VTuberの一枚絵を動かすには?3つのパターンを初心者向けに紹介!

一枚絵の立ち絵でVTuber配信を始めてみたい。でも、ただ表示するだけだと少し物足りない。せっかくなら、口が動いたり、表情が変わったりしてほしいですよね。

とはいえ、いざ調べてみると方法がいくつも出てきますが、専門用語も多くてどれが自分に合っているのか分かりにくい…そんな状態になってしまう方も少なくありません。

そこでこの記事では、OBSや各種ツールを使って一枚絵を動かす方法をやさしく整理します。まずは一番かんたんな方法から少しずつ、より自然に動かすやり方へとステップアップしていきましょう。

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VTuberの一枚絵を動かす方法は3パターン

一枚絵を動かす、とひとことで言っても実はレベルがいくつかあります。いきなり難しい方法に挑戦する必要はありません。まずはできることから始めて、少しずつステップアップしていけば大丈夫。

ここでは、初心者の方が選びやすいように、難易度順に3つのパターンに分けてご紹介します。

① 最も簡単!表情差分を手動で切り替える方法

いちばん手軽なのは、表情の画像をあらかじめ複数用意しておき、配信中に切り替える方法です。笑顔、驚き顔、目を閉じた顔などを用意し、OBSで画像ソースの表示をオンオフするだけ。ホットキーを設定しておけば、ワンタッチで切り替えられます。

動きそのものはありませんが、表情が変わるだけで配信の印象はぐっと良くなります。まずは配信を成立させたい、設定で悩みたくない。そんな方にはぴったりの方法です。

② 静止画+音声反応で動かす

次の段階は、声に反応して画像を切り替える方法です。しゃべったときに口が開く画像に変わる。それだけでも一気にVTuberらしくなります。

この方法は、OBSのプラグインや外部ツールを活用することで実現できます。また、DiscordのReactive Imagesのようなサービスを使えば、通話中の発言に合わせて画像を自動で切り替えることも可能です。

多少の設定は必要になりますが、大がかりな環境構築までは不要なケースがほとんど。手動切り替えより一歩進んだ方法、と考えると分かりやすいでしょう。

③ 4枚差分+PNGTuberで自然に動かす

もう少し本格的にいきたいなら、差分画像とPNGTuber系ツールの組み合わせがバランス良好です。目の開閉と口の開閉、この組み合わせで4枚用意すれば、瞬きと口パクを同時に表現しやすくなります。

ただし、必ず4枚でなければならないわけではありません。ツールによっては2枚や1枚構成でも動きを付けられます。まずは無理のない枚数から始めても問題ありません。

さらにPNGTuberツールを使えば、軽い揺れや反応の演出も追加できます。Live2Dのようにパーツを細かく分けるほどの準備は不要な場合が多く、初心者でも挑戦しやすい方法です。

これから継続的に配信していきたい方には、この方法がいちばん現実的な選択肢。無理なく、それでいて見栄えも良い。初心者と本格派のちょうど中間、といった位置づけです。

まずは自分がどのレベルの動きを求めているのかを整理してみましょう。

とりあえず配信を始めたいのか、しっかり動かしたいのか。そこが決まれば、選ぶべき方法も自然と見えてきます。

一枚絵を動かす前に押さえておきたいポイント

動かし方を知る前に、まずは土台づくりから。ここをあいまいにしたまま進めると、途中でうまく動かない、透過されない、画質が荒い…といった小さなトラブルが積み重なります。

ほんの少し整えておくだけで、後の作業がぐっとラクになりますよ。

それでは順番に確認していきましょう。

透過PNG・推奨サイズ・解像度の考え方

まず大前提として、背景は透過されたPNG形式がおすすめです。背景が白や単色のままだと、配信画面に置いたときに四角い枠が見えてしまいます。透過しておけば、ゲーム画面や背景素材になじみます。

