YAMAHA AG03MK2 / AG06MK2 徹底レビュー:ライブ配信の定番を徹底解剖

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「この配信、なんだか音が聴きづらい…」そう感じたことはありませんか?

YouTube Live、Twitch、ニコニコ生放送など、様々なプラットフォームで日々行われているライブ配信は、今や主要なエンターテイメントとしてすっかり定着しました。

そんな日常化した配信の中で、視聴者の心をつかむには、映像と同じくらい「音のクオリティ」が重要です。ノイズや音バランスの悪さは、どんなに良いコンテンツでも台無しにしてしまいます。

そこで注目されているのが、ヤマハのオーディオインターフェース「AG03MK2」「AG06MK2」。使いやすさと高音質で定評のあったAGシリーズが、USB-C対応やミュートボタンの追加など、現代の配信環境に合わせて進化し、多くの配信者から支持を集めています。

この記事では、配信初心者から音質にこだわりたい方まで、AG03MK2 / AG06MK2の魅力と活用法をわかりやすく紹介します。

理想のサウンドを手に入れて、あなたの配信を次のレベルへ!

編集部員 すだち
編集部員 すだち

『オーディオインターフェース』って名前からしてすごく難しそう…。プロの人しか使わない機材って感じ…。

確かに最初はちょっとハードル高く感じるかな?でも実は、配信するなら持っておきたい“音の味方”なんだよ!人気の秘密を調べるべく機材マスターにレビューをお願いしたから早速見てみよう!

想 ふうか
想 ふうか

製品概要:YAMAHA AG03MK2 / AG06MK2ってどんな製品?

AG03MK2とAG06MK2は、ヤマハがライブ配信のために開発したミキサー型オーディオインターフェースです。マイクや楽器、BGMなどを接続し、それらの音声をPCやスマートフォンに高品質な状態で送ることができる、いわば配信の司令塔となる機材です。コンパクトなボディに、配信に必要な機能が凝縮されており、初心者からプロまで幅広いユーザーに選ばれています。

AG03MK2とAG06MK2の基本スペック

この二つのモデルは、基本的な機能は共通していますが、主に「入力チャンネル数」と「接続できる機材の種類」に違いがあります。以下にそれぞれの主なスペックをまとめました。

AG03MK2AG06MK2
入力チャンネルモノラル(XLR/フォーン)×1
ステレオ(フォーン)×1
モノラル(XLR/フォーン)×2
ステレオ(フォーン)×1
ステレオ(RCA)×1
コンデンサーマイク対応対応(CH1のみ+48Vファンタム電源)対応(CH1とCH2両方+48Vファンタム電源)
Hi-Z入力対応CH2のみ対応(切替式)CH2のみ対応(切替式)
内蔵エフェクトCOMP/EQ
REVERB
AMP SIM
COMP/EQ
REVERB
AMP SIM
ループバック機能対応対応
電源USB-C(5V/900mA)、バスパワー対応USB-C(5V/900mA)、バスパワー対応
サイズ・重量約126×63×201mm、約0.8kg約152×63×201mm、約0.9kg

AG03MK2は、マイク1本とステレオ入力(楽器やBGM機器など)を組み合わせて使えるコンパクトな仕様です。1人での配信や、最小限の機材で気軽に始めたい方に適しています。

一方で、AG06MK2はマイクを2本同時に使用できるほか、ステレオフォーン入力に加えて、RCA端子による外部音源の入力にも対応しています。キーボードやオーディオプレーヤー、DJ機材、MPCなど、複数の音源を並行して扱いたい方におすすめのモデルです。

「自分の声だけで完結するスタイル」ならAG03MK2で十分ですが、

  • マイク2本で対談したい
  • 音楽機材を複数つなぎたい
  • 制作・収録・配信を一台でまとめたい

という方には、より多チャンネルに対応するAG06MK2が圧倒的におすすめです。

旧モデル(AG03 / AG06)からの主な進化点

AGシリーズが旧モデルからMK2へと進化する中で、現代の配信環境とユーザーのニーズに応えるための重要な改善が施されました。ここでは、特に注目すべき進化点をご紹介します。

AUX端子の仕様変更でスマホ接続に対応

AUX端子がMK2では4極ステレオミニ端子になり、Androidを含むスマートフォンとのアナログ接続が可能となりました。このため、USB接続を使用しなくてもスマホからの音声入出力が行えます。

さらに、USBとAUXを組み合わせることで2つのデバイスを同時に接続できるため、たとえばPocochaとTikTok Liveを同時に配信するといった使い方も可能になります。

編集部員 すだち
編集部員 すだち

同時配信やってみたかったんだけど、ごちゃごちゃしそうなイメージがあったから面倒で諦めてたんだよね…。

これならすだち君でも同時配信デビューできそうだね!

