iPadの画面をOBSに映したい人必見!必要な機材・設定方法を徹底解説

Index
「iPadの画面をOBSに映したいけど、やり方がわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。
実は、iPadをOBSに映す方法はとてもシンプルです。有線でしっかりつなぐ方法もあれば、アプリを使ってワイヤレスで接続する方法もあります。
必要な機材やアプリは限られているため、一度やり方を覚えてしまえば誰でも再現できるでしょう。
この記事では、iPadの画面をOBSに映す具体的な方法を、有線・無線の2パターンに分けてわかりやすく解説します。
iPadの画面をOBSに映す方法は「有線」と「無線」の2通り
動きの多いゲームやイラスト配信など「映像の滑らかさを重視したい」という方には安定した有線接続がおすすめ。一方で「まずは試してみたい」「手元にあるもので始めたい」という方には無線接続がおすすめです。
まずは、それぞれの特徴や適した使い方について具体的に見ていきましょう。
安定性重視なら有線接続
配信中に「画面が止まった」「音が遅れて聞こえる」といったトラブルを避けたいなら、有線接続がおすすめです。
iPadとPCをケーブルでつなぐことで、Wi-Fi環境に左右されず、映像も音も安定して配信できます。
動きの多いゲームや、イラスト配信で筆の動きを細かく見せたい場合に効果的です。有線接続なら遅延や映像の乱れが起きにくく、視聴者のストレスを軽減し離脱を防げるでしょう。
一方で、必要な道具を揃えたり接続の順番を理解したりと、最初の準備に少し時間がかかります。
しかし、一度やり方を覚えれば次回からはスムーズに配信を始められます。
手軽に始めるなら無線接続
「まずはOBSを試してみたい」「とりあえず配信の雰囲気を掴みたい」という方には、無線接続がおすすめです。
Wi-Fiを使ってiPadの画面をミラーリングする方法なら、ケーブルや機材を用意しなくてもすぐに始められます。
ただし、Wi-Fiの電波状況が悪いと映像が止まったり音がズレたりすることがあります。動きの速い映像を扱うゲーム配信では、ラグが気になるかもしれません。
雑談メインの配信や静止画中心の配信など、負荷が少なく通信環境の影響を受けにくいジャンルでは、無線接続でも快適に使えます。
iPadをPC(OBS)に有線接続する方法
iPadをPCに有線接続するには、いくつかの機材が必要です。
聞き慣れない道具もあるかもしれませんが、それぞれの役割と接続方法を理解すれば、決して難しい作業ではありません。
実際に使用する道具と役割、そして接続の手順を解説します。
有線接続に必要な機材
iPadをOBSに有線でつなぐには、下記3つの道具が必要です。
- キャプチャーボード
- Apple純正アダプタ
- HDMI・USBケーブル
いずれも役割がはっきりしていて、ひとつでも欠けるとうまく映りません。それぞれの特徴を見ていきましょう。
キャプチャーボード
iPadの画面や音声をパソコンに取り込むための装置で、キャプチャーボードがなければOBS側でiPadの映像を認識できません。
例えば、テレビ番組を録画するためのレコーダーのようなもので、iPadの信号をPCが理解できる形に変換する役割を担います。
最近は「UVC対応」と呼ばれるタイプが多く、USBでつなぐだけで動作するものが主流です。OBS初心者にはドライバーのインストールが不要なものがおすすめです。
Apple純正アダプタ
iPadにはHDMI端子が搭載されていないため、HDMIケーブルを使用するには「変換アダプタ」が必要です。
iPadの機種によって対応する端子が異なります。
iPadの端子 | 必要なアダプタ名 |
---|---|
Lightning(第9世代以前) | Lightning Digital AVアダプタ |
USB-C(ProやAir第4世代以降) | USB-C Digital AVマルチポートアダプタ |
安価な互換品もありますが、映像が出ない・音が途切れるといったトラブルが起きやすいため、できればApple純正を選びましょう。
HDMI・USBケーブル
映像と音声の接続には、HDMIケーブルとUSBケーブルの2種類が必要です。
HDMIケーブルはiPad(アダプタ使用)とキャプチャーボード間の接続に、USBケーブルはキャプチャーボードとPC間の接続に使用します。
HDMIケーブルは「フルサイズ(Type-A)」端子を用意します。USBケーブルはキャプチャーボードに付属していなければPC側の端子に合わせたUSB-A to A、またはUSB-A to C などのものを別途用意しましょう。
100円ショップなどで売られている安価な商品は通信が不安定になる可能性があるため、購入する際はレビュー評価の高い製品を選ぶことをおすすめします。
有線接続の手順
OBSでiPadを映すためには、機材を正しく接続しOBSに映像を取り込む設定が必要です。接続や設定の順番を間違えると、映像がうまく表示されないことがあります。
次のステップでは、接続の手順と操作方法を詳しく解説します。
機材を接続し、キャプチャーボードを認識させる
iPadの画面をOBSに映すためには、以下の4つのステップで機材を接続する必要があります。
1.iPadに変換アダプタ(LightningまたはUSB-C)を接続する
2.変換アダプタにHDMIケーブルを差し込む
3.HDMIケーブルのもう一方をキャプチャーボードに接続する
4.キャプチャーボードをUSBケーブルでPCに接続する
すべて接続すると、PCはキャプチャーボードを映像機器として認識します。
映像が認識されない場合は、以下の項目を確認しましょう。
- USBポートが緩んでいないか
- キャプチャーボードの通電ランプが光っているか
- 他のUSB機器と干渉していないか(必要に応じて抜き差し)
OBSに「映像キャプチャデバイス」を追加する
キャプチャーボードがPCに認識されたら、次にOBSでiPadの映像を取り込むための設定をします。やることはシンプルで、「映像キャプチャデバイス」という項目をOBSに追加するのみです。

1.OBSを起動し、左下の「ソース」欄の「+」をクリック
2.「映像キャプチャデバイス」を選択
3.新規作成で「iPad映像」などの名前を入力して「OK」
4.「デバイス」から、接続したキャプチャーボードを選択(例:「USB Video」「HD Video Capture」など)
5.映像が表示されたら「OK」をクリックして完了
プレビュー画面にiPadの映像がリアルタイムで表示されれば、接続成功です。
もし画面が真っ暗のままだった場合は、次の点をチェックしましょう。
- iPadがスリープになっていないか
- ケーブルやアダプタがしっかり差し込まれているか
- デバイス名が合っているか(似た名前が複数ある場合は順番に選んでみる)
以上でOBS側の準備は完了です。あとは音声の設定やレイアウト調整をすれば、配信や録画を始められます。
iPadをPC(OBS)に無線接続する方法
iPadをPCに無線接続する際は、ミラーリングアプリを使用します。
しかし、無線接続ならではの注意点や操作の流れもあるので事前にチェックしましょう。
ここでは、ミラーリングに必要なアプリと具体的な接続手順をわかりやすく紹介します。
無線接続に必要なアプリ
ケーブルを使わずにiPadをOBSへ映したいときに活躍するのが「ミラーリングアプリ」です。
中でも初心者にやさしいのが、無料で使える「LetsView(レッツビュー)」です。
▼LetsView(レッツビュー)がおすすめな理由
- iPadとPCの両方にアプリを入れればすぐ使える
- 完全無料で追加費用ゼロ
- Mac・Windowsのどちらにも対応
- QRコードや数字の入力だけで簡単にペアリング可能
アプリはApp Storeと公式サイトの両方からダウンロードできます。ただし、iPadとPCを同じWi-Fiに接続する必要があるので注意しましょう。
フリーWi-Fiやスマホのテザリングだと接続が不安定になる場合があるので、自宅のWi-Fiを利用することをおすすめします。
無線接続の手順
ミラーリングアプリを用意できたら、次はiPadとPCをペアリングして、OBSで映像を映す操作に進みます。順番に解説していきます。
LetsViewでPCとiPadをペアリングする
まずは、iPadとPCの画面をWi-Fiでつなぐペアリング作業から始めましょう。手順はとてもシンプルです。
【準備】
- iPadとPCの両方に「LetsView」をインストール
- 両方を同じWi-Fiに接続
【ペアリングの流れ】
1.PCでLetsViewを起動し、QRコードまたは数字のミラーリングコードを表示
2.iPadでもLetsViewを起動し、右上の「スキャン」または「コード入力」をタップ
3.PC画面に表示されたQRコードを読み取るか、コードを直接入力
4.「接続完了」と表示されれば、ペアリング成功
OBSに「ウィンドウキャプチャ」としてミラー画面を表示する
LetsViewを使ってiPadの画面をPCに表示したら、OBSの「ウィンドウキャプチャ」機能を使って、PC画面上にiPadの画面を表示しましょう。
操作は以下の通りです。
1.OBSを開いて「ソース」欄の「+」をクリック
2.「ウィンドウキャプチャ」を選択
3.新規作成で「iPad画面」などの名前を入力して「OK」
4.「ウィンドウ」欄から「LetsView」または表示されている画面名を選択
5.映像が表示されていれば「OK」で設定完了
以上でiPadの画面がOBSに映し出されます。
スマホ画面をPCに映すこともできるので、気になる方はこちらの記事もチェックしましょう。
>>OBSでスマホ画面を高画質&低遅延で映す方法【ゲーム配信に最適】
iPad画面がOBSに映らないときの原因と対処法
「ちゃんと接続したのに映像が出ない」「音が出ない」といったトラブルは、焦らずに1つずつ原因を確かめれば解決できることが多いです。
ここでは、有線・無線どちらの接続でも起こりやすいトラブルと対処法をわかりやすく解説します。
キャプチャーボードが映らないときは接続とドライバーを確認
OBSにiPadの画面が映らない場合は、キャプチャーボードとiPadを接続するケーブルや、機器が正しく認識されているか確認しましょう。
よくある原因と対処法は以下の2つです。
よくある症状 | 主な原因 | 対処法 |
---|---|---|
OBSに映像が表示されない | ケーブルの接続ミス、断線 | すべてのケーブルを一度抜いて、カチッと音がするまで再接続する |
キャプチャーボードがデバイス一覧に出てこない | ドライバー未インストール | 製品名を調べて、公式サイトからドライバーを入れてみる |
映像が出てもすぐに真っ暗になる | USBポートの電力不足や相性 | 別のUSBポートに差し替えてみる、またはUSBハブを使わず直接接続する |
もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしましょう。
>>OBSでゲームキャプチャが映らない時の対処法は?原因別の解決策を徹底解説
音が出ないときはOBS設定を見直す
iPadの映像は映っているのに音が出ない場合は、iPad本体の設定とOBS内の音声設定をセットで見直しましょう。
▼音がでないときの確認ポイント一覧
チェック項目 | 確認する内容 | 対処法 |
---|---|---|
iPadの音がそもそも出ていない | ・マナーモードがONになっている ・音量が0になっている | ・スイッチでマナーモードを解除 ・音量ボタンでボリュームを上げる |
音声ミキサーに音声バーが出ていない | 映像キャプチャデバイスの音声がOBSに取り込まれていない | ソースのプロパティを開いて、正しい音声デバイスを選び直す |
音声バーが出ていても動かない | 音声デバイスが認識されていない | デバイス選択を再確認 |
配信や録画には入っているが、自分の耳に聞こえない | 音声のモニター設定が未調整 | 「オーディオの詳細プロパティ」で「モニターと出力」に変更する |
ミラーリングソフトが固まるときは再起動
画面が途中で止まる・OBSに映らなくなるといったトラブルは、ミラーリングソフトが一時的にフリーズしている状態です。
復旧させるために、以下の手順を順番に試してみましょう。
1.iPadとPCの両方でLetsViewを完全に終了(バックグラウンドも含めて)
2.両方の端末でWi-Fi接続をいったん切り、再接続する
3.LetsViewを再起動し、QRコードまたはミラーリングコードでペアリングし直す
ミラーリングが頻繁に止まる場合は、以下の工夫で改善することもあります。
- PC側で使っていないアプリを終了して、処理を軽くする
- Wi-Fiルーターを再起動して接続の不安定さをリセット
- PCとルーターの距離を近づけることで電波の強さを保つ
iPadの画面をOBSに映す時に見落としがちな設定
iPadとOBSの接続がうまくいっていても、「配信中に通知が映ってしまった」「画面が突然消えた」など意外なところでトラブルが起こることがあります。
ここでは、配信前に確認しておきたい見落としがちな2つの設定について解説します。
通知オフ設定をしないとプライベートが映るリスクあり
iPadをOBSでミラーリングすると、LINEのメッセージやSNSのDMなど、個人情報を含む通知が画面に表示されてしまうことがあります。
iPadの画面をそのまま表示し続ける雑談配信やお絵描き配信では注意が必要です。
トラブルを避けるために、配信前に「集中モード」や「おやすみモード」などを活用して、通知を一括でオフにすることをおすすめします。
▼iPadの通知をオフにする手順
1.画面右上から下にスワイプして「コントロールセンター」を開く
2.月のマークをタップ
3.「おやすみモード」など任意のモードを選んでONにする
iPadの電源管理・画面ロックは必ずOFFにしておく
iPadの画面をOBSで配信する場合、iPadがスリープ状態になると配信が停止し、視聴者が離れてしまう可能性があります。
トラブルを防止すべく、配信前にiPadのスリープ機能を無効にしておくことが大切です。
▼画面ロックを解除する手順(iPad)
1.「設定」を開く
2.「画面表示と明るさ」をタップ
3.「自動ロック」を選ぶ
4.「なし」に設定する(スリープが無効になる)
まとめ
iPadの画面をOBSに映す方法は有線と無線の2通りあり、有線接続は安定性と高画質を求める方、無線接続は手軽に始めたい方に最適です。どちらの方法も再現性が高く、一度覚えれば次回からの準備が楽になります。
配信前には以下の2つを忘れずにチェックしておきましょう。
確認項目 | 理由 |
---|---|
通知オフ設定 | プライベートな情報が映らないようにするため |
自動ロック解除 | 配信中に画面が消えないようにするため |
配線トラブルや音声の不具合も、ひとつずつ原因を探れば必ず解決できます。
「ゲーム配信をしてみたい」「イラストをライブで見せたい」という方も、まずは今回の手順でiPadをOBSに映して、配信の一歩を踏み出しましょう。
iPadの画面をOBSに映せたら、次は?
iPadの画面を無事OBSに映せたら、次は配信画面をもっと自分らしくしてみませんか?
配信画面デザインサービス「Alive Studio」なら、直感的な操作で、あっという間にあなたらしい配信画面が完成します。
- VTuber向け素材制作チーム「うさねこメモリー」提供の背景・小物素材が1,400種類以上使い放題!
- 音楽素材サイト「魔王魂」提供のBGMが100曲以上使い放題!
- お題ルーレット・カウンター機能搭載!
- 全機能使えて、月額980円(税込)!
「iPad配信をもっと魅力的にしたい!」「初心者でもプロっぽい画面を作りたい!」
そんな方は、ぜひ「Alive Studio」をお試しください。
\ まずは無料お試し7日間!あなたの配信をワンランクアップ! /