サイズも大事なポイント。小さすぎる画像を無理に拡大するとぼやけますし、大きすぎるとPCに負荷がかかることもあります。

目安としては、実際に配信画面で表示するサイズよりも少し余裕を持たせる程度にしておくのが安心です。使うツールによっては、1024px〜2048px程度が扱いやすいとされることもあります。必要以上に巨大な画像を用意するより、用途に合ったサイズを意識しましょう。

最初にきれいなデータを用意しておく。これだけで、後の設定がかなり安定します。

差分は何枚必要?方法別の違い

差分とは、表情や口の開き具合が違う画像のこと。よく聞くのが4枚差分という言葉です。

目の開きと閉じ、口の開きと閉じ。この組み合わせで4枚あれば、瞬きと口パクの両方を自然に表現しやすくなります。

ただし、必ず4枚でなければいけないわけではありません。口の開閉だけなら2枚でも可能ですし、ツールによっては1枚でも軽い揺れを付けることができます。

どの方法を選ぶかによって必要枚数は変わります。先に方法を決めてから差分を用意すると、ムダがありません。

マイク設定と音声入力の基礎

声に反応して動かす場合、マイク設定はとても重要です。入力が小さすぎると反応しませんし、大きすぎると常に口が開いたままになります。

まずはOBSや使用ツール側で、入力デバイスが正しく選ばれているか確認しましょう。次に、入力感度やしきい値を調整します。声を出したときに反応し、無音時には落ち着く状態を目安に整えていきます。

ここを丁寧に整えておけば、動きの自然さはぐっと上がります。ツールより先に、音を整える。意外とここが肝心です。

準備が整えば、あとは実際に動かすだけ。次は、OBSで一枚絵を表示し、動きを付ける具体的な方法を見ていきましょう。

OBSで一枚絵を簡単に動かす方法【ホットキー切り替え】

準備が整ったら、いよいよOBSでの設定に入ります。難しそうに見えますが、やることは意外とシンプル。

まずは表示する、次に切り替える、最後に反応させる。この順番で進めれば迷いません。

ここでは、OBSに取り込んで動かす方法を解説します。

静止画をOBSに表示する基本手順

最初に行うのは、一枚絵を配信画面に表示することです。

OBSを開き、シーンを作成します。次にソース欄の「+」から画像を追加し、立ち絵のPNGファイルを選択します。すると画面上に表示されます。

位置は、赤い枠の中をドラッグすれば移動できます。サイズは、枠の角や辺をドラッグして拡大・縮小します。表示バランスを見ながら整えていきましょう。

ゲーム配信の場合は、画面の端に寄せて配置すると見やすくなることが多いです。全体のバランスを見ながら調整してください。

まずはここまでできればOK。動きがなくても、配信は成立します。

表情差分をホットキーで切り替える方法

次のステップは、表情を切り替えられるようにすること。

方法はシンプルです。表情ごとに画像ソースを追加し、それぞれを表示・非表示で管理します。OBSのホットキー設定を使えば、キーボードのボタンひとつで切り替えられます。

例えば、通常顔は常時表示。驚き顔は特定キーで一瞬だけ表示。そんな使い方も可能です。

動きがなくても、表情が変わるだけで配信の印象はかなり変わります。まずはここをマスターしておくと安心です。

OBSで表情差分を動かす方法を押さえたら、次はDiscord連動やPNGTuberで、さらに自然な動きを付ける方法を見ていきましょう。

通話配信向け!Discord連動で一枚絵を動かす方法

コラボ配信や通話をしながらの雑談配信が多い方なら、Discord連動という選択肢もあります。仕組みはシンプル。話している人の状態に合わせて、あらかじめ用意した画像を自動で切り替える方法です。

OBS単体で完結させるやり方とは少し違い、外部サービスを使ってブラウザソースとして取り込む形になります。少しだけ準備は必要ですが、慣れてしまえば設定はそこまで難しくありません。

順番に見ていきましょう。


DiscordのReactive Imagesの仕組み

Reactive Imagesという仕組みを使うと、話している間だけ画像を切り替えることができます。たとえば、通常時は口閉じの画像。発言中だけ口開きの画像に変わる、という動きです。

