OBSの全画面表示を完全攻略!設定方法とトラブル解決法を徹底解説

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配信のためにOBSを導入しても、画面を大きく映す手順がわからず困る方は少なくありません。
初期設定でつまずくこともあるかもしれませんが、正しい操作を覚えると取り回しが楽になります。思い通りの映像を得られると、配信のクオリティも上がりやすいです。
この記事では、OBSの全画面表示に関する設定や発生しやすい不具合の対処法、さらに配信環境を充実させる方法を紹介します。
全画面表示するための方法を試して、心地よい配信環境を整えていきましょう。
OBSで全画面表示する方法
OBSを使うときに映像を大きくできると、細部がチェックしやすくなります。プレビューやシーンを一気に拡大できるので、配信画面の構成もイメージしやすいでしょう。
OBSで全画面表示できるのは、下記3種類です。
- プレビュー
- シーン
- ソース
それぞれの全画面表示の方法を解説していきます。
プレビューを全画面表示する方法
OBSで画面をチェックするとき、プレビューが小さいと微妙な位置や色味がわかりづらくなります。
大きな表示で確認したいと感じたときは、プロジェクター機能を使ってフルスクリーンにすると便利です。
ゲーム配信を始める前に映像の明るさやUI配置を見直すときにも役立ちます。

1.プレビュー上で右クリック
2.表示されたメニューから「全画面プロジェクター(プレビュー)」を選ぶ
3.ウィンドウ上で確認したい場合は「ウィンドウプロジェクター(プレビュー)」
4.表示先のモニターを指定
フルスクリーンになったらEscキーを押すと解除できます。
シーンを全画面表示にする方法
OBSで複数のシーンを使い分けている方は、シーン単位でフルスクリーンにすると配置や映像切り替えのタイミングを掴みやすいです。

1.一覧から対象のシーンを選び右クリック
2.「全画面プロジェクター(シーン)」をクリック(送信先モニターを指定)
⇒ウィンドウ表示なら「ウィンドウプロジェクター(シーン)」
3.モニターを選んでフルスクリーン化
解除したいときはEscキーを押しましょう。
ソースを全画面表示にする方法
個別のソースだけ拡大したい場合に役立ちます。例えばウェブカメラ映像を一杯に映して表情を確認したい方にもおすすめです。

1.プレビューで右クリック
2.「全画面プロジェクター(ソース)」を選択
⇒ウィンドウで見たいときは「ウィンドウプロジェクター(ソース)」
3.出力先のモニターを指定
ソース単体を大きく映すと、画質の荒れや微妙な配置に気づきやすくなるのでぜひ試してみましょう。
OBSの全画面表示で起こりやすいトラブルと解決方法
OBSを全画面表示しようとすると、画面が真っ暗になったりキャプチャした映像が歪んだりするトラブルが起こりがちです。
以下に具体的な症状と解決策をまとめました。
症状 | 解決策 |
---|---|
画面が真っ暗になる | ・互換モードの設定変更 ・グラフィック設定の変更 ・ゲームモードの無効化 |
キャプチャソースが正しく表示されない | ・ソースの変換をリセット ・ソースを再設定 |
映像が正常に表示されない | ・再インストール |
次からは症状ごとに具体的な解決策を紹介します。
症状1:画面が真っ暗になる
OBSをフルスクリーンにした瞬間、映像が何も映らない状態に陥る場合があります。下記のような方法を試すと改善されやすいです。
- 「互換モード」の設定変更
- 「グラフィックの設定」にOBSを追加
- 「ゲームモード」を無効にする
解決策1:「互換モード」の設定変更
古いOSを想定した動作に切り替えると、全画面表示にした際の真っ暗現象を抑えられるかもしれません。

1.OBSの実行ファイルを右クリックし、プロパティを開く
2.互換性タブを選択する
3.「互換モードでプログラムを実行する」にチェックを入れる
4.対象のOSバージョンを指定
5.「適用」をクリックしてウィンドウを閉じる
上記手順で解決できない場合は、設定を元に戻して次の手順を試してみましょう。
解決策2:「グラフィックの設定」にOBSを追加
GPUの使い方を変えると映像が出やすくなることがあります。

1.Windowsの検索バーに「グラフィックの設定」と入力し、メニューを開く
2.デスクトップアプリを選んでOBSの実行ファイル(例:obs64.exe)を参照から登録
3.パフォーマンス優先に変更して設定を閉じる
解決策3:「ゲームモード」の無効化
Windowsに搭載されている機能がOBSと競合すると映像が映らなくなることがあります。

