プラットフォーム別・競技形式別に、それぞれの特徴や代表タイトル、必要なスキルを解説しました。
FPSやMOBA、格闘、スポーツゲームなど、ジャンルによってプレイスタイルや求められるテクニックは異なります。今回紹介した内容を参考に、自分の好みに合った種目を見つけ、まずは観戦から始めてみてください。
世界大会や地域大会など多様な場があるので、興味があるものから挑戦してみるのもよいでしょう。
esportsの最新情報が気になる方は、以下の記事も参考にしてください。
