Webカメラだけで手の動きをトラッキング!VRChatを利用したVTuber配信

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最近は、VRChatを使った配信が増えてきました。「どうやってるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
VRChatの新機能を使うとWebカメラとPCだけで表情、手の動きをトラッキングし配信が可能です。
今回は「Selfie Expression(セルフィーエクスプレッション)」を利用した配信方法を紹介します。
※ 以降の内容はデスクトップでの操作を記載します
セルフィーエクスプレッションとは
セルフィーエクスプレッションはWebカメラを使って表情や手の動きをトラッキングできるVRChatの機能です。これを使うと、PCとWebカメラだけで、自身の動きをアバターに反映できます。
この機能はVRChat + と呼ばれる有料プランに加入しているユーザーが利用できます(2025/03/17時点)。
セルフィーエクスプレッションを有効化して、トラッキングする
セルフィーエクスプレッションを有効化する手順を紹介します。
VRChat + に加入する
冒頭でも述べましたが、セルフィーエクスプレッションはVRChat + と呼ばれる有料プラン限定の機能です。そのためVRChat +への加入が必要です。

- Escでメニューを開き、VRChat + タブをクリック
- VRChat +についてもっと知るをクリック
- 月払いか、年払いを選択して、Steamで決済

決済が完了すると、VRChat + への加入が完了します。
VRChatをOpen Betaに切り替える
セルフィーエクスプレッションはVRChat Open Betaでの提供になります。そのため、SteamでOpen Betaへの切り替えが必要です。手順は以下の通りです。なお、VRChatを起動中の場合は、VRChatを終了しておいてください。

- Steamのライブラリ > VRChatを選択、右側の歯車のマークをクリック
- プロパティをクリック
- ウィンドウが開くので、ベータタブをクリック
- ベータの参加からopen-betaへ切り替え
Seflie Expression(セルフィーエクスプレッション)を有効化
次に、Seflie Expressionを有効化する手順を解説します。VRChatを起動して、Escキーでメニューを開きます。

- 設定タブをクリック
- 右上のボタンをクリックし、詳細な設定を開く
詳細な設定を開いたら、左タブから「トラッキングとIK」を選択してください。

- フェイストラッキングの設定項目から「セルフィーエクスプレッションを有効にする」をONにするとWebカメラでのフェイストラッキングが開始
- 手の動きをトラッキングする際は「Selfie Expression Also Moves Hands」をON
- 使うWebカメラを変更する際は「Change Webcam Device」をクリック。Webカメラ一覧が表示されるので、利用するWebカメラを選択
VRChatの映像をOBSに取り込む
ここからはVRChatの映像をOBSに取り込む方法を紹介します。
VRChatではカメラがあり、その映像をSpoutを使うことでOBSに取り込むことができます。
VRChatでSpoutを有効化する
以下の手順でカメラを配置し、Spoutを有効にします。

- Escキーでメニューを開きます
- 下のタブからカメラをクリック
- ストリームカメラをクリック

- カメラのSpoutストリームをON

カメラのメニューからマスクで、ワールドを無効にすることで、映像を背景透過した状態にできます。
OBSでSpoutを有効化する

OBSでSpoutを使うためにobs-spout2-pluginをインストールします。最新版(OBS_Spout2_Plugin_Install_vX.X.exe)をダウンロードして、インストールを実行します。

- インストールが完了したら、OBSを起動
- ソースから「Spout2 Capture」を選択
- 送信元で「VRCSender1」を選択

これで、VRChatのカメラからの映像が表示されます。
VRChatを使用した配信については、下記の記事も参考にしてみてください。
【初心者向け】VRChatの配信をOBSで始める手順とおすすめの設定ポイント
VRChat配信で許可は必要?気をつけておきたいガイドライン・規約のポイントを紹介!
また、OBSと連携して利用できるAlive Studioでは、VRChatを背景にした配信画面を簡単にデザインすることができます。気になる方はこちらもチェックしてみてください。
Alive Studio | 豊富な素材で配信画面をお手軽・簡単デザイン
まとめ
以上、VRChatの「Selfie Expression」を利用して配信する方法をご紹介しました。ちょっとした設定をするだけで、WebカメラとPCがあれば表情や手の動きをトラッキングした配信ができるので、さまざまな配信企画に応用できるのではないでしょうか。ぜひ、この機会に導入して、配信の幅を広げたり、クオリティをアップしたりしてみてくださいね。
今回利用したアバター
今回、使用したアバターはストリーマーマガジンの姉妹サービス「SUZURI byGMOペパボ」で配布中の「墨澄(すみすみ)」です。
SUZURI byGMOペパボでは、デジタルコンテンツの取り扱いもおこなっており、3DモデルカテゴリではVRChatで利用できるアバターの販売を行えます。