OBSに導入できる無料おすすめVSTプラグイン7選|入れ方も紹介

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ゲーム実況やライブ配信で、「音声がこもって聞き取りにくい」「ノイズが気になる」といった悩みをお持ちではないでしょうか?
結論から言うと、OBSで利用可能なVSTプラグインを導入することで、音質を劇的に改善できます。
本記事では、無料・有料を問わず、音質向上に役立つおすすめのVSTプラグインや導入方法、注意点について詳しく解説します。参考にすれば、必要なプラグインを選び、配信の音声クオリティをプロ並みに引き上げられるでしょう。
OBSのVSTプラグインとは?
OBSのVSTプラグインとは、配信音質を向上させたりエフェクトを追加したりすることで、配信のクオリティを高めるためのソフトウェアです。音楽や音声処理に特化した技術で、OBSに導入するとプロ並みの音響効果を実現できます。
例えば、ノイズフィルターで環境音を軽減したり、イコライザーで声の響きを最適化したりすることが可能です。視聴者にとって心地よい音を提供できるため、VTuberや配信者の印象向上にもつながるでしょう。
なお、VTuberになるために必要な機材が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
VTuberになるために必要な配信機材は?初心者向けにおすすめ機材も紹介
【無料】OBSに導入できるおすすめのVSTプラグイン7選
ここでは、OBSに無料で導入できるVSTプラグインを7つ紹介します。
- VSTリミッター
- VSTイコライザー
- VSTエキサイター
- VSTコンプレッサー
- VSTエコー(リバーブ)
- VSTノイズフィルター
- VSTボイスチェンジャー
それぞれ詳しく見ていきましょう。
VSTリミッター
VSTリミッターは、音量の上限を設定して過剰な音を自動的に削除し、音割れを防ぐプラグインです。リミッターを使用することで、配信中の急激な音量変化によるリスナーの不快感を軽減できます。
特におすすめのリミッターとして「W1 Limiter」が挙げられます。

シンプルな操作性と高い効果を兼ね備え、OBSでの音声管理に最適です。元々、有料プラグインをモデルに作られているため、音質への配慮が行き届いているのが魅力です。
VSTイコライザー
VSTイコライザーは、音声の特定の音域を調整することで声をクリアにし、配信の音質を改善するプラグインです。
使用すると、低音を減らしてこもりをなくしたり、高音を調整して耳障りな成分を抑えたりといった細かい調整が可能です。
おすすめのプラグインである「TDR Nova」は、音の高さや強さを視覚的に確認しながら調整できるため、自分の声の特徴を直感的に把握できます。

低音が強すぎる場合に補正して、聞き取りやすいバランスに仕上げることが可能です。
VSTエキサイター
VSTエキサイターは、高音域を増幅することで音を鮮やかにし、リスナーにより魅力的なサウンドを届けるプラグインです。エキサイターを使用することで、音声が明るくクリアになり、特に歌配信や音楽配信で効果を実感できます。
おすすめのプラグインとして「Fresh Air – Slate Digital」と「La Petite Excite」があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- Fresh Air:簡単な操作でプロのような華やかな音を実現できる
- La Petite Excite:軽量ながらも効率的な高音域の補強ができる
VSTエキサイターを使い、音声や楽曲の魅力を最大限に引き出しましょう。
VSTコンプレッサー
VSTコンプレッサーは、音量のバラつきを抑え、安定した音量を維持するためのプラグインです。急激な音の変化を防ぎ、視聴者に聞き取りやすい配信音声を提供できます。
特に「MJUC jr.」は、配信でコンプレッサーを使用する際に最適なプラグインです。

「COMPRESS」や「MAKE-UP」などシンプルなコントロールで、幅広い音声加工が可能です。
他にも、以下のようなプラグインがおすすめです。
- SAFECompressor
- LoudMax
それぞれの環境や目的に適したプラグインを選びましょう。
VSTエコー(リバーブ)
VSTエコー(リバーブ)は、音声にエコー効果を加えることで、歌やトークに奥行きや臨場感を与えるプラグインです。
おすすめのプラグインは「Space Knob」です。

