OBSでマイクの音声が入らない?考えられる原因と対処法を解説!

OBSはPCでライブ配信を行う方に便利なソフトウェアですが、設定によってはマイクが入らない現象が起きることがあります。本記事ではOBSでマイクに音声が入らなくなってしまう原因と対処法について解説しています。

また、OBSでマイク音声をよりクリアにする方法も説明していますので、今後の配信に役立ててください。

OBSでマイクの音声が入らない主な原因

OBSでマイクの音声が入らないときの主な原因は以下の3つです。

  • OBSの設定
  • Windowsの設定
  • その他の物理的な問題

本章ではマイク音声が入らない場合に考えられる原因と対処法を詳しく解説していきます。

マイク音声以外の症状の場合は、こちらの記事もチェックしましょう。
OBSで音が出ない?症状別のトラブル解決法を分かりやすく解説!

OBSの設定

最初に原因として考えられるのは、OBS(OBS Studio)の設定が誤っていることです。OBSにはマイク音声をミュートにする機能や、一時的にマイク音声を入れる「プッシュツートーク」が備わっています。設定を誤るとマイク音声が入らなくなるため、正しく設定されているかを確認してみましょう。

マイク音声の設定を確認する

OBS上のマイク設定を誤ると、マイクに音声が入りません。音が出ない場合の設定ミスとして考えられる項目は以下のとおりです。

  • マイクの音量が小さすぎる
  • 音声ミキサーのマイクがミュート設定になっている
  • 音声フィルターに「ノイズ抑制・ノイズゲート」がある

まずはマイクの音量設定を確認し、小さければ音量を上げてみましょう。次に音声ミキサーでマイク音声がミュート設定になっていないかを確認してください。ミュートの状態では音が出ないため、設定を解除しましょう。

まずは音量を確認
こうなっていたらミュート設定になっています

また、音声フィルターに「ノイズ抑制・ノイズゲート」がある場合、マイク音声がノイズと間違えられ、音が出ないことがあります。音声フィルターからノイズ抑制・ノイズゲートを削除し、音が出るか再度確認してみましょう。

3点メニューをクリック→「フィルタ」をクリック
「ノイズゲート」や「ノイズ抑制」があったら選択して左下のゴミ箱で削除(いつでも再追加できます)

プッシュツートークを無効にする

プッシュツートーク(プッシュトゥトークとも)は、キーを押す間のみ音声を認識してくれる機能です。無駄な雑音を消してくれるメリットがありますが、プッシュトゥトークが有効になったままでは、キーを押さないと音声を認識しません。マイク音声が入らない際はプッシュツートークを確認し、設定を無効にしておきましょう。

設定→左のメニューから「ホットキー」→マイクの項目を探す(かなり下にスクロールする場合もあります)→プッシュツートークの右のBOXに何かしらのキーが割り当てられていたら、すぐ右の「×」ボタンで解除

オーディオドライバーを再インストールする

オーディオドライバーは、音声の入力・出力を管理しているソフトウェアです。お使いのマイクなどのオーディオドライバーに問題が起きていたり、バージョンが古かったりすると、マイク音声が認識されないことがあるため注意しましょう。もしマイクが認識されない場合はオーディオドライバーが正常に動作しない可能性があるので、1度アンインストールし、再度インストールし直すことをおすすめします。

Windowsの設定

OBSの設定に原因が見つからない場合は、Windowsの設定に原因があると考えられます。主な原因は以下の2つです。

  • マイクのアクセスが許可されていない
  • マイクがミュート設定になっている

それぞれの対処法を解説していきます。

マイクのアクセスを許可する

Windowsの設定で使用するマイクのアクセス許可がされていない場合、音声は入りません。Windows11の場合、アクセス許可の手順は以下のとおりです。

  • スタートボタンを押し、「設定」を開く
  • 設定の中の「システム」を選び、「サウンド」を開く
  • 「入力」の枠に使用機器が表示されているかを確認する
  • 使用機器にチェックをつける

OBSの音声設定が改善されないときは上記手順で使用機器のアクセス許可をしましょう。

マイクのミュートを解除する

Windows側の設定でマイクがミュートになっていると、OBS側がミュートになっていない場合でもマイクの音声が入らないため注意しましょう。Windowsのマイク設定手順は以下のとおりです。

  • スタートボタンを押し、「設定」を開く
  • 「サウンド」の設定画面から「録音」を開く
  • 使用する機器をダブルクリックする
  • 「レベル」を開き、マイクのミュートを解除する

マイクのミュート設定は、WindowsおよびOBSの両方で解除されているかを必ず確認しましょう。

その他の物理的な問題

OBSおよびWindowsの設定を確認しても音声が出ない場合、使用する機器自体の設定や故障が考えられます。主な原因は以下の3つです。

  • マイクのスイッチを間違えている
  • マイクの接続方法を間違えている
  • 使用するマイク自体が故障している

上記のように、システムではなく物理的な問題によって音声が出ない可能性もあるため、1つずつ確認してみましょう。

マイクのスイッチを間違えている

OBSで音声が入らない場合は、マイク自体の設定を確認してみましょう。

例えば、マイクにON・OFFスイッチがあったり、ミュートスイッチがあったりするモデルがあります。OFFになっているとマイクを拾わないため、音声は認識されません。

また、ミュート設定になっていても音は出ないため、注意しましょう。まずは自身が使用する機器を確認し、スイッチがある場合はマイクがOFFもしくはミュートになっていないか確認してください。

マイクの接続を間違えている

マイクを接続する際は端子を用いますが、端子がきちんと挿入されていないと音声が出ません。

また、マイクの端子には、ヘッドホン端子とマイク端子の2つが付く「3極」と、マイク・ヘッドホン端子が1つで完結する「4極」があります。3極は溝の数が2つ(金属の部分が3つに分かれるので3極)、4極は溝の数が3つ(金属の部分が4つに分かれるので4極)です。使用するマイクの端子が3極の場合、マイクとヘッドホンの端子を逆に接続してしまうと音が出なくなるため、よく確認しましょう。端子が4極の場合でも、誤った箇所に挿入してしまうとマイクが正常に動作しないため、音が出ない場合は挿し変えてみてください。

マイク自体が故障している

OBS・Windowsの設定ミスがなく、端子の接続や設定も問題ない場合、音が入らない原因として最後に考えられることはマイク自体の故障です。手元にマイクのストックがない場合はメーカーに修理を依頼するか、新たなマイクの購入を検討しましょう。

以下の記事では、OBSを使って快適に配信するための基礎情報や、OBSを使いこなすコツを解説しています。OBSの設定に慣れていない方や、これから本格的にOBSを導入する方はぜひ参考にしてください。

OBS Studioの使い方超入門ガイド!初心者向けに基本操作から配信・録画方法まで解説!

OBSのマイク音声をクリアにする方法

本章ではマイクの音声をよりクリアにしたい方へ向けて、OBSの設定以外でできる工夫を紹介します。音声をクリアにするためには、最適なマイクの位置を知ったり、音声以外の無駄な音を省いたりすることが重要です。以下で解説する内容をもとに、音質の向上を目指しましょう。

マイクの位置を調節する

配信時は、マイクと口の間にこぶし1つ分の距離をとることがおすすめです。音声がはっきり聞こえるようにするためには近い方が良いと思われがちですが、近すぎると音割れのリスクが高まります。音割れは声がうまく聞こえず、バリバリといった不快な音が交じるため、視聴者にとってストレスです。

一方、マイクが遠い場合は音が小さく聞こえにくくなってしまうため、こぶし1つ分の適切な距離を保ちながらの配信を心がけましょう。

ポップガードを利用する

ポップガードとは、音声に呼吸音などのノイズが入ってしまうことを防ぐ機材です。マイクに口を近づけて話すと、呼吸音や鼻息の音なども拾いやすくなります。視聴者にとっては雑音となるため、クリアな音声を届けるためにはポップガードがおすすめです。

また、マイクは湿気が大敵です。口との距離が近い場合は湿気による故障のリスクがありますが、ポップガードがあればマイクの前に1枚壁を隔てる形になるため、故障のリスクを下げられます。

ショックマウントを利用する

ショックマウントとは、床やテーブルの振動音などのノイズをカットしてくれる機材です。マイクは小さな音でも拾ってしまうような繊細な機材のため、足音で床が揺れたりタイピングでテーブルが揺れたりすると、ノイズを拾ってしまいます。

ショックマウントはマイクをゴムで支えて浮かせるような形をとっているため余計な振動を拾わず、クリアな音声で配信ができます。振動音を極力減らしたい方や、建物の構造上、音が響きやすい場合などに役立つ機材です。

3種類のマイクの指向性

マイクには「指向性」という、マイクがどの方向から音を拾う特性を持つかを示す言葉があります。配信方法は配信者によって様々で、1人で配信する方もいれば、大人数で配信する方もいるでしょう。各配信方法に合った指向性があるため、自身の配信ジャンルと照らし合わせて最適な指向性を見つけてください。

全指向性

全指向性のマイクは、すべての方向から音を拾う特徴を持つマイクです。広範囲の集音に長けているため、大人数でゲーム実況などを行う場合に向いています。全方位から集音してくれるため、置く場所も比較的自由に決められるメリットがあります。

ただし、大人数の場合は中心にマイクを置くよう心がけてください。1人の前にマイクを置いてしまうと、マイクに1番近い方の声をよく拾ってしまい、周囲の方との音量に差が生まれやすくなってしまいます。バランスよく録音するには、マイクとの位置が均等になるよう配置しましょう。

双指向性

双指向性とは、マイクの表と裏の2方向から音を拾う特徴を持つマイクです。2人の間にマイクを置くことで綺麗に集音してくれるため、対談やインタビュー動画の録音に向いています。

また、双指向性のマイクは両端の音を均等に拾ってくれるため、向かい合う録音形式であればマイクを2本用意する必要がないメリットがあります。

単一指向性

単一指向性は、1方向のみ音を拾う特徴を持つマイクです。とくに1人でゲーム配信などを行う方は、単一指向性のマイクが最適です。マイクの正面を自分に向けて録音すれば、自分の声以外のノイズが入りにくいメリットがあります。

ただし、正面以外の方向からの集音には適していないため、複数人もしくは向かい合っての録音には向いていません。

OBSのマイクに関するよくある質問

本章では、OBSのマイクに関するよくある質問と回答をまとめています。マイクの音質に関連する質問をピックアップしているため、本章の回答を配信の質を上げるために役立ててください。

OBSで音質を重視したい場合におすすめのマイクは?

音質を重視する方には、コンデンサーマイクがおすすめです。コンデンサーマイクは音楽のレコーディングにも使われるようなマイクで、幅広い音域をカバーし、クリアな音声を拾うことに長けています。

しかしデメリットとして、ダイナミックマイクのような一般的なマイクより高価であることや、熱や湿気に敏感で、管理不足による故障のリスクがあることが挙げられます。予算をかけてでも音質にこだわりたい方、機器の管理に慣れている方には、コンデンサーマイクが最適です。

OBSの音声にエフェクトはかけられる?

OBSでは音声設定の変更ができないため、声を変えたり、エコーをかけるといったエフェクトは使用できません。どうしてもエフェクトをかけたい場合は、外部プラグインをダウンロードする必要があります。

ただし、外部プラグインのダウンロードは自己責任となり、一定のリスクがあるため要注意です。ダウンロード前に安全性をよく確認しましょう。

エコーをかける方法は、こちらの記事もチェックしましょう。
【無料】OBS配信でエコーをかける方法を紹介!音声フィルタ設定も

OBSのマイクはXLR接続とUSB接続どちらが良い?

2つの接続方法のメリット・デメリットは以下のとおりです。

接続方法メリットデメリット
XLR接続・マイクの種類が多い
・プロの現場でも使われるほど音質が良い
・高価なものが多い
・保管の難易度が高い
USB接続・安価なものが多い
・単体で機能するため、他の機器が不要
・1本しか繋げられない
・XLR接続のマイクよりも音質が劣る

予算を追加してでも音質を追求する場合はXLR接続、コストパフォーマンスを重視したい場合はUSB接続がおすすめです。

OBSのマイク設定を見直したら、次は?

今回は、OBSでマイクの音声が入らない原因とその対処法を解説しました。設定ミスやPCの環境、物理的なトラブルなど、原因を特定して適切に対応すれば、スムーズな配信が可能になります。

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この記事を書いた人

               

ストマガ編集部

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