想 ふうか
想 ふうか

USB Type-Cへの統一で接続がよりスムーズに

USB端子が従来のType-Bから、より汎用性の高いType-Cに変更されました。データ転送速度の向上や安定した電力供給が期待でき、最新のPCやスマートフォンとの接続がよりスムーズになります。

USB端子

配信中の操作性を向上させる新機能

MK2モデルでは、配信者の声を受けて操作性がさらに向上しました。新たに搭載されたミュートボタンにより、咳や来客時にも瞬時にマイクをオフにできます。また、フットスイッチ端子が追加され、別売りのスイッチを使えば、マイクのミュートやエフェクト切り替えを足元で操作できるようになりました。手がふさがる場面でも快適に配信を続けられます。

ミュートボタン

iOSアプリ対応で広がるモバイル配信の可能性

MK2モデル発売と共に本体設定を詳細に行うiOSアプリ「AG Controller」もリリースされました。旧モデルではWindows/Macのみ対応のアプリでしたが、iPhoneやiPadでもこだわりのマイク設定が可能となったので、手軽に高音質な配信や録音が可能となり、場所を選ばずモバイル環境でも活用の幅が広がります。

内部回路の見直しによる音質の向上

内部回路が刷新され、全体的な音質がさらにクリアになりました。ノイズが減り、視聴者に対してあなたの声やコンテンツをより鮮明に届けることができます。

2色展開で個性に合わせた選択が可能に

これまでのホワイトに加えてブラックカラーが登場し、2色展開となりました。配信環境や他の機材のカラーに合わせて、より自分らしいスタイルで選べるようになっています。

カラー展開

AGシリーズの魅力:なぜ「定番」として選ばれるのか?

AG03MK2 / AG06MK2は、ライブ配信に欠かせない使いやすさと機能性で、多くの配信者から「定番」として支持されています。ここでは、その理由をわかりやすくご紹介します。

直感的な操作性とシンプルな設計

配信機材と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、AGシリーズは初めての方でも直感的に使えるよう設計されています。マイク、BGM、ヘッドホンなど、配信でよく使う音量は物理的なツマミやフェーダーで操作でき、PC画面を開かずにサッと調整が可能です。

コメントを読みながら音量をいじるような「ながら配信」がしやすいのもポイントで、感覚的に音を操れる心地よさが、配信者から高く評価されています。

配信に必須の「ループバック機能」

AGシリーズの大きな強みが、配信に特化した「ループバック機能」です。マイク音とPCの音(ゲーム音、BGM、通話相手の声など)を本体内でミックスし、配信ソフトへひとつの音声として出力できます。

これにより、面倒な音声設定をせずに、高品質でバランスの取れた配信音声を届けることが可能です。複雑なオーディオルーティングに悩まずに済むので、初心者の方でも安心して使えます。

出典:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html
機材に詳しい住友さん
機材に詳しい住友さん

BGMや通話音声も一緒に届けられるので、雑談配信やコラボにも便利ですよ!

配信中に「ゲーム音だけ」「自分の声だけ」みたいな切り替えも簡単にできるなら、演出の幅も広がるね!

想 ふうか
想 ふうか

編集部員 すだち
編集部員 すだち

『オーディオインターフェース』最高すぎる…!

高品質なマイク入力とクリアな音質

ヤマハの音響技術が活かされたAGシリーズは、マイク入力の品質も優れています。コンデンサーマイクに対応したファンタム電源付きの高品位なプリアンプを搭載し、声をクリアかつ自然に再現できます。

音の明瞭さやノイズの少なさは、視聴者の聴きやすさに直結します。まるで隣で話しているかのような音質を実現し、配信に臨場感を与えてくれます。

出典:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html

配信を彩るエフェクト機能

AG03MK2 / AG06MK2には、音声を魅力的に加工できるエフェクト機能(DSP)が内蔵されています。声の聞こえを良くする「コンプレッサー(COMP)」と「イコライザー(EQ)」、そして歌や話し声に広がりを与える「リバーブ(REVERB)」といったエフェクトが利用できます。さらに、ギターアンプの音をシミュレートする「AMP SIM」も搭載されており、ギタリストの配信にも対応します。

