OBSの設定を保存する2つの方法|バックアップ・復元まで徹底解説
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OBSの設定を保存することで、配信環境を一から構築する手間が省けます。しかし、保存方法をどうするべきか、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、OBSの設定を保存する2つの方法を具体的なステップで紹介します。
さらに、OBSで設定を保存する際に注意すべき注意点やバックアップ方法、復元方法まで徹底解説していきます。この記事を読めば、初心者の方でも簡単にOBSの設定を保存できるようになり、今後の編集作業も楽になるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
OBSの設定を保存する2つの方法とメリット
OBSの設定を保存する方法は、シーンコレクションとプロファイルの2つの保存方法があります。
OBSの設定を保存すると、トラブルや環境の変更があっても、保存した設定を読み込んで簡単に元の状態に戻すことが可能です。
また、一度保存してしまえば、新しい配信ごとに設定をゼロから行う手間を省けたり、配信状況に応じてすぐに画面を切り替えたりできるメリットもあります。
以下で、シーンコレクションとプロファイル、それぞれの概要の説明と具体的な保存方法を解説していきます。
OBSの設定保存その1:シーンコレクション
ここでは、シーンコレクションの概要と具体的な保存方法を紹介していきます。
シーンコレクションを保存することで、異なる配信や録画用途に合わせて簡単に配信画面を切り替えられるようになります。
シーンコレクションを格納しておくと、配置やデザインをそのまま維持できるので、安定した配信や録画を行ううえで非常に便利です。
以下でシーンコレクションの概要と、保存手順を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
シーンコレクションとは?
シーンコレクションは、配信や録画に使うシーンのセットを保存する役割を果たします。
シーンには、カメラ映像・画像・テキスト・音声など、配信画面を構成する要素が含まれており、シーンコレクションを使うとより簡単に切り替えられます。
たとえば、ゲーム配信用や録画用など、用途に応じて異なるシーン構成を作成し、シーンコレクションとして記録すると、ワンクリックで切り替え可能です。
シーンコレクションを使うと、用途に応じた画面設定を効率よく管理でき、配信や録画の準備がスムーズに進められます。
シーンコレクションの保存方法
OBSのシーンコレクションの保存方法を具体的なステップで紹介していきます。
1.現在のシーンコレクションを複製する
「新規」を選択するのではなく「複製」からシーンコレクションを作り出す
(※「新規」から作成すると上書き保存されてしまうため、「複製」から作り出す)
2.「複製」を選択すると「シーンコレクションに追加」「シーンコレクションの名前を入力してください」と表示されるので、任意の名前を入力する
3.名前を入力して「OK」を選択したら、シーンコレクションで保管されているか確認する
シーンコレクションの保存場所は、画面上の「シーンコレクション(S)」から確認可能
OBSの設定保存その2:プロファイル
つぎに、プロファイルの概要と具体的な保存方法を紹介していきます。
プロファイルを活用すると、配信や録画の設定を目的に応じて簡単に切り替えられるようになります。
以下でプロファイルの概要と、保存手順を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
プロファイルとは?
プロファイルとは、配信や録画に関する設定を保存して管理する機能です。
プロファイルには、ビットレート・解像度・フレームレート・録画フォーマットなどが含まれます。
プロファイルを使うことで、配信先や目的に応じた設定をプロファイルとして保存し、ワンクリックで切り替えられます。
たとえば、YouTube用の高画質配信設定や、Twitch用の低遅延設定を個別に管理することが可能です。
また、異なるPCや環境でOBSを使用する場合にも、プロファイルをエクスポート・インポートすることで設定を再利用できます。
このようにプロファイルは、複数の用途に対応しながら、効率よく作業を進めるのに役立つ便利な機能といえます。
プロファイルの保存方法
プロファイルでの保存方法を、具体的なステップで解説していきます。
1.画面上部の「複製」を選択
(プロファイルもシーンコレクションと同様に「新規」ではなく「複製」を選択)
2.「プロファイルを追加」「プロファイルの名前を入力する」と表示されたら任意の名前を入力する
3.「複製」が完了したら、出力設定や設定を調節して完了
4.プロファイルの保存場所は、画面上部の「プロファイル(P)」で確認可能
OBSで設定を保存する際の注意点3つ
OBSで設定を保存する際の注意点を3つ紹介します。
- 保存可能な設定内容は5種類
- プロファイルではソースやシーンの保存はできない
- 上書き保存をしない
これらの点に注意しないと、必要な設定が失われることや、ソースやシーンが想定外の状態になる可能性があります。
また、配信や録画時に予定していた画面構成や、音声設定が正しく動作しないこともあります。
それぞれの注意点に関して詳しく解説していくので、効率よく編集を行いたい方はぜひ参考にしてみてください。
保存可能な設定内容は5種類
プロファイルで設定可能なのは、以下の5種類です。
- 配信
- 音声
- 出力
- 映像
- ホットキー
これらを用いて、YouTubeやTwitchのアカウント接続や、ビットレートやフレームレートの調整などができます。
プロファイルで保存可能な設定は、「設定」ボタンから選択できるものに限られるため、この点はしっかり抑えておきましょう。
プロファイルではソースやシーンの保存はできない
プロファイルでは、ソースやシーンは保存できません。そのため、OBSでシーンを保存したい場合には、シーンコレクションから保存する必要があります。
シーンコレクションでは、ソースの配置やサイズも保存できます。
シーンコレクションとプロファイルを組み合わせて活用すると、複数の用途に合わせて画面構成を切り替えることが簡単になり、より効率的にOBSを運用可能です。
ソースやシーンを保存したい場合は、シーンコレクションで保存しましょう。
上書き保存をしない
シーンコレクションとプロファイルで設定を保存する場合は、上書き保存をしないために「複製」する必要があります。
なぜなら、最初に保存した設定が上書きされてしまうと、これまで編集した内容が失われてしまい、保存した意味がなくなってしまうからです。
また、上書き保存をしてしまうと、編集中に選択ミスをした場合に再修正する必要があります。
さらに、試したい設定やプラグインの変更を行うときにシーンを新規作成すると、シーンコレクションの内容が変更されてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
OBSで保存した設定をバックアップする方法
OBSで保存した設定をバックアップする方法を、2つ紹介していきます。
- シーンコレクションをエクスポートする
- プロファイルをエクスポートする
エクスポートとは、シーンコレクションやプロファイルなどのデータを保存して、外部へ出力することを指します。
バックアップを取っておくと、システムの不具合やデータの消失があった場合でも、簡単に設定を復元できます。
また、エクスポートする際に保存先をUSBなどの外部メモリにしておくと、USBを差し込むだけで他のPCに設定データを移行できます。
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
シーンコレクションをエクスポートする
シーンコレクションのエクスポートの仕方は以下のとおりです。
1.画面上部の「シーンコレクション(S)」をクリック
2.「エクスポート」をクリック
3.保存場所を選んだら完了
プロファイルをエクスポートする
続いて、プロファイルをエクスポートする方法を解説していきます。
プロファイルをエクスポートする方法は以下のとおりです。
1.画面上部の「プロファイル(P)」をクリック
2.「エクスポート」をクリック
3.保存場所を選んだら完了
OBSで保存した設定を復元する方法
ここでは、OBSで保存した設定を復元する方法を2つ紹介していきます。
- シーンコレクションをインポートする
- プロファイルをインポートする
インポートとは、エクスポートしたシーンコレクションやプロファイルを、別のPCや新しい環境に取り込む操作を指します。
保存した設定を呼び出すときや、他で作成されたシーンのファイルを呼び出す際にも使うため、チェックしておくと便利です。
それぞれの復元手順を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
シーンコレクションをインポートする
シーンコレクションをインポートする方法は以下のとおりです。
1.画面上部中央の「シーンコレクション(S)」をクリック
2.「インポート」をクリック
3.「JSONファイル」形式で保存されたファイルにアクセスし「開く」をクリック
4.ファイルを選択後「インポート」をクリックしたら完了
プロファイルをインポートする
プロファイルをインポートする方法は以下のとおりです。
1.画面上部中央の「プロファイル(P)」をクリック
2.「インポート」をクリック
3.「JSONファイル」形式で保存されたファイルにアクセスし「開く」をクリック
4.ファイルを選択後「インポート」をクリックしたら完了
まとめ
本記事では、OBSの設定を保存する方法について解説してきました。
OBSの設定を保存する方法は、シーンコレクションとプロファイルの2つのパターンがあります。2つの保存方法を使いこなすことによって、より柔軟かつ効率的に配信や録画環境を管理できるようになります。
また、システムの不具合やデータの消失に備えて、復元できるようにバックアップをとっておくことがおすすめです。バックアップから復元する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。