VTuberがグッズ制作・販売するには?初心者向けに方法と注意点を解説!

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配信活動を続けていると、一度は考えるのが「オリジナルグッズを作ってみたい」ということ。
ファンに喜んでもらえるし、自分の活動の証にもなるし、さらには収益源としても期待できる。ただ、実際にやろうとすると「何から始めればいいの?」「お金はどのくらいかかる?」「在庫を抱えるのは不安だな…」と悩みが尽きないものです。
そこでこの記事では、グッズの種類や制作方法、販売のやり方まで、初めての方でもつまずかないように整理してお伝えします。
VTuberがグッズを作る3つのメリットと目的

グッズを作る大きな理由は三つあります。
ひとつ目はファンとの距離がぐっと近づくこと。配信やSNSで応援してくれる人が、アクスタや缶バッジを手に取った瞬間、その存在を身近に感じてもらえます。まさに活動のシンボルを共有するような体験といえるでしょう。
二つ目は収益化。広告や投げ銭に比べて、グッズは形が残るのでファンにとっても購入のハードルが低めです。少しずつでも売上が積み重なれば、活動を続ける大きな支えになります。
そして三つ目は認知の広がり。例えばファンが身につけたTシャツやキーホルダーをきっかけに、周りの人が「そのキャラは誰?」と興味を持つかもしれません。自然と新しい人に知ってもらえるチャンスにもなるのです。
このように、グッズは単なるおまけではなく、活動を長く続けるための大切な柱になります。
初心者でも作りやすいVTuberグッズの種類

グッズ制作と聞くと「難しそう」と感じる方もいるかもしれません。けれど、実は個人でも始めやすく、ファンに喜ばれる定番アイテムはたくさんあります。最初の一歩におすすめなのは、小物や低コストで作れるグッズです。
アクスタ・アクキー・缶バッジ
まさに王道といえる定番。イラストをそのまま活かせるうえ、サイズも手ごろで持ち歩きやすいのが魅力です。机に飾ったり、カバンに付けてもらったりと、ファンにとっては推しを日常に連れて歩ける感覚になります。
ステッカー・クリアファイル
印刷費用が安く、まとめて作りやすいのが特徴。手軽に配布できるので、イベントのノベルティやテスト販売にもぴったりです。販売用だけでなく「まずは少数を作って反応を見る」試作用途にも向いています。
Tシャツやパーカーなどアパレル
ワンランク上を目指すならアパレル。着るだけで推し活になるので、ファンにとっては魅力的です。ただしサイズ展開や在庫管理の負担があるため、最初はオンデマンドサービスを使うと安心。注文ごとに製造される仕組みなので在庫リスクはありませんが、納期が前後することがある点には注意が必要です。
デジタルボイス・イラストデータ
物理アイテム以外に人気が高まっているのがデジタルグッズ。録音したボイスや描き下ろしイラストを販売すれば、在庫を抱える必要がなく、制作コストも低め。初心者にとってはリスクが少なく、チャレンジしやすい選択肢といえるでしょう。
グッズ制作ってどうやるの?3つの方法とコスト感

いざグッズを作ろうと思っても「どうやって作るのがいいんだろう」と迷いますよね。
今回ご紹介する方法は大きく分けて三つ。それぞれに特徴とコスト感があるので、状況に合わせて選びましょう。
制作会社に依頼
専門業者にまとめて発注する方法です。数が増えるほど単価が下がり、品質も安定しやすいのが強み。ただし最低注文数が決まっている場合が多く、最初から大きな在庫を抱えるリスクがあります。イベントに合わせて大量に配るときや、すでに一定のファン層がいるときに向いています。
ハンドメイド・自作
家庭用プリンターや手作りキットを使って少量だけ作る方法もあります。メリットは少数で試せること。ただし手間も時間もかかり、品質の安定性は難しいため、本格的に販売するよりは「試作品」や「ノベルティ」向けと考えるのが無難です。
オンデマンド(SUZURI・pixivFACTORYなど)
近年人気なのがオンデマンドサービス。デザインをアップロードするだけで1点から注文でき、在庫は持たずに済みます。費用も基本はゼロで、売れた分から手数料が引かれる仕組み。コストは割高ですが、赤字の心配が少なく、初心者が最初に試す方法としておすすめです。
グッズはどうやって販売する?販売方法の種類と選び方

