OBS×Discordの画面共有手順やよくあるトラブルの対処法!

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OBSを使ってDiscordで画面共有をする方法は、「映像だけ共有したいのか」「映像と音声の両方を届けたいのか」などの目的によって異なります。
さらに、単なる画面共有だけでなく、OBSを利用してDiscordにオーバーレイを表示させたり、全画面で共有したりする場面もあるでしょう。
この記事では、OBSとDiscordを組み合わせた画面共有のやり方を解説します。必要な設定を正しい手順で進め、スムーズに画面共有をしましょう。
OBS×Discordの画面共有方法
OBSとDiscordを組み合わせると、オンラインミーティングや配信で活用できる画面共有が楽にできます。ただし、設定方法は目的によって異なるので、正しい手順を理解することが大切です。
ここでは、以下の目的に応じた設定方法を解説するので、自分に合った設定を取り入れて快適な画面共有を始めましょう。
- 映像のみを画面共有する手順
- 映像・音声を画面共有する手順
映像のみを画面共有する手順
映像のみを共有したい場合には、OBSの仮想カメラ機能を活用するのがおすすめです。この方法を使えば、PowerPointのスライドショーやメモ帳など、音声を含まない画面をDiscordに共有できます。
具体的な手順は、以下を参考にしましょう。

1.OBSの準備
OBSを起動し、共有したい画面をセットします。PowerPointのスライドショーを表示するなら、OBSの「ソース」から「ウィンドウキャプチャ」を選択し、該当のウィンドウを指定しましょう。
2.仮想カメラを開始
次に、OBSの画面右下にある「コントロール」パネルで「仮想カメラ開始」をクリックしましょう。OBSが仮想カメラとして動作し、設定した映像がDiscordに送れるようになります。
3.Discordでの設定
Discordを開き、左下にある歯車アイコンをクリックして「ユーザー設定」を開きます。その中の「音声・ビデオ」タブを選び、カメラの項目で「OBS Virtual Camera」を選択します。プレビューにOBSの映像が表示されていることを確認しましょう。
4.通話を開始し、画面共有
Discordで通話を開始し、通話画面内の「動画」ボタンをクリックすると、OBSの映像が他の参加者に共有されます。もしプレビューで左右反転して見えても、実際に送られる映像は正常なので心配はいりません。
仮想カメラについては以下の記事でも解説していますので、気になる方はこちらの記事もチェックしてください。
OBSの仮想カメラとは?Discord・Zoomでの使い方を解説
映像・音声を画面共有する手順
ゲーム配信やYouTube動画を共有したい場合は、映像と音声を同時に共有する設定が必要です。
具体的な手順は、以下を参考にしましょう。

1.OBSで映像を準備
まずOBSを起動し、共有したい画面を設定します。ゲーム画面を使う場合は、OBSの「ソース」から「ビデオキャプチャデバイス」を追加してキャプチャーボードを設定しましょう。ブラウザを共有する場合は、「ウィンドウキャプチャ」を選んで目的のウィンドウを指定します。
2.全画面プロジェクターの設定
OBSのプレビュー画面を右クリックし、「全画面プロジェクター(プレビュー)」を選びます。その後、映像を表示させたいモニターを選択すると、OBSの映像がモニター全体に映し出されます。
3.音声の設定
次に音声の準備です。OBSの「音声ミキサー」で、共有したい音声(ゲーム音やブラウザ音声)が有効になっているかチェックしましょう。必要に応じてボリュームの調整もします。
4.Discordで画面共有
Discordを開いて通話を始めます。通話画面に表示される「画面」ボタンをクリックし、「全画面プロジェクター」を選びます。次に解像度やフレームレートを設定し、「Go Live」をクリックすれば準備完了です。
OBSで高音質なDiscord音声を配信したい方は、こちらの記事もチェックしましょう。
OBS配信でDiscordの音声・画面を共有・連携する方法を解説
OBS×Discordでオーバーレイ表示する方法
オーバーレイは、配信中に通話相手のアイコンや名前を画面に表示させる方法です。オーバーレイを活用すれば配信画面をカスタマイズでき、他の配信者との差別化を図ることも可能です。
ただし、OBSとDiscordでオーバーレイを実現するには、StreamKitというツールが必須です。以下では、StreamKitとOBSそれぞれの設定方法を解説します。
StreamKit側の設定手順

1.StreamKitを起動して接続を許可
Discordにログイン後、ブラウザでStreamKitを開き、Discordアカウントとの連携を許可しましょう。
2.OBS向けの設定をインストール
StreamKitのメイン画面にある「Install for OBS」をクリックしましょう。
3.サーバーとチャンネルの選択
「STATUS WIDGET」の「Server」から、オーバーレイを設定したいサーバーを選びます。右側のプレビュー画面でサーバー名とアイコンを確認し、正しいサーバーが選ばれているかチェックしましょう。
4.ボイスチャンネルの選択
「VOICE WIDGET」の「Voice Channel」で、オーバーレイに表示したいボイスチャンネルを指定しましょう。
5.オーバーレイのデザイン調整
画面をスクロールすると、文字サイズ、背景色、アイコンの表示形式などをカスタマイズする項目が出てきます。プレビュー画面を見ながら、自分の配信画面に合うデザインを設定しましょう。
6.オーバーレイ用URLをコピー
設定が完了したら、画面右下に表示されているオーバーレイ用のURLをコピーしましょう。
OBS側の設定手順

1.ブラウザソースを追加
OBSを起動し、画面下部の「ソース」にある「+」ボタンをクリックします。メニューが表示されるので、「ブラウザ」を選択しましょう。
2.StreamKitのURLを貼り付ける
先ほどStreamKitでコピーしたオーバーレイ用のURLを、OBS設定画面の「URL」欄にそのまま貼り付けます。さらに、StreamKitで指定されている幅と高さ(WidthとHeight)の数値を入力しましょう。
3.オーバーレイのプレビュー確認
設定を保存すると、オーバーレイがOBSのプレビュー画面に反映されます。配置が適切かチェックしながら、画面上の調整をしましょう。
OBS×Discordの全画面共有方法
OBSとDiscordを組み合わせる全画面共有方法を解説します。

1.OBSにプレビュー画面を準備
OBSを起動し、「ソース」欄に共有したい映像を登録します。ゲーム画面を共有したい場合は「ゲームキャプチャ」、ブラウザを共有するなら「ウィンドウキャプチャ」を選びましょう。
2.全画面プロジェクターを開く
プレビュー画面を右クリックし、メニューから「全画面プロジェクター(プレビュー)」を選択。続いて映像を表示するモニターを指定しましょう。
3.Discordで通話を開始
Discordを起動し、共有したい相手との通話を開始しましょう。ボイスチャンネルに参加するか、直接通話を行います。
4.画面共有を設定
通話画面下の「画面」をクリックし、表示されるリストから「OBS全画面プロジェクター」を選びましょう。
5.画質とフレームレートを調整
共有設定画面で解像度とフレームレートを設定します。720pxまたは1,080pxの解像度、30fpsまたは60fpsのフレームレートが一般的です。「小さい」と指摘される場合は、視聴者の通信環境に合わせて設定しましょう。
6.共有を開始
「Go Live」をクリックして全画面共有を開始すると、Discord内の参加者に全画面映像がリアルタイムで配信されます。
OBS×Discordの画面共有に関するトラブル対処法
OBSとDiscordを組み合わせた画面共有は便利ですが、環境や設定によっては以下のようなトラブルが起きることもあります。
- OBSにDiscordが映らない
- OBSにDiscord音声が入らない
- OBSにDiscord音声を入れずに配信したい
上記のトラブルと解決方法を解説します。
OBSにDiscordが映らない
画面共有されないときは、Discordの「配信モード」の設定やOBSでの「ソース」の選択ミスが考えられます。
以下の手順で設定を確認しましょう。

1.Discordを起動し、画面左下の歯車マークをクリックして「ユーザー設定」を開く
2.「アプリの設定」内の「配信モード」を選択
3.「スクリーンキャプチャからDiscordウィンドウを隠す」にチェックが入っている場合は外す
4.OBSを起動し、「ソース」から作成済みの「ウィンドウキャプチャ」を選択
5.「プロパティ」を開き、「ウィンドウ」欄でDiscordのウィンドウが正しく指定されているかチェック
6.Discordのウィンドウが表示されない場合は、Discordを一度終了してから再起動して再確認
上記で紹介した方法を試しても改善されない場合や画面キャプチャについて詳細がきになる方は、こちらの記事もチェックしましょう。
OBSでの画面キャプチャを徹底解説!映らないときの対処法も紹介
OBSにDiscord音声が入らない
Discordの音声がOBS側で聞こえない場合、Windows、OBS、Discordそれぞれの出力デバイス設定を統一する必要があります。
以下の手順でそれぞれの設定を確認し、音声トラブルを解消しましょう。
1.Windowsの音声デバイスを設定
1-1.タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンド設定」を開きます。
1-2.「出力デバイス」から使用しているスピーカーやヘッドホンを選びましょう。

2.OBSの音声デバイスを設定
2-1.OBSを起動し、画面右下の「設定」をクリックします。
2-2.「音声」を選択し、「デスクトップ音声」を「既定」に設定しましょう。

3.Discordの音声デバイスを設定
3-1.Discordを起動し、左下の歯車アイコンをクリックして「ユーザー設定」を開きます。
3-2.「音声・ビデオ」を選択し、「出力デバイス」を「Default」に設定しましょう。
「設定後もゲーム音が出ない」「画面共有がうまくいかない」といった場合は、デバイスを再接続して再試行しましょう。どうしても音が出ずに困っている場合は、こちらの記事もチェックしましょう。
OBSで音が出ない?症状別のトラブル解決法を分かりやすく解説!
OBSにDiscord音声を入れずに配信したい
「win-capture-audio」というプラグインを使えば、Discordの音声をOBSに取り込まず、他の音声だけを配信できます。通話内容を配信に載せたくない場合や、プライバシーを守りたいときに便利です。
具体的な手順は以下をチェックしましょう。
1.プラグインをインストール
1-1.「win-capture-audio」をインストールしてOBSに追加します。
1-2.OBSを再起動してプラグインを有効化しましょう。
2.OBSの音声設定を調整
2-1.OBSを開き、「設定」→「音声」タブを選択します。
2-2.「グローバル音声デバイス」にある「デスクトップ音声」を「無効」に設定しましょう。
3.アプリケーション音声キャプチャを設定
3-1.OBSの「ソース」から「+」をクリックし、「Application Audio Output Capture」を追加します。
3-2.プロパティで以下を設定しましょう。
・「Mode」→「Capture specific window」
・「Window」→「Discord.exe」
・「Capture all audio EXCEPT the selected window」→ チェックを入れる。
4.設定を確認
4-1.配信プレビューを確認し、Discordの音声が入らないことをチェックしましょう。
OBS×Discordの画面共有を設定したら、次は?
今回は、OBSとDiscordを組み合わせた画面共有方法を解説しました。
OBSとDiscordを使った画面共有は、目的に応じた設定方法を熟知すれば幅広いシーンで活用できます。
映像のみを 共有したい場合 | 映像と音声を 共有したい場合 | オーバーレイ 表示 |
---|---|---|
仮想カメラ機能を利用し、シンプルで効率的な画面共有が可能。 PowerPointやメモ帳など音声不要の映像に最適。 | 全画面プロジェクター機能と音声ミキサー設定を活用することで、ゲーム配信や動画共有が楽にできる。 | StreamKitを使って通話相手のアイコンや名前を画面に表示できる。 |
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