OBSの音声モニタリングの機能|設定方法やよくあるトラブルを紹介

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ゲーム配信中に「マイクの音が小さい」「ゲーム音が大きすぎる」といった視聴者からの指摘に悩んでいませんか?
結論から言うと、OBSの音声モニタリング機能を活用することで、音量や音質の問題を解決し、視聴者満足度を向上させることが可能です。
本記事では、OBSの音声モニタリングの設定方法や活用法、トラブル対処法について詳しく解説します。この記事を読めば、音声トラブルを防ぎ、スムーズな配信環境を作るための具体的なステップがわかるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
OBSの音声モニタリングはどんな機能?
OBSの音声モニタリングとは、配信や録画中に音声をリアルタイムで確認できる重要な機能です。音量バランスやノイズの発生状況をすぐにチェックできるため、視聴者に最適な音声環境を提供できます。
例えば、ゲーム音やマイク音声のバランスを調整しながら、不要なノイズをすばやく検出可能です。配信や録画の音声品質を向上させ、トラブルを未然に防げるでしょう。
なお、OBSの配信画面を効果的に作成したい方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
OBS Studioの配信画面の作り方|初心者向けに手順を分かりやすく解説
OBSで音声モニタリングを活用する設定方法
OBSで音声モニタリングを活用する設定方法は、以下のとおりです。
- ステップ1:モニタリングデバイスを確認する
- ステップ2:詳細な音声プロパティのアクセス方法
- ステップ3:音声モニタリング設定を調整する
それぞれ詳しく説明します。
ステップ1:モニタリングデバイスを確認する
音声モニタリングを効果的に活用するには、使用するデバイスを正しく設定しておくことが重要です。以下の手順に沿って、設定を進めましょう。
手順その1:設定画面を開く

まずは、OBSを開いて「設定」をクリックします。
手順その2:音声設定のタブを選ぶ

次に「音声」を選んでください。
手順その3:モニタリングデバイスの設定内容を確認する

「詳細設定」の「モニタリングデバイス」を「既定」に設定しましょう。パソコンにデフォルトで登録されているオーディオデバイスをそのまま利用できるため、設定が簡単です。
特定のヘッドフォンやスピーカーを使用する必要がある場合は、「既定」の設定を変更し、使用するデバイスを選択してください。
手順その4:設定内容を保存する

最後に「OK」ボタンをクリックして変更内容を保存します。
ステップ2:オーディオの詳細プロパティのアクセス方法
オーディオの詳細プロパティでは、各音声ソースのモニタリングや出力設定を細かく管理できます。
具体的な方法は、以下のとおりです。
方法その1:編集メニューにアクセス

画面上部の「編集」から「オーディオの詳細プロパティ」をクリックしましょう。
方法その2:音声ミキサーを通じてアクセス

「音声ミキサー」の歯車マークから開くことも可能です。
ステップその3:音声モニタリング設定を調整する

OBSでは、配信者が音声をどのように確認するかを細かく制御できます。
音声モニタリングの設定は、以下の3つから選択できます。
- モニターオフ
- モニターのみ(出力はミュート)
- モニターと出力
以下に各設定の特徴を説明していきましょう。
なお、OBSで音声を分ける方法については、以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
OBSで音声を分ける方法は?配信スタイル別にわかりやすく解説!
モニターオフ
「モニターオフ」はスピーカーからの音声が聞こえることで発生する、エコーやフィードバックを防ぎたいときに有効です。
またマイクや音声の設定を頻繁に変更しない固定の配信環境では、PCの負担を軽減できます。「モニターオフ」はデフォルトとして設定されており、特別な設定をしない限りこのモードが適用されます。
モニターのみ(出力はミュート)
「モニターのみ」は、配信者が自分の環境で音声をリアルタイムに確認が可能です。ただし、音声が配信や録画には出力されません。配信者が視聴者に音声を聞かせたくない状況に最適です。
例えば、配信中に特定のサウンドエフェクトやバックグラウンド音を確認する場合に便利でしょう。
さらに、音声のバランスや遅延を調整する際に自分で確認しつつ、視聴者には配信に不要な音が混ざらないようにすることで、よりクリーンな音声配信を実現できます。
モニターと出力
「モニターと出力」とは、音声をリアルタイムで確認できると同時に、その音声を配信や録画にも含める設定です。音声の状況をチェックしながら、視聴者にも同じ音声を届けたい場合に役立ちます。
例えば、音楽やゲームの音を自分で聞きながら、その音声をそのまま配信や録画に含めたいときに使われます。
OBSにおける音声モニタリングの利用用途
OBSで音声モニタリングを利用する目的は、主に以下の3つです。
- ゲーム配信時の音声チェック
- マイク音質のチェック
- 動画音声のチェック
それぞれ見ていきましょう。
ゲーム配信時の音声チェック
ゲーム配信でOBSを活用する際は、キャプチャーボードを使ってゲーム音をOBSに取り込めます。
配信中の音声バランスを調整したいときは、OBSの音声モニタリングを適切な設定に変更しましょう。
「モニターのみ(出力はミュート)」にすると、配信に影響を与えずに自分だけで音質をテストできます。「モニターと出力」を選ぶと、配信を行いながら音声を確認することが可能です。
マイク音質のチェック
音声モニタリングは、マイクの音質を確認しながら配信前に細かい調整を行いたい場合にも便利です。
OBSのマイクテスト機能を使うことで、声の音量が小さすぎたり、大きすぎて音割れしていないかを事前に確認できたりします。
さらに、ノイズやエコーが入っていないかをチェックすることで、クリアな音声配信が可能になります。
音声モニタリングは複数人での配信や環境音が多い状況でも、音質を一定に保つための有効な手段と言えるでしょう。
動画音声のチェック
保存した動画をOBSで配信に使う場合、最初の設定では動画の音声が自分には聞こえないようになっています。
そのため、動画を再生する際に音声の確認が必要な場合、音声モニタリング設定を適切に調整することが重要です。
配信に流れる音声が動画の音量バランスを崩していないかをチェックしたいなら「モニターのみ(出力はミュート)」を設定するのがおすすめです。配信には影響を与えず自分だけが音声をチェックできます。
一方、「モニターと出力」に設定すると、配信に流れる音声をリアルタイムでモニタリングしながら微調整を行うことが可能です。
OBSの音声モニタリングでよくあるトラブルと解決策
ここでは、OBSの音声モニタリングでよく発生する問題について説明します。
- 音が聞こえない
- エコーがかかっている
- 音ズレが発生している
- 音声に遅延がある
解決策と合わせて見ていきましょう。
音が聞こえない
OBSで音声モニタリングを設定しても音が聞こえない場合、設定やデバイス接続に問題がある可能性があります。音が聞こえないのは、OBSの音声設定やヘッドフォン・スピーカーの接続状況が原因で発生することが多いです。
解決策として、まずOBSの「設定」から「音声」タブを開きましょう。モニタリングデバイスの設定が適切かをチェックしましょう。
適切なデバイスが設定されていないと、OBSで音声モニタリングを使っても音が聞こえなくなることがあります。
また、PC側の音声設定も確認し、使用しているヘッドフォンやスピーカーが正常に接続されているか、音量がミュートになっていないかもチェックしてください。
なお、マイク音声が入らない場合に考えられる原因と対処法を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
OBSでマイクの音声が入らない?考えられる原因と対処法を解説!
エコーがかかっている
エコーの発生は、スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうのが主な原因です。解決策としては、スピーカーとマイクの距離を十分に離すか、ヘッドセットを使用するのが効果的です。
また、音声ソースを複数設定している場合もエコーがかかる原因となるため、必要に応じて削除しましょう。
設定に誤りがあると、エコーなどの問題が発生する可能性があります。適切な調整を行い、快適な配信環境を整えることが重要です。
音ズレが発生している
音ズレは、PCへの負荷や設定ミスが原因となることが多いです。OBS以外に複数のアプリケーションを同時に起動していると、PCに過度な負荷がかかり、音ズレにつながります。
不要なアプリケーションを終了させ、PCの負荷を軽減することで、問題が改善される可能性が高いです。
また、OBSの設定と使用しているマイクやオーディオインタフェースなどのデバイスのサンプルレートが一致していない場合にも音ズレが発生します。OBSとデバイスのサンプルレートを確認し、同じ値に設定しましょう。
なお、音ズレの主な原因を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
OBS配信の音ズレの原因とは?不具合の直し方や設定方法を徹底解説
音声に遅延がある
OBSで音声に遅延が起こる場合、モニタリング機能自体にわずかな遅延が含まれることを理解しておくことが大切です。
原因の一つはサウンドカードのドライバが古いことで、最新バージョンに更新すると改善できます。また、PCのスペック不足も遅延の要因となるため、不要なアプリを終了し、負荷を軽減してください。
さらに、OBSの設定が適切でない場合もあります。「音声」タブ内のサンプリングレートを「48kHz」から「44.1kHz」に変更することで解消できる可能性が高いです。
OBSの音声モニタリングを設定できない場合の原因と対処法
最後に、OBSの音声モニタリングを設定できない場合の原因は、以下の3つです。
- PCの音声設定が適切でない
- OBS内の設定が適切でない
- 接続に問題がある
対処法とともにそれぞれ見ていきましょう。
PCの音声設定が適切でない
PCのサウンド設定が正しくない場合、OBSが出力デバイスを認識できず、音声モニタリングが正常に機能しないことがあります。
まず、サウンド設定を開き、使用する出力デバイスが正しく選択されているか確認してください。また、デバイスがミュート状態になっていないことや、音量が適切に設定されているかも確認しましょう。
必要に応じて、一度デバイスを無効化してから再度有効化することで改善することもあります。さらに、音声デバイスが最新のドライバを使用しているか確認し、更新が必要であればメーカーの公式サイトから最新のドライバをインストールしましょう。
OBS内の設定が適切でない
OBSの音声モニタリングが機能しない原因の一つとして、OBS内の設定ミスが挙げられます。具体的には、音声モニタリングが無効化されていたり、誤ったデバイスが出力先として設定されていたりする場合があります。
設定が「モニターオフ」になっている場合、モニタリング機能は動作しません。また「設定」メニューの「音声」タブで、出力先デバイスが正しいものに設定されているかもチェックしましょう。
接続に問題がある
OBSの音声モニタリングが機能しない原因として、オーディオデバイスの接続不良が考えられます。デバイスが正しく接続されていない場合、OBSが音声を認識できず、モニタリングが動作しなくなることがあります。
まず、使用しているヘッドフォンやマイクがPCにしっかり接続されているか確認してください。ケーブルの緩みや破損がある場合は、新しいケーブルや別のポートを使用して再接続しましょう。
また、Bluetoothデバイスの場合は、ペアリングが完了し、接続が安定しているかをチェックしてください。
OBSの音声モニタリングを設定したら、次は?
今回は、OBSの音声モニタリング機能を活用し、配信の音量や音質をリアルタイムでチェックする方法を解説しました。適切な設定を行うことで、視聴者にクリアな音声を届けることができます。
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