グッズが完成したら、次はどうやってファンに届けるかを考える番です。販売方法はいくつかありますが、それぞれに強みと弱みがあります。ここでは代表的な三つの方法を紹介します。
通販サイト(BOOTH・BASEなど)
もっとも一般的なのがネット通販。BOOTHは匿名配送やオンデマンド連携があり、個人でも始めやすい環境が整っています。BASEは自分のネットショップを作る感覚で、デザインの自由度が高いのが特徴です。どちらも登録無料で、売れたときに手数料がかかる仕組みなので、最初の一歩に向いています。
受注生産・オンデマンド販売
在庫を持たず、注文が入った分だけ生産する方式です。前の章で紹介したSUZURIやpixivFACTORY連携を使えば、自分はデザインを登録するだけ。製造や発送はサービス側が行ってくれます。初期費用ゼロで始められるため、赤字のリスクを抑えたい人にぴったり。ただし1点ごとの原価は高めなので、価格設定には工夫が必要です。
イベント・オフ会での直接販売
リアルイベントに参加して、会場で直接ファンに届ける方法です。対面での交流は熱量が高く、限定グッズを用意すれば盛り上がりやすい反面、在庫の持ち込みや売れ残りリスクがあります。準備や当日の対応も大変ですが、ファンとの距離を一気に縮められるのは大きな魅力です。
制作業者・サービスを選ぶときのチェックポイント

いざグッズを作ろうと思っても、業者やサービスは数えきれないほどあります。どこを選んでも同じ…というわけではありません。安心して進めるために、次のポイントを確認してみましょう。
アイテム数とラインナップ
取り扱いアイテムが多い業者なら、将来的にラインナップを広げやすいです。アクスタや缶バッジだけでなく、クリアファイルやマグカップなど幅広く揃っているかをチェックすると安心です。
品質と納期の安定性
印刷の発色やアクリルの厚み、縫製の丁寧さなど、仕上がり品質は業者によって差があります。口コミやサンプルを確認して「納得できるクオリティか」を確かめましょう。また納期は繁忙期など条件によって変動することがあるため、目安日数を事前に確認し、余裕を持ったスケジュールを立てたいところです。
小ロット対応の有無
個人VTuberにとって「少ない数で試せるか」は大事なポイント。最小ロットが大きいと在庫リスクにつながります。缶バッジなどは最小数量が設定されるケースもあるため、10個から発注できるか、1点から作れるオンデマンドに対応しているかを見極めましょう。
見積もりや入稿の手間
データ入稿が複雑だったり、見積もりに時間がかかると制作のハードルは高くなります。テンプレートが用意されているか、オンライン上で自動見積やシミュレーションができるかも確認しておくと安心です。
このように、グッズ業者選びは「ラインナップ・品質・納期・ロット・入稿のしやすさ」の5点を押さえるのがコツです。最初は小ロットでテストし、慣れてきたら定番業者を見つけて長く付き合うと失敗が減ります。
グッズ販売にかかる費用と価格設計

グッズを出すときに最も気になるのが「どのくらい費用がかかって、いくらで売ればいいのか」という点でしょう。
ここを曖昧にしたまま進めると、赤字になったり、ファンに高すぎる印象を与えてしまうことがあります。ポイントをそれぞれ解説していきます。
必要になる主な費用
まず押さえておきたいのは、制作原価です。アクリルや印刷の単価に加え、オンデマンドならベース原価、業者依頼ならロット数による変動があります。さらに、プラットフォームの手数料や振込手数料、発送資材や送料も忘れてはいけません。
価格設定の考え方
目安としては「原価+手数料+送料+α(利益)」で計算します。例えば原価500円、手数料60円、送料200円なら、最低でも760円以上でなければ赤字です。そこに活動を支える利益分を上乗せし、1,000円前後で販売する、といった形になります。プラットフォームによっては割合に加えて固定額の手数料も発生するため、実際の計算では各サービスの最新仕様を必ず確認しておきましょう。
利益率と価格はバランスが大事
ファンにとって手が届きやすい金額と、自分の活動を支えられる利益率のバランスが大切です。缶バッジやステッカーはワンコイン前後、アクスタは1,000〜1,500円程度、アパレルは3,000円以上など、相場感を参考にしながら調整すると安心です。
相場はアイテムの仕様やサイズ、仕入れ方法で大きく変動するため、特にアパレルは原価が高めになりやすい点も意識しておくとよいでしょう。
「費用を正しく把握すること」と「無理のない価格設計」がポイントです。ざっくりでも計算シートを作っておけば、次に何を作っても迷わなくなりますよ。
グッズ販売をする際に気を付けておきたい注意点