流れとしては、通常状態の画像と発言中の画像を登録し、発行された専用URLをOBSのブラウザソースに読み込むだけ。Discordのボイスチャンネルで話者として認識されたタイミングに合わせて、InactiveとSpeakingの画像が自動で切り替わります。

差分は最低でも2枚あれば成立します。シンプルですが、配信で見ると意外と自然に見えるものです。

Reactive ImagesをOBSに取り込む方法

設定ができたら、OBSでブラウザソースを追加します。Reactive Imagesで発行されたURLを入力し、表示サイズを調整します。

背景を透過したい場合は、ブラウザソース側で背景が透明になるように設定するか、必要に応じてOBSのクロマキー機能で特定の背景色を抜く方法もあります。表示位置は通常の画像ソースと同じように調整できます。

ここまでできれば、通話中の発言に合わせて立ち絵が反応する状態になります。コラボ配信では特に相性が良い方法です。

Discord連動が向いているケース/向いていないケース

向いているのは、通話を中心にした配信スタイル。複数人コラボや雑談配信では、誰が話しているかが分かりやすくなります。

一方で、自分一人の配信だけで完結する場合は、PNGTuber系ツールのほうが細かい動きまで作りやすいこともあります。揺れや瞬きまで付けたいなら、別の方法のほうが自由度は高めです。

どの方法が正解というわけではありません。自分の配信スタイルに合うかどうか、それが一番の判断基準です。

次はより自然に動かせる4枚差分+PNGTuberの方法を見ていきましょう。

4枚差分+PNGTuberで自然に動かす方法

もう一段、クオリティを上げたい。そう感じたら、4枚差分とPNGTuber系ツールの組み合わせがおすすめです。Live2Dほど大がかりではありませんが、見た目の自然さは一気に向上します。

やることはシンプル。差分を用意し、ツールに読み込ませ、OBSに表示する。この3ステップです。順番に見ていきましょう。

4枚差分の作り方(目・口の組み合わせ)

基本となるのは、目の開閉と口の開閉。この掛け合わせです。

・目開き+口閉じ

・目開き+口開き

・目閉じ+口閉じ

・目閉じ+口開き

この4枚があれば、しゃべる動きと瞬きを同時に表現しやすくなります。瞬きが入るだけで、立ち絵にぐっと生きている感じが出てきます。

もちろん、必ずしも4枚が必須というわけではありません。まずは口の開閉2枚だけでも問題ありません。余裕があれば瞬きを足す。そんな段階的な作り方でも十分です。

PNGTuberツールの基本設定手順(Veadotube mini 例)

代表的なPNGTuber系ツールでは、通常状態と発話状態の画像を登録し、マイク入力に応じて自動で切り替える仕組みになっています。

ここでは例として、Veadotube mini を使った基本的な流れをご紹介します。

  1. 画像を読み込む Veadotube mini を起動し、キャラクター設定画面から通常状態の画像を追加します。次に、発話状態用の画像も登録します。まずは口閉じと口開きの2枚でOKです。
  2. マイク入力デバイスを選ぶ 設定画面で使用するマイクを選択します。OBSと同じマイクを選んでおくと、配信時の挙動を確認しやすくなります。
  3. 感度を調整する マイク感度のスライダーを調整し、どのくらいの音量で口が開くかを設定します。実際に声を出しながら、無音時は閉じる、話したときだけ開く状態を目指します。
  4. OBSに表示する Windows環境では、Spout2 Capture や Game Capture(透過設定を有効にする)などを使って取り込みます。ウィンドウキャプチャでは透過が正しく扱えない場合があるため、透明背景で重ねたい場合は対応した取り込み方法を選びましょう。

感度が低すぎると反応しませんし、高すぎると常に口が開きっぱなしになります。ここは少しだけ時間をかけて調整すると、仕上がりが大きく変わります。

より自然に見せるコツ(揺れ・瞬き・組み合わせ)

慣れてきたら、目の開閉も追加して4枚差分にしてみましょう。瞬きが入るだけで、印象はかなり変わります。

さらに、マイク反応に合わせた軽い揺れやジャンプなどの効果を加えると、静止感が減ってより自然になります。音声反応とホットキーによる表情切り替えを組み合わせるのもおすすめです。

ここまでできれば、一枚絵でも十分に動いている感は出せます。Live2Dに進む前のステップとしても、バランスの良い方法です。

PNGTuberについては以下の記事でさらに詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
>>PNGTuberとは?始め方・おすすめツールやVtuberとの違いまで初心者向けに解説!

