OBS Studioの配信画面の作り方|初心者向けに手順を分かりやすく解説

OBS Studioを使って配信を行ってみたいけど、どのように配信画面を作ればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

実は、OBS Studioは直感的な操作で配信画面を作成できる優れたソフトウェアです。 画面上のゲーム映像やWebカメラ映像、テキストなどを自由に配置し、自分だけのオリジナル配信画面を構築できます。この記事では、初心者の方でも簡単に、そして効果的に配信画面を作成できるよう、具体的な手順を解説します。

OBS Studioの基本操作と画面構成を知ろう!

OBS Studioの配信画面を作成するために、まず基本的な操作方法と画面構成を理解することが重要です。OBS Studioの操作は、主に「シーン」と「ソース」という二つの概念を理解することでスムーズに行えます。これらを理解することで、配信画面を自在にカスタマイズし、より魅力的な配信を実現できます。

シーンとソース

OBS Studioでは、「シーン」とは配信画面全体のレイアウトを指し、「ソース」とはシーンの中に配置される個々の要素(ゲーム画面、カメラ映像、画像など)を指します。

項目説明
シーン配信画面全体のレイアウトを構成する単位。複数のシーンを作成し、切り替えることで様々な画面構成を演出できます。
ソースシーン内に配置する個々の要素。ゲーム画面、Webカメラ映像、画像、テキストなど、様々なソースを追加できます。

複数のソースを組み合わせて一つのシーンを作成し、複数のシーンを用意して状況に応じて切り替えることで、多様な配信スタイルに対応できます。

プレビュー画面と配信画面

OBS Studioの画面構成で重要なのが、プレビュー画面と配信画面です。

項目説明
プレビュー画面配信前の画面を確認するための画面。ここでソースの配置や設定などを調整します。
配信画面実際に配信される画面。プレビュー画面で確認した内容がそのまま配信されます。

プレビュー画面でしっかりと確認してから配信画面に反映させることで、予期せぬトラブルを防ぎ、スムーズな配信を実現できます。

その他の基本的な設定項目

OBS Studioには、配信の品質や配信先の設定など、様々な設定項目があります。これらの設定項目を理解しておくことは、快適な配信環境を構築するために不可欠です。設定項目は、OBS Studioの「設定」ウィンドウからアクセスできます。

主な設定項目には、以下のものがあります。

  • 出力:配信の画質や音声のビットレートなどを設定します。
  • 音声:マイクやデスクトップ音声の設定を行います。
  • 映像:配信の解像度やフレームレートなどを設定します。
  • 配信:配信先プラットフォーム(Twitch、YouTubeなど)の設定やストリームキーの設定を行います。

これらの設定は、配信環境やインターネット回線速度に合わせて適切に調整する必要があります。

OBS Studioで配信画面のレイアウトを作る基本的な手順

配信画面のレイアウトは、視聴者の快適な視聴体験に直結する重要な要素です。OBS Studioでは、様々なソースを組み合わせて、自由にレイアウトを作成できます。ここでは、シーンの作成からソースの追加、配置、トランジションの設定まで、基本的な配信画面レイアウト作成の手順を解説します。

シーンの作成と切り替え設定

OBS Studioでは「シーン」を単位として画面構成を管理します。まずは、配信で使用するシーンを作成しましょう。例えば、「ゲーム画面」「待機画面」「休憩画面」など、配信の流れに沿って必要なシーンを作成します。

シーンの切り替えは、OBS Studioの画面下部にあるシーン一覧から選択するか、ホットキーを設定することでスムーズに行えます。

ソースの追加

シーンを作成したら、そこに表示したいコンテンツを「ソース」として追加します。「+」ボタンをクリックして表示されるメニューから、追加したいソースの種類を選択します。ゲーム画面を表示する場合は「ゲームキャプチャ」、特定のウィンドウを表示する場合は「ウィンドウキャプチャ」、画面全体を表示する場合は「画面キャプチャ」を選択します。他にも、画像や動画、ウェブページ、テキストなど、様々なソースを追加できます。

ソースの種類説明
ゲームキャプチャ起動しているゲーム画面をキャプチャ
ウィンドウキャプチャ指定したウィンドウをキャプチャ
画面キャプチャ画面全体をキャプチャ
メディアソースローカルにある画像や動画ファイルを表示
ブラウザソースウェブページを表示
テキストソース任意のテキストを表示

ソースの配置とサイズ調整

追加したソースは、ドラッグ&ドロップで自由に配置できます。また、ソースの枠をドラッグすることでサイズを調整できます。複数のソースを重ねて表示することも可能です。例えば、ゲーム画面の上にウェブカメラの映像を小さく表示するといった配置も可能です。

トランジションの設定

シーンを切り替える際のアニメーション効果を「トランジション」と呼びます。トランジションを設定することで、シーン切り替えをスムーズで視覚的に魅力的なものにすることができます。OBS Studioには、フェード、カット、スライドなど、様々なトランジションが用意されています。

これらの手順を踏むことで、OBS Studioで思い通りの配信画面レイアウトを作成できます。視聴者の視認性を考慮し、見やすく、情報が整理されたレイアウトを目指しましょう。

配信画面のレイアウトデザインについては、「VTuberの配信画面の作り方|デザインの基本と魅力的に設定するコツ」が参考になりますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

OBSで配信画面を魅力的に作るための機能

配信画面は視聴者の第一印象を左右する重要な要素です。OBS Studioには、配信画面を魅力的に演出するための様々な機能が備わっています。ここでは、その中でも特に効果的な機能をいくつか紹介します。

機能説明効果
オーバーレイ画像配信画面に画像を重ねて表示オリジナリティ、視覚的訴求力向上
テキストソース情報をテキストで表示情報伝達、視認性向上
ウェブカメラ配信者の映像を表示一体感、親近感向上
クロマキー合成特定の色を透明化背景合成、演出効果向上