グッズを販売するうえで、実は気を付けておきたいポイントがいくつもあります。ここからは特に重要な点を整理してご紹介していきますので、準備の参考にしてください。
在庫管理
在庫を持つ場合、売れ残りはそのまま赤字につながります。最初は少量でテストし、反応を見てから増やすのがおすすめです。通販サイトの在庫数をきちんと反映させ、売り切れ後の対応も事前に決めておくと混乱が少なくなります。
納期とスケジュール管理
イベントや記念日に合わせて販売するなら、逆算スケジュールが必須です。繁忙期は業者の納期が長引くこともありますし、製造・発送は平日のみ進行するのが一般的なケースです。通常より余裕を持って発注し、遅延が見込まれる場合は、ファンに早めに告知することで信頼を損なわずに済みます。
ファン対応とアフターケア
届いた商品の破損や不良は、問い合わせにつながる代表的なトラブルです。交換や返金の方針をあらかじめ決め、分かりやすい説明を用意しておきましょう。
連絡期限や返送方法などは利用しているプラットフォームの規約に合わせるのが基本です。発送通知やお礼メッセージなどの一言があるだけで、満足度が大きく変わります。
海外ファン向けにグッズ販売はできる?ポイントを解説!

国内だけでなく、配信を見てくれている海外ファンにグッズを届けたいと考える方もいるでしょう。ただ、海外向けは配送や言語、関税など注意点が増えるため、国内販売より一手間かかります。ここからは、具体的に気を付けたいポイントを順番に見ていきましょう。
越境販売に対応したプラットフォームを選ぶ
BOOTHやBASEは、連携サービスやアプリを使うことで海外販売に対応できます。特にBOOTHは代理購入サービス(Buyee 連携)を許可すると、購入から国際発送まで代行されるので、個人でも比較的スムーズに始められます。まずは自分が使っているプラットフォームがどのように海外販売をサポートしているかを確認しましょう。
発送と梱包の工夫
海外発送では到着まで時間がかかることも多く、破損リスクも高まります。緩衝材を多めに入れたり、段ボールを二重にするなど工夫が必要です。さらに国や地域によって禁制品(送れないもの)が違うので、日本郵便など配送業者の案内ページで事前にチェックしておくことも欠かせません。
言語対応とサポート
商品ページに英語で一言説明を添えるだけでも親切です。発送日数の目安や返品不可の条件に加えて、関税や輸入税は購入者負担になるケースがある旨も英語で明記するとトラブルを減らせます。問い合わせ対応をすべて翻訳する必要はありませんが、自動翻訳を活用すれば十分カバーできます。
まとめ
VTuberがグッズ制作に挑戦することは、ファンとの距離を縮め、活動を長く続けるための大きな力になります。
アクスタや缶バッジといった定番の小物から始めるのも良し、オンデマンドサービスでリスクを抑えて試すのも良し。大切なのは、最初から完璧を目指すのではなく、自分の規模や予算に合った方法を選ぶことです。
また、価格設計や在庫管理、納期の逆算、さらには海外対応など、考えるべきポイントは多岐にわたりますが、一つひとつ整理しておけば難しくありません。むしろ、そこを丁寧に整えることで「安心して買える」環境ができ、ファンに長く愛される活動につながっていきます。
まずは小さな一歩から。試作品でもオンデマンド販売でも構いません。自分の世界観を形にして届ける経験こそが、次の挑戦への大きな糧になります。
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