これらのエフェクトを適切に使うことで、あなたの声に艶や深みを与えたり、空間的な広がりを加えたりと、表現の幅が大きく広がります。まるでプロのエンジニアが調整したかのようなサウンドを手軽に実現できるのが、AGシリーズの大きな魅力です。

操作もシンプルで扱いやすく、初心者でもすぐに高品位な音づくりが可能です。エフェクトの活用によって、配信音声にプロのような深みや表現力を加えることができます。

AG03MK2とAG06MK2、あなたに最適なのはどっち?

AG03MK2とAG06MK2はどちらも高性能なオーディオインターフェースですが、それぞれに異なる強みがあります。配信スタイルや今後の使い方に合わせて、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。

チャンネル数と入力端子の違い

基本スペックの項目でもご紹介しましたが、AG03MK2は3チャンネル仕様で、マイク1本+ステレオ入力に対応しています。一方のAG06MK2は6チャンネル仕様で、マイク2本の同時接続や、RCA端子を使った外部音源の入力にも対応しています。

必要な入力数や、将来的に使いたい機材の種類に応じて、どちらが適しているかを選ぶとよいでしょう。

AG03MK2 接続例
出典:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html
AG06MK2 接続例
出典:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag06mk2/index.html


用途別おすすめモデル:具体的な使用シーン

あなたの配信内容に合わせて、最適なモデルを選びましょう。

AG03MK2がおすすめな人

  • ゲーム実況を中心に、自分の声とゲーム音をバランスよく配信したい人
  • VTuberや声劇など、キャラクターの声+BGMや効果音で構成する配信をしたい人
  • マイク1本+ギターやベースなど、シンプルな弾き語りスタイルで始めたい人
  • ポッドキャストやナレーションなど、1人で完結する音声コンテンツを収録したい人
  • 「まずは高音質で配信を始めたい!」という初心者やソロ配信者

最小限の構成で始められるので、機材にあまり詳しくない方にも安心です。

AG06MK2がおすすめな人

  • ゲストを招いた対談や、複数人でのコラボ配信を予定している人
  • 複数の楽器や外部音源(キーボード・MPC・オーディオプレーヤーなど)を同時に接続したい人
  • ボーカルとギター/キーボードなど、複数の音を同時に高音質で録りたい人
  • BGM・効果音・楽器などを細かく調整して、ミックスの自由度を高めたい人
  • 今後のステップアップを見据え、入力端子の多さや拡張性を重視したい人
  • 配信用の音声を安定して外部機器に送りたい人

AG06MK2は、配信スタイルの変化や音響機材の増設にも柔軟に対応できるので、長く使いたい人にぴったりです。

AG06MK2では、AG03MK2にはないアウト端子で「STEREO OUT」が追加されています。
この端子を使うと、ヘッドホンやMONITOR OUTに接続したスピーカーの音量調整に影響されずに、配信されている音声をそのまま外部へ出力することが可能です。
そのため、外部レコーダーへのバックアップ録音や、別の配信機材への音声送りなど、より専門的な用途にも対応できます。

AG06MK2は、配信スタイルの変化や音響機材の増設に柔軟に対応できるだけでなく、配信用の音を確実に管理し、外部に安定して出力できるため、長く安心して使いたい人にぴったりです。

予算と将来性を考慮した選び方

できるだけコストを抑えて配信を始めたい方には、AG03MK2がぴったりです。マイクやBGMの音量を直感的に操作できるシンプルな設計で、初めての配信でも安心して扱えます。必要最低限の機能にしぼられているぶん、価格以上の満足感が得られるはずです。

一方で、「先々もう少しこだわりたくなるかも…」という気持ちが少しでもある方には、AG06MK2がおすすめです。価格差はあるものの、入力端子や接続性が充実しているため、後から機材を増やしても柔軟に対応できます。将来の買い替えコストや手間を考えると、長く使えるAG06MK2の方が結果的にコスパが良いと感じる人も多いはずです。

