VRChat配信で許可は必要?気をつけておきたいガイドライン・規約のポイントを紹介!

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VRChatでの活動をもっと広げたい──そう考えて、配信にチャレンジしてみようと思っている方も多いのではないでしょうか?
でも、「VRChatで配信するには許可が必要?」「他のユーザーが映り込んでも大丈夫?」「収益化してもいいの?」など、配信を始める前に気になるポイントは意外とたくさんありますよね。
特に、VTuberとして活動している方や、自作アバターを使って配信している方にとっては、トラブルを避けつつ安全に楽しむためにも公式のガイドラインや規約をしっかり理解しておくことがとても大切です。
この記事では、VRChat運営が公開している配信に関するガイドラインや利用規約をもとに、「配信の許可は必要?」「何に気をつけるべき?」といった疑問を分かりやすく解説していきます。
VRChatの配信に特別な許可は必要?

結論からお伝えすると、VRChatの配信には、特別な許可は必要ありません。
VRChat運営は、ユーザーによる動画投稿やライブ配信を歓迎しており、2021年に発表された「動画に関するガイドライン」の中でも、配信を許可しています。
また、収益化についても問題ありません。実際に、ガイドラインには以下のように記載されています:
“You may monetize videos that you create in VRChat and then upload and/or livestream such videos on online live streaming websites, but only using the authorized Monetization Methods (including advertising and partner programs of live streaming services and available to the public for free). …”
このように、基本的な配信活動や収益化は公式に認められているため、安心して配信を始めることができます。
ただし、「許可がいらない=好きに配信していい」わけではないという点には注意が必要です。ガイドラインや利用規約に反する行為をしてしまうと、思わぬトラブルやアカウント停止といったリスクもあります。
次の章では、VRChatの配信に関する規約やルールをより詳しく解説していきます。
チェックしておきたい!公式が定める規約とガイドラインとは?

VRChatには、ユーザーが安心・安全に活動できるように、いくつかの公式ガイドラインや利用規約が設けられています。
配信者として知っておくべき主な資料は、以下の4つです。
名称 | 内容の概要 | 配信者にとって重要な点 |
---|---|---|
利用規約(Terms of Service) | VRChat全体の基本的な利用ルールを定めた規約 | 配信の内容が違反行為や禁止表現に該当していないか確認が必要 |
コミュニティガイドライン(Community Guidelines) | ユーザー同士の関わり方やマナーについてのルール | 他のプレイヤーが映る際の配慮や、不快な言動の禁止などが求められる |
動画ガイドライン(Video Content Guidelines) | 配信・収益化に関する具体的なルール | 配信自体はOKだが、第三者の権利や表現内容には注意が必要 |
クリエイターガイドライン(Creator Guidelines) | アバターやワールドの制作・使用に関するルール | 配信に使うアバター・ワールドの使用条件や権利関係を守る必要あり |
それぞれの資料から、主なポイントをピックアップして簡単に解説します。
1. 利用規約(Terms of Service)
VRChatの基本的なサービス利用に関する契約内容がまとめられており、すべてのユーザーが従うべきルールです。
主なポイント:
- 不正行為・違法行為の禁止
- 他人の著作権やプライバシーの尊重
- ポルノや過激な暴力表現の禁止
- 未成年による不適切な利用の制限
この中に配信についての直接的な記載は多くありませんが、配信内容が規約に抵触していないかを事前に確認することが大切です。
2. コミュニティガイドライン(Community Guidelines)
VRChat上でのユーザー同士のマナーやふるまいを定めたガイドラインです。配信中も「一人のプレイヤー」として、他の参加者への配慮が求められます。
主なポイント:
- 差別やハラスメントなどの攻撃的行為の禁止
- 暴力的・性的な表現の禁止
- 他のユーザーが映り込む際の配慮(プライバシー尊重)
- フレンド限定空間などでは、事前に配信の許可を得る
他のユーザーが関わる場面では、とくに慎重な行動が求められます。
3. 動画・配信ガイドライン(Streaming and Video Content Guidelines)
配信者にとって最も関係の深いガイドラインです。VRChatの映像を使用した動画投稿や配信活動についてのルールがまとめられています。
主なポイント:
- VRChatの映像を使った配信・動画投稿は許可されている
- 広告・スパチャ・メンバーシップなどによる収益化も認められている
- VRChat公式を装うような誤解を招く表現は禁止
- 他人のアバターやワールドを無断で映すのはNG
- VRChatのコンテンツを有料販売することは禁止
「配信OK」とされている一方で、他者の権利を尊重すること、公序良俗に反しないことが前提です。
4. クリエイターガイドライン(Creator Guidelines)
自作アバターやワールドの制作・配布を行うクリエイター向けのガイドラインですが、配信者にとっても関係の深い内容が含まれています。
主なポイント:
- 他のユーザーが作成したアバターやワールドを使用する際は、利用条件を守ること
- 自作コンテンツに他人の知的財産(IP)を無断で含めないこと
- VRChat公式と誤解されるような表現は禁止
- 暴力的・性的・差別的なコンテンツは禁止(公開・配信問わず)
たとえば、Boothなどで配布されているアバターには、「配信での使用可・不可」などの記載がある場合もありです。使用前に、しっかりと確認しておきましょう。
今回ご紹介したのは、あくまで配信者として押さえておきたいガイドラインのポイントをピックアップしたものです。実際に配信を行う前には、各公式資料をきちんと確認し、内容を正しく理解しておくことが大切です。
また、これらのガイドラインは随時アップデートされています。定期的に公式サイトをチェックして、最新のルールを把握しておくようにしましょう。
配信時に注意すべきポイント【トラブル回避とマナーの基本】

VRChatでの配信は自由度が高く、魅力的な体験をリアルタイムで共有できるのが大きな魅力です。
しかし、他のユーザーも参加しているソーシャルな空間であることを忘れてはいけません。
ここでは、配信を行う上で気をつけたい実践的なポイントを、3つの視点からご紹介します。
他プレイヤーの映り込みとプライバシー配慮
VRChat内では、他のユーザーが意図せず配信に映り込んでしまうことがあります。
そうした場面がトラブルの原因にならないよう、事前の配慮が重要です。
対策例:
- 配信中であることをボイスチャットやステータスメッセージで伝える
- 配信者モードをオンにして、ユーザー名やワールド情報を非表示にする
- プライベートインスタンスやフレンド限定インスタンスで配信を行う
とくにクローズドな空間では、「参加者全員が配信に同意しているか」をしっかり確認しましょう。
配信NGの場所・イベントではルールに従う
一部のワールドやイベントでは、録画や配信が明確に禁止されている場合があります。
うっかり禁止エリアを配信してしまうと、制作者やイベント主催者とのトラブルに発展することも。
事前に確認すべきポイント:
- ワールド説明やイベント案内に「Do not stream」「録画禁止」などの表記があるか
- イベントのルールや注意書きに「配信に関する記載」があるか
- 不明な場合は主催者・制作者に直接問い合わせて確認する
「知らなかった」では済まされないケースもあるため、慎重に行動するのが大切です。
配信内容そのものにも注意
配信中の言動や映像内容が、VRChatの規約やガイドラインに違反していないかにも気をつけましょう。
一見問題なさそうに見えても、後から通報やBANの対象になるケースもあります。
避けたい例:
- 暴力的、過激、性的なアバターや表現
- 無断使用のBGM、3Dモデル、画像など著作物
- 差別的な発言や誹謗中傷
- VRChat公式を装った演出やデザイン
とくに配信では視聴者の目に触れる機会が多いため、影響も大きくなります。
一人のプレイヤーとしてだけでなく、「見られる立場」としての責任を意識しましょう。
このように、VRChat配信は自由で楽しい反面、ルールやマナーを意識することがとても大切です。ちょっとした配慮が、トラブルの予防につながります。
VRChat配信での収益化・商用利用のルールはある?

VRChatでの配信を通じて活動が広がってくると、「せっかくなら収益化したい」「企業とのコラボ案件で使いたい」と考える場面も出てくるかもしれません。
この章では、公式ガイドラインに基づいて
- 配信で収益を得ることはOKなのか?
- 商用利用には制限があるのか? といったポイントをわかりやすく解説します。
VRChatの配信は収益化OK
冒頭でも説明した通り、VRChatの配信は収益化が公式に認められています。
2021年に発表された「動画コンテンツガイドライン」には、具体的な収益化の手段として以下のように明記されています。
“What exactly are the “Monetization Methods” as referred to in the Guidelines?
Streamers can monetize their streams on services such as Twitch, YouTube, Facebook and other video sharing services that are in accordance with our Terms of Service. …”
YouTubeやTwitchなどの動画・配信プラットフォームで表示される広告による収益や、配信サービスが提供する公式のパートナープログラムを通じた収益などが認められています。
NGとなる商用利用のラインとは?
一方で、VRChatの体験やコンテンツそのものを「商品」として扱うような利用には制限があります。
認められていない例:
- VRChat体験を収録し、DVDや有料動画として販売
- ワールドへの有料入場チケットを販売
- VRChat映像を使ってCMや広告を制作・販売
- VRChatのロゴや名称を無断で商品に使う
このようなケースは、VRChatの知的財産を商業目的で利用する行為とされ、ガイドライン違反になる恐れがあります。
企業所属やコラボ案件での利用は?
個人の収益化と異なり、企業による商用利用はケースバイケースでの判断になります。
VRChat公式では、以下のような商用利用制限の放棄に関するページが公開されています。
企業CMやプロモーション案件としてVRChatの映像を使う場合には、事前の申請や許諾が必要になるケースがあります。
不安な場合は、VRChat公式に問い合わせて確認するのが安全です。
「収益化OK」と「商用利用OK」は別物
最後に、よくある混同を整理しておきましょう。
収益化=商用利用とは限らないため、以下のように区別しておくと安心です。
行為 | 可否 | 備考 |
---|---|---|
YouTube配信で広告収益を得る | OK | 認可された方法 |
VRChat体験を商品化して販売 | NG | ガイドライン違反 |
VRChatを使った企業広告制作 | 要確認 | 商用利用申請が必要な場合あり |
違反した場合のペナルティ・リスクとは?

VRChatでは、ガイドラインや利用規約に違反した場合、アカウント停止やコンテンツ削除といった処分が科される可能性があります。
また、配信者としての信頼や活動にも影響を与えるケースがあるため、注意が必要です。
アカウントの一時停止・BAN
VRChatの利用規約やガイドライン違反が確認された場合には、
- 警告
- アカウントの一時停止
- 永久BAN(重大な違反の場合)
といった対応が取られる可能性があります。
特に悪質な言動や繰り返しの違反には厳しく対処されることがあります。
配信プラットフォーム上の問題
VRChat内の違反が、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームにも影響を及ぼすことがあります。
考えられるリスク:
- 動画やアーカイブの削除
- チャンネルへの制限(年齢制限、収益停止など)
- 著作権侵害によるDMCA通報 → アカウント停止の恐れ
VRChatのルールに反する配信は、外部サービス側でもペナルティの対象になる可能性があるため、二重に注意が必要です。
コミュニティ内での信頼低下
ガイドライン違反やマナーの欠如は、VRChat内のコミュニティでも信頼を損ねる原因になります。
起こりうる影響:
- 他のユーザーや制作者との関係が悪化する
- コラボのお誘いが減る、イベント参加を断られる
- 「あの人は危ない」と敬遠されるようになる
特にVTuberや配信活動を続けていきたい人にとっては、信頼は大きな資産です。
一度失うと、取り戻すのが大変になることもあります。
トラブルを避けるために心がけたいこと
- ガイドラインや利用規約を定期的に確認する
- 使用するアバターやワールドの利用条件をきちんとチェックする
- 不安がある場合は、事前に制作者・イベント主催者に問い合わせる
少し堅い話にはなりますが、これらを守ることで
安心して長く活動を続けられる環境をつくることができます。
なお、VRChatの配信をOBSで始める手順とおすすめの設定ポイントについては、下記の記事を参考にしてみてください。
【初心者向け】VRChatの配信をOBSで始める手順とおすすめの設定ポイント
まとめ
VRChatは、自由度が高くクリエイティブな活動ができる一方で、他者との交流が前提となるソーシャルな空間でもあります。
配信を楽しみながら、トラブルや誤解を避けるためには、以下のようなポイントをしっかり押さえておくことが大切です。
この記事では以下のようなポイントを紹介してきました。
- VRChatでの配信は公式に許可されており、収益化も認められている
- 利用規約・ガイドライン・クリエイターの利用条件など、確認すべきルールは複数ある
- 他のプレイヤーやワールド制作者への配慮が必要(特に映り込みやイベント参加時)
- 商用利用には明確な制限があり、企業案件などは別途確認が必要
- ガイドライン違反は、アカウント停止や配信プラットフォームでの制限などのリスクにつながる
正しい知識と配慮を持って行動すれば、VRChat配信はより多くの人にその魅力を届けられる活動になります。
安心して、そして楽しく、VRChat配信ライフをスタートしてみてください!
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