それぞれ詳しく解説していきましょう。

オーバーレイ画像の追加と設定

オーバーレイ画像とは、配信画面に重ねて表示する画像のことです。配信のテーマに合わせた画像や、配信者自身のロゴなどを表示することで、オリジナリティあふれる配信画面を演出できます。OBS Studioでは、画像ファイルを読み込んで、サイズや位置、透明度を自由に調整できます。

テキストソースを使った情報表示

配信タイトルやSNSアカウント、配信中の楽曲情報などをテキストで表示することで、視聴者へスムーズに情報を伝えられます。OBS Studioでは、フォントの種類やサイズ、色、表示位置などを細かく設定できます。また、スクロール表示やアニメーション効果を追加することも可能です。

ウェブカメラの配置と設定

ウェブカメラを使って配信者自身の表情やリアクションを映し出すことで、視聴者との一体感を高められます。OBS Studioでは、ウェブカメラの映像を配信画面の任意の位置に配置し、サイズを調整できます。また、クロマキー合成を使って背景を透過させることで、より洗練された印象を与えることも可能です。

クロマキー合成の設定

クロマキー合成とは、特定の色を透明にして背景を透過させる技術です。緑色の背景(グリーンバック)を使うことが多いですが、OBS Studioでは任意の色を指定できます。

クロマキー合成を使うことで、背景に別の映像や画像を合成したり、バーチャル背景を使用したりできます。これにより、配信空間に奥行きや臨場感を出すことが可能です。

これらのテクニックを組み合わせることで、より魅力的で、視聴者を引き込む配信画面を作成できます。

配信画面作成におすすめのツール・ソフト

配信画面をより魅力的に、そして効率的に作成するために、OBS Studioと連携できるツールや配信に役立つソフトをいくつかご紹介します。これらのツールを活用することで、視聴者にとってより見やすく、楽しめる配信環境を構築することが可能です。

Alive Studio

まず初めにご紹介するのは「Alive Studio」です。OBS Studio上で直接操作できるこのツールは、背景や小物アイテムをリアルタイムに追加・変更できます。1,000種類以上の素材が使い放題で、ハロウィンやクリスマスといった季節のイベントにも対応したアイテムが豊富に揃っています。素材のダウンロードやアップロード、さらに権利許諾の手間も不要なので、手軽に配信画面の雰囲気を変えたい方に最適です。配信中に視聴者からのリクエストに応じてアイテムを追加するなど、インタラクティブな演出も可能です。

Alive Studioを見てみる

CastCraft Screen

次にOBS Studioと連携できる便利なツールとして、CastCraftのScreenをご紹介します。このツールを使うことで、ペンライトや流れ星などの配信映えするエフェクトを特定のコメントに反応させて表示させることができます。また、高度な文字エフェクトやアニメーション付きのテロップも手軽に作成可能です。さらに、指定したエリアにコメントがポップアップする機能もあり、視聴者との一体感を高めることができます。

Canva

Canvaは、オンラインで利用できるグラフィックデザインツールで、初心者の方でも直感的に操作できるのが大きな特徴です。豊富なテンプレートや写真、イラスト、フォントなどが用意されており、ドラッグ&ドロップで簡単にデザインを作成できます。配信画面で使用するオーバーレイ画像やサムネイル画像、SNSで使用するバナー画像などもCanvaで作成できます。無料版でも十分な機能が利用できますが、有料版に登録するとさらに多くの素材や機能が使えるようになります。

配信画面作成時のトラブルシューティング

ソースが正しく表示されない

ソースが正しく表示されない場合、以下の点を確認してみましょう。

  • ソースの選択:正しいソースが選択されているか確認しましょう。OBS Studioでは、様々なソースを追加できますが、選択したソースが意図したものと異なっている場合、表示がおかしくなることがあります。
  • ソースのプロパティ:ソースのプロパティ設定が適切か確認しましょう。例えば、画像ソースであればファイルパスが正しいか、ウィンドウキャプチャであればキャプチャ対象のウィンドウが選択されているかなどを確認します。
  • ソースの順序:ソースの表示順序が正しくない場合、意図しない表示になることがあります。ソースの順序は、ソース一覧でドラッグ&ドロップで変更できます。

まとめ

最後に、OBS Studioを使って配信画面を作成する簡単な手順をおさらいしましょう。

配信画面作成の手順

手順説明
OBS Studioのインストール公式サイトからOBS Studioをダウンロードし、インストールする
シーンの作成配信画面のベースとなるシーンを作成する
ソースの追加ゲーム画面、カメラ映像、画像など、表示したいソースを追加する
ソースの配置とサイズ調整ソースの位置やサイズを調整し、画面レイアウトを整える
オーバーレイの追加必要に応じて、配信画面を装飾するためのオーバーレイを追加する
テキストの追加配信情報やコメントを表示するためのテキストを追加する
設定の確認プレビュー画面で最終的な仕上がりを確認し、必要に応じて修正する
配信開始設定が完了したら、配信を開始する

配信画面の作成は、配信の質を高め、視聴者にとってより快適な視聴体験を提供するために非常に重要です。魅力的な配信画面は、視聴者の目を引きつけ、チャンネル登録者数の増加にも繋がります。色々な機能やツールを使いこなして、視聴者の印象に残る配信画面を作成しましょう。

この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

「ストリーマーマガジン」は、VTuberや配信クリエイターに興味がある方、ご自身でも活動されている方、そしてこれから配信をはじめてみたい方を応援するWebメディアです。 配信初心者さんからベテランさんまで、幅広く楽しめる情報をお届けします。

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