OBSのゲーム音がバリバリ鳴る!ノイズを直すための6つの対処法

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OBSを使ってゲーム配信を始めたのに、「ゲーム音がおかしい」「バリバリ鳴って困る」と悩んでいる方もいるでしょう。
OBSのゲーム音がバリバリ鳴る原因は、設定のちょっとしたズレや環境との相性によるものがほとんどです。
この記事では、配信中の音割れ・ノイズ地獄から抜け出すために、具体的かつ効果的な6つの対処法を解説します。
「今日中にクリアなゲーム音で配信したい」という方は、本記事を参考に音質トラブルを根本から解決しましょう。
OBSのゲーム音から鳴るバリバリ音とは?
OBSでの配信中にゲーム音から鳴るバリバリ音の正体は、単純なノイズではなく複数の問題が絡み合って起こっています。
まずは「バリバリ音」が何なのか、仕組みを解説します。
「音割れ」や「ノイズ」が重なって起こる
OBSで耳にするバリバリ音は、「音割れ」や「ノイズ」が同時に発生してしまった結果です。
音割れはゲーム音が大きすぎて機械が処理しきれずに発生します。イメージとしては、限界を超えてパンパンに膨らんだ風船が破裂する感じです。
ノイズは別の問題で、音の信号が電気的に乱れたり、設定ミスでガサガサ・プツプツした雑音が混ざったりする現象です。
音割れとノイズが同時に発生すると、ゲーム音が「大きすぎる+雑音が混じっている」という最悪の状況になります。
バリバリ鳴ってしまう原因は、単純な一つのトラブルではなく複数の要素が重なっていることを覚えておきましょう。
音割れは機材や設定の複合的なズレが原因
音割れは、OBSやマイク・パソコンの設定に小さなズレが積み重なり起こります。
音は大きさの限界である0dBを超えると、きれいに再生できずに割れてしまう仕組みです。
具体的には、マイクやキャプチャーボードの音量設定、OBS側の入力ゲイン(入力する音を増幅する設定)が大きすぎると音割れが発生します。
さらに、パソコン自体の音量が大きいと、OBSだけ適正に設定しても他の機材とのズレで割れてしまう場合もあります。
「設定はしたつもりなのに…」という場合も、見落としている小さなズレが原因かもしれません。
OBSのゲーム音がノイズでバリバリ鳴るときの6つの原因と対処法
OBSでゲーム音がバリバリ鳴る主な原因は次の6つです。
- サンプルレートがズレている
- 音声モニタリングがONになっている
- ウィンドウの最小化で動作が不安定になっている
- 権限不足で音声処理の優先度が下がっている
- 音量が0dBを超えている
- ドライバやキャプチャーボードが古い
配信機材の設定ミスやパソコンとの相性など、複数の要素が絡み合ってノイズが発生します。
以下ではよくある6つの原因と、それぞれの対処法をわかりやすく解説します。
サンプルレートがズレている
サンプルレートとは、音をデジタルデータに変換するときの細かさを決める数値です。よく使われる数値は44.1kHzや48kHzで、大きいほど細かな音を記録できます。
問題はOBS・パソコン・マイクなどのサンプルレートがバラバラになることです。音の変換ルールが食い違ってしまい、処理の途中でノイズが発生します。
バリバリ音やジリジリ音が続いているなら、まずサンプルレートを統一するのがおすすめです。
サンプルレートを「48kHz」で統一する
<OBSでの確認方法>

1.OBSの「設定」を開く
2.「音声」をクリック
3.「サンプルレート」が「48kHz」になっているかをチェック
⇒44.1kHzの場合は枠をクリックし、48kHzに変更⇒OKをクリック
<Windowsでの確認方法>
1.スタートメニューの検索バーに「サウンドの設定」と入力
2.変更したいデバイスを選択し、プロパティを開く
3.「形式」をクリックし48kHzに変更
オーディオインターフェース側も設定を合わせる
オーディオインターフェース(高品質な音声をPCに取り込む機器)を使用中の方は、機器側の設定も確認しましょう。
多くの機器は専用ソフトでサンプルレートの調整が可能です。YAMAHAやFocusriteなど製品によって設定画面は異なりますが、48kHzに揃えることで音声の乱れを防げます。
「音質にこだわって買ったのになぜか音が割れる」という方は、設定ソフトで「48kHz」に合わせているかチェックしましょう。
音声モニタリングがONになっている
「自分のヘッドホンではバリバリ鳴ってるけど、配信には問題ない」という場合は、音声モニタリングONによる内部トラブルの可能性があります。
音声モニタリングとは、OBSで流れている音声を自分のイヤホンやヘッドホンでリアルタイムに確認する機能のことです。
音声モニタリングがONになるとパソコンへの負荷が増えてしまい、音の処理が追いつかなくなりノイズや音割れが起こりやすくなります。
音声モニタリングをOFFにする方法は以下のとおりです。

1.OBSの「音声ミキサー」横の歯車マークをクリック
2.「オーディオの詳細プロパティ」が開いたら「音声モニタリング」をすべて「モニターオフ」に設定
自分の配信音声をリアルタイムで確認できる便利な機能ですが、自分の声を確認したいとき以外は基本オフにしましょう。
ウィンドウの最小化で動作が不安定になっている
OBSはウィンドウを最小化しても動き続けますが、裏側で動かしていると処理が省略されてパフォーマンスが落ちることがあります。
なかでもブラウザソースや動画ファイル、音声関連の処理はCPU負荷が大きく、最小化中にノイズや音飛びが発生しやすくなります。
次のような状況に心当たりがあるなら、OBSの最小化が原因かもしれません。
- 最初は音がきれいだったのに、途中からバリバリ鳴りだした
- OBSを最小化した瞬間から、音が途切れるようになった
ゲーム音がバリバリ鳴るリスクを減らすために、配信中はOBSのウィンドウを最小化しないのが基本です。
以下の工夫で対策しましょう。
- OBSウィンドウを完全に最小化せず、小さく縮小して端に寄せる
- サブモニターを使ってOBSの画面を常時表示する
- Windowsの仮想デスクトップ(Win+Ctrl+矢印)を使い、OBSだけ別デスクトップに配置する
権限不足で音声処理の優先度が下がっている
OBSが権限不足のまま動作していると、音声処理の優先順位が下がりノイズや音飛び、バリバリとした音割れが発生する原因になります。
OBSは通常どおりダブルクリックで起動すると「一般ユーザー」として動作します。パソコン内の重要な処理や、優先度の高いタスクと比べてOBSの処理が後回しにされやすくなるのです。
解決策はOBSを管理者として実行すること。処理の優先度が上がり安定した音質になります。
やり方は以下のとおりです。
1.デスクトップのOBSアイコンを右クリック
2.「管理者として実行」をクリック
管理者権限でOBSを起動すると、WindowsはOBSを「重要なアプリ」として扱い、音声の読み込みやデバイスとの通信がよりスムーズになります。結果として、ノイズの発生が抑えられる可能性が高まります。
ただし、OBSを管理者権限で実行すると他ソフトとの連携やプラグインに影響が出る可能性もあるため、まずは短時間の録画・配信で安定性をテストするとよいでしょう。
音量が0dBを超えている
音がバリバリ鳴る原因としてよく見られるのが音量オーバーです。「0dB(デシベル)」という音量の上限を超えると、音が正しく再生されずに破れたような音割れが発生します。
ゲーム内で爆発音が鳴ったときに音量メーターが赤くなっていれば、すでに音割れが起きている証拠です。音割れが一度起きてしまうと、後で編集しても修正できません。
音量が原因でノイズが出ている場合は、以下の方法で対処できます。
- 音声ミキサーのレベルを調整する
- コンプレッサーを使って音量を抑える
それぞれ詳しく解説します。
音声ミキサーのレベルを調整する
まずは、OBS下部にある「音声ミキサー」を確認してみましょう。話しているときやゲーム音が再生されているとき、音量メーターがどこまで振れているかをチェックします。
理想的な音量の目安は以下のとおりです。

- 緑色:問題なし
- 黄色:やや注意が必要
- 赤色:危険ゾーン。音割れの可能性あり
メーターが赤まで振れるようなら、スライダーを左に動かして音量を下げましょう。3〜6dBほど余裕を持たせると、突発的な大きな音にも対応しやすくなります。
コンプレッサーを使って音量を抑える
話し声に強弱がある方や、ゲーム内の効果音が急に大きくなる場合にはコンプレッサーの活用がおすすめです。
コンプレッサーは、設定した音量を超えた部分だけ自動的に音を抑えてくれる機能で、大きな音だけを小さくするような働きをします。
OBSでの設定方法は以下のとおりです。

1.音声ミキサーの縦の三点リーダーをクリック
2.「フィルタ」を選択
3.左下の+ボタンから「コンプレッサー」を追加
音割れを防ぐ初期設定としては、以下の数値がおすすめです。
項目 | 設定値 |
---|---|
比率 | 10.00:1 |
しきい値 | -18dB |
出力ゲイン | 0〜3dB |
なお、OBSのコンプレッサーを設定する具体的な方法や注意点については以下の記事で詳しく解説しています。
>>OBSコンプレッサーの設定方法を解説!配信時のマイク音割れ対策に
ドライバやキャプチャーボードが古い
音声機器やキャプチャーボード(ゲーム映像をPCに送る機器)のドライバが古いと音声処理が乱れます。
以下のような場面ではバリバリ鳴ることが多いです。
- Windowsをアップデートした直後
- OBSを最新版に更新したあと
ドライバやキャプチャーボードが古い場合は、以下の方法で対処できます。
- サウンドデバイスのドライバを最新に更新する
- キャプチャーボードのファームウェアを見直す
それぞれ詳しく解説します。
サウンドデバイスのドライバを最新に更新する
マイクやヘッドセット、オーディオインターフェースなどを使っている場合は、以下の手順でドライバを最新の状態に更新できます。
1.スタートメニューを右クリック⇒「デバイスマネージャー」
2.「オーディオの入力および出力」から該当デバイスを右クリック
3.「ドライバーの更新」⇒「自動で検索」
上記の方法でうまく更新できない場合は、使用している製品の公式サイトから最新版ドライバをダウンロードしましょう。製品の型番で検索すれば、最新のドライバや関連情報が見つかります。
キャプチャーボードのファームウェアを見直す
ElgatoやAVerMediaなどのキャプチャーボードには、内部の動作を制御する「ファームウェア」が搭載されています。
ファームウェアが古いままだと、音割れや音ズレ、音が途切れる原因になることがあります。
各メーカーの公式サイトにはファームウェア更新用のツールが用意されているので、型番で検索して最新版があるか確認しましょう。
もしUSB接続タイプの製品を使用している場合は、以下の点もチェックしましょう。
- USBハブを使っていないか
- USBケーブルが劣化していないか
こうしたハード側の対処に加えて、OBS側でノイズを軽減するための設定もあわせて見直すと効果的です。詳しくは以下の記事で解説しています。
>>OBSのノイズゲートとは?設定方法やノイズ抑制との違いも解説!
OBSのゲーム音に現れるバリバリ・プツプツ・ジリジリの違いとは?
ゲーム配信中に聞こえるノイズは、実は種類によって原因が異なるケースがあります。
なんとなく全部「音割れ」「ノイズ」で片付けてしまいがちですが、「バリバリ」「プツプツ」「ジリジリ」などそれぞれに特徴があります。
ここでは、それぞれの音の特徴と、背後にある原因をわかりやすく解説します。
バリバリ・ガビガビ:音割れ・デジタルのひずみ
「バリバリ」や「ガビガビ」といったノイズは、音が大きすぎてデジタル処理が追いつかないときに発生します。
音量が大きすぎて0dB(音の最大値)を超えてしまい、処理が追いつかなくなることで起こる音の崩れです。
また、パソコンやOBSなどの機器間で設定がバラバラになると、音を上手く処理できずデジタル的に歪んでしまいます。
ゲーム音がバリバリ鳴って耳が痛い場合は、以下のような対策を進めましょう。
- 音声ミキサーで音量を調整して0dbを超えないようにする
- コンプレッサーを使って音のピークを自動で抑える
プツプツ:音の途切れ・処理落ち
「プツプツ」という断続的な音は、音声データの処理が追いつかなくなったときに発生します。パソコンのスペックが限界に達し、音の読み込みが追いつかなくなる「処理落ち」のような現象です。
特にキャプチャーボードを使ってゲーム音を取り込んでいる場合、デバイスの処理量が多くなりがちです。高画質な配信や重たいゲームを同時に動かしていると、CPUやメモリの処理能力が限界を迎え、音声がブツブツと途切れてしまうことがあります。
ノイズの改善には、以下のような見直しが効果的です。
- OBSの出力設定で解像度やビットレートを軽くする
- ゲームのグラフィック設定を中〜低に変更する
ジリジリ:静電気的・電気的なノイズ
「ジリジリ」や「チリチリ」と聞こえる音は、電気的なノイズが原因です。ケーブルやUSBポートの接触が悪い場合や、電源周りの環境が良くないと細かいノイズが発生します。
音声ケーブルが絡まっていたり、USBハブが安物だったりすると起こりやすくなります。
OBSのゲーム音で発生するジリジリ音への対処法は以下のとおりです。
- USBケーブルを新品に交換する
- PC本体のUSBポートを変える
- USBハブではなく、直接PCに機器を接続する
OBSの設定をいくら見直しても改善しない場合は、物理的な接続や電源環境を疑うのがポイントです。
なお、ジリジリ音ではなくそもそもゲーム音がまったく聞こえない場合は、以下の記事を参考にしましょう。
>>OBSでゲーム音が入らない・聞こえない!原因と対処方法を解説
まとめ
音割れや処理落ち、機材のズレなど、どこか1つの見落としが音質トラブルの引き金になります。
OBSのゲーム音がバリバリすると感じたら、下記6点を順に見直すことが大切です。
- サンプルレートの統一
- 音声モニタリングの無効化
- OBSウィンドウの表示状態
- 管理者としての実行
- 音量レベルとコンプレッサー設定
- ドライバやファームウェアの更新
ひとつずつ丁寧にチェックして音質を整え、自信を持って配信に臨みましょう。
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