1.「Win + I」キーでWindowsの設定を開く
2.ゲームの項目に進んで「ゲームモード」をオフにする
上記手順でゲーム側へリソースが偏りすぎる状況を防ぎ、OBSの配信や録画を安定させやすくなります。
症状2:キャプチャソースが正しく表示されない
画面全体がうまく映らないときは、ソースや変換ツールの設定が悪さしていることも多いです。下記2つの方法を試してみましょう。
- 「ソース」の変換をリセット
- 「ソース」を再設定
解決策1:「ソース」の変換をリセット
OBSには、映像の位置やサイズを細かく調整できる変換ツールがあります。全画面表示がうまくいかない場合は、変換をリセットすると解決しやすいです。

方法はソースを右クリックし、「変換」→「変換をリセット」を選ぶのみ。変な拡大や回転がかかっている場合も元の状態に戻ります。
解決策2:「ソース」を再設定
ソース情報が壊れていたり、誤ったプロパティを設定したりしているとキャプチャがうまく動きません。思い切ってソースを削除し、初期状態から再設定するとスムーズです。
画面キャプチャでフルスクリーンゲームを取り込む場合は、下記の手順が目安になります。

1.OBS Studioを起動し、ソース一覧の「+」ボタンをクリック
2.「画面キャプチャ」を選び、好きな名称を入力してOK
3.ディスプレイキャプチャのプロパティで録画したい画面を選ぶ
4.カーソルを映したくない場合は「カーソルをキャプチャする」のチェックを外す
5.フルスクリーンゲームをキャプチャするなら、ゲーム側に合わせた設定に変更
症状3:映像が正常に表示されない
さまざまな方法を試してもOBSのフルスクリーンが映らない場合は、OBSの再インストールを検討しましょう。
プロファイルやシーンコレクションをエクスポートしておけば、再設定の負担が少なくなります。バックアップを取ったうえで再インストールすると、問題解消につながりやすいです。
OBSの全画面表示を活用して配信環境をグレードアップする方法
OBSで全画面表示を有効活用すると、映像が見やすくなり配信トラブルを低減しやすいです。ゲーム画面や解説用スライドをフルサイズで見せられるので、配信の見栄えが向上しやすくなります。
本章では、配信環境をグレードアップする方法を下記3つに分けて解説します。
- サブモニターでOBSを全画面表示する
- 解像度とフレームレートを最適化する
- クロマキー機能を全画面表示と組み合わせる
サブモニターでOBSを全画面表示する
メインモニターではゲームをプレイ、別のモニターでOBSを広々と表示すると配信管理が快適です。
サブモニターが1台あれば、作業をしながらプレビュー画面や各種設定をじっくり確認できます。
例として、メインモニターでFPSゲームをプレイしつつ、サブモニターにOBSを配置し、配信の状態をリアルタイムでチェックする方法をイメージしてみましょう。
環境としては2台のモニターと、それらを同時に使えるPCが必要です。接続はHDMIやDisplayPortを組み合わせても構いません。
マウス操作でモニター間を行き来できる拡張表示のモードをWindowsやMacで有効にしておけば、OBSのウィンドウをサブモニターへドラッグできます。
OBSの全画面プロジェクター機能を使う流れは下記のようになります。

1.モニターをPCに接続し、OSの設定で拡張モードをオンにする
2.OBSを起動し、サブモニター側へウィンドウをドラッグする
3.プレビュー画面を右クリックする
4.「全画面プロジェクター(プレビュー)」を選ぶ
5.サブモニターを指定する
サブモニターでOBSを全画面表示すると、メインモニターに映したゲーム画面の視認性を保ちつつ、サブ側では配信プレビューや音量メーターなどをチェックできます。視線移動も少なめで済むので、ミスを減らすことにもつながるでしょう。
さらに、サブモニターがない場合はノートPCと外部モニターでも代用できます。画面の高さを合わせると首や目が疲れにくくなるので、長時間の配信を想定している方は試してみましょう。
解像度とフレームレートを最適化する
OBSの全画面プロジェクターを使っていても、OBSのベース解像度が低いままだと映像が小さく録画されやすくなります。
モニター環境に合わせてベース解像度を調整しておけば、フルHDやそれ以上のサイズでクリアな映像を提供できます。動きが多いゲーム配信や、高品質の画面共有を考えている方にもおすすめです。

1.OBSを起動し、「ファイル」→「設定」を開く
2.「映像」を選択する
3.基本(キャンバス)解像度をモニター解像度に合わせる(例: 1,920×1,080)
4.「適用」と「OK」を押してウィンドウを閉じる
以上でベースキャンバスが大きくなるので、全画面表示した映像を余さず捉えられます。
フレームレートについては60fpsや30fpsなど、配信内容に合わせて設定しましょう。動きの激しいゲームなら60fps、落ち着いた講義系の配信であれば30fpsが扱いやすいです。
クロマキー機能を全画面表示と組み合わせる
OBSでは、背景を透過させるクロマキー機能と全画面表示を同時に活用することで、視覚的に映える配信ができます。緑色の背景布やパネルを使えば、画面に人物だけを合成し、ゲームやスライド資料を見やすくアレンジできます。

1.透過したいソースを右クリックし、「フィルタ」を選択
2.「+」ボタンをクリック
3.表示されるリストから「クロマキー」を選択
4.背景色を「緑」にしてスライダーで微調整
プレビュー上で右クリックし、「全画面プロジェクター(プレビュー)」をサブモニターなどに出力したら完成です。
この状態でゲームキャプチャやデスクトップ映像を重ねると、自分が画面内に溶け込む形で解説できます。
FPSゲームの配信ならプレイヤーの姿が画面の一部に収まり邪魔になりにくいです。セミナー映像の場合は、講師が資料の横に立つような表現が可能です。
さらにOBSのシーントランジション機能を組み合わせると、画面切り替えが滑らかになり、高度な演出ができあがります。移動やフェードを使えば、映像が切り替わる際に自然な動きが生まれ、視聴者の印象が良くなります。
配信に個性を出したい方は、トランジションプラグイン(StreamFXなど)を使う方法も楽しめるでしょう。
クロマキーの設定方法をもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしましょう。
OBSでクロマキー合成&グリーンバックなしで背景透過する方法!
OBSの全画面表示に関するよくある質問
OBSの全画面表示やモニター配置に関して疑問を解消しきれない方もいるでしょう。パソコン作業に慣れていない方だと操作に戸惑う場面も出てくるかもしれません。
本章では、OBSの全画面表示に関するよくある質問をピックアップして解説します。手元でサクッと確認して、スムーズに配信に臨みましょう。
全画面表示にするショートカットは?
OBSには通常のウィンドウから全画面へ瞬時に切り替えるショートカットは用意されていません。フルスクリーン表示を解除するときはEscキーを押すのが基本です。
Discordで全画面表示する方法は?
オンライン通話をしながらOBSの全画面映像を共有したい場合は、以下を参考にしましょう。
1.OBSを起動し、取り込みたい画面をプレビューで確認する
2.プレビューを右クリックして「全画面プロジェクター(プレビュー)」をクリックする
3.マルチディスプレイの方は、全画面化する先のモニターを選ぶ
4.Discordを開き、ボイスチャットに参加して「画面を共有する」をクリックする
5.表示されたウィンドウ一覧から「全画面プロジェクター(プレビュー)」を選ぶ
⇒音声も共有したい場合は「アプリケーションの音声を共有する」にチェックを入れて「Go Live」を押してください。
より高解像度の共有を行いたい方はDiscord Nitroで追加機能を使う方法もあります。ボイスチャット参加者だけに映像を見せたい場合は、プレビュー画面を非表示にするオプションも活用しましょう。
OBSとDiscord連携方法が知りたい方は、以下の記事もチェックしましょう。
OBS配信でDiscordの音声・画面を共有・連携する方法を解説
OBSの全画面表示を設定したら、次は?
今回は、OBSの全画面表示の方法と、発生しやすいトラブルの対処法について解説しました。正しく設定することで、画面の視認性が向上し、配信の操作もスムーズになります。全画面表示の仕組みをしっかり理解し、以下のポイントを押さえておきましょう。
トラブル例 | 解決策 |
---|---|
画面が真っ暗になる | 互換モードの設定変更 ・グラフィック設定の最適化 ・ゲームモードの無効化 |
キャプチャソースが映らない | ソースの変換リセットや再設定 |
映像が正常に表示されない | 再インストールやバックアップを活用 |
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