OBSに使えるおすすめマイクフィルタ5選!設定手順も紹介

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配信中に「マイク音声がこもっている」「ノイズが多い」と指摘されて悩んでいませんか?
OBSのマイクフィルタを正しく設定することで、視聴者が聞き取りやすいクリアな音声を出すことができます。
本記事では、初心者の方でも簡単に設定できるOBSのマイクフィルタの使い方や手順を徹底解説します。
この記事を読めば、音質改善に必要なフィルタ設定のコツが分かり、音声クオリティを上げられるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
OBSで使えるマイクの設定方法は?
OBSで使えるマイクを適切に設定することで、音声トラブルを未然に防ぐことにつながります。
また、フィルタ機能を活用することで、音質をさらに向上させることも可能です。
ここでは、具体的な設定手順をご紹介します。
まず、OBSを開き、画面右下の【設定】ボタンをクリックしましょう。

「音声」タブの「グローバル音声デバイス」で「マイク音声」のプルダウンを確認し、使用したいマイクを選択してください。
複数のマイクを使用する場合は「マイク音声2」や「マイク音声3」の項目を同じ手順で設定します。

マイクの接続が一時的に外れると、「デバイスが接続されていないまたは利用不可」と表示される場合があります。
上記のような場合は、マイクを再接続した後、再び設定画面を確認してデバイスを選択してください。
また、マイクがOBSに表示されないときは、PCの設定で入力デバイスをチェックします。
macの場合、システムの【サウンド】を開き、使用するマイクがリストに表示されていることを確認しましょう。
OBSのマイクフィルタは「上から順番に」効果がかかる
OBSでマイクのフィルタを設定するときは「上から順番に」効果が適用されることを覚えておきましょう。
順番を守るだけで、音声が聞き取りやすくなり、配信の質が上がります。

フィルタは1つずつ音を加工し、その結果が次のフィルタに引き継がれる仕組みです。
例えば、最初に「ノイズ抑制」を使って環境音を消した音に対し「ゲイン」で音声の大きさを調整します。
その後「ノイズゲート」を設定すれば、余計な小さな音(キーボードやマウスの音など)がカットされます。
逆に、順番を守らないとノイズが目立つ、音割れが起こるなど、かえって聞きとりづらい音声になってしまうこともあるので注意しましょう。
OBSに使えるおすすめのマイクフィルタ5選
OBSで配信を行う際、音声の質を高めるためにマイクフィルタの設定は欠かせません。
ここでは、おすすめのマイクフィルタ5つを紹介します。
- ノイズ抑制
- ノイズゲート
- ゲイン
- コンプレッサー
- Upward Compressor
それぞれ見ていきましょう。
ノイズ抑制
ノイズ抑制は、環境音や電子機器から発生する「ジー」「ザー」のような雑音を取り除くフィルタです。
例えば、エアコンやパソコンの動作音など、配信中に気になりやすい背景ノイズを軽減できます。
ノイズ抑制は、特に静かな場所で配信できない場合に効果を発揮します。
OBSでは「RNNoise」と呼ばれるAIベースの方式が推奨されており、高精度でノイズを抑えることが可能です。
ただし、設定を強くしすぎると声がこもることがあるため、テストを行いながら微調整しましょう。
ノイズゲート
ノイズゲートは、小さな音を一定の音量以下でカットするフィルタです。配信中にマウスクリックやキーボードの打鍵音といった不要な音が混ざるのを防げます。
ノイズゲートは、音声が発せられていない静かな時間に混ざる余計なノイズを排除するのにも役立ちます。
ただし、設定が厳しすぎると小さな声が途切れることがあるため「しきい値」を慎重に調整することが重要です。
特に、閉鎖しきい値(Close Threshold)と開放しきい値(Open Threshold)の設定バランスに注意しましょう。
ノイズゲートについて詳細が気になる方は次の記事を参考にしてください。
OBSのノイズゲートとは?設定方法やノイズ抑制との違いも解説!
ゲイン
ゲインは、音声全体の音量を上げたり下げたりするフィルタです。
声が小さい場合に音量を増幅したり、大きすぎる場合に抑えることで、視聴者が聞きやすい音量を保てます。
ゲインは、声がマイクに正しく入力されているのに聞き取りづらい場合や、他のフィルタ設定で音量が低くなりすぎた場合に有効です。
ただし、ゲインを上げすぎると音割れの原因になるため、適切なレベルに調整してください。
コンプレッサー
コンプレッサーは、音声の音量バランスを整えるおすすめのフィルタです。
具体的には、突然の大声や突発的な音を抑えながら、全体の音量を一定に保つことで、視聴者に快適な音声を提供します。
コンプレッサーは特に、感情の高ぶりなどで声が急に大きくなる場合に役立ちます。
しきい値(Threshold)を適切に設定することで、コンプレッサーが反応する音量を制御することが可能です。
また、アタックタイム(Attack Time)とリリースタイム(Release Time)を調整することで、音声の自然さを保ちながら効果を最大化できます。
コンプレッサーについて詳細が気になる方は次の記事を参考にしてください。
OBSコンプレッサーの設定方法を解説!配信時のマイク音割れ対策に
Upward Compressor
Upward Compressor は、静かな音を引き上げて聞き取りやすくするフィルタです。
特に、ささやき声や繊細な音を視聴者に届けたい配信に適しています。
以下に、主なパラメーターを表にまとめました。
パラメーター | 詳細 |
---|---|
比率 (Ratio) | 小さな音をどの程度引き上げるかを決める値 |
しきい値 (Threshold) | 効果を適用する音量の基準値 |
アタックタイム | 効果が始まるまでの時間 |
リリースタイム | 効果が終了するまでの時間 |
出力ゲイン | 処理後の音声の全体的な音量を調整する値 |
ニー (Knee) | 効果を緩やかに適用する範囲を設定する値 |
「しきい値」を周囲のノイズより少し上に設定すると、ノイズを増幅せずに必要な音だけを引き上げられます。
「比率」や「アタックタイム」を適切に調整して、自然な音声の仕上がりを目指しましょう。
【追加機能】OBSのマイクフィルタ「VSTプラグイン」の特徴
OBSには、標準の音声フィルタに加えて、外部でダウンロードできる「VSTプラグイン」を導入することで、音声の細かい調整が可能になります。
ここでは、特に便利な2つのプラグインを紹介します。
- 「Marvel GEQ」で高低音が聞き取りやすくなる
- 「Grallion」でモザイク音声をかけられる
それぞれ見ていきましょう。
「Marvel GEQ」で高低音が聞き取りやすくなる
「Marvel GEQ」は、OBSで使用できるマイクフィルタの中でも特におすすめの無料プラグインです。
「Marvel GEQ」を使うと、声の高い部分を強調して明るくしたり、低い部分を深みのある音にしたりできます。
例えば、高音を少し強調することで声を明るくはっきり聞こえるようにしたり、低音を加えることで声に深みを持たせたりできます。
設定も簡単で、プラグイン内の「Preset」メニューから「Brighter and Bassy」を選ぶだけで、すでに調整済みの設定を適用可能です。
「Marvel GEQ」を活用すれば、どのデバイスで聞いてもクリアでバランスの良い音声が提供できるでしょう。
「Grallion」でモザイク音声をかけられる
「Grallion」は、声の高さを自由に変えられるボイスチェンジャープラグインです。
自分の声を高くして可愛らしいキャラクターのようにしたり、低くして威厳のある声にしたりといった変化が可能です。
また「モザイク音声」も簡単に作れるため、匿名性を高めたい配信やゲーム実況でのエンタメ要素として活用できます。
プラグイン内のつまみを調整するだけで声のトーンを変更できるため、操作も簡単です。
声に変化を加えることで、視聴者に新しい楽しみを提供できるでしょう。
VSTプラグインについて詳細が気になる方は次の記事も参考にしてください。
OBSに導入できる無料おすすめVSTプラグイン7選|入れ方も紹介
OBSに使えるマイクフィルタの設定手順
OBSに使えるマイクフィルタの設定は、以下の手順に沿って行いましょう。
- ステップ1:コンプレッサーで音量のばらつきを抑える
- ステップ2:ノイズ抑制で雑音をカットする
- ステップ3:ゲインで音声レベルを調整する
- ステップ4:ノイズゲートで不要な音を除外する
- ステップ5:3バンドイコライザーで声をクリアにする
- ステップ6:リミッターで音割れを防止する
それぞれ詳しく見ていきます。
ステップ1:コンプレッサーで音量のばらつきを抑える

まずはコンプレッサーを設定して、音量のばらつきを抑えましょう。コンプレッサーは、大きな音を自動で抑制し、音割れやゲーム音の大きすぎを防ぎます。
設定では「比率(Ratio)」と「しきい値(Threshold)」が重要です。
「比率」は大きな音をどの程度抑えるかを設定し「しきい値」はコンプレッサーが作動する音量レベルを決めます。
初心者の方はデフォルト設定をもとに配信音声を確認しながら調整するといいでしょう。
ステップ2:ノイズ抑制で雑音をカットする

次に「ノイズ抑制」を設定し、「ジー」「ザー」のような雑音を取り除きましょう。
ノイズ抑制フィルタは配信に欠かせない機能で、ノイズが残ると視聴者が離れる原因になります。
設定では「抑制レベル」をノイズの大きさに合わせて調整します。
小さなノイズには0~-5dB、大きなノイズには-10~-20dBが目安です。ただし、設定を強くしすぎると声がこもったり、小さな声が消える可能性があるため注意しましょう。
ステップ3:ゲインで音声レベルを調整する

次に「ゲイン」を使って音声の大きさを調整しましょう。
音量が小さい場合は値を上げ、大きすぎる場合は下げることで適切なレベルに調整できます。
ただし、ゲインを上げるとノイズも一緒に増幅されるため、先にノイズ抑制を設定しておくことが重要です。
OBSのホーム画面下部分には、マイク音量を確認できる目盛りがあります。
音量の目安は、OBSのマイクミキサーで「黄色と赤の間」に調整するのが理想的です。

赤まで達すると音割れのリスクがあるため注意してください。
音量が突然大きくなった場合は、コンプレッサーが補正してくれるので、過度な心配は不要です。
ステップ4:ノイズゲートで不要な音を除外する

「ノイズゲート」を使って、小さな不要な音をカットしましょう。設定のポイントは「開放しきい値」と「閉鎖しきい値」の2つです。
「閉鎖しきい値」は小さな音を除外する設定で、値を下げすぎると声の語尾が途切れる可能性があります。
「開放しきい値」は認識する音量の上限を設定し、操作音や環境音が配信に乗らないよう調整します。
試しながら、周囲の環境音に応じてこれらの値を調整しましょう。
初心者の方はまずこの2つを設定するだけで十分です。
ステップ5:3バンドイコライザーで声をクリアにする

「3バンドイコライザー(EQ)」を使うことで、特定の周波数帯を調整し、声をよりクリアにできます。
高音、中音、低音をブーストまたはカットすることで、音声を配信内容に合わせて最適化するのに役立ちます。
ノイズ抑制やノイズゲートの前に特定の周波数をブーストすると、周波数帯のノイズも強調される可能性があるため、適用順序に注意しましょう。
低音を抑えすぎると声が薄くなり、高音を上げすぎると耳障りになる場合があるため、バランスを取りながら調整することが大切です。
ステップ6:リミッターで音割れを防止する

OBSでマイクを使用する際、音割れを防ぐためのフィルタとして「リミッター」は非常に便利です。
リミッターは、ホラーゲームやオンラインゲームなどで突然大声を出してしまう場面で特に有効です。
リミッターの設定では「しきい値(Threshold)」を調整して効果を適用する音量を決めます。音割れを防ぐため、大きな声だけに効果を限定するように設定しましょう。
ただし、しきい値を下げすぎると、すべての声が削除されるリスクがあるため注意が必要です。
OBSにマイクフィルタを設定する際のポイント
ここからは、OBSにマイクフィルタを設定する際のポイントを2つ紹介します。
- 自分の声を確認しながら音声フィルタを調整する
- マイクの性能が配信音声の質を左右する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自分の声を確認しながら音声フィルタを調整する
OBSの音声フィルタを設定する際は、マイク音声をモニタリングしながら行うことが重要です。
配信時に実際に聞こえる音声を確認しながら調整ができます。
設定手順として、まずはOBSのホーム画面右下にある「設定」を開きましょう。

「音声」を選択し、「マイク音声」で使用するマイクを選びます。

ホーム画面に戻り、マイクの縦に並んだ3つの点をクリックして「オーディオの詳細プロパティ」を開きましょう。

マイクの「音声モニタリング」を「モニターのみ」に設定します。

これで、自分の声をリアルタイムでモニタリングできるようになります。
音声の状態を確認しながらフィルタの調整を行うことで、ノイズや音量バランスを最適化できます。
設定後は「モニターオフ」に戻すのを忘れないようにしましょう。
マイクの性能が配信音声の質を左右する
OBSで音声をクリアにするには、マイクの性能が非常に重要です。
フィルタを正しく設定しても、マイク自体の音質が悪ければ、調整後の音声も十分なクオリティにはなりません。
逆に、性能の良いマイクを使えば、元の音声が聞き取りやすくなり、フィルタを適用することでさらにクリアな音声が得られます。
ゲーム配信をメインとする場合、机に置けるスタンドアロン型のマイクがおすすめです。
具体的には、HyperXの「QuadCast」やオーディオテクニカの「AT2020USB+」が人気です。適切なマイク選びで、配信音声の質を大きく上げられるでしょう。
なお、OBSでマイクの音声が入らない場合は、以下の記事を参考にしてください。
OBSでマイクの音声が入らない?考えられる原因と対処法を解説!
OBSにマイクフィルタを設定したら、次は?
今回は、OBSのマイクフィルタの設定方法やおすすめのフィルタについて解説しました。適切なフィルタ設定を行うことで、視聴者が聞き取りやすいクリアな音声を実現できます。
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