最後に、よくあるトラブルとその対処法を見ていきましょう。

一枚絵がうまく動かないときの対処法【よくあるトラブル集】

ここでは、Veadotube mini などのPNGTuber系ツールで一枚絵を動かしている方向けに、つまずきやすいポイントをまとめました。

手動で表情を切り替える方法やDiscord連動とは原因が少し違うこともあるので、音声反応タイプのトラブル対処として読んでいただくと分かりやすいはずです。

口が開きっぱなしになる

一番多い原因は、マイク感度が高すぎること。

常に環境音を拾ってしまい、発話状態のままになっているケースがほとんどです。まずは感度を少し下げてみましょう。キーボードの打鍵音やエアコンの音に反応していないかもチェックです。

また、Veadotube mini 側でマイク入力や感度、ノイズフィルタの設定が合っていないと、無音でも反応し続けることがあります。まずはツール側の設定を見直し、それでも気になる場合に、OBS側のフィルタ設定や音声経路を確認すると切り分けしやすくなります。

まったく反応しない

音が入っていない可能性が高いです。

使用しているマイクが、PNGTuberツール側で正しく選択されているか確認してください。OBSでは音が入っているのに、ツール側では別のデバイスを選んでいることもあります。

一度、マイク一覧を開いて再選択してみる。意外とこれだけで直ることもあります。

背景が透過されない

透過PNGを用意していても、取り込み方法によっては背景が黒や白になることがあります。

ウィンドウキャプチャでは透明がうまく扱えない場合があります。Game CaptureやSpout2など、透過に対応した方法を使っているか確認しましょう。

それでも消えない場合は、クロマキーで背景色を抜く方法もあります。

動きが不自然に見える

感度の調整が合っていない可能性があります。声の強弱に対して反応が極端すぎると、口がパカパカしすぎてしまいます。

また、瞬きの間隔が短すぎたり長すぎたりしても違和感が出ます。数値を少しずつ変えながら、自分の話し方に合う設定を探していきましょう。

まとめ

一枚絵を動かす方法は、いきなり難しいものに挑戦しなくても大丈夫です。ポイントは、配信スタイルと今のスキルに合う手段を選ぶこと。できるところから始めれば、自然とステップアップできます。

最短で始めたいなら、OBSで立ち絵を表示して、表情差分をホットキーで切り替える方法がおすすめです。動きは少なくても、表情が変わるだけで配信の空気はぐっと良くなります。

コラボや通話配信が多い方なら、Discord連動も相性が良い選択肢です。話者に合わせて画像が切り替わるので、誰が話しているかが視覚的に伝わりやすくなります。

もう少し本格的に見せたいなら、4枚差分+PNGTuberツールがちょうどいいライン。口パクに加えて瞬きや揺れが入ると、一枚絵でも動いている感がしっかり出ます。設定でつまずいても、原因はだいたいマイク・感度・取り込み方法のどれか。落ち着いて一つずつ潰せばOKです。

大切なのは、完璧を目指しすぎないこと。まずは動いた、配信できた。その成功体験が次の改善につながります。

まずはできる方法から、一枚絵VTuberを始めてみましょう。

この記事を書いた人

ストマガ編集部

「ストリーマーマガジン」は、VTuberや配信クリエイターに興味がある方、ご自身でも活動されている方、そしてこれから配信をはじめてみたい方を応援するWebメディアです。 配信初心者さんからベテランさんまで、幅広く楽しめる情報をお届けします。

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