シンプルな設計が特徴で、リバーブの強さを調整するノブ1つで操作が完結します。初心者にも扱いやすく、歌声や音声に手軽にエコーを加えたいときに最適です。
さらに「OrilRiver」や「Valhalla Supermassive」といったプラグインも選択肢に挙げられます。それぞれ異なる音響効果を持つため、配信内容や雰囲気に応じて使い分けるとよいでしょう。
VSTノイズフィルター
VSTノイズフィルターは、マイク入力時に混入する「ザー」という不要なノイズを除去し、音声をクリアにするプラグインです。
ノイズ除去におすすめのVSTプラグインは「Reafir standalone」で、自動的にノイズを検出して削除する機能が特徴です。

「Mode」を「Subtract」に設定することで、ノイズの周波数を分析して効果的に除去します。調整がシンプルで、複雑な操作が不要なため、機械操作に慣れていない方でも手軽に利用できます。
VSTボイスチェンジャー
VSTボイスチェンジャーは、声にさまざまな変化を加えられるプラグインで、配信の個性や演出を強化するのに役立ちます。
おすすめのプラグインは「Graillon3」です。音声の高さを調整したり、ロボットボイスやピッチシフトといった効果を簡単に追加できたりする点が魅力です。

VTuberやキャラクター配信で異なる声色を演出したい場合に効果的です。使いやすいインターフェースも特徴で、初心者から経験者まで幅広いユーザーに支持されています。
ボイスチェンジャーの活用術が気になる方は、次の記事を参考にしてみましょう。
OBSのボイスチェンジャー活用術!おすすめソフトと設定方法を簡単解説
なお、OBSでのエコー設定方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
【無料】OBS配信でエコーをかける方法を紹介!音声フィルタ設定も
【有料】OBSに導入できるVSTプラグイン一覧
有料のVSTプラグインは、高性能な音声処理機能を備えており、無料プラグインでは対応しきれない細やかな調整が可能です。
OBSで利用可能な有料VSTプラグインを、以下の表にまとめました。
プラグイン名 | 機能 | 特徴 | おすすめな方 |
---|---|---|---|
Autoformer | コンプレッサーと自動音量調整 | 遅延が少なく操作が簡単、安定した音量を実現 | 音質を安定させたい配信者やVTuber |
DeeTrimCast | 自動ゲイン調整 | 遅延がほぼなく手頃な価格で操作性が良い | 簡単に音量調整をしたい初心者や配信者 |
Voice De-noise | ノイズ除去 | 環境ノイズを効率的に除去、プロ仕様で信頼性が高い | ノイズ対策が必要な配信者や環境音が多い場所での配信者 |
HoRNet ThirtyOne | 自動イコライザー調整 | 操作が簡単で31バンドの細かい調整が可能 | 音楽配信や音声バランスを整えたいプロ配信者 |
購入サイトなどで詳細を確認し、自分の配信に最適なものを選びましょう。
OBSで使えるVSTプラグインの入れ方
OBSで利用するVSTプラグインの導入方法は、プラグインの種類によって大きく2つのパターンに分かれます。
- インストーラがついている場合
- インストーラがついていない場合
それぞれの導入方法を詳しく解説します。
なお、OBSのプラグインの入れ方については、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみましょう。
OBSにおけるプラグインの入れ方とは?おすすめのプラグインも紹介
インストーラがついている場合
1.インストールの開始
ダウンロードしたプラグインにインストーラが付属している場合は、ファイルを実行してセットアップを開始します。インストール手順は、通常のソフトウェアと同じ流れで進みます。
2.保存先の選択
インストール中、特に理由がない限りは、デフォルトの保存先をそのまま使用するのがおすすめです。OBSや他のソフトウェアがプラグインをスムーズに認識しやすくなります。
3.OBSでの認識確認
インストールが完了したら、OBSを起動して「フィルタ」設定を開きます。追加したプラグインがリストに表示されているか確認しましょう。認識されていれば、インストールは成功です。
インストーラがついていない場合
インストーラが付属していない場合、ダウンロードしたプラグインデータを手動で適切な場所に配置する必要があります。
MacとWindowsのそれぞれの設定方法を説明します。
Macの導入場所
1.保存先フォルダ
プラグインの拡張子が「.vst」の場合、以下のフォルダに移動します。
/Macintosh HD/ライブラリ/Audio/Plug-Ins/VST/ |
2.権限の確認
ファイルをフォルダに移動する際に、システムからユーザーアカウントのパスワード入力を求められる場合があります。その場合、Macのログインパスワードを入力しましょう。
3.OBSでの確認
ファイル移動後、OBSを起動し「フィルタ」設定画面でプラグインが正しく認識されていることを確認します。
Windowsの導入場所
1.保存先フォルダ
プラグインの拡張子が「.dll」の場合、以下のフォルダに配置します。
C:\Program Files\VSTPlugins\ |
「C:\Program Files\」が見つからない場合、ディスクドライブ「ローカルディスク (C:)」内を探します。もし「VSTPlugins」フォルダが存在しない場合は、新しく作成しましょう。
2.権限の許可
ファイルを移動するときに管理者権限が求められる場合があります。その場合「続行」をクリックして操作を完了させましょう。
3.OBSでの確認
OBSを再起動し、「フィルタ」設定画面でプラグインが正しく認識されているか確認します。
OBSのVSTプラグインが表示されない場合の対処法
OBSでVSTプラグインが正しく表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。以下の表に、主な原因と対処法をまとめました。
原因 | 対処法 | 詳細 |
---|---|---|
プラグインが壊れている可能性がある | プラグインを再インストールする | ダウンロード中やファイル移動時にデータが破損している場合があります。公式サイトから再度ダウンロードし直しましょう。 |
プラグインが古いバージョンに依存している | プラグインやOBSの最新版をインストールする | プラグインが古いOBSバージョン用に設計されている場合、新しいバージョンでは正常に動作しないことがあります。 |
ファイルのアクセス権限が不足している | 管理者権限でOBSを起動し、フォルダの権限を確認する | プラグインファイルが保存されているフォルダにアクセス権限がない場合があります。必要に応じてファイルやフォルダの権限を変更しましょう。 |
上記を試しても解決しない場合は、プラグインの公式サポートを利用するのがおすすめです。
なお、OBSでマイクに音声が入らなくなってしまってお困りの方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
OBSのVSTプラグインを導入する際に注意すべきポイント
OBSのVSTプラグインを導入する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 使用可能な拡張子を確認する
- タイムラグが発生する場合がある
- VSTの種類を理解する
- システムのビット数を確認する
それぞれ見ていきます。
使用可能な拡張子を確認する
OBSで利用できるVSTプラグインの拡張子には制限があり、導入前に確認が必要です。以下の表に、主な拡張子とOBSでの対応状況をまとめました。
プラグイン規格名 | 拡張子 | OBSでの使用可否 | 詳細 |
---|---|---|---|
VST2(Windows用) | .dll | 使用可能 | OBSで利用できるWindows向けの標準的な拡張子。 |
VST2(Mac用) | .vst | 使用可能 | OBSで対応しているMac用の拡張子。 |
VST3 | .vst3 | 使用不可 | MacとWindowsで使用可能な規格ですが、OBSでは使えません。 |
AU(AudioUnits) | .component | 使用不可 | Mac専用の形式ですが、OBSでは非対応。 |
OBSに適した拡張子を正確に選択することで、プラグインが正常に動作し、配信音声の品質を向上させられます。
タイムラグが発生する場合がある
複雑なエフェクトを適用するVSTプラグインや、処理負荷が高いプラグインでは、100〜200ms程度のタイムラグが発生する場合があります。
特にリバーブやノイズ除去といった高度な処理をする際に起こりやすく、配信のリアルタイム性に影響を与える可能性が高いです。負荷の軽いプラグインを選んだり、PCの性能を確認したりすることで改善できるでしょう。
VSTの種類を理解する
VSTプラグインには主に「エフェクター」と「インストゥルメント」の2種類がありますが、OBSで使用できるのはエフェクタータイプのみです。
エフェクターは音声の加工や調整をするもので、ノイズ除去、リバーブ、イコライザーなどの機能が使えます。一方、インストゥルメントはソフトウェア音源として音を生成するもので、OBSでは非対応です。
プラグインを選ぶ際には、エフェクタータイプであることを確認し、OBSの音声管理に適したものを導入しましょう。
システムのビット数を確認する
VSTプラグインには32bit版と64bit版があり、使用するOBSやシステムのビット数に合ったものを選ぶ必要があります。64bit版のOBSでは32bit版のプラグインは動作しないため、誤ったバージョンを導入するとプラグインが認識されない問題が発生します。
プラグインをダウンロードする際には、OBSやシステムのビット数を事前に確認し、対応するプラグインを選びましょう。
OBSのVSTプラグインを導入したら、次は?
今回は、OBSの「VSTプラグイン」を活用し、配信の音質を向上させる方法を解説しました。ノイズ除去や音量調整、エコー効果を適用することで、よりクリアで聞きやすい配信が実現できます。
音声環境が整ったら、次は配信全体の演出にもこだわってみませんか?
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