すぐに始める!導入・設定ガイドと音作りの基礎

AG03MK2 / AG06MK2を入手したら、配信環境のセットアップに取りかかりましょう。ここではPC接続から基本的な音作りまでを分かりやすく解説します。

PCへの接続とドライバーのインストール

AG03MK2 / AG06MK2は、USB Type-CケーブルでPC・Mac・iOSなどと簡単に接続できます。

ただし、Windowsで使用する場合は専用ドライバーをインストールする必要があります。
一部のPCではドライバーなしでも音が出ることがありますが、音の途切れや不安定な挙動が発生する可能性があります。安定した動作のために必ずインストールしましょう。

インストール手順はサポートページに詳しく掲載されています。

なお、MacおよびiOSは標準ドライバーで動作するため、追加のインストールは不要です。

AG Controllerで理想のサウンドを作る

AG Controllerは、音作りの中心となるツールで、初心者向けの「Simple(シンプル)モード」と、細かい設定が可能な「Detail(ディテール)モード」があります。

最初は簡単モードで気軽にスタート

AG Controllerを起動すると、まず表示されるのが「Simpleモード」です。このモードでは、

  • あなたの声質(バス/テナー、アルト、ソプラノ)
  • 使用しているマイクの種類(ダイナミック、コンデンサー、ヘッドセット)
  • 使用目的(話す or 歌う)

といった項目を選ぶだけで、最適な音質プリセットを自動で反映してくれます。

複雑なパラメータ設定を自分でいじらなくても、声に合ったエフェクトやEQが即座に適用されるため、初心者でも安心して高音質な配信をスタートできます。

「まずは手軽に音を整えてみたい」「詳しいことはまだわからないけど、それっぽくしたい」そんな方にぴったりな入門モードです。

Simple モード
出典:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html

知識が増えたらDetailモードでコンプレッサー・イコライザーをカスタマイズ

音作りに慣れてきたら、「Detailモード」へステップアップしてみましょう。

このモードでは、コンプレッサーやイコライザー、リバーブといったDSPエフェクトの各パラメーターを、より細かく自分好みに調整できます。

  • コンプレッサー(COMP):声の小さな部分を持ち上げて、大きな部分は抑えることで、音量のバラつきを整えます。結果、安定して聴きやすい音声に仕上がります。
  • イコライザー(EQ):低音・中音・高音などの周波数を調整して、声のこもりを減らしたり、抜けのいいクリアなサウンドを作ったりできます。
  • リバーブ(REVERB):声に残響を加えることで、空間の広がりや雰囲気を演出します。トークにも歌にも効果的です。

こうした設定をカスタマイズすることで、あなたの声質や話し方にぴったり合うサウンドを作ることができます。配信内容(雑談、実況、歌配信など)に合わせて音のキャラを調整できるのも、Detailモードならではの魅力です。

Detail モード
出典:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html

あなたの成長に合わせて音質を向上できる魅力

AG Controllerの魅力は、使う人のスキルに合わせて音のクオリティを高めていけることにあります。配信を始めたばかりの頃はSimpleモードで直感的に操作し、経験を重ねるうちに「もっと自分好みの音にしたい」と思い始めたら、Detailモードで本格的な音作りに挑戦する、そんな段階的なステップアップが自然にできる設計です。

AGシリーズは、ただの機材ではなく、配信者としてのあなたの成長に寄り添ってくれる相棒のような存在です。

配信ソフト(OBS Studioなど)での音声設定

PCにAGシリーズを接続し、ドライバーとAG Controllerの設定が完了したら、次は配信ソフト(OBS StudioやStreamlabs OBS、XSplitなど)での音声設定に進みましょう。

AG03MK2 / AG06MK2は、「OBS機器認証(OBS Certified)」を取得しています。そのため、OBS Studioとの互換性も高く、スムーズに動作します。

設定方法はとてもシンプルで、配信ソフトの「音声入力デバイス」として「Yamaha AG03MK2」または「Yamaha AG06MK2」を選び、AG03MK2またはAG06MK2側の「STREAMING OUT」を「LOOPBACK」に設定することで、マイク音・PC音・BGMがミックスされてまとめて入力されます。

複雑なオーディオルーティングを組む必要がなく、誰でもすぐに高音質な配信をスタートできるのが大きな魅力です。

【本音レビュー】AG03MK2 / AG06MK2のメリットとデメリット

多くの配信者に選ばれるAG03MK2とAG06MK2ですが、当然ながら万能ではありません。実際に使ってみて感じる良いところ気になるポイントを、正直にレビューします。購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

メリット:なぜAGシリーズは選ばれるのか?

AGシリーズが「配信の定番」として広く愛されるには、明確な理由があります。

  • 直感的な操作性:複雑な設定は不要です。物理的なツマミやフェーダーで、音量調整やエフェクトのオンオフを瞬時に行えます。配信中のリアルタイムな操作がスムーズです。
  • 高音質とクリアなサウンド:ヤマハが培ってきたプロ音響技術を投入しています。マイクプリアンプの質が高く、コンデンサーマイクの性能を最大限に引き出します。ノイズが少なく、視聴者にクリアな声を届けられます。
  • 必須のループバック機能:PCからのゲーム音やBGM、自分のマイク音声をAG本体内で自動でミックスし、配信ソフトに送り返します。複雑な設定なしで、視聴者が聞きやすいバランスの音声を簡単に作れます。
  • DSPエフェクト内蔵:本体にコンプレッサー、イコライザー、リバーブ、AMP SIM(AG06MK2のみ)を搭載しています。PCに負荷をかけずに高音質なエフェクト処理が可能です。声に深みや広がりを与え、プロのようなサウンドを演出できます。
  • 高い汎用性と拡張性:PCだけでなく、スマートフォンやタブレットとの接続も可能です。USB Type-Cの採用で耐久性も向上し、様々な配信環境に対応します。AG06MK2は複数マイクや楽器にも対応し、将来の拡張性も高いです。
  • 安定性と信頼性:ヤマハ製ならではの堅牢な作りと安定した動作が魅力です。長く使い続けられる安心感があります。

デメリット:購入前に知っておくべき注意点

一方で、AGシリーズにもいくつかの注意点や限界があります。

  • 入出力端子の種類と数
    • AG03MK2:マイク入力は1つです。複数のマイクや楽器を同時に接続したい場合は、入力が足りない可能性があります。
    • AG06MK2:マイク入力は2つありますが、さらに多くの楽器や外部機器を同時に接続したい場合は、別途ミキサーやオーディオインターフェースが必要になることもあるでしょう。
    • 一部のDJ機器など、特定の接続には変換ケーブルが必要になる場合があります。
  • DSPエフェクトの限界
    内蔵エフェクトは手軽で高品質ですが、PCのプラグインエフェクトに比べると、種類やパラメーターの調整自由度は限定されます。より高度で多種多様な音作りを追求したい場合は、別途PCベースのエフェクト環境を検討する必要があるでしょう。
  • 単体でのミキシング機能
    AGシリーズはミキサー機能を備えますが、本格的なアナログミキサーのような詳細なEQ調整や、各チャンネルへのセンド/リターン機能などは持ちません。あくまで配信に特化したシンプルなミキシング機能が中心です。

まとめ:あなたに最適なAGシリーズを選んで、最高の配信を始めよう!

ここまで、YAMAHA AG03MK2とAG06MK2について、その魅力から機能、選び方、そして応用的な使い方までを徹底的に解説してきました。

機材に詳しい住友さん
機材に詳しい住友さん

AGシリーズは、単なる機材じゃなくて、配信者の成長をサポートしてくれるパートナーみたいなものですね。シンプルに始めたい人も、後々こだわりたい人も、どちらにも寄り添ってくれる懐の深さがあります!

どちらのモデルも、配信者にとって非常に魅力的なオーディオインターフェースです。

  • シンプルで手軽に高音質配信を始めたい方には、AG03MK2が最適です。
  • 将来的にコラボ配信や複数の楽器を接続したい方には、AG06MK2が強力なパートナーとなるでしょう。
機材に詳しい住友さん
機材に詳しい住友さん

もし悩んだら、ちょっと予算を頑張ってAG06MK2を選ぶと、後で『あっちにしておけばよかった!』って後悔する可能性が減るんじゃないかと思います!

あなたの配信スタイルや将来の展望に合わせて、最適な一台を選び、ぜひ今日から最高の配信ライフをスタートさせてください。AGシリーズが、あなたのクリエイティブな活動を強力にサポートしてくれるはずです。

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今回検証した機器が気になった方は以下もチェックしてみてくださいね!
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/index.html

機材協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン
レビュー:住友 順

この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

「ストリーマーマガジン」は、VTuberや配信クリエイターに興味がある方、ご自身でも活動されている方、そしてこれから配信をはじめてみたい方を応援するWebメディアです。 配信初心者さんからベテランさんまで、幅広く楽しめる情報をお届けします。

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