OBSのバックアップ手順を徹底解説!復元や便利なプラグインも紹介

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OBS Studio(以下OBS)でバックアップをとっておくと、急なPCの不具合や普段とは異なるPCでの配信、PCの買い替えなどに備えることができます。設定をバックアップしておくと、PCが変わっても一から設定をする必要がなく便利です。
本記事では、OBSの設定をバックアップ(エクスポート)する方法や、インポート(復元)する方法、プラグインを活用したバックアップや、バックアップの注意点などについて解説します。
OBSのバックアップはなぜ必要?
OBSに保存した設定をバックアップすることは、PCなどのデバイスの故障や盗難・紛失などのトラブルからデータを守る際や、設定を別のPCに移行するために必要です。
バックアップを取っていないと、元の設定に戻したり、OBSに不具合が起きて再インストールや初期化したりする場合に、手作業で一から設定をしなくてはなりません。OBSの設定をメモしておいたとしても、記憶を辿りながら再度自分で設定するのは、非常に骨が折れる作業となるでしょう。
OBSに保存した設定のバックアップの取り方の概要は、以下の通りです。
- 設定をエクスポートして、別の場所に保存する
- エクスポートした設定を、新たなデバイスにインポートする
OBSでの保存に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので合わせて参考にしましょう。
OBSの設定を保存する2つの方法|バックアップ・復元まで徹底解説
次の章からは、OBSでバックアップ可能な設定や手順などを具体的に解説します。
OBSの設定でバックアップできるのは2種類
OBSでバックアップ可能な設定は、以下の2つです。
- シーンコレクション
- プロファイル
各設定について、詳しく紹介します。
シーンコレクション

OBSにおけるシーンコレクションとは、シーン・ソース、音声ミキサーなど、OBSのメイン画面下部に初期設定で表示されている内容を保存できる機能です。シーンコレクションを活用すると、配信の内容に合わせてOBSの設定を変更し、シーンやソースを呼び出すことができます。ゲーム配信や歌配信、雑談配信など、配信目的に合わせたOBSの設定保存が可能となり便利です。
シーンやソース、音声ミキサーを事前に設定して保存し、配信に合わせて選ぶだけで好みの設定を使用できます。OBSに保存した設定をバックアップ(エクスポート)して、異なるPCにインポートすると、これまで使用してきた設定を引き続き使用することが可能です。
プロファイル

OBSにおけるプロファイルとは、配信や録画の設定を保存する機能を指します。OBSのツールバーにあり、シーンや配信の用途に応じて、設定をスムーズに切り替えることが可能です。
ビットレートやURLなどをTwitch用やYouTube用などと用途に応じて設定したり、縦画面と横画面を切り替えたりする際にも便利です。プロファイルを使用すると、配信目的に合わせてワンクリックで設定を保存できます。
OBSの設定をバックアップする方法と手順
バックアップでは、まずOBSに保存された設定のエクスポートから始めます。エクスポートとは、PCなどのデバイスにあるデータを特定のファイル形式で書き出すことを意味します。他のアプリケーションで利用したり、外部に共有したりするために必要な操作です。
設定をエクスポートする際は、以下3つの方法で進めます。
- シーンコレクションをエクスポートする方法
- プロファイルをエクスポートする方法
- フォルダをコピー&ペーストしてOBSの設定をバックアップする方法
操作に慣れるまでは、一括ではなく項目ごとに分けてエクスポートするのがおすすめです。
シーンコレクションをエクスポートする方法
シーンコレクションは、以下の方法でエクスポートしましょう。バックアップしたいシーンコレクション名を正しく選択するのがポイントです。
1.ツールバーの「シーンコレクション」をクリック

2.エクスポート対象のシーンコレクション名をチェックできているか確認

3.「シーンコレクション」を選択した状態で、ツールバーの「エクスポート」をクリックする

4.出力されたファイル(ファイル形式:.json)を任意のバックアップ用フォルダに保存する
プロファイルをエクスポートする方法
プロファイルのエクスポートも、ツールバーの選択からスタートします。以下の方法で、プロファイルのエクスポートを進めましょう。
1.ツールバーにある、「プロファイル」をクリック

2.エクスポート対象のプロファイル名をチェックできているか確認

3.「プロファイル」を選択した状態で、ツールバーの「エクスポート」をクリックする

4.フォルダが出力されたら、バックアップ用フォルダに保存する
シーンコレクションをエクスポートするときと同じく、エクスポート対象のプロファイルを必ず選びましょう。
フォルダをコピー&ペーストしてOBSの設定をバックアップする方法
フォルダをコピー&ペースとすると、シーンコレクションやプロファイルを一括してエクスポートできます。以下の方法で、一括してバックアップしましょう。
1.OBS画面左上「ファイル」→「設定フォルダの表示」と進み、設定が保存されたフォルダを開く

2.設定フォルダ内の「basicフォルダ」、「global.ini」または「user.ini」をコピーし、バックアップ用フォルダに保存

「basicフォルダ」・「global.ini」・「user.ini」に含まれている項目は以下の通りです。
フォルダ名 | 含まれている項目 |
---|---|
basicフォルダ | シーンコレクションとプロファイルの設定が全て含まれている |
global.ini | OBSメインウィンドウの大きさや位置(OBS30.2.3まで)選択したシーンコレクションやプロファイル「設定」内にある一部の設定 |
user.ini | OBSメインウィンドウの大きさや位置(OBS31.0以降)選択したシーンコレクション・プロファイル |
なお、フォルダのコピー&ペースト機能を使用すると、OBSで使用中のプラグインもバックアップが可能です。
1.OBS画面の左上にある「ファイル」→「設定フォルダの表示」の順に進み、設定フォルダを開く

2.設定フォルダ内の「plugin_config」をコピーして、バックアップ用フォルダにペーストする

なお、OBSのプラグインをバックアップする際には、以下の3つに注意しましょう。
- 管理者のみがプラグインをコピー&ペーストすることが可能なため、PCを共有している場合は管理者アカウントで実行する
- 「フォルダアクセスの拒否」がポップアップしたら、管理者アカウントで「続行」する
- OBSを起動したままではCookiesがコピー&ペーストできないので、設定フォルダを開いたらOBSを終了させる
バックアップした設定を復元(インポート)する方法
OBSでバックアップした設定をインポートすると、異なるPCでも既存の設定を利用して配信することが可能です。インポートとは、異なるアプリケーションで作ったファイルを取り扱い可能なファイル形式に変えて読み込む作業です。エクスポートした設定の復元は、以下どちらかの方法で進めましょう。
- シーンコレクションやプロファイルを復元(インポート)する方法
- プラグインを復元(インポート)する方法
シーンコレクションやプロファイルを復元(インポート)する方法
シーンコレクションやプロファイルをインポートする方法を、以下の2つのパターンに分けて解説します。
- 個別で復元(インポート)する方法
- 一括して復元(インポート)する方法
設定をエクスポートするときと同様に、インポートする際も個別、あるいは一括して設定を復元することができます。
個別で復元(インポート)する方法
シーンコレクションやプロファイルをインポートする方法は非常にシンプルです。個別でインポートする際は、以下の方法で進めましょう。
1.OBS画面上部にあるツールバーの、「シーンコレクション」または「プロファイル」→「インポート」の順にクリック
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2.インポートしたフォルダ(シーンコレクションの場合は「.json形式」のファイル)をクリックして、導入完了
一括して復元(インポート)する方法
シーンコレクションやプロファイルをまとめてインポートする場合は、エクスポートする際と同様にコピー&ペーストで対応可能です。以下の手順で、設定のインポートを進めましょう。
1.OBSの設定フォルダを開き、OBSシステムを終了させる
2.保存しておいた「basicフォルダ」・「global.ini」・「user.ini」をコピーする
3.設定フォルダに、「basicフォルダ」・「global.ini」・「user.ini」をペーストし、それぞれのファイルを置き換える
プラグインを復元(インポート)する方法
プラグインのインポートも、保存しておいた「plugin_config」を上書きするだけ、とシンプルです。
プラグインをバックアップする際と同様に、インポートも管理者権限で行う必要があるため注意が必要です。OBSのシステムを終了させた上で、「plugin_config」を上書きしましょう。
プラグインを使用して設定をバックアップをすることも可能
OBSで設定をバックアップする際に、バックアップ用のプラグインを使用することもできます。「Scene Collection Manager」というプラグインを使用すれば、OBSのシーンをバックアップしたり、シーンコレクションを管理したりすることができるため、便利です。
「Scene Collection Manager」はOBSの公式サイトやフォーラムから最新バージョンをダウンロードできるので、活用してみましょう。以下の方法で、「Scene Collection Manager」をダウンロードし、使用することができます。
1.OBSの公式サイトやフォーラムから「Scene Collection Manager」を指示に従ってダウンロードする

2.OBS画面上部のツールバーから「Scene Collection Manager」をクリック
「Scene Collection Manager」を使用すると、ウィンドウ内でシーンコレクションのリストや管理オプションを確認できます。新規ウィンドウ内の「+」からシーンコレクションの追加や、「-」で必要ないものを削除するなど、操作もシンプルでわかりやすいのが特徴です。「歯車」アイコンをクリックして、シーンコレクション名を変えることも可能なので、配信に合わせて随時バックアップをとっておきましょう。
その他OBSの配信で役立つおすすめのプラグイン情報やプラグインの入れ方については、下記の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしましょう。
OBSにおけるプラグインの入れ方とは?おすすめのプラグインも紹介
OBSでのバックアップで注意するポイント
OBSで設定をバックアップする際は、以下の2つに注意して進めましょう。
- ファイルを上書きする際はファイル名に注意
- ソース内の画像や動画も必ずコピーを保存する
OBSのバックアップでは、上書きファイル名に注意しましょう。既存のバックアップファイル名と同じ名前で保存してしまうと、過去にバックアップした内容が消えてしまうからです。バックアップデータを上書きすると復元できないため、バックアップを取る際は、既存のバックアップファイルとは名前を変えておきましょう。
なお、過去のバックアップファイルを保存しておきたい場合は、ファイルに日付を入れたり、外部メモリに保存したりすると安心です。
本記事で紹介しているのは、OBSの設定のバックアップ方法です。OBSで使用している画像や動画などソース内にあるデータは別途コピーし、保存しておきましょう。OBSはPC内のデータを参照して画像や動画をソースをシステムに取り込みます。ソースに追加したデータをインストールしているわけではないため、PCを変えると出力元のパスが変わり、表示できなくなります。PCの引越しや、違うPCにシーンコレクションを移動する場合は、録画した動画や画像などもバックアップし、データを復元できるようにしましょう。
OBSでの保存については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしましょう。
OBSの設定を保存する2つの方法|バックアップ・復元まで徹底解説
OBSのバックアップを設定したら、次は?
今回は、OBSの設定をバックアップする方法について解説しました。バックアップを取ることで、万が一のトラブルやPCの移行時にもスムーズに設定を復元できます。また、プラグインを活用すれば、さらに簡単にバックアップを管